TRPG及び、ボードゲーム関係では初心者です。
今回は、『のびのびTRPG ザ・ホラー』を独自アレンジをして、1人プレイをルール通り行った話。
オリキャラで良くない? と思われるけど、姿がイメージし易いので使用しました。
ただ、ガチで行った結果、頭抱えながら書き上げた作品です。
タグ通り、ホラーって何だっけ? 作品です。
何故こうなったかは、山札のカードを引いた結果としか言えません。
ただ、TRPGは、ニコニコ動画でもリプレイが上がっているので、気になった方は買ってみるのはありかと思います。
販売場所が判らない? 中古が大半ですが、駿河屋を。新品メインなら、イエローサブマリンをご利用ください。
最後に、作者は一般人であり、販売関係の人間は無いので。
※駿河屋にも、新品はありますので。

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※↑の<小説情報>から『あらすじ』も、ご覧ください。

 気が付いたら、私は廃墟らしき工場内の通り道のど真ん中に立っていた。
 前と後ろに道が続いていて、左右は工場の壁がある。
 何故こうなったのか、何故こんな場所にいるのか、と色んな事が脳裏に過ぎる。
 だが、立っていては何も始まらないので、周辺を確認してから警戒しつつ、その場でしゃがんで持っている荷物を確認する。
 私の名前は、響。
 艦隊これくしょん――通称、艦これの駆逐艦の響を17歳の姿で、胸も尻も盛った姿を思い浮かべてくれればいい。
 前世が、その艦これの響であり、轟沈した記憶持ちなのだが、今の世界に不要な知識なので、正直どうでもいい。
 まぁ、唯一役立つというなら、ブラウザゲームの艦これで、常に500位以内でイベは甲で完遂出来るくらいかな。
 そんな訳で、持ち物の確認が終わったので、ペンライトを片手に、移動を始めるのであった。


転生した艦娘・駆逐艦響

この話は、【のびのびTRPG ザ・ホラー】というボードゲームをベースに書いた作品です。

 この作品は、キャラクターカード・目的・シーン・光・闇・クライマックスの山札、6面ダイス6個(赤3、白3)、専用カウンターのセットで構成さえています。

 プレイは、1人から最大5人までで、時間は30分から60分。

 実際にキャラクターを選び、カードを引いて、ダイスを振って判定して物語を書いていきます。

 ただ、作者が勝手に追加要素を加えたり、状況に応じでカード内容を変更する場合があるので、ご了承ください。

 なお、海外ではボードゲームは盛んですが、日本では馴染みがないので、販売個数が少なかったり、もう絶版している場合あります。

 もし、この作品、また別のボードゲームのお求めの場合は、買い逃しに注意してください。

 中古で見つけても、プレミア価格が横行している世界なので。定価よりも安いのもありますが。

 当時(2010年くらい)は2500円くらいでも、現在(2017年12月時点)では4万円超えている品もあるくらいなので。

 

 なお、今回は1人プレイ用ルールを使用。

◎PCカードを1枚選ぶ。

◎場面(シーン)カードを1枚引き、通常の流れで判定/ダイスロールを行う。

 (自分自身がGMを兼ねる。判定の場合、目標値より-4してダイスを振る)

◎結果を踏まえて、場面の内容をツイートしたり、短文として執筆する。

◎場面(シーン)を5回行ったら、クライマックスカードを引く。

◎クライマックスでは判定を行わない。どのように盛り上がったかを想像し、物語の山場としてやはり執筆を行う。

◎最後にエンディングを付け加えて終了。

 

 ※ルール説明は、説明書に書いてある通りに書きましたが、多少言葉を変更しています。ご了承を。

 

 今回使用するPCカードは、[女子高生]。

 このゲームの表紙に描かれているキャラであり、キャラ付けは前文で書いた通りです。

 ただし、ステータスの力/技の数値は記載通りですが、スキルを変更。

 

