西暦2016年7月15日、ある瑞穂警察署と呼ばれる場所で働く男性がいた。彼の名は武田 清継。身体能力の高い中級警官で、警察署内ではNo.2の実績を持っている。そんな彼が歩む人生劇とは?
第一話~調査は何を意味する~
~七道山公園付近~
武田『あぁ~疲れた。久し振りの休日だ。何しようかな~』
俺の名は武田 清継。瑞穂市にある七道山公園のベンチに座っていた。瑞穂市について紹介するとバイオハザードから逃げ込んできた東京23区出身の難民達が西多摩に移住し、長らえていた。そこに根付いた為か西多摩は大きく成長した。その中の一つである瑞穂町が人口40000人を超えて市制。町から市に成った未だ新しい自治体である。
武田『しかしこの街も変わったな。昔とじゃ比べもんにならん。』
そう言ってリラックスしていると白い半袖着て、ブルーツースを耳に付けている黒いサングラスをかけた男が俺のもとに来た。
?『よう。元気にしてるか?』
武田『おう、相変わらず健在だよ。』
俺のもとに来た男は俺よりも五つ年上で瑞穂警察にあるstarfの隊長:本条 信治である。
武田『それよりどうしたんだ隊長。何か有ったのか?』
本条『あぁ、実は署長から急遽調査を頼まれてなぁ。』
武田『調査とは?』
本条『うむ、それは大門市の赤嶺地区で猟奇殺人事件が起きたんだ。』
武田『え?マジですか?』
そう、例え安全でも完全にゾンビが居ない訳ではない。一人噛まれりゃ伝染病の様に広がっていく。だから市に成長した瑞穂市は警察署を建て我が市からゾンビ隠滅を行っている。その中で活躍したのが隊長率いるstarfだった。
武田『ですが、私達の領域では有りませんよ?大丈夫ですか?』
そう、瑞穂市の警察署の管轄が我が市と福生市、羽村市、武蔵村山市であり、青梅市から分離独立した大門市は管轄領域ではないのだ。
本条『勿論だ。大門市の市長からは了承もらってるし、課長もOKしたから大丈夫だ。』
武田『そ、そうか。なら良いんだけど…。』
本条『まぁ、アンブレラが残したただのゾンビだ。臆することは無いぞよ。』
武田『あ、あぁ。』
本条『ではまた現地で合おう。何より私は忙しいのでね。』
武田『あぁ、分かった。他の隊員にも伝えとくぜ。』
本条『うむ、頼むぞ。』
そう言うと隊長はその場をあとにし、俺も約15分後にその場を離れた。
~赤嶺研究所敷地~
時刻はPM 1:55。季節は夏。セミが鳴く頃、本条率いるstarf:ZECTteamは赤嶺研究所敷地に潜入して調査が開始。だが入って約30分後に悲劇が起きた。
下野『隊長!俺アレ出そうです!』
本条『イダーサ・リー、言葉を謹め。そんな状況じゃないぞ。ちゃんとしろ。』
奴は俺の三番目に強い新入隊員の下野 豊。細かいことが苦手である。あ、因みに隊長はアダ名を付けるのが好き。俺の場合はゴハン・レッドフィールドと呼ばれる。まぁそれは置いといて本題に移ろう。
下野『スミマセン。しかし今日が初めてなので凄く緊張してて…一回も御手洗いに行ってないんです。』
本条『馬鹿か…分かった良いぞ。あそこにちゃんと御手洗い場が有るから速く行って来い。他の者はここで待機するからな。』
下野『あ、ありがとうございます!』
そう言うととっさに御手洗いに向かってった。そんな下野を見ていた仲間一人が口を開いた。
?『困った人だぜ。馬鹿にも程があるぜ!なぁ武田。』
武田『そうだな、久松。』
彼は久松悟郎。好奇心旺盛な彼はいつも色んな事に挑戦している。
本条『その間に状況を確認する。』
そもそもstarfとはZECTteamとBOARDteamの二つのチームがあり、その中でも最高の実績を持つのがZECTteamだ。このチームの人数は10人で、この時着いてきたのが5人。隊長と俺、久松と下野、後藤である。そうこうしている内に数十分が経過していた。
後藤『隊長、下野の奴遅いですね。見に行きましょうか?』
本条『あぁ、頼むぞタンバリン・サーシャ。どんな状態か伝えてくれ。』
後藤『了解しました隊長。』
久松『下野は大丈夫だろうか。アイツ臆病者だから。』
武田『大丈夫だろう。下野は。馬鹿は死なないって言うだろ?』
俺はそう言うと木に寄り掛かって寝た。だって公園で昼寝しようかと思った所に隊長が来て急遽の調査の参加を要請したんだもん。
武田『まぁ久松。下野が来たら起こして~。俺は寝るから…』
後藤『うぎゃあぁぁぁ!』
俺が久松に話し掛けた時、突然叫び声が聞こえた。流石に目が覚めた。
久松『い、いきなり何なんだよ!叫び声がしてよ。』
と久松が文句を言っていると草むらの中から何者かが現れた。
武田『な、何だ?』
その何者かをよく見ると変わり果てた下野の姿だった。
久松『お、おい!どうしたんだよ下野!おい!』
下野『ヴゥゥ…』
武田『駄目だ。奴は下野じゃない!』
俺達が声をかけても反応しなかった下野に対し、混乱し始める。それに気付いた隊長が銃を取り出して近付いてきた。
本条『そこをどけ。私に任せろ!そいつはゾンビだ!』
と言って隊長は下野ゾンビの頭部目掛けて銃を発泡した。下野ゾンビは倒れた。
久松『そんな…下野。何故なんだ?』
皆(隊長除く)が悲しんでいるなか、隊長が何やら気配を感じていた。すると突然隊長が声をあげる。
本条『おい皆!この場を離れるぞ!速く!』
俺達は隊長の声で気付き顔をあげる。すると回りには他のゾンビで溢れていた。
久松『ヤベェじゃんこれ。何体いんだよ!』
武田『死ぬんじゃね?俺達。』
ざっと数えて約30体は居るであろうゾンビに俺達は絶望していた。だってこんなん聞いてないよ?
