魔弾の王 ~再臨~   作:塾長ほむほむ

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17話

ーーーまずい・・・・正直サーシャを甘く見ていたのかもしれない。たしかに狩りをしている最中に裸をみてしまうなんて、いま考えれば強引にすぎる。

 

サーシャの矛盾を的確に突いてくる言葉に俺は返す言葉がでてこなかった。

 

これならば、いっそのこと説明の最後に、多少向こう見ずな台詞かもしれないが、『それに・・・一目でわかった。彼女があの日出会った王子なのだと』と感情をもっと前面にだしてもよかったかもしれない。だが、今さら取って付けた様にいうわけにもいかない。

 

 

 

だが、思わぬところから助けの手が入った。

 

 

 

『たしかに言われてみれば、ティグルの言動には不審な点があるようだな。だが、確たる証拠もないんだろう?それにティグルもレギンと同じブリューヌの人間だ。ばれるとわかっていてもジスタートの人間である私たちに全てをばか正直に話すとも思えないだろう。私だって同じ立場に置かれたら、危険を覚悟でばか正直にはなしたりはしないだろうな。そのあたりの事はレギンにあとで、問い詰めるとして・・・・サーシャ・・・まだあるか?』

 

 

 

『・・・エレンがそれでいいのなら、今はこれ以上いうつもりはないよ。ただ、あとでティグルとは2人で話したいとは思うけど。』

 

 

そういって俺を見て片目を1度まばたきさせるサーシャ。

どうやらこのあとサーシャと1対1で話すことになりそうだ。俺は先を考えて小さくため息をついてから再びエレンに視線を向けた。

 

 

『それについては、後で好きにするといい。ティグルはサーシャの捕虜(もの)なのだからな。ティグル・・時間も限られているし次だ。お前は、『魔物』という存在について知っていることはあるか?』

 

 

 

 

 

 

ーーー『魔物』それは人智を超えた異形の存在。『前の俺』のときも奴等は節目節目で俺達に牙を剥いて襲いかかってきた。やつらの正確な数や細かい経緯は覚えていないが、最終的に『やつら』のなかで生き残った『ガヌロン』と熾烈な死闘を繰り広げたのだ。忘れられるハズもない。俺は一瞬考えたが、『先ほど』の事もあるし何よりいままた『やつら』がこの世界にいるのならと考えて『素直に』実体験と王になってから調べて理解した事において覚えていることを話すことにした。

 

 

 

『・・・俺の先祖から伝わる話でいいなら。』

 

 

まさか俺がそう答えると思っていなかったのか、エレンもサーシャもリムも先ほどとはまた空気が変わったことを察した。

 

 

『それでかまわん。話してくれ。』

 

 

 

 

『魔物とは異形の存在。普通の人間にはやつらに抗う術はない。糧となるのみ。だが、人智を超えた武器である『弓』と呼ばれるものを筆頭に、『剣』、『槍』、『杖』、『鞭』、『斧』、『鎌』、『双剣』を持つものの助けを得られればやつらに抗うことができる。・・・・だったはずだ。そのうちの『弓』に当たるものが俺が持っている『黒弓』なんだ。・・・・こんなところだがいいだろうか?』

 

 

 

ーーーもちろんいまの説明だけでは足りない部分が多々あるが、まずはいいだろう。俺の記憶ではまだ、魔物達についてエレン達は『この時期』では当時の俺を含めて認識できていなかったハズだが、こちらではもうやつらが猛威をふるっているのだろうか?

そして多分ここにいるメンバーなら、人智を超えた武器が『竜具』であることに気づくのに時間は必要としないだろう。

 

『ほぅ・・・・奇遇だな。人智を超えた『剣』ならここにあるぞ。』

 

 

『そうだね・・・・『双剣』ならここにあるよ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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