女の子だらけの職場で俺がヒロインなのは間違っている   作:通りすがりの魔術師

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日付け変わる前に出せたかな?
あ、とりあえずまだ更新してないヒロインの2話を更新してからその後の方針を決めたいと思います。活動報告にコメントありがとございました。
作品への感想もよろしくね
(酷評は立ち直れなくなるからやめちくり)

アイマスにハマったので僅かばかりにアイマス要素が入ってます。
(なんでやねん)


意外にも飯島ゆんは不器用である。

 

 

 

 

コンプレックスでモジモジする女の子って最高だと思うんだが、わかる人はいないだろうか。

本来、そこまで気にすることではないのに、自分だけがそれを気にしている。

黒子の場所が特殊だとか眉毛が常に困り眉になってるだとか。

当の本人からすれば恥ずかしいことなのだろうが、こちらはそこまで気にならない。むしろ、可愛いと思う。

それを気にしてモジモジしている女の子が、俺は嫌いではない。

 

 

例えばこういうのはどうだろう。

戸塚が自分の容姿を気にして男らしくしようとしているがそれが空回りして「え、えへへ…失敗しちゃった」とか穢れの知らないスマイルで言ってたら。俺は間違いなく死ぬ。そう、確実にだ。

 

他にも、涼風が自分の胸……いや、これはやめておこう。なぜか今ここで言ったらいつの日か俺は絶対零度の氷河の下から死体で発見される恐れがある。

 

 

時に、例外があるとすれば、マザコン、ファザコンのような精神面でのコンプレックスは気にするべきだと思う。やめろ、というわけではなく人前であまりさらけ出さない方がいいんじゃないかと思う。自分のためにも、周りのためにも。シャア・アズナブルって知ってる?

 

 

ということで。

ここまで述べた通り、俺は美少女が自分の肉体的コンプレックスに対して嫌悪感を抱いてモジモジしたり、頑張っているのを見るのが大好きである。ちなみにCOMPLEXのBE MY BABYも好きだ。

 

 

 

まぁ、そんな女子はそうそういない。いるとすればそうだな、確かゆん先輩が体重とか気にしてたな。

見た感じそんなこと無さそうなんだが。どちらかというと、はじめさんやひふみ先輩よりは軽いと思うんだが。どこがとは言わないが。

 

 

 

「八幡、ちょっと」

 

 

「ヒィッ!?」

 

 

先程まで失礼なことを考えていた相手に突然話しかけられたら変な声が出ると思う。まさか、俺の考えていたことが伝わってしまったのだろうか。もしくは口に出てた説。

 

 

「ヒィ?……まぁええわ。昼ごはんちょっと付き合ってくれへん?」

 

 

俺の不審な態度に首を傾げながらそう言うゆん先輩の様子からは特に何も感じられない。

というか、お昼のお誘いに俺が驚いてる。

 

 

「構いませんけど……?」

 

 

「ほな、先降りてるから」

 

 

そう言ってエレベーターの方へと歩き出すゆん先輩を見送ってから、パソコンをスリープ状態にしてスマホと財布を持って立ち上がる。

 

 

なんだろ唐突に昼飯に誘うなんて。

あれかラーメンが食べたくなったけど、1人じゃお店に入れないから付き添いで来てくれということだろうか。

いや、それなら何の気兼ねもなく入ってて仲のいいはじめさんを連れていくはずだろう。

 

 

チラリと当のはじめさんを見れば、また企画書練っててそれどころでは無さそうだ。つまり、これはゆん先輩なりの気遣いなのだろう。感動的だな。だが無意味だ。

俺がここから動かなかったらな。まぁ、了承したから行くけど。

 

 

 

###

 

 

 

下に降りると、ゆん先輩が待っていてくれたのでその事にまずは安心する。これでいなかったら人間不信になっていたところだ。

けど、ゆん先輩はそんな人じゃないからな。とりあえず、ゆん先輩がパスタを食べたいということでサイゼリヤに行こうと言ったんだが却下されて、少しばかりオシャンティーなイタリア料理店に入る。

 

 

「うちはアサリとインゲンのパスタで」

 

 

「俺は半熟卵の乗ったカルボナーラで」

 