 力/3

 技/4

 

<スキル>

 〇前世の記憶

 艦娘としての記憶により、水関係の判定に+3する事が出来る。

 

 即席の思い付きスキルであり、今回のシーン判定に有効なのかは不明スキルです。

 むしろ、変更前の方が汎用性が高く、デメリットを考慮しても、変更前の方がマシかも。(汗

 シーンは、山札から引いたカードなので、完全にランダムの水関係がどれだけあるか不明。

 何故変更したのかと言われた場合、キャラ付けの為としか言えないです。

 とりあえず、物語をやっていきますので、宜しくお願いします。

 最後に、[目的]は引いてません。

 とにかく、この工場内から脱出する事が目的となってます。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

<シーン1>

 

 とりあえず、服装は通っている高校の制服。ミニスカ制服である。

 手元にあるのは、ペンライト、教科書一式、筆記用具、スマホ、手鏡、サイフくらいである。

 今は夜で、月明かりが照らしているので、今進んでいる道は暗くないが、窓から工場内は見えない。

 しかし、外部スピーカーからノイズが走る。

 私は咄嗟に、近くのドラム缶の陰に隠れ、様子を伺いながら耳を澄ませる。

 

『誰……聞こえま……だ……こえますか……わた……第2……放送室……外に奴……誰か、助……』

 

 ブツンという音が聞こえた途端、再び静寂が訪れる。

 私は考えた。

 助けを求めているのは判ったは、≪奴≫とは何なのか。

 単体? 複数? だが、この放送は≪奴≫という存在も聞いている筈である。

 前世は、艦娘――軍属の所属だったが、今は一般人で武器など一切ない。探せばあると思うけど、扱えるモノは鉄パイプか、それに準するモノくらい。

 無力ではないが、非力である。

 そこで、前世の記憶が過ぎる。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ロールプレイ判定>

 助けに行くなら「光」カードを、様子を見るなら「闇」カードを得る。

 

〇独自判定

 ダイス判定2D1の赤白1つずつ使用。

 赤が高い場合は、バッド内容。

 白が高い場合は、パッピー内容。

 判定――赤2/白5

 結果、白のパッピー内容。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 私は、仲間を助ける為に、あえて囮を買って出た。

 皆の制止を振り切り、単身で敵の大群に向かい、散々引っ掻き回して時間を稼ぎ、最後は敵の一斉攻撃を喰らい轟沈した。

 悔いない。むしろ誇らしく思っている。それは、今世も変わらずに。

 だから、助けに向かう。

 例え、それが罠だったとしても。

 そう決意し、周囲警戒をしながら進む事にした。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<光カード>

〇作家

 執筆【自身の判定】

  このスキルが発動する際、何かを執筆しているか宣言すること。

  今の場面で原稿のいいネタになると思ったら、判定に[+2]のボーナスを得る。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

<シーン2>

 

 決意した。

 決意したのはいいのだが、今自分がいる場所が判らない事を思い出し、その場で踏みとどまった。

 場所は第2なんとかの放送室だと判っているのだが、まず自分の場所が判らなければ、探しようが無い。

 が、第2と言っていたので、第2工場ではないかと推測。

 なので、自分から見て――

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

〇独自判定

 ダイス判定2D1の赤白1つずつ使用。

 赤が高い場合は、右。

 白が高い場合は、左。

 判定――赤4/白2

 結果、右。

 

 ※素のフレーバーです。どっち行っても変わりませんが、話を作るのに振りました。

 

  後で思ったけど、ここでシーンの山札を2枚目を引いてから、左右決めれば良かったと若干後悔。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

