魔弾の王 ~再臨~   作:塾長ほむほむ

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忘れられても仕方ないですかね(笑)
遅れましたが、2話連続❗相変わらず進んでませんが❗


37話

ライトメリッツを1000の兵で出陣してから17、8日あまりが過ぎた。

アルサスまでもうあと1日程というところまでやってきている。もうすぐティッタに会える。そんな思いを抱きつつもこのあとに待ち構えている『ザイアン=テナルディエ』との戦のことも頭にある。リムやレギン達と軍議を重ねて考えうる作戦と戦場を進言してある。

リムとレギンは俺の言葉に驚きの声色と表情を浮かべていたが気づかないふりをしたのは内緒だ。俺の『経験値』は決して安くないと自負している。過信は禁物だが。

 

そんな俺は今リムとレギン・・・そして薄汚れたローブに身を包み、フードを目深にかぶり一介の侍女には『不釣り合いな剣』と見覚えのある『黒い弓』を所持しており、フードからのぞいている白銀の髪のライトメリッツの侍女『エレノア』を名乗る少女の4人で司令官用幕舎にいた。数日前から挙動不審で『杖』をついた侍女がいると報告はあがっていたためリムとレギンに調査を依頼した結果が今の状況である。

 

ーーーというかこの少女の正体は前の記憶から振り返ることもなく『ライトメリッツ』に残っていたはずの『エレン』であった。

 

リムの目が厳しいというより呆れの色を携えて言った。

 

「エレオノーラ様・・・あなたが大人しくライトメリッツに残られるとは思ってはいませんでしたが・・・あえて聞きましょう一体どういうつもりなのですか?」

 

「・・・ティグルに『黒弓』を届けに来ただけだ。あの時サーシャから預かっていて必要と感じたら渡すようにと言われていたのでな。」

 

「そうですか。では今までまるで身を隠すようにしておられたことの理由は?」

 

「そ・・・それは・・・・・。」

 

エレンがリムに問い詰められ顔を青くしていく。エレンが俺に黒弓を渡し忘れるなんてそんなミスをおかすハズがないことはこの場にいる誰もがわかっている。

となれば、その事を名目にこちらについてきて俺と一緒に戦いたいんだろうなと感じる。

たしかに俺も本心はエレンと一緒に戦いたいと思っている。だが、エレン本人も言っていた通り戦争に耐える体力面が問題だ。いくら、本陣に待機し直接戦闘に参加しないとしても戦争状態にある緊張感や疲労はついて回る。

それにエレンもわかってはいるハズだ。だが、俺はやっぱり嬉しさが上回ってしまっているためなのか別の疑問点で口を挟んだ。

 

「・・・エレンが着いてきてしまったのはもう仕方ないとしても・・サーシャやライトメリッツの方はどう対処してくれたんだ?」

 

「・・・ライトメリッツの方はルーリックに一任してきた。手紙は私が大急ぎでしたためて早馬で送っている。だから大丈夫だと思うぞ。文官達もいるからな。」

 

自信満々に俺の疑問に答えるエレンをますます冷ややかな視線で言葉をぶつけるリムとそれを苦笑いで見るレギン。俺は頭をかきながら今のエレンにやってもらわなければならない約束と役目を考えて伝えるために再び口を開く。

 

「リム・・とりあえず今はその辺で、こうなってしまったならしょうがないさ。エレン・・わかっているだろうが本来なら君を最前線に出すわけにはいかない。」

 

 

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