バイオハザード~恨みの利用~   作:Naveruzu

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主演者挨拶

よう、瑞穂警察所属で瑞穂特戦隊のメンバーまたは裏切り者である田辺 宏之だ。俺は瑞穂警察署の中で一番情けない警官だ。いくら努力しても昇格を得られるわけではない。だが、ミズホ・アンブレラ社は人を平然と切り捨てるだけあって、能力さえあれば昇格が可能だ。俺に合う仕事はそこしかないと思い、ミズホ・アンブレラ社に寝返った。長くなったが、俺が何故フリーザ・ウェスカー様の近くいるかを知らせただけ、もっと詳しい話は本編で明かされるであろう。では本編をどうぞ楽しんで。



第三十五話~計画と実験~

~七道山研究所-休憩室~

 

武田『う、うぅ~ん…こ、ここは?』

 

俺の名は武田 清継だ。あの本条刑事に裏切られ、研究結果室にて燃やされたはずの俺なのだが、何故か知らない部屋に居た。回りを見渡すと小高が隣で知識を失って寝かされていた。

 

武田『い、一体どういうことだ?』

 

?『あ、やっと目覚めたか隊長。』

 

何が起きたのか、何故ここにいるのかを疑問に思っていると、部屋の出入口から人が現れた。よく見るとその人達は、見覚えがある面々だった。

 

武田『な、何か会ったこと有るな…』

 

?『何言っているんすか隊長、ワイを忘れたんか?』

 

武田『そ、その声はまさか…』

 

?『そう、そのまさかや!ワイは西宮だ!』

 

俺は今ので現状がはっきりと分かった。何と俺と小高は、西宮率いるバラバラに散った隊員達に救助されていたのだ。

 

西宮『いや~、まさかホンマにあのヤローがやるとは…流石元刑事だ。』

 

武田『!…お前知ってたのか?』

 

西宮『いや、今日知ったがじゃ。』

 

武田『ど、どうやって?』

 

西宮『このスパイ探査機でな。』

 

西宮がそう言うと、ポケットから小型のスパイ探査機を取り出して俺に見せてきた。

 

武田『…お前何者だよ。』

 

?『それは俺が説明しよう。』

 

俺が西宮にそう問い掛けたら後ろから声が聞こえた。振り返ってみると、そこには笹賀 弘宣の姿が有った。

 

武田『笹賀?!』

 

笹賀『すまんな、騙すつもりは無かったんだ。』

 

西宮『ワイと笹賀は警視庁犯罪防止課所属のスパイや。』

 

武田『そ、そうなんか…』

 

二人の口から驚きのカミングアウトで固まっていた(因みに今の警視庁はあの悲劇のバイオハザード発生後、世田谷区の東側に移設した)。すると、笹賀が固まっている俺にこう話してくれた。

 

笹賀『武田隊長?』

 

武田『あ、あぁ大丈夫。ただ警察本部にその一課が有ったなんてと思っていただけだ…』

 

西宮『でも隊長の行動力は素晴らしいんや。警視庁でも武田隊長の名が出てる。』

 

武田『そ、そうなのか?』

 

笹賀『あぁそうだ。警視庁は隊長を非常に買っていて、いつしかは隊長を迎え入れたいと言っている。』

 

武田『マ、マジか…』

 

西宮『それほど、隊長の行動力が素晴らしいんだ。』

 

武田『あ、ありがとな。』

 

俺は只、憎きミズホ・アンブレラ社を潰したいが為に行った調査をこうして警視庁から認めてもらえることに誇りを感じていた。だが今はこんなことをしている場合じゃない。

 

武田『色々と聞きたいところだが、今はそんな場合じゃない。早くしなきゃ大変なことになる。』

 

西宮『あぁそうやな、あの元刑事を取っ捕まえないとそのうち逃げるぞ。』

 

笹賀『早速合流した久松と菅家には本条の行方調査に向かってもらっている。』

 

武田『行動が早いな。よしじゃあ俺達も本条を探しに向かうぞ!』

 

西宮・笹賀≪了解!≫

 

俺は隊員二人の返答を聞いたあと、意識を失っている小高を丁度中へ入ってきた棚原 克憲に見張るように指示した。そして銃を持って本条 信治を探しに、あの部屋から出てったのである。

 

 

 ――――――――――

~七道山研究所-司令室~

 

久田『お疲れ様ですF.W様。』

 

本条『おう、出迎えありがとうな。』

 

私の名は本条 信治。元瑞穂警察署勤務の刑事だった男だ。私は七道山研究所にある司令室に向かい、そこで待っていたZ.Rこと久田 勝司が挨拶を軽く反応して王座に座った。

 

久田『F.W様、あの憎きゴハン・レッドフィールドを征伐したこと、おめでとうござ…』

 