――右側の建物の確認をする事にした。

 とりあえず、迷路の脱出の方法を利用して、壁を伝っていく。

 形によっては同じ場所を行き来して時間が掛かるが、確実に向かう事が出来る方法である。

 が、あくまで迷路であって、今は建物なので場合によっては行き止まりに当たる可能性もある。

 それを恐れていても、何も変わらないので進む。

 すると、開けた場所に出ることが出来た。

 入口付近から辺りを見回すが、月明かりがあるとはいえ、左右の壁に当たる部分が見えない。

 そして、広場の真ん中辺りに、朽ち果てた遊具らしきモノが見える。

 何となく近づこうと、数歩歩いたら――横からぎぃ、ぎぃ……と音が聞こえたので、咄嗟にペンライトを向けながら振り向く。

 しかし、そこには何も無かった。

 幻聴――と思いきや、今度は後ろから聞こえて来たので振り向く。

 それでも、そこには何も無かった。

 さすがの私も、精神的に余裕が無くなり始めてきた。

 それでも、進まなければならない。前世の戦場を思い出し、心を落ち着かせてから、真ん中辺りにある遊具へ向かう。

 しかし、足が止まる。止まってしまった。

 何故か。急に恐怖心が沸き上がってきたからである。

 故に、恐怖によって足が動かなくなる。体が震える。呼吸が早くなる。

 私は判っていなかった。戦場に出て、深海棲艦という化け物と戦っていたから、多少なら大丈夫だと。

 だけど、深海棲艦は未知の存在とはいえ、触れる事も出来れば、攻撃して倒す事が出来る。故に、恐怖心は死に対するモノ。

 だからこそ言える――目の前にいる白っぽい少年は、自分が経験した常識や経験から外れた存在に対する、本能から来る未知への恐怖。

 

「アそボウよ」

 

 その言葉に、私の心は――

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ダイス判定>

[技:14]以上で成功する。

 失敗した場合、下記の判定を行う。

[力:14]以上で成功する。

 

※1人ルールにより、判定値-4

 

 ダイス判定2D1を使用。

 判定――1回目、赤5/白3/力3

 結果、目標値10/合計11――成功。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

<シーン3>

 

――相手を深海棲艦に見立て、恐怖に染まる心を無理矢理振り払う。

 私は、その場からサイドステップし、白い少年の横を走って通り過ぎ、遊具同士の間を抜ける。

 振り向く事無く、そのまま真っすぐ走って、入ってきた広場の反対側の出入り口へ向かう。

 しかし、出入り口へ走れば走るほど、嫌な予感が膨れ上がっていく。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ダイス判定>

 場面PCは、2D、その他の全員は1D振る。

 場面PCのダイスが、その他の全員の合計より上回っていたら「光」カードをを、さもなくば「闇」カードを得る。

 

 とあるが、自分だけであり、しかも場面内容から引き返す訳には行かないので、進むしか道はない。

 ので、自動判定による成功と判断し、「光」カードを入手。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 それでも進むしかない。

 最悪の場合、奥の手があるが――これ、中学生までしか許されないと思うだよね。

 高校生以上? エロゲーか、血生臭い話しかないと思う。

 が、そんな事を考えている暇はない。腹を括るか。

 そう恐怖心とアホな思考を振り払いつつ、出入り口に広がる闇に向かって走った。

 

 

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<光カード>

〇魔法少女

 変身【自身の力判定】

 このスキルを使用する際、魔法の言葉を口にする事。

[+1D]して判定する。

 

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<シーン4>

 

 無我夢中で闇の中へ走っていたが、手にペンライトの存在を思い出し、立ち止まる。

 いつの間にか消えていたので、周囲確認の為に、スイッチを入れる。

 が、入れても反応せず、いつの間にか月明かりも無くなっており、完全な闇。

 けれでも、進んでいた先だけ、何と無く何かあると感じ取る。

 

「誘導かな?」

 

