そして、ロザリオの店で飲んでいたタクマとある男・・・
スラム・シティのネオン街は、多くの犯罪者達のたまり場である。
そこの高級ストリップの店に、ハイルブロンのゲッペルスと議会軍のリカルド・ヘス大佐が顔を合わせていた。
『なぁ大佐、今回の件いったいどうなってんだ?』
ウイスキーのロックを口にするリカルドは静かに語った。
『正直、私にもわからん、だが我々とハイルブロンの関係を知っている者がいる事は確かだっ』
ポールダンスを2人に誘惑するように踊るダンサーを見ながらゲッペルスは・・・
『あの商品を用意するのにどれだけ苦労したと思う?しかも、そちらのロリコン総裁様のわがままも聞いてやったんだぜ?』
『確かにアレは想定外だった、我々がそちらの工場でアナタ方を取り調べる設定だったのだが、何者かが今回の取引を知っていた・・・』
ゲッペルスはダンサーの下着にチップを挟み、ビールを飲み干しリカルドに指をさす。
『大佐、ソイツは何者だ?』
『さぁ?私にもわからん?だが・・・死体から変な物体を見つけたらしい』
『何だよ?』
『小さい生き物のような・・・ミミズに似ていたらしい、だが詳細はわかっていない、まだ分析中だっ』
『わかったら、すぐ電話くれっ』
ゲッペルスは立ち上がりポケットから出した金をテーブルに置き去っていった。
~ロザリオの店~
俺は1人ロザリオの店で飲んでいると、ある男が俺に話しかけてきた。
『ここ、いいかい?』
『見ねぇ顔だがアンタ誰だ?』
その男はアイザックと名乗った。
『アンタ、タクマ・ハレルヤだろ?元議会軍の?』
『なぜ俺を知っている?』
俺はアイザックを睨みながらバーボンのロックを一気に空けた。
『まぁそんな顔で俺を見るなっ俺はこう見えてもデカだっ』
『あぁっ議会軍に手も足も出せない警察官か?』
アイザックは議会軍とハイルブロンを調べていた。
奴等が手を組んでる事は知っていて、他にも俺が知らない事も話してくれた。
『タクマさんよ、ムーン・シティ警察の長官や、そのお偉いさん方もハイルブロンと麻薬や売春婦の取引を交わしてるらしい、その仲介が議会軍よぉ』
『・・・なぜ、その話を俺にする?』
『アンタがユキナ・フランケンシュタイン博士と手を組んでる事は知っている、昔ビクター博士に世話になったからなっ』
アイザックはビクター博士を殺害した奴を探していたが、上から突然捜査中止の指示がでて、その事件は迷宮入りになり、
それでもアイザックは今でも単独で捜査していた。
『奴等は、この月を自分の欲望を満たすだけの楽園に変えようとしている!俺は絶対にそれを許さない!』
俺は2杯目のバーボンを空け、金をテーブルに置き・・・
『その話が本当なら、議会軍だろうとハイルブロンだろうと俺らがぶっ潰してやるよ、ロザリオさんっこの刑事さんに一杯飲ませてやってくれっ』
ロザリオはコップを拭きながら笑顔でうなずいた。
そんな下らねぇ事のためにユキナの父親は殺されたのか・・・
『議会軍辞めて正解だったぜ、しかも俺を敵にしたのが命取りだぜ・・・』
俺はタバコに火を付け、ユキナの元へ帰る、スラム・シティの夜は寒かった。
議会軍とハイルブロンの目的を知ったタクマ、そして怒りを強めるユキナは全てのF・ARMYを起動させる。