東方緑妖想   作:和菓子屋蜜柑

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どうも、和菓子屋蜜柑です
前作から来ていただいているかた、本当にありがとうございます
今作から来ているかたも本当にありがとうございます
こんな駄文ですが、これからよろしくお願いします


狼と亡霊姫

「はじめまして、私がこの白玉楼の主人である西行寺幽々子よ。」

 

 

桃色の緩くウェーブのかかった髪が揺れ動く

亡霊姫なんて呼ばれているけど、そんな風には全く見えない

足・・・もある。本当に死んでいるのだろうか・・・。

 

 

「お初にお目にかかります。僕は夢魂爽歩(むこん そうほ)と申します。あなたなら僕の体質を直せるかもしれないと聞いてここに来ました」

 

 

「体質・・・ねぇ。そうねぇ」

 

 

西行寺幽々子は僕を見て言った

 

 

「あなたはもし、体質が治るとしたら対価はどうするつもりだったの?亡霊相手に無料で治してもらえるなんて思っていないわよね?」

 

 

「・・・それは・・・僕の一番大切な刀を・・・差し出します。いえ、刀だけでなく僕自身も生涯尽くします。僕はまだ生きたい。生きて大切なものを見つけたいんです。師匠との約束なんです。お願いします」

 

僕は地面に頭を付け、懇願した

まだ、生きていたい。

どんな形であっても、生きていたいのだ

 

 

「そうねぇ。それはともかく、まず、ズバリ言うわね。このままだとあなたも感じている通りにあなたは死ぬわ。あなたの中には、二つの魂がいて、狼の魂があなたの魂を食べてる状況なのよ。あなたの魂はすでに半分食べられていて、このままだとかなり危険な状況よ。紫もこれだと境界をいじっても手の施しようがないがないし、・・・ねぇ。本当にどんな形でも生きていたいって言ったわよね?」

 

 

「はい。どんな形でも、生きていたいです。その気持ちにかわりはありません」

 

 

「・・・・そう。それなら、あなた、妖怪になってもらうわ。そこの私の従者の妖夢と同じ半人半霊じゃないとあなたを生かせれない。」

 

 

どうやら、西行寺幽々子の話だと、僕のなかにいる狼の魂を魂魄さんの白楼剣で僕の魂を喰っている狼の魂の半分を切り、そこから西行寺幽々子の「死に誘う程度の能力」を使い、魂魄さんが切った狼の魂の半分を消滅させる。魂は1つにまとまろうとする性質を利用し、喰われていた僕の半分の魂と残っている狼の魂を上手く1つにまとめる・・・という事らしい。

 

ー夢魂ノートー

魂は1でないといけない。(魂魄さんの半人半妖も言葉通り半分人、半分妖怪ということらしい)

このまま放っとくと、僕の魂は喰われ、身体を狼に奪われる。

現在僕の中にある魂は狼の魂に喰われた自分の魂(0.5)と狼の魂(1)がいる

僕が自我を保つ為には、狼の魂(1)を魂魄さんの剣で半分に切り、僕の半分の魂と融合させる必要がある。(0.5+0.5=1)

治療?が成功したら、僕は半人半妖という扱いになり、一応、人のカテゴリーから外れる。

 

 

 

 

「成功したら、そのときにあなたに対価を求めるわ。・・・そうね。今日は満月だから、今晩にしましょう、妖夢」

 

 

「はい」

 

 

「準備よろしくね」

 

 

「かしこまりました」

 

 

「それでは、夢魂様。こちらに。」

 

 

そうして僕は魂魄さんに連れられ、西行寺幽々子の部屋を後にした

部屋に連れられると、

 

「とりあえす、夜になるまでここでお過ごしください。」

 

 

「ええと・・ありがとうございます」

 

 

「・・・あなたも剣を使うのですか?」

 

 

「え?」

 

 

「いえ、お気になさらず」

 

 