本条『まだ死んでおらんよ。』

 

久田『へ?』

 

久田があの邪魔者:ゴハン・レッドフィールド事武田 清継を倒したと思い込んでいたのか、私に祝いの言葉を発した。それを私は否定し、むしろまだ生きていると発言した。その行動に彼は動揺を隠せずにいた。

 

久田『と、言われますと…奴はまだ生きていると仰ってるのですか?』

 

本条『そうだ久田よ。お前も知っているであろう?ゴハン・レッドフィールドの運の良さを。』

 

久田『た、確かにそうですが…』

 

私はガックシと肩を落とす仕草をした久田を見ていると、突如司令室に部下の田辺がやって来た。

 

田辺『F.W様!』

 

本条『何だ?』

 

田辺『と、捕らえた大迫と女性警官が逃げ出しました!』

 

久田『何!?今すぐ特殊部隊を手配…』

 

本条『いや良い。そのままにしておけ。』

 

久田『F.W様?!良いんですかそのようなモルモットを離しておいて…』

 

久田はまた私の行動に驚いているようだ。情けない、私は仕方無く意図を話した。

 

本条『良いか、私は裏切り者や反逆者達が大勢いるこの施設を焼き払おうとしているんだ。私がここに来る前に伝えたはずだろ。』

 

そう、私の意図はこの施設の焼き討ちだ。久田にはこの計画をここに来る前に伝えたのだが、どうやら忘れていたらしい。

 

久田『で、ですが…モルモットが研究所内で何を仕出かすか分かりませんよ?』

 

本条『考えてみろ、例えモルモットがこの研究所内で騒ぎを起こしても、そいつらがそこにいる限り、まとめて爆破してしまえば無しに出来る。』

 

田辺『しかし…』

 

本条『君の心配する要素は分かってる。あのゴハン・レッドフィールド達が爆破の前に逃げ出さないかって?』

 

田辺『はい…』

 

本条『その心配は要らない。あの研究所にある情報は既に警察署が調べてあるものばかりの資料等にすり替えたから、また悩むことになるぞ。』

 

久田『流石F.W様。作戦実行が早いですね。』

 

私は万が一の事等を踏まえてこの研究所の事件を惹き起こした。例え私を慕っている者が居ようととても期待している人または優秀な人以外は平然と切り捨てる。

 

田辺『で、では私は監視に戻ります。』

 

久田『あぁ、頼んだぞ田辺。』

 

本条『久田よ。君も仕事に移って良いぞ。早く優秀な人物達を次の研究所に連れていけ。』

 

久田『了解です。』

 

私の命令を素直に受け入れると、深く礼をしてから司令室を出た。

 

本条『もうすぐで実現する…その為には奴を消さなければな…ゴハン・レッドフィールドよ。』

 

私は幾度なく立ちはだかるゴハン・レッドフィールド事武田 清継の名を口にしたあと、数名の優秀な兵士に囲まれながら、休息を取った。

 

 

 ――――――――――

~七道山研究所-資材倉庫~

 

大迫『気味が悪いな…』

 

俺の名は大迫 雅弘。瑞穂警察署からのスパイ:干潟 鈴美と共に、研究所に必要な資材が揃っている倉庫に居た。

 

干潟『そうね…でも急がないと、多分私達が消えたのはもう知っているはず。今すぐにでも殺せる環境下に置かれてることを忘れずにね。』

 

大迫『あぁ分かってる。急ごう。』

 

そもそも何故俺達が倉庫に居るのか。それはあの時、少しだけ意識があった(割合で表すなら1割満たない程度)。その曖昧な記憶を便りに謎の人物らが閉じ込めた部屋から干潟と共に脱出。そして当てずっぽうに進んで今に至る。

 

干潟『ちょっと待って。』

 

大迫『な、何だよ…』

 

干潟『シッ!』

 

俺は何故突如、干潟が静止をかけたのかに疑問に思っていると、彼女がある方向を指した。

 

干潟『あそこに居るのはハンターtype7よ。従来型のハンターを改良したものを更に改良した現地点のハンター界で一番の能力を誇るB.O.W.だわ。』

 

大迫『マジか…』

 

干潟『だから慎重に進まなきゃ行けないわよ。』

 

大迫『そうだな。』

 

干潟の前進案を呑み込んだ俺は、慎重に前へ進む。よくみるとそのハンターは倉庫の出入口の前で寝ていた。

 

大迫『干潟…奴寝てるぞ…』

 

干潟『それでも慎重に進んで。多分ああ見えても音を逃さないために耳を立てているはずよ。』

 

大迫『そ、そうだな。気は緩められないな。』

 

俺はそう言って前に進んだその時だった。突如して俺達が入ってきた方向から、化け物が入ってきた。

 

ガタンドタン!