本条『速く逃げろ!死にたいのか!この実態を抜けるんだ!』
絶望していた俺達に隊長は叫び、その言葉で正気を取り戻した俺達はゾンビと交戦しながらその場を離れた。
武田『チッ!な、何体いんだよだから!』
久松『キリがないぜ!全く。』
本条『耐えろ!じゃなきゃあ生きて帰れねぇぞ!』
俺達は逃げながら銃を発砲するが、数は減らない。
武田『隊長!もう銃弾が足りません!』
本条『何!仕方ない、退避だ!逃げろ!』
二人一同
≪はいっ!隊長!≫
いよいよ銃の弾が無くなった為、隊長の命令で後を振り返らず突っ走った。すると奥から研究所らしき物が見え始めた。
武田『た、隊長!こ、この中に入りましょう!』
本条『そうだな。調査対照だったし、危険な状態だ。皆!研究所内に入れ!速く!』
これ以上は退避が困難なため、俺達は研究所内に入る。
ガタンッ
久松『ハァハァ…何なんだアイツら。』
武田『皆大丈夫か?』
本条『大丈夫だゴハン・レッドフィールド。カカロット・バートンは何処も噛まれていないか?』
久松『ハァハァ、はい大丈夫です、隊長。何処も噛まれていません。』
武田『隊長、これからどうします?』
すると研究所をゾンビが囲んでいるところを見た俺達。
本条『そうだな。ゴハン・レッドフィールドよ、研究所の調査をお前に任せる。私とカカロットはここをできるだけ確保する。』
武田『了解。出来るだけの情報を得てきます。』
久松『おい、武田』
武田『何だ?』
久松『死ぬんじゃねーぞ、我がライバルよ。』
武田『あぁ。そっちもな。』
そう言い終わると俺達は持ち場についた。俺は2階に上がり、研究所内のゾンビを一掃しながらある研究室を見つけた。
武田『ここかな?謎の秘めるこの土地の資料が有るのは。』
そう言って俺は部屋に入った。何故この施設にゾンビが居るのか。
武田『何としても証拠を掴まないと。怪しいのはこの机か?』
俺は注意深く各机を回って資料を探していたらあるレポートを見付けた。
武田『これが怪しいな。どれどれ…』
俺が見つけた資料にはこんなことが書いてあった。
-人体研究結果報告書-
私達研究員はあるボスからの命令でt-ウィルスの進化版を造ることとなった。私達は大門市民を誘拐し、改良型t-ウィルスを投与して研究を行った。ボスからの目標として次の3つを要求された。一つは知性温存。二つは体力増幅。最後に運動神経倍増だった。私達はその三つの目標を成功に掲げ、何百人との犠牲を出した。今はt-ウィルスlevel35まで完成し、その能力も今までのゾンビと比較して良い結果と成った。だがいつまでこの監禁された場所で研究を続けなきゃいけないんだ…ではこれにて報告は終わる。
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武田『何と!ゾンビがいつまでも減らないのはこの研究のせいだったのか!』
俺は驚きながらその報告書を入手し、他の資料探しに行動を移した時。
ダン!ダダタン!
突如銃声が鳴り響きいた。
武田『何だ?今の音。』
俺は銃声のした場所へ向かうため、第3研究室をあとにした。そして1階へ戻るとそこには隊長達の姿がなかった。
武田『な、何故だ?』
よう、私は瑞穂警察の特殊部隊:starfの隊長、本条 信治だ。果たして武田 清継ことゴハン・レッドフィールドは無事生還することは出来るのか?
次回のバイオハザード~恨みの利用~は、第二話~衝撃な事実とはぐれ~絶対に見ないと逮捕するぞ!
作者感想
バイオハザードのパラレルワールドを書くのが楽しみでした。いかがでしたか?では次回をお楽しみに!