 と呟きながら、辺りを見渡しながら進んでいくと、シャッターがあった。

 大きさは、工場の倉庫にある様な大きさではなく、デパートみたいな大きさのシャッターである。

 近づいて触れようとした瞬間、重苦しいシャッターが轟音を立てて開き出す。

 あまりの音に、思わず耳を塞ぎながら後退する。

 待つ事数十秒後、シャッターは完全に開き、ガラス張りの自動ドアが入れと言わんばかりに開く。

 意を決して中へ進むと、そこはショッピングモールだった。

 意外な光景に、拍子抜けしてしまったが、私はある事に気が付いた。

 いや、気が付いてしまったというのが、正しいのかもしれない。

 このショッピングモールなのだが、先ほどは打って変わって何と無く薄明るいが、今まで行ったショッピングモールの記憶と違う。

 しかも、吹き抜けから上を見るが、天井が見えないくらい高く、階層が多過ぎる。

 ホテルとかなら判るけど、ショッピングモールではありえないくらい高いという事である。

 しかも、上に向いていた顔を正面にしても、続く廊下の長さも異常の一言。

 極めつけて、チラチラと見える動く物体。

 どう見ても異形――バケモノである。

 とりあえず、この手の建物には、必ず案内板がある筈なので、ますはそこを探してみる事に。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ダイス判定>

[技:11]以上で成功する。

 

※1人ルールにより、判定値-4

 

 ダイス判定2D1を使用。

 判定――1回目、赤5/白5/力4

 結果、目標値7/合計14――成功。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 息を殺し、化け物が通り過ぎるのを待つ。そして、素早く移動する。

 この辺に関しては、深海棲艦相手に行っていたし、訓練時のバトルロワイヤルサバイバルでもしていたので、問題なく辿り着いた。

 周辺を確認しながら、案内板を見る。

 ……どうやら、地下にもモールがあるらしく、右端に建物の階数案内が描かれている。

 その階数は、上下は25階までしかないが、まだ下にある感じに描かれている。よって、全何階建てかは不明。

 まぁ、1階との事で、サービスカウンターなどの事務的な施設が多くある。

 そんな中、第2館内放送室とある事に目に入った。

 

「第2……放送室――まさか」

 

 あの時の放送、第2とあったが、工場の事ではなく、このショッピングモールの放送室だったのか。

 偶然が重なれば奇跡だが、それ以上重なれば必然となる――つまり、誘導。

 だが、あの時の声は、本当に助けを求める声だった。

 演技だったら、宝塚歌劇団にでも行くべきだろうな……もっとも、誘導だから、そう思うように仕向けられている可能性もある。

 どちらにせよ、第2館内放送室へ向かうしかない。

 私は、そう心に決めて、物陰に隠れて化け物をやり過ごしながら、目的地へ向かうのであった。

 

 

 

<シーン5>

 

 

 

 化け物をやり過ごしながら進んだものの、薄暗いながらも先が見える通路を進む。

 なるべく足音を反響させずに進むも、履いているのが革靴なので、少なからず音が鳴ってしまう。

 不意打ちや追撃が怖いが、とにかく進むしか選択肢はない。

 そして、今は障害物や扉どころか、窓もない通路を、ひたすら歩いている。

 5分か、10分か……感覚が狂いそうになるも、とにかく進む。

 しかし、その通路のど真ん中に、人影が薄っすらと見える。

 私は後ろを確認するも、何故か薄暗いながらも見えていた通路は、完全な闇に覆われていたのである。

 引き換えるのは悪手と判断し、身構える――が、相手は動く気配すら感じない。

 少し疑問に思いつつ、警戒しながら前進。

 段々と近づくにつれて、人影が明らかとなった。鎧である。

 通路の中心に、全身鎧の置物が、斧を地面に立て付けて、柄に両手を置いて佇んでいた。

 先へ進むには、左右の脇を通ろなければならない。

 私は、まず全身鎧の両手を見た。

 手は、左手が下で右上が上だったので、左側を通る事にした。

 理由は、万が一動き出して斧を振るう事があるなら、左が下で右が上となる筈。

 しかも、私がいる方向に振り回し辛く、また両手を反対にするにしても、1動作分遅れが出るからである。

 一呼吸してから、鎧を警戒しつつ移動を開始。

 全身鎧を一瞥しながら、脇を通り抜ける。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ダイス判定>

 場面PCは2Dを振り、出た目の合計が「6」以上なら鎧が襲い掛かってくる。

[力:4+今振った2Dの値]以上で成功する。

 