 

「わかりました。では、ご注文をお確認いたします」

 

 

店員さんの丁寧な復唱で、頼んだものが読み上げられたことを確認して頷くと「では、少々お待ちください」と厨房の方にオーダーを伝えに行く。

あとはそれが来るまで待つばかりだ。水を飲んで程よく喉の中を湿らせるとゆん先輩が口を開く。

 

 

「……今日はいい天気やな」

 

 

「え、あ、はぁ、そうですね」

 

 

と、相槌をうってから窓の外を見てみると思いっきり曇りだった。太陽なんか影も形も見えやしねぇ。なんだこれは。

急いでゆん先輩の方を振り向くと、特に気にすることもなく話を続けていた。

 

 

「こ、こんな日はなんか身体を動かしたくなるな!」

 

 

「え、あぁ。まぁ、そうっすね」

 

 

関西人特有の変なノリだと解釈した俺は、放たれる言霊に同意することにした。否定したら会話が止まっちゃうし、これが最善策だろう。にしても、なんでほんのりと首筋が赤くなってんだろ。あれかな、早く冗談に気付いてやとか思われてるのだろうか。

 

 

「ど、どうや八幡気分転換に!そ、その、……なぁ?」

 

 

「え?あ、はぁ?」

 

 

素で聞き返してしまった。気分転換に何をするんだよ。わかんねぇよ。そう思ってた時にタイミングよく料理がやって来る。

 

 

「あ、料理来ましたし食べましょう。フォークどうぞ」

 

 

「…ありがと」

 

 

いただきますと手を合わせてからお互いフォークで麺を絡めとっていく。

 

 

「美味いやろ。ここウチのおすすめやねん」

 

 

へぇ、そうなんですかとチュルチュル麺を吸う。これはラーメンとか食べる時はいいらしいがパスタを食べる時は音を立てて食べてはいけないらしい。でも、出るもんは仕方ないと思う。だから、俺は悪くない。

 

 

「それでな、八幡。そ、そのなぁ?」

 

 

さっきから明らかに言葉尻がおかしいゆん先輩。どうしたんですか、と聞いてやりたいがこのまま見守るのも楽しい気がする。

 

 

「ここの半熟卵上手いですね。カルボナーラとよくあってる」

 

 

そんなことを言って誤魔化しながら黄身と麺を絡める。てか、麺でいいのか。パスタって言った方がいいのだろうか。まぁ、どっちでも伝わるからいいか。

 

 

「……あのさ、八幡」

 

 

「ん?どうしました?」

 

 

「この前ウチが言ったこと覚えとるか?」

 

 

「この前?」

 

 

この前?この前っていつだ。もっと具体的にお願いしたいです!切実に。

 

 

「寝癖がひどい」

 

 

「言ったけど、違う」

 

 

「目が腐ってる」

 

 

「いつも通りやんけ」

 

 

「……私服がダサい」

 

 

「それは言っとらんし、なんで若干落ち込んどるねん」

 

 

じゃあ、なんなんですか。思い当たる節はこれくらいしかないぞ俺には。手を止めて考えてみるが中々出てこない。出てきたのをポンポン言ってみたがどれも違うらしい。

 

 

「ごはん食べに行こう」

 

 

「言ったけども!違う!」

 

 

「下で待っとるから」

 

 

「それもやけど!違う!もっと前や!」

 

 

もっと前?どれくらい前だ。

俺にとっては1億年と2000年前のことでもゆん先輩にとっては8000年くらい前のことかもしれないじゃないか。

 

 

「…もしかして、覚えとらんのか」

 

 

「はい、そうです」

 

 

ここは素直に認めておくに限る。これ以上余計なことを言って機嫌を害されるよりは全然いいだろう。

俺がすぐさま頷くと、ムッとした表情になるがため息を吐くとスマホ取り出して画面を向けてくる。

そこには1週間前くらいにゆん先輩が「痩せたいからダイエットに付き合ってくれへん?」

という文面だった。それに対して俺は、思ったことそのまま返した覚えがあり、その後に強制的に手伝うように言われたのだが。

 

 

「いや、何も言ってこないんで、別にいいのかなって」

 