 

大迫『な、何だ?』

 

干潟『まずい!ハンターが…』

 

大迫『ハンターが何…!』

 

干潟が慌てて喋っていたが、急に黙り混んだので音のする方向に有った顔を後ろに向くと、先程寝ていたハンターが目を覚ましたのだ。

 

干潟『や、ヤバイわよ…逃げて!』

 

大迫『おう!』

 

俺達は余りの恐怖にそれぞれ散らばって逃げた。すると目覚めたハンターは俺目掛けて襲いかかってきたのだ。

 

大迫『マジかよ!』

 

ハンターtype7≪グギャァァァ!≫

 

大迫『うるせぇな!』

 

俺は必死で逃げた。捕まったら何が怒るのかわ目に見えてわかるから。とにかく妨害できる物はその辺に散らばせて行く。それでもお構い無しに殺ってくる。

 

ハンターtype7≪グギャァァァ!≫

 

大迫『チッ!仕方ねぇ!一か八か取っ組み合いやるか!』

 

いつまでも追いかけるハンターtype7に苛立ちながらそう決めると、ある程度距離を取った上でパワーを溜める。

 

大迫『グググ…ッ!』

 

ハンターtype7≪グギャァァァ!≫

 

大迫『ち、チクショウ!やはり力は出ないか!』

 

そう言って諦める俺に向かって容赦なく襲い掛かろうとしているハンターをただ絶望の眼で見てるしかなかった。そうしてたその時だった。

 

ハンターtype7≪グギャァァァ!≫

 

大迫『チ、チクショウ…』

 

干潟『大迫!うせて!』

 

大迫『はぁ?』

 

俺は疑問を抱きながら干潟の指示に従った。すると、後ろからうすだいだいに近い色の化け物がハンターに襲いかかった。

 

?≪ギャァァァァ!≫

 

ハンターtype7≪ギャァグゥゥゥ…!≫

 

大迫『い、いったい何が起きてんだ?』

 

干潟『大迫!大丈夫?』

 

大迫『あぁ大丈夫だが、この化け物は一体…』

 

干潟『あれはリッカーと言うB.O.W.よ!取り敢えず、ハンターがリッカーに気をとられている間に早く逃げましょう!』

 

大迫『そ、そうだな。逃げよう!』

 

干潟から簡単にあの化け物の説明を受けたあと、俺達はその場から直ぐに逃げたのであった。

 

 

 ――――――――――

~七道山研究所-管理室~

 

久松『どうだ菅家、妙な奴を見付けたか?』

 

俺の名は久松 悟朗だ。武田とグループ毎に分かれたあと、しばらくして笹賀 弘宣と言う人物のグループと合流。そしてあの本条 信治刑事がミズホ・アンブレラ社側の人間だった事を知り、火事の中に居た武田達を助けたあと、裏切り者の本条を菅家 明莉と言う人物と共に探していた。

 

菅家『久松さん何もありません。』

 

久松『そうか。』

 

菅家からそう聞いたあと、別の部屋へ向かおうとしたその時だった。

 

?『おい、待ちやがれ。』

 

久松『何だ?』

 

俺は誰かから声をかけられたので、後ろを振り返った。すると、そこにいたのはがたいの良さそうな人物が数人を引き連れて待っていた。

 

久松『誰だお前は。』

 

?『俺はF.W様の側近:ドドリア・コーエン事、佐治 裕太で有るぞ!』

 

久松『お、俺の名は久松 悟朗だ(な、何なんだ?こいつは…)。』

 

問い掛けたら素直に自分の名を話してくれたので、少し困惑する。すると、佐治が俺達に向かってこう話してくれた。

 

佐治『一つお前らに聞きたいんだが、笹賀と言う人物を見掛けなかったか?』

 

久松『何故それを聞く。』

 

佐治『まぁちょっと奴に用があってな。』

 

久松『本当はその“ちょっと”は嘘で、実際はそいつらを潰すようにF.Wとやらの指示を受けたのだろう?』

 

佐治『フン、流石ベテラン警官。お察しが早い。』

 

久松『そりゃ誘拐されるまで長く警官をやってるからな。』

 

佐治『ではこう言うのは知ってるか?』

 

久松『ん?』

 

俺は疑問に成って居ると、佐治が衝撃的な話をして来たのだ。

 

佐治『あと五時間半ぐらいしたらこの研究所は爆破するぜ。』

 

 




よう、俺の名は久松 悟朗。あれから約数ヵ月が経った。そして今の事件に取り掛かっている。果たして無事研究所を脱出して行けるのか?

さて次回のバイオハザード~恨みの利用~は、第三十六話~対立と深刻~。お楽しみに!

作者感想

疲れた……………。今日はあまり話すことが無いので終わりにします。ではまた何処かでお会いしましょう。アデュー!
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