勝手に転生させられた挙句、転生した世界はダンまちでした!? ~主人公ハーレム物語~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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ちょこちょこ更新。 うーむ、待ってる人がいるのか疑問だけどね

これも一応凍結する前に書いた奴だから大丈夫のはず


第三十四話

翌日の朝、天気は快晴と言いたいところだが、早朝でしかも霧が出ているため天気が分からん。 俺はいつもの待ち合わせ場所で、アーデさんを待っていた。 昨日はベルと別れた後まっすぐ家に帰りリリィと話したわけだが、リリィは俺の好きにしていいと言っていた。 信頼されているのか諦められているのかはわからないが、信頼されているなら応えないとな。 近づいてくる気配があるのでそちらに視線を向けると、ベルがこちらを無言で見ていた。 朝早くから来るとは

 

「おはようベル」

 

「おはようございます、セフィロスさん」

 

そう言うと隣に座るベルだが、その表情は晴れない。 たぶん昨日のことを気にしているんだろうが

 

「昨日のことを気にしてるんだったら忘れろ、集中できないままダンジョンに入れば死ぬぞ」

 

「・・・・・・」

 

俺の言葉に俯くベルだったが、どうしたもんかねーなんて考えていると遠くから影が見えた。 大きなリュックが、じゃなくて、アーデさんのようだ

 

「お待たせしました!」

 

「うんにゃ、気にしてない。 それじゃあ行こうか」

 

「は、はい!今日はベル様も朝から一緒なのですか?」

 

「そうだぞ」

 

アーデさんが来るのと同時に俺は歩き始める。 するとアーデさんは俺に追いつきスピードを落とす。 どうやらベルがいることに少し驚いているようだが、俺は返事をすると納得していた。 ベルはというと何も言わずに俺たちの後ろをついてきていた

 

「今日はいつもの階層よりも少し下の階層、十階層に降りてみませんか?」

 

「ん? 別に俺は構わないけど、ベルはどうだ?」

 

一応ベルにも聞いておく。 十階層と言えば少し意味合いも違ってくる。 ダンジョンではきりが出始め視界は悪く、モンスターも小型のものではなくオークなどの大きいモンスターも出てくる。 ベルはナイフだし、それにトラウマにはならないものの、大きいモンスターには苦手意識を持っているベルだ、そういう理由もあり今まで十階層に連れて行ってはいなかった。 ベルは少し悩んだようだが

 

「行こう」

 

とのことだった

 

--------------------------------------------

 

「結構戦えるもんだな」

 

オークに勇敢切りかかっていくベルを見て、俺はそう評価する。 ここに来る前にバゼラードだったか? 刃渡りがナイフより長くなった剣を渡されていたが、それとナイフをうまく使ってオークを屠っていた

 

「にしても」

 

数が少し多いと思った。 前に十階層に入ったが、モンスターの数はここまで多くなかったような気がした。 俺の勘違いか? それに霧のせいか、アーデさんの位置もわからない。 さっきまで近くにいたような気がするのだが、いつの間にか見失っていた。 あんなでかいバックパック、見失うはずないのだが

 

「ベル!」

 

「なんですか、セフィロスさん!」

 

ベルと背中合わせになった際、声をかける。 ベルは少し息が上がっているようだが、まだまだ大丈夫そうだ

 

「アーデさんがいない」

 

「っ!?」

 

ベルは今気が付いたのか周りを見回すが、当然その姿はない

 

『夕凪、アーデさんは?』

 

『右斜め前に高台になっているところがあります、そこに』

 

目を凝らすと動く黒い物体が見える。 その物体から何か、矢のようなものが飛んできた。 実際それは矢だが、回収できるようにロープが付いていて、どうやらアーデさんは目的のものを手に入れたようだ。 アーデさんは回収し終えるとこちらに少し近づいてきた

 

「リリ!?」

 

「ごめんなさい、ベル様。 セフィロス様も隙を見て逃げ出してくださいね」

 

「・・・・・・」

 

俺は無言でアーデさんを見るが、先に目をそらしたのはアーデさんで、そのまま消えてしまった

 

「セフィロスさん!」

 

ベルが俺を呼ぶ。 俺はアーデさんの消えた方向から視線を戻すと、オークが俺に向かって天然武器をふるっていた。 それに特に何も思わず俺は、夕凪で受け止める

 