 

 ダイス判定2D1を使用。

 判定――赤6/白3

 結果、目標値5以下/合計9――失敗。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 だが、半分過ぎた辺りで、金属音が鳴り始める。

 私は、そのまま前転する。地面に手をつき、素早く首を丸目て、足を折り畳む。

 その瞬間、空気を割く音と共に轟音が、通路全体に鳴り響く。

 しゃがんだまま振り返ると、鎧が斧を振り払っていた姿と、斧がめり込んだ壁の惨状が目に焼き付く。

 

「案の定過ぎないか?」

 

 と、思わす呟いてしまった。

 あからさまに、通路の真ん中にあるんだから、ホラーやゲームでも良くあるパターンである。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ダイス判定>

 場面PCは2Dを振り、出た目の合計が「6」以上だったので鎧が襲い掛かってきた。

[力:4+9]以上で成功する。

 

※1人ルールにより、判定値-4

 

 ダイス判定2D1を使用。

 判定――赤2/白5/力4

 結果、目標値9/合計11――成功。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 私は、全身鎧が壁から斧を抜いた瞬間に、手足に力を入れて全身鎧に向かって、思いっきり飛び掛かる感じに体当たりをした。

 

「――がぁ!?」

 

 ぶつかった際、右側の顔から首肩に痛みが走ったが、、抜いた瞬間という事もあり、あっさりバランスを崩して倒れる。

 倒れた際、甲高い金属音を鳴り響かせながら、鎧はバラバラになった。

 左手で右の首肩辺りを抑えつつ、痛みに耐えながら立ち上がる。

 中身は――空洞。

 何故動き出せるのか? などと考えても無駄と判断。

 ふと、床に落ちていた斧に目が留まり、試しに斧を持ってみたけど、見た目通り重かったので諦めた。

 

 

 

<クライマックス> ※判定不要なので、判定条件は省略。

 

 

 

 歩いている最中に、右の首肩辺りの痛みは引いてきた。

 少し痛いが、少しすれば問題は無くなるだろう。

 何もない通路だったが、目の前に扉が見えてきたのである。

 近づいてみると、プレートに『第2館内放送室』と書かれていた。

 手の込んだ事をしてくれた物だと思いつつ、ドアをノックする。

 しかし、返事はない。ドアに耳を当ててみたが、全く聞こえない。

 

「さて、変身すべきか、否か」

 

 と、首から下げていたドッグタグを外し、右手に巻き付けて握りしめる。

 このドッグタグは、私が魔法少女に変身する為に必要なアイテムである。

 もっとも、首に下げていていても変身は可能だが、万が一私を知っている存在なら、ドッグタグを狙うからである。

 昔、いの一番に狙われて、危うくエロゲー展開になる事が数回あったから。

 ともかく、ドアを開きますか。

 と、ドアノブに手を掛けて、勢い良く開くと同時に後方へ下がる。

 待ち伏せは基本戦術の1つなのだから。

 しかし、反応は無し。気配もなし。音もなし。

 

「……狙いが判らん」

 

 ゆっくりと開け離れた出入り口横の壁に張り付き、ゆっくりと中を覗く。

 見えた範囲では、大きな空間があるだけ。

 放送室とは、名ばかり以前の問題である。

 私は困惑しながらも、中に足を踏み入れる。

 その瞬間――耳を塞ぐ程のサイレンが鳴り響く。3度なった後、次のアナウンスが流れた。

 