「・・・。魂魄さんも剣を使うのですよね。・・・もしよければ、手合わせをお願いできませんか?もし、死んだら、もう剣も握れないので」

 

 

「・・・人間の最後の勝負ということですか。わかりました。幸い今日は食事の下ごしらえは終わっているので、修行の一環と言うことで私でよければ、相手になりましょう」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「それでは、庭に出ましょう」

 

魂魄さんの後に続き、外に出る。自分の分身とも言える師匠から譲り受けた刀を握りしめ、目の前の少女との戦いができるのは嬉しかった

先ほどの西行寺幽々子の話では、僕が支払う対価は成功してからだ。

魂を半分に切られたら、普通は生きていられない。そして、狼の魂が僕の魂を取り込んで、再び狼の魂になると言うことも考えられる。けっこうリスクのあるという事だ。

狼に魂を喰われるにも、僕自身が耐えきれなくても、死ぬ前に剣を握ってから死にたい

 

 

「ふふふ、二人とも手合わせかしら?」

 

 

気配もなく近くの縁側に座っていた西行寺幽々子。

・・・あぁ、亡霊なのだから気配はなくて当然なのか?

 

 

「はい、お願いします、幽々子様。」

 

 

「それじゃ、この石が地に落ちたら開始よ」

 

 

庭に落ちていた石を拾い、言う。

魂魄さんが、普通よりも長い刀を構える。

それにならい僕も構える。

西行寺幽々子の手から放たれた石は放物線を描き、地に向かう

 

カンッ

 

 

その音と同時に魂魄さんが動く

一気に間合いを詰め、その長い刀のリーチを生かし、攻め込んでくる。

高速の突き。

冷静にその動きを見る。大丈夫。目で見えない速さじゃない。これならーーー

軸足に力を入れつつ僕の愛刀・鈴音で魂魄さんの刀の力をそのまま受け流し、そのまま、受け流した力を使い、背後に回り一撃。きちんと峰で打っているいため、痛いだけだ

 

 

「ぐっ・・・」

 

 

「ほら、妖夢。彼を人間と思ってなめてると負けるわよ」

 

 

西行寺幽々子の声がかかった瞬間に更に速度が上がる。

・・・やっぱり手を抜いていのたか。人間と妖怪では基本の身体の性能が違う。(極希に例外もいる)

一応、僕も例外にはいるのか、刀を使うには、普通じゃない能力を持っていた

 

 

「現世斬」

 

 

「!?」

 

一瞬、魂魄さんがブレたと思った瞬間に、魂魄さんは僕の背後におり、更に、一撃重い攻撃が胴に入った

 

 

「魂魄さん。それは能力ですか?」

 

 

「・・・そうです。」

 

 

「そっか。あなたが能力を使ったなら、遠慮はいらないよね」

 

 

身体に電気を纏わせる。身体の反応が跳ね上がる。

 

 

「雷脚斬」

 

 

脚に電気を纏わせ、魂魄さんの刀の柄を狙い、蹴り上げる。

人間である僕の身体は光速の動きについて行くのは一瞬しかできない。それ以上やると、身体が壊れる。

でも、今は一瞬でいい。

光速の動きに反応出来なかった魂魄さんはそのまま僕の狙い通りに刀を蹴り上げられ、手から刀は失われた。しかし、そこから魂魄さんは速かった。手から刀が無くなった瞬間に彼女の腰にあった脇差しのような長さの刀をすぐに取り出し、カウンター気味に僕の喉に突きつけた

 

 

「・・・参りました」

 

 

僕のこの雷脚斬は問題があり、能力を使用した後が大幅に身体能力が低下する。身体が能力の使用で悲鳴をあげてしまうからだ。さっきの魂魄さんはそれのスキをついて攻撃を仕掛けられた

 

 

「そこまで。勝者、魂魄妖夢」

 

 

「「ありがとうございました」」

 

 

西行寺幽々子の声で試合は終了。僕は彼女に負けた。

 

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