「チッ、邪魔だよ豚野郎」

 

受け止めていた天然武器を押し返し、そのまま懐に入り込み真っ二つにする。 周りを見るが囲まれていて、どうやらベルとも離されたみたいだった。 ベルの位置は大体わかるが、邪魔だなこいつら。 その時、足元で何かを蹴った 丸い何かで

 

『モンスターをおびき寄せるための罠、ですね』

 

『準備周到だこと』

 

「ライトオブセイバー」

 

一気に周りのオークを切り裂き脱出。 ベルに合流しようとしたが

 

「僕は、大丈夫です!!リリを!」

 

「・・・・・・わかった」

 

俺はベルに背を向けて駆け出す

 

--------------------------------------------

 

階段をひたすら駆け上がる。 そんなに時間もたっていないしそこまで遠くに行ってるはずはないが、とにかく駆け上がる。 俺はこんなにお人よしじゃないはずだが、ベルと一緒に居たことでお人好しが移ったのだろうか。 確かにアイツといたのは楽しかったし、冒険もしやすかったが。 報酬だってちょろまかしたりもしていた。 なのに

 

「なんでこんなに、一生懸命探してるのかね?」

 

「マスターが優しいからでは?」

 

俺のつぶやきに反応したのは夕凪で、そんなことないとは思うのだが

 

『マスター、前方から三人組が』

 

「構ってる暇はないんだけどな」

 

だんだんと近づいてきたため、話声が聞こえてくる

 

「結構ため込んでいたものですね」

 

「本当だな、アーデには感謝しないとな」

 

「これで今月も酒が」

 

「あ”ぁ”!?」

 

その声が聞こえた瞬間、俺の中で何かが切れる音がした。 走るスピードはそのままに獣人を殴り飛ばす

 

「「なっ!?」」

 

そのままアフロみたいな男を鞘付きの夕凪で横なぎに払う。 もう一人は切りかかってきたが、雑な動きで、避けて廻し蹴りでそのまま沈める

 

「夕凪!」

 

『目の前の少し広くなっているところから大量のモンスターの反応と人の反応があります」

 

三人をパラライズとスリープをかけそのまま転がしながら、そこに入るとアーデさんが大量のモンスターに囲まれていた

 

「ライトオブ、セイバー!!」

 

大半を光の剣が切り裂き、モンスターを魔石に変える。 その隙に俺はアーデさんの前に躍り出る

 

「・・・・・・ざまあないな、ベルや僕を裏切ってそんな姿なんてな」

 

「なにしに、何しに来たんですか......」

 

数がかなり増えてきているから見ている暇はないが、声を聴くに今回の事は相当堪えているようだった

 

「なにしにって、見ればわかるだろ、助けに来たんだよ。 それともいらなかったか?」

 

「・・・・・・馬鹿なんですか貴方は!!この数をどうするんですか!!」

 

「そんなことは聞いてない。 言え、助けてほしいのか、助けてほしくないのか」

 

アーデさんの目を見る。 すぐにそらすアーデさんだったが、やがて

 

「・・・・・・たす、けて。 リリを、助けてください」

 

「はいよ」

 

そう返事をして近場のモンスターに切りかかる。 キラーアントの甲殻は固いが、何もすべてが硬いわけではない、 甲殻の隙間とか、目とか弱点は意外に多いものである。 と言ってもそんなのは関係なく、俺は甲殻ごと切ってしまうのだが。 他にも、さっきのようにライトオブセイバーや魔法などで焼き払ってもいい。 俺やアーデさんに近づいてきているのは切り裂き、遠いのは魔法で殲滅。 ロキファミリアの皆さんのおかげで魔法には余裕があるし、動きにも問題はない。 半場作業としてそれをやっていれば

 

「こんなもんか」

 

「セフィロスさん」

 

「ベルか」

 

俺が終わったタイミングで、ベルも来たようだった。 さて、無事に終わったことだし

 

「今回は稼ぎに期待できそうにないが、帰るか」

 

「そうですね、少し疲れました」

 

そういって帰ろうとする俺とベル。 アーデさんはというと、呆けて座っていた

 

「ほれ、アーデさんも帰るぞ」

 

 

 

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