『あと5分で、この施設は爆発します。全力で逃げてください。キャハ♪』

 

 

 

キャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハキャハ

 

 

 

「――やられた、か」

 

 完全に嵌められた。

 と思った瞬間、その場から飛ぶように走り出す。

 引き返すのも1つの手であるが、それは悪手。明らかな愉快犯的な笑い声。

 今すぐ愉快犯をサーチ&デストロイしたいのだが、余裕が無いので余計に腹が立てつつ、走る。

 サイレンと笑い声が鳴り響く部屋の様に広い空間の通路を、ひたすら走り続ける。

 走る、走る、サイレンと笑い声を駆け抜ける。

 しかし、終わりが見えない。

 

『残り、1分どぇ~す♪』

 

 そのアナウンスに、奥歯を噛み鳴らず。

 同時に、右手のドッグタグを前に突き出し、言葉を紡ぐ。

 

「我、願うは」

 

 言葉を紡ぐと同時に、体内の魔力の稼働率を上げていく。

 

「かつての鉄の船の魂」

 

 イメージするのは、かつて身に着けていた艤装。

 同時に、私自身が光に包まれる。

 

「組み替えては、衣を纏う」

 

 イメージした魔法少女の衣装に変換する為に、着ていた衣類が光の粒子になり、再構築していく。

 ノースリーブのレオタードの角度がきわどいハイグレに、半指の手袋と脇腹くらいの丈しかない長袖ジャンパー。

 下半身には、手榴弾やハンドガンを取り付けられるベルトに、ニーソックスのコンバットブーツ姿。

 なお、色合いに関しては、白がメインの青のラインが所々に入っていて、靴は茶色一色。

 

「幾度生まれ変わろうとも、姉妹の絆は消える事は無く」

 

 頭には、あえて艦娘時代に被っていた、黒い帽子。

 その帽子のワンポイントに、かつての姉妹の証を。

 

「掲げるは杖にあらず、砲を掲げよう」

 

 武器は、魔法使いの杖――ではなく、艦娘用の12.7センチ砲を。

 ちなみに、初めて敵が見た時は、武器にドン引きしていたのを、今でも思い出すことが出来る。

 

「鋼の魔法戦士、ヒビキ。抜錨する!!」

 

 故に、宣言したい――魔法少女もとい、魔法戦士は無敵であると。

 エロゲ展開は勘弁願うけど。

 ついでに、魔法少女でなく戦士というのは、もうすぐ18歳になるのに、少女はアレ過ぎると至ったので。

 高校に入ってからは、戦士と名乗るようになったのである。

 

『……ちょっと待って。何それ? 聞いてないんですけど』

 

 愉快犯は私の事を全く知らないという反応を示した。

 どうやら、敵対勢力とは無関係の第3勢力その2という訳か。

 

『あの、これホラーですよね? いつの間に魔法少女(エロゲ)になったんですか?』

 

 相当テンパっているらしいけど、私には関係ない。

 ただ、エロゲに関しては、否定できない。

 触手怪人とか、触手生命体とか、超次元触手マンとかね。

 と、時間が無いので、移動魔法を脳内で選択し、詠唱を省略する。

 

「――瞬足・神風」

 

 私は、文字通り、神風の如くの速度で通路を駆け抜ける。

 何かアナウンスされているが、音より早く動いているので聞く事は無い。

 まぁ、ひたすら走るのではなく、ステップを踏んでいる感じである。

 ステップ、ステップ、ステップ、ステップ、ステップ、ステップ、ステップ、ステップ。

 遠目で、正面に小さい光を見つける。

 はやる気持ちを抑えながら、確実にステップを踏みしめて進む。

 光はドンドン大きくなり、通路と同じ大きさになっていることが判る。

 どうせ、出口手前で妨害があると思い、攻撃魔法を脳内で選択し、宣言する。

 

「――突撃上等」

 

