女の子だらけの職場で俺がヒロインなのは間違っている 作:通りすがりの魔術師
謎のヒロインXオルタちゃんが欲しいけど、バーサーカー足りてんだよなぁ。それよりモーさんの宝具レベル上げたかった。ほんとに。
疲れからか黒塗りの高級車に追突したのは〜この男〜
笑いのニューウェーブ
キリトかな〜やっぱり。
っていうの、めっちゃ流行ってる〜!
あー、俺が初めに言い出したことになんねーかな。
プロローグ(八神コウの場合)
ピピピピと寝ている者を起こすために鳴り響くアラーム。自分で設定したんだろうけど、いつもよりなんだか音が大きくて耳障りだから、止めようと思ってくるまっている毛布からゆらりと手を伸ばす。
「ん、んん……うるさい…」
普段ならそこにあるはずの目覚まし時計のボタンを押そうとするが、空振りしてしまう。
「むにゃ……?」
あるはずのものがない。それに違和感を感じて、瞼を開ける。ない。ゴシゴシと目をこすって再度確認するも、ない。
「あれ……いっ…!」
むくりと身体だけ起こすと猛烈な頭痛に襲われる。二日酔いだ。
「そういえば、昨日八幡に焼肉奢ってもらってビール飲みまくったんだっけ…」
PECOのメインビジュアルの件で後輩に勝負挑まれて、それに負けるわけには行かないからと禁酒してまで描いたんだっけか。で、勝ったから八幡に焼肉を奢ってもらって……それで……。
「……ここどこだ」
見渡せば全く知らない部屋に知らない天井。綺麗に片付けられた部屋だが、ホテル、という感じはしない。クローゼットに大きな鏡、小さなガラスのテーブル。その隣には小さな冷蔵庫らしきものと、本棚がある。
こんなのホテルに置いてあるかよと頭をかく。ここがどこか思い出そうにも、酒のせいで後半の記憶があまりない。
もしかしたら、と自分の身体をまさぐってみる。
「……うん、ないな」
いつもと変わらない凹凸のないボディ。これは私、八神コウのボディだ。どこかの誰かと入れ替わってるという可能性もあるかもと思ったけど、そんな二次元的なことあるわけが無い。
「てか、上着どこいった」
自分の部屋や仕事場の机の下でもないのに、下着で寝てしまっていた。りんの家ならありえるし、ホテルとかでもこのスタイルなんだけど。流石に知りもしない誰かの部屋でこんな寝方するわけない。
「まさか……」
自分と昨日共に焼肉を食べた後輩が?だとしても、あいつにそんな気があると思えないし、いやあったら嬉しい……わけでもないけど、まぁ、うん。
さて、ベッドはシングルだけど、私が下着姿ってことは、まさか。脱がされた?……いや、でも。
「あの、起きましたか。八神さ……」
頬に手を当てて、あんなことやこんなことをされたのではないかと考えていると後ろから声が聞こえ、振り返ってみると。
「……って、なんで下着なんだよ」
そう言って嫌そうな顔をするボサボサの黒髪に栄養が通っていないような目をした後輩、比企谷八幡がいた。…不気味に似合ってるな、エプロン姿。
八幡がいるってことは、やっぱり八幡の家か。……ふーん。高卒の年収で二階建てなんて買えるわけないし、ここはロフトかな。にしても、結構いいとこ住んでる……ん?あれ?なんで、八幡そんな頬染めて目を覆ってんの?
指の間からチラチラとこちらを窺うようにして何か悪態つくように呟くと思うとまた目を逸らす。どこを見てんだ?と八幡が見ていた場所に目を落とす。
……………………。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぶへらっ!?」
冷静になり、自分が下着姿であることを認識するとその場にあった枕を八幡に投げつける。咄嗟に投げたそれは顔に直撃し、八幡は大きく顔を逸らす。
「な、何見てんだよ!」
りんや青葉に見られるのは慣れてるけど、流石に八幡に見られるのは恥ずかしいわ!
「す、すみません、服持ってきたんで置いときますね!」
ダダダダと駆け足で階段を降りていく八幡。途中で転ぶ音がした。どんだけテンパってんだよ。
「……まぁ、それは私もか」
ベッドの毛布を身から剥がして出ると、置いていかれた服を取りに行く。見たところ昨日着ていた服ではない。奥から洗濯機の音が聞こえるあたり、洗濯してくれてるっぽいな。
「……小町ちゃんのかな」
クリスマスの時に初めて会ったのだが、兄とは違いノリノリでキャピキャピという感じの子だった印象だ。しかし、身長は私より低かったような気がする。
下は家でも履くような黒のスウェット。裾がかなり余ってしまった。小町ちゃんってこんなブカブカの着てるの?上も同じで袖は余るしダボダボだった。
「キツイよりはいっか。…………」
服を着てから、ベッドの横に置いてあったクローゼットの横の鏡を見る。髪は思ったよりボサついていないけど、目の下のクマがすごいなぁ。あんまり化粧とかしないけど隠したいなぁ……。
頭を抑えながら階段を降りると、それは見事な孤独な男の城があった。大きめの薄型テレビにスピーカー、人をダメにしそうなソファーの前に置かれた長机。その上には水と焼かれた食パンが置かれていた。
「これ、食べていいのかな」
朝だし、昨日あんなに飲んだり食ったりしたとはいえお腹が減る。
「食べる前に手は洗いたいな」
キョロキョロと家の主を探すがこの部屋にはいないらしい。玄関に続くであろうドアがあるけど、別に手を洗うだけなら台所でもいいからと、台所に入る。
そして、手を洗ってソファーに座りパンにバターを塗って食べ始める。少し時間が経ってるからかな。生暖かいけどすごくパリパリしてる。これどこのパンだろ。金の食パンってやつかな?食べたことないけど。
「ごちそうさまでした」
と、手を合わせて言うと真ん中のドアから色々と物を持って八幡が現れる。
「あ、それ私のカバン」
「そうだよ。あんたのだよ」
若干、敬語が抜けてるどころか完全に抜けてる。未だに目を合わせようとしない八幡に私も目を逸らす。
「ねぇ、昨日私たちなんかあったの…?」
紅潮するのを感じつつも、返答を待つ。
「……やっぱり、覚えてないのかよ」
げっそりした声音でこぼす八幡。一体何があったのかとソワソワしてると、八幡は嫌そうに口を開いた。
「あんたが自分の家に帰るの面倒だからって俺の家に行くってうるさいから、仕方なく連れてきたらいきなり玄関でゲロったんだよ」
「……え!?」
なんか思ってたのと違う!?
俺も予想外だわ(書いたの俺なんだけど)
話としては「八神さんが八幡に焼肉奢ってもらった回で、もし八幡の家に行っていたら」という分岐。本編の「比企谷八幡は敗北をも肯定する」(タイトルはこんな感じだったはず)を見てもらえれば分かるかと。
もうプロローグから付き合ってる状態とかいいと思ったんだけどね。そうはならなかった。あれま、不思議。
とりあえず、書いてて八神さんが自分の胸とか触ってるの想像したらやばかった。誰か絵上手い人書いて(懇願)