東方緑妖想   作:和菓子屋蜜柑

8 / 30
前編と後編に分けますよ!


狼と料理 前編

僕は現在厨房に立っている。

あれ?なんでこんな事になったんだっけ?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「幽々子様。明日、一日お休みをもらってもいいでしょうか?」

 

 

「お休み-?いいわよぉ」

 

 

「妖夢。そうなると僕が明日仕事すればいいのかな?」

 

 

「ええと、朝ご飯は作っておきますので、幽々子様にお昼ご飯を作って、白玉楼のお掃除をしてくださればいいですよ。晩ご飯までには帰ってきますので、晩ご飯は作らなくても大丈夫です」

 

 

「それはそうと、あの兎さんと遊びにいくの?」

 

 

「あ、はい。鈴仙さんと新しく里にできたって言う甘味屋に行ってきます。和菓子屋さんらしいんですけど、すごい綺麗な和菓子を作るそうで今、有名らしいですよ」

 

 

「へぇ。最近、洋菓子が主流になってきてるのに、和菓子か。あれ?幽々様と妖夢は甘い物って好きなんですか?」

 

 

「ふふふ。爽歩。女性は基本的に甘い物が好きなものよ。まぁ、例外もいるけどね。」

 

 

「私も甘い物は好きですね・・・。口に入れて、甘みが広がると幸せな気分になるんですよ」

 

 

「うーん。でも妖夢って甘い物を作らないよね」

 

 

「うっ・・。それはなんと言いましょうか・・・・」

 

 

「ダメよ爽歩。妖夢は普通のご飯は美味しく作れるけど、甘い物が上手く作れないのよ。この前なんて、ケーキをつくろうとしてたみたいなんだけど・・・」

 

 

「あああああああああ!幽々子様!それ以上駄目です!スポンジが爆発したとか言っちゃ駄目です!」

 

 

わたわたと手を振りながら焦って幽々様の言葉を遮った

けど、妖夢。うん。自爆は駄目だと思うよ?

どうしたらスポンジが爆発するんだろうか

 

 

「僕は一応、師匠も甘党だったんで、クッキーくらいは焼けるけど・・」

 

 

そういうと、妖夢はうなだれた。あ、もしかして僕地雷踏んだ?

 

 

 

「ふふふ。爽歩さん。ご飯食べ終わったらすぐに修行しましょうか・・・」

 

 

「・・・お手柔らかにおねがいします・・・」

 

 

 

その後、ぼろぼろになった爽歩とすっきりした顔の妖夢が見られた

 

 

「ほら、爽歩。こっちいらっしゃい。怪我してるわよぉ」

 

 

幽々様が救急箱を持って来てくださっていた

 

 

「あ、すいません幽々様」

 

 

「ゆっ幽々子様!?すいません!私が代りますので!」

 

 

「ふふふ、妖夢。あんまりいじめちゃ駄目よ?きちんと見極めることも修行の1つよ?」

 

 

「・・・うう。申し訳ございません・・・」

 

 

ちょっとしょんぼりしてる妖夢。

 

 

「ほら、爽歩。そこに座りなさい?」

 

 

「ありがとうございます。でも、主人の手を煩わすのは・・」

 

 

「何言ってるのよ。私たちは主従関係を結んでるけど、大切な家族でしょ?」

 

 

「かぞく・・・」

 

 

「幽々子様・・・」

 

 

初めて僕は幽々様のカリスマを見た。その姿はまるで女神のようで、優しさに包まれているようだった

 

 

「いたたたた・・・」

 

 

綿球を消毒液(アルコール)に浸し、傷口にぐりぐりと当ててくる

 

 

 

「ゆ、幽々様っ痛い!痛いです!」

 

 

「ふふふ、怪我なんてするからよ~?」

 

 

・・・。主人はスパルタだった

 

 

「・・・私もよく幽々子様にそれ、やられてました・・・」

 

 

一応、妖怪とはいえども、僕と妖夢は半分は人の身。普通の人間よりは丈夫で長生きで、怪我の治りも速いけど、膿もするし熱も出す。幽々様もそういう事は妖夢や妖忌・・・さんを通し知っているようで、そういった類はすぐに処置するように言っている。

 

 

「これでおしまい」

 

 

「幽々子様、これをどうぞ」

 

 

永遠亭特製の軟膏を塗り、幽々様は妖夢の用意した水と布で手を清めて笑顔で言った

 

 

「ううう、すいません。ありがとうございます・・・」

 

 

「いいのよ?大切な従者なんだから。あ、爽歩。今日の仕事は終わってる?」

 

 

「あ、はい。今日予定していた仕事は一応終わってます」

 

 

「そう。それじゃ、今日はもう休みなさい。その傷なら明日には治ってると思うから。」

 

 

「すいません・・・・」

 

 

「いいのよ、偶にはゆっくりしなさい」

 

 

そういって幽々様は部屋に自室に戻って行った。

 

 

「爽歩さん、すいません」

 

 

「へ?」

 

 

「少しやり過ぎました・・・・」

 

 

「大丈夫だよ。僕ももっと強くならないとね・・・。ね、妖夢。」

 

 

「なんですか?」

 

 

「僕、半人半妖になってよかったかも」

 

 

「え・・・」

 

 

 

「それじゃ、僕は今日はもう休むね。」

 

 

「そ、爽歩さん!」

 

 

立ち上がり、部屋を出て行こうとしたとき、呼び止められた

 

 

「なに?」

 

 

「怒っていないんですか?」

 

 

「どうして?」

 

 

「だって私・・・あなたを私怨で傷付けたんですよ!?」

 

 

「あ、そんなことなんだ?そんなの気にしないよ。僕も悪かったしね。ね、妖夢。僕は幽々様も妖夢も大好きだよ。ここに来ることができて本当によかった」

 

 

言った瞬間、ぼふんという効果音をつけて妖夢の顔が沸騰した

 

 

「それじゃ」

 

 

僕はそのまま自室にもどった

 

 

最後に居間に残ったのは顔が真っ赤で取り残された妖夢の姿だった

 




カリスマな幽々子様が書きたかった!
今回は地味に妖夢が空気になるかも・・・
ついでに今回は、幽々様が爽歩に対して感じているものを集めていきたいかと思っております
妖夢と恋愛するには、主人の協力は必須だよねっ!(確信)
私の感覚で行きますと、主従の恋を温かく応援していくといいなって思って居ます
あ、リア友様から支援絵頂きました
珍しくハサミで盆栽を切ってます。
可愛く書いてくれたリア友様に感謝。
次回は来週の土日までに上げれたらいいなぁ・・・っていう願望。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。