 足が地面に着いた瞬間、その場で貯める様に足に力を入れて、地面を蹴る。

 蹴った部分は、抉り取られて、後方に破片をまき散らす。

 全身を弾丸に見立てて、頭から突撃する攻撃魔法。

 魔力で生成した突起物があるシールドを張り、捻じる様に回転する仕様になっている。

 故に――案の定と言わんばかりに、グロテスクな巨人が出現する。

 が、問答無用に胴体に突っ込み、風穴を開けながら通り過ぎる。

 何か叫んでいると思うけど、気にする事なく、光の中に入っていく。

 その光の中は、上下がなく、方向感覚が狂う感覚に襲われる。

 だが、後ろからガラスが変わる様な音が、連続して鳴り響くのを耳にする。

 多分、空間が崩壊を始めた音だと確認しつつ、音を背にしながら前を進む。

 次第に、音は大きくなり、周りの光にもヒビが入り、ガラスが割れるような音を立てながら崩壊していく。

 崩壊が、私を通り過ぎていくが、1点だけ崩壊しなかった部分の光があった。

 そこが、この空間の本当の出口だと確信し、そこへ向かって飛んでいく。

 光を通過した瞬間――夜空が広がっていた。

 私は一瞬思考が停止するも、攻撃魔法を解除し、飛行魔法を展開する。

 

「――天使の羽、展開」

 

 背中から、白い翼が広がる。

 もっとも、鳥のように羽ばたく必要が無く、羽全体で浮遊することが出来る。

 ただ、羽ばたく事で速度上げや上昇に必要なので、羽ばたく事が全く必要が無いわけではない。

 

『ばぁーか、ばぁーか、ばぁーか!!』

 

 脳内に鳴り響く罵倒。

 一応、空間魔法の応用攻撃が可能なので、ラインを探ろうとした瞬間――切断された。

 どうやら、せめて一太刀と言わんばかりに罵倒を放って、全力で逃げたんだろうと推測。

 まぁ、自分から進んで藪を突っつくのは趣味ではないので、思考を切り替え。

 とりあえず、今が何年何月何日何時かを、スマホを空間収納魔法から取り出し、電源を入れて確認する。

 

「…………1時間くらいしか経ってないのか」

 

 スマホを再び収納魔法に入れて、眼下の街へ降りていく。

 今回の手は、完全な通り魔的な奴であり、運が悪かっただけの事。

 次からは気を付けるために、警戒魔法に改良を加える算段を考える。

 

「まったく……明日も学校があるのに――」

 

 爆発。

 降りるのを一旦辞めて、爆発音がした方を向く。

 どうやら、私が倒すべき相手が現れたらしい。

 

「……さて、仕事をしますか」

 

 私は、帽子を被り直し、武器を持ち直して、爆発地点に翼を羽ばたかせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………ホラーって、何だっけEND

 




 シーン1の放送ですが、最初は第二工場と書きましたが、シーン4でショッピングモールが出たので、工場は削除して伏せる事にしました。
 あと、一度書き間違えたので、保存する訳にも行かずに落とすも、ミスする前の文章を保存していなかったので、シーン5を書き直しに。
 それと、シーンは、文章を書き終えてから引いていったので、良く繋げられたと思ったわ。
 おもったけど、クライマックスがね――見た瞬間、フラグはどうすればいいのか悩んだわ。(汗
 プロローグの気が付いたらが、思いっきり足を引っ張ったけど、ふと上手く持っていける方法を思いついて書き上げに成功。
 あ、魔法少女の衣装だけど……エロゲにある感じに、ミリタリー要素を入れた感じにしました。
 なお、敵対組織は考えていません。その2は、よくある続編による新しい敵要素とお考え下さい。
 最後に言いたい事は――ホラーって、書くの難しいよな。(遠い目
 魔法少女を、どうホラーに絡めろと? エロゲーかリリカルなのは方向しか思いつかんわ。

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