女の子だらけの職場で俺がヒロインなのは間違っている   作:通りすがりの魔術師

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やっと、各ヒロインルートを描いた二次創作を書くことになりました魔術の使えない魔術師こと通りすがりの魔術師と申します。
初めての方、本編を見てくれてる方、本編見たけど面白くなかったから切り離した方。最後の人に関しては、多分本編が面白くなかったのならこれも面白くないと思うので低評価をつけないうちに早く戻ってください。


それ以外の方は大歓迎!当たり前ですよね。


今回はNEW GAME!主人公の青葉、とても人気の高いひふみ先輩、僕の大好きなうみこさんのプロローグから書かせてもらいました。ほかのキャラに関してもどんどん書いていく予定ですのでご安心を!



プロローグということで短めにしておりますことをご了承ください。



ルート2 滝本ひふみ
プロローグ(滝本ひふみの場合)


 

最初は「目が腐っている」と思った。だけどそれからすぐに「ひねくれた後輩」だと感じた。そしてその次はーーーーー。

 

 

とある商業施設の中の化粧品売り場で物思いに耽る女性がいた。仄かに赤っぽい色素を含んだ髪をポニーテールに纏めたその女性はどこか愛らしさを含んでいる。

 

 

「……はぁ」

 

 

趣味のコスプレの時に使うつけまつげやらアイシャドウやパウダーを買うべく来た滝本ひふみだが、コンディショナーが陳列されている棚の前に立ちすくんでため息を零した。いつからか、自分の頭の中をある人物が埋めつくしていた。今もその人物のことを考える。

 

 

 

短髪で切り整えられた黒い髪に、整った顔のパーツ。これだけならとても好印象な男の人。だけど、それらを台無しにするくらいに死んでいる目。

性格は良くも悪くもひねくれており、自分が腐っているのは世界のせいだと言う。しかし、やることはしっかりやるという真面目さを見せる。とある人物曰く「捻デレ」ということらしいが、なんとなく腑に落ちた。

 

 

さり気なく歩幅は合わせてくれるし、ペットの話にも興味を示してくれるし、頼んだら一緒にコスプレもしてくれた。初めは話慣れない男だったので緊張したが、自分が先輩だからと頑張って会話するうちに仲良くなった。普通なら断られるであろうコスプレやコミケに誘うと快くOKしてくれる"とてもいい人"だと思った。

 

 

それがいつからだっただろうか。

目が合えば心臓がドクンと高鳴り、体の一部が触れそうになると血が沸騰しそうになる。何かの病気にかかったのだろうかと思ったが、それがその男"比企谷八幡"に対して恋心を抱いていると知った時はベッドの上で悶絶しまくった。

 

 

自分は恋愛に疎い方だと思っていたし、誰かを、ましてや男を好きになるなんてあるはずがないと思っていた。自分が好きなのはペットと自分だけだと、そう思っていた。だが、恋というものを知ってしまった彼女は釈然としないがそれでもしっかりと受け入れた。

 

 

自覚してからはそれがさらに加速して、可愛く見られようと服装も変えてみたし、勇気を振り絞って食事に誘ったが特に進展はなかった。自分のせいなのだろうかと肩を落とす。

 

 

 

「お客様何かお探しでしょうか?」

 

 

いつもは話しかけられる前に撤退するひふみだが、想い人のことを考えていたらターゲットにロックオンされてしまった。

 

 

「い、いえ、何でもないです!!」

 

 

それを全力で振り切って店の外に出る。あまりに突然のことで息を整えるように深呼吸をする。まさか自分が人の気配に気づかないほどに考えてしまうとは思わず反省する。だが、よく言うとそれだけ八幡のことを考えていたということになる。

 

 

気分転換に本屋に行って新作の小説が並べらた棚を見る。読書は趣味ではないが、八幡が休みの日には本を読んでいると言っていたので話の種になるようにと読み始めたのだが、これといって好きなジャンルがない。それ故に、こうして新作コーナーを見てはうーんと頭を悩ませる。

 

 

(八幡、ラノベも読むって言ってたけど…)

 

 

原作派でなく、アニメやコミカライズなどで見る派のひふみにとってはラノベとはあまり近しいものでは無い。よって、ライトノベルも購入の対象にはならない。

一応、ライトノベルコーナーにも寄ってみたものの相変わらず異世界俺TUEEEE系ばかりでぱっとしないため引き返そうとすると、ある小説が目に入った。

 

 

手に取って表紙を見ると、電車のホームのベンチに女の子と男の子が離れて座っているというパッと見だが、ライトノベルのような印象を受ける。しかし、ひふみが手に取った理由は表紙ではなくタイトルである。

 

 

ペラっと中身を開けて見てみれば、学園モノらしく、最初の方だけ読んでみたら、成績が中の中くらいの男の子の主人公が参考書を忘れた女の子に親切に見せてあげようとしたのを断られていた。ここだけ見ると、女の子が「イヤな女」という印象を受ける。

 

 

この先も続けて読もうと思ったのだが、こう人の目があるところでは集中できないと思って本を購入するべくレジに並んだ。

 

 

 

もし、飽きても古本屋で売ればいいからとなんの迷いもなく買った本だが、夜には半分まで読み進めており、ひふみは一旦、本を閉じて置くと、天井を見ながらこう呟いた。

 

 

 

「私も、君に恋するなんて、ありえないと思ったんだけどな…」

 

 

横を見ると愛しのペットの宗次郎がムシャムシャと晩御飯の入った小皿にかじりついていた。それを見て、微笑んだひふみはそのまま宗次郎に尋ねた。

 

 

 

自分は、これからどうすればいいかと。





ヤンデレひふみん見たいとか言われたけどヤンデレ枠は他にいるからごめんね。ひふみ先輩は恋に苦悩する乙女でいてもらいたいです(願望)


でも、まぁ、女子が好きな人のために積極的になっていくのって燃えるよね。


っていうのがひふみ先輩ルートのテーマです。
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