 

「アホか!」

 

 

何故か怒られた理不尽だ。

 

 

「てか、痩せたいって。ゆん先輩そんなに太ってないでしょ」

 

 

「そんなことあらへん。服着てるからそう見えるだけや」

 

 

そうなのか…。女の子って不思議だわ。

 

 

「痩せるにしてもどう痩せるかによりますよ。食事制限をするか、運動するかの2種類です」

 

 

「食事制限って…どれくらい?」

 

 

「まぁ、プロじゃないから分かりませんけど、ご飯とサラダだけみたいな。1日最低限のエネルギー摂取してもらうみたいな」

 

 

言うと、うげっと心底嫌な顔をされる。

 

 

「じゃ、運動は…」

 

 

「そうっすね、大体腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットを正しいフォームで1日20×3セットくらいやればすぐに痩せるんじゃないですかね」

 

 

「ひぇっ…」

 

 

そんな世界の終わりみたいな顔しなくても。

 

 

「まぁ、どちらにもちゃんと痩せれますけどデメリットはあります」

 

 

「……デメリット?」

 

 

「まず、食事制限は痩せても痩せる前よりも多い量食べれば確実にリバウンドします。運動する方は脂肪は減りますが体重は逆に増えます」

 

 

「な、なんで!?」

 

 

「脂肪が筋肉になるんですよ。それと筋肉の方が表面積が多いからどうとかで体重は増えます」

 

 

この辺の知識は曖昧だから、ちゃんと調べてもらう必要があるが。概ね言ったことは正しいはずだ。

 

 

「根気よく続けれるなら筋トレとかをおすすめします。肩の筋肉とかほぐれて肩こりも取れますし、何より健康にいいです」

 

 

「なんかうみこさんみたいな言い方やな…」

 

 

……まぁ、肩こり酷いって言ったら腕立て伏せ勧めてきたのあの人だから。でも、してみたらマシになった気がするから一応続けている。おかげで力こぶができるようになってきた。

 

 

「別に手伝ってもいいですけど、条件があります」

 

 

「……条件?」

 

 

「どちらを実行するにしてもゆん先輩にやる気がないと無理なので、誠意を見せてもらわないと」

 

 

「た、例えば?」

 

 

例えば?特に考えてなかったな。

そうだな…。

 

 

「とりあえず1週間アルコール禁止。ついでに服買うのも禁止にしましょう」

 

 

「えぇ!?」

 

 

いや、アルコールは飲みすぎると体にも悪いし中性脂肪たまるから。痩せるなら削らないといけないことだから。それにゆん先輩お酒に弱いし。

服に関しては痩せるなら、今着れない服も着れる可能性が出てくるから無駄遣いさせないため。という建前で、ゆん先輩は服を買いすぎとはじめさんに聞いたことがあるからだ。これを実行できればやる気を感じることが出来る。

 

 

「……えぇ……でもなぁ……」

 

 

「無理なら無理でいいですよ」

 

 

俺は別に困らないし。なんなら、手伝う必要性も減るからな。

 

 

「じゃ、俺そろそろ戻らないといけないので」

 

 

財布から千円札を出して机の上に置くと、固まったまま動かないゆん先輩を放置して外に出る。

いつの間にか雲は幾分か流れたのか減っていて、陽気な太陽が顔を出していた。

 

 

 

それにしても、ゆん先輩は俺にダイエットの手伝いを頼むためだけにお昼に誘ったのか。しかも、あんなモジモジしながら。普段強気なゆん先輩が……。

これは結構アリだなと思いながら、俺は会社への道を1人で歩いていった。




COMPLEXは実質アイマスって言われてるから多少はね?
イヴちゃん可愛い。渋谷凛との分離説、僕は好きです。


コンプレックスに悩む女子は可愛いという論ですが、特に出典などはなくただの妄想ですのでお気になさらないでください。でも、ホントに可愛いと思います。ひふみ先輩って右乳?(左手だったかな)にホクロがあるのですが、それ気にしてたらめちゃくちゃ可愛いなと思います。個人的に貧乳を気にする女子も好きです。美少女に限りますが。(何様だよ)
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