女の子だらけの職場で俺がヒロインなのは間違っている   作:通りすがりの魔術師

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今回から段落落ちを使ってみたけど、見やすくなればなと思います。
ところどころ忘れてそうですが、そこはご勘弁。

ちなみに本作品に出てくるヒーローや魔法少女は現実とは一切関係ございませんのでご留意ください。


わりと比企谷八幡は気遣いがある。

 

 

優しさで『世界』は救えない。

この『世界』は欺瞞で満ちている。

『世界』は、宇宙は君を待っている。

 

 

大体の名言や格言と呼ばれるものには『世界』というフレーズが入っていることが多い。

話の規模を大きくすることで説得力よりも言葉の力を強くしようとしているのだろう。

そもそも、世界とはなんなのか。世の中すべての国。という意味なら『世国』という言葉を使うべきだが、そんな熟語はない。

 

 

というか『世界』という言葉の意味は曖昧なものではないかと思う。例えばオリンピックで『世界中が熱狂している』と、ニュースでキャスターが言っているのを聞いたことがある。果たして世界中の人々全てがホントに熱狂していたのだろうか。

これは『みんな』という言葉にも当てはまることで『みんなやってるよ。みんな持ってるよ』とは具体的に何を指すのか。

2人以上何人未満の人を『みんな』というのか正確に定義してから出直してきてほしい。

最も、定義が曖昧な言葉は多いし、今更意味を正したところでどうでもよかったりするのだが。

 

 

あと、気になるのは魔法少女の定義だ。何歳から何歳までを魔法少女といい、何歳以降から魔女と呼ぶようになるのか。

まどマギだとソウルジェムが完全に黒化した時点で魔女になるが、それ以外の作品では特に明確化されていない。

大体、小中学生までは魔法少女で高校からは魔女……いや、魔法使いに部類されるのだろうか。

 

 

どうしてこんなことを考えているかというと、ニチアサの魔法少女もので最初仲間だった魔法少女が途中で故郷に帰ると離脱し、何故か魔女になって出てきたのだが、月日は2年程度しか流れていないのだ。12歳から14歳になっただけで、魔法少女から魔女になるというのは如何なものかと思う。

 

 

スマホでスレや感想を読んでいると画面が切り替わる。珍しい俺に電話をかけてくる人がいるとは。最近だと全く身に覚えのない番号が福岡からかかってきたからな。流石に驚いて着信拒否しておいた。二度と間違えないでほしい。

 

 

「もしもし、比企谷です」

 

 

『あ、八幡。今、大丈夫?』

 

 

電話の相手は篠田はじめさん。モデリング班の人だが、会社のスペースの都合でキャラデザ班といる人だ。健康的な小麦色の肌に快活な服装、男の視線を釘付けにするであろう立派なものをお持ちな先輩である。

さて、こんな休日に何用だろうか。

 

 

はじめさんとはよく顔を合わせることはあれど、あまり親しいというわけでもない。

最初に買い物の案内をされて財布を落としたと勘違いして持って行っていなかった件以来、出かけることはなかったし。

仕事場でも「このキャラのモーションこんな感じでいい?」みたいな確認レベルの会話しかしない。

 

 

『さっきのニチアサ観た?』

 

 

「えぇ、見ましたよ。一通りは」

 

 

『どうだった?私はさ、シエルちゃんがまさかあんな姿になって帰ってくるなんて思ってなくてさ』

 

 

話の内容はどうやら俺が思い悩んでいた事らしい。やっぱり、俺が疑問に思うくらいなのではじめさんも気になったのだろう。

それから、ニチアサの内容について数分討論した後、話すことが尽きて会話が止まるかと思われたがはじめさんが電話の向こうで大きく息を吸う。

 

 

『……あ、あのさ、八幡。来週の日曜日空いてる?』

 

 

おそらく、これが本題なのだろう。わざわざ会社でも話せるような内容を電話で話すようなはじめさんでもあるまい。それに某SNSの無料通話でもないから料金が発生するだろうし。

早めに要件を聞いて切ってあげるとしよう。

 

 

「一応、空いてますけど」

 

 

『じ、じゃあさ。今度ショッピングモールの屋上でマジカルリリィメディアちゃんのショーがあるんだけど一緒に見ない?』

 

 

まさかのヒーローショー観戦のお誘いだった。そういうのはゆん先輩と弟達と見た方がいいんじゃないかと言おうとしたが矢継ぎ早にはじめさんは続ける。

 

 

『ゆん誘ったんだけどさ、見てないからいかないって言うんだよ。だから、お願い!あれを1人で見るのはちょっと……!』

 

 

はじめさんが1人で見れないってことは俺がいると余計にまずい気がするんですが。

 

 

『それに八幡こういうの詳しいし、一緒に見た方が面白いと思うんだ。だからさ…どうかな…?』

 

 

「わかりました。来週の日曜ですね。また会社で時間とか教えてください」

 

 

『う…うん!ありがと八幡!じゃ、また明日!』

 

 

ツーツーと電話が途絶えた音がし、スマホを見れば30分も電話していたらしい。こんなに話したのは久しぶりだと思いつつ、ベッドに寝転ぶとさっき言われたアニメの公式サイトを見る。

 

 

「あーこれ知らねぇわ」

 

 

どっかで聞いたことがあるから、知ってるだろうと思ったけど1回も見たことないやつだわ。けど、見に行くと言った手前知らないまま見てもはじめさんに悪いか。

 

 

「仕方ない、借りて見るか」

 

 

そう決めて立ち上がり、顔を洗って歯を磨き飯を食べに行くついでにレンタルビデオやへ直行した。





はじめ「ええぃ!まどろっこしい!電話して直接言っちゃえ!」

はじめ「言うのに20分もかかった……!」

まぁ、メールとかLINEより電話の方が手っ取り早いよね。
余談ですが、僕はメールとかでLINEで告白するやつはチキンだと思ってます。手紙は全然そんなことないです。むしろ、ロマンチックでええやん。
まぁ、僕は告白もしないクソチキンですけどね。



恋愛観が独特すぎて恋人を作ってもすぐに別れそうだし。
自分から告白して振られるのは分かるけど、相手に告白されて振られるって嫌じゃないですか?
『思ってたの違う』それはテメェの想定不足だ。って言ってやりたいです。それに好きになった人で自分から告白する人っていうのは、多分『ずっと一緒にいたい』と思えた人で、今はまだそういう人に出会えてないので恋人がいないのです。てか、これからも現れるかわかんないよね。ハハッ。
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