THE LEGEND OF LYRICAL 喪失の翼と明の軌跡 作:蒼空の魔導書
う~ん、なんだろこの名言。凄くリリなのにもブッ刺さっている気がする……。(主にどっかの組織でエース・オブ・エースだの白い魔王だの呼ばれている事ある毎に無茶ばかりする人とか)
まあ、閃の軌跡Ⅳ完結の興奮がようやく冷めてきたところで、いよいよなのは達機動六課の面々がロストウィング入りするべく、彼等の隊舎へと行くところまでやってまいりましたよぉ! いや~、ここまで本当に長かったぜ……。(疲)
《特務遊撃支援部隊ロストウィング》──約十数年前から時空管理局の特例部隊として非公式に立ち上げられたその部隊は【海】【空】【陸】のどれにも属しておらず、その活動は一般には公にされていない。 局内でも一部の高官しか彼等の存在を把握しておらず、故に噂程度の都市伝説──“幻の部隊”とされているが、その実彼等は組織の裏で日夜次元世界中を駆け巡り部隊活動をしている。
彼等の仕事は
ロストウィングの人員構成は部隊の存在自体が都市伝説となっているだけあって、その誰もが不明瞭な人物像で軒並み
曰く、その部隊には魔導師能力査定における最低保有魔力値以下と認定された最弱のFランクでありながらも請け負った任務達成率は常に100%の規格外過ぎるエースの存在がある。
曰く、その部隊は戦技教導隊の教導理念を真っ向から否定した為、その反発行為の制裁教育指導の下に行われた多対一の摸擬戦で誰もが本局の優秀なエースとされる教導隊の教導官達を開始僅か数秒の内に全員を地に撃ち墜とすという驚愕的な伝説を打ち立てた直後に表舞台から姿を消した《教官潰し》の転属先で、彼が部隊の戦術教官を務めているらしい。
曰く、その部隊唯一のデバイス技師は魔力を持たない非魔導師でも高ランクの魔法を使用する事が可能となる次元世界初の魔力駆動炉搭載型デバイスの開発をやってのける程の超天才デバイスマスターなのだという。
曰く、その部隊にはなんでも管理局が抱える砲撃魔導師の中でも最高峰とされている現エース・オブ・エース高町なのはの最大火力を遥かに凌駕した超火力砲撃魔法を撃ち、隣接する大国十個程度を一度に跡形も残さず消滅させて滅ぼしてしまう人外砲撃魔導師が所属している。
曰く、その部隊は生前古代ベルカ以前の古き時代、不平等な生まれによる格差社会に深い怨恨を抱いて国の王族や貴族に対して辻斬りを繰り返した末路に斬首刑に処された悪鬼に憑り付かれているイカれた凶人集団。
……などなど、どれも人が聞いたら俄かに信じ難く思って首を傾げてしまうであろう荒唐無稽な話ばかりで、それが真実なのかどうかは当人達に直接関わりを持って確かめるしかない。
「──で、
集団の先頭を行くデイビットにそう訝し気に問いかけたのは生い茂る森の山道を微妙に息を切らせながら登っている最中のフェイトであった。
「ああ、そうだ。 此処に来る前に全員に配ってやった“しおり”にもそう書いてあるだろ? ちゃんと読んでおけよな、俺がせっかく徹夜して作ったんだから」
言われて胸ポケットからピンク色のクレヨンでウサギさんが描かれている表紙の紙束を取り出して【ろすとうぃんぐへ行こうのしおり】とミミズがのたうち回って爆散したかのような汚い字で書いてある表紙のタイトルを見た途端に、フェイトの表情に言葉が出ないような明らかな不安が浮かびあがった。 こんな真面目に言っているのか疑わしい態度のこの人に着いて行って本当に大丈夫なのだろうかと彼女は嘆息する。
「しおりって小学生の遠足じゃないんですから……それに聞いたのはこんな辺境の無人世界にあるような
彼女は登る足を一度止め、登って来た山道の下方に眼を向けてデイビットに現在後続の置かれている状況の混沌さを理解するように促してみる。 デイビットが言葉に釣られるようにフェイトが目を向けた下方に首を向けてみると──
「「ぎゃあああーーーっ!? ペシャンコになるーーーっ! タスケテーーーーッ!」」
六課の通信士である《アルト・クラリエッタ》と《ルキノ・リリエ》が仲良く並びながら必死に背中を追って来ている巨大な岩球から逃走し──
「スバルスバル? ちょっと親友に気を遣って橋になってくださいよ。 ボクが君の背中を渡って崖を越えますから」
「ちょっ、待ってよミク!? この下マグマがグツグツいってるんだけどぉーーーっ!!」
人間一人程度の幅のある渓の前でスバルとミクティーヌが渓の向こう側にどう渡るのかで揉めていて──
「わぁぁ、見て見てエリオ君。 管理世界の絶滅危惧種に指定されている【ジャイアント・トードー】だよ! 前に自然保護隊に居た時に保護対象生物の記録データベースの写真で姿は知っていたけれど、まさかこんなところで出会えるだなんt『ヒュッ、パックン!』」
「キャ……キャロォォーーーーーッ!!?」
「キュルゥゥーーーーーッ!!」
突然地面の中から出現した巨大なカエルに見惚れてキャロが目を輝かせ、その隙にその巨大カエルが長い舌でキャロの身体を巻き取り頭から飲み込んでしまった為にエリオとその頭に乗っかっているキャロの使役竜であるボストンバッグサイズのチビ竜──《フリードリヒ》が悲鳴をあげ──
「あわわわっ!? 滑る滑るぅぅ! なんでこんな山中に【アントリオン】がいるんですかぁぁあああーーーっ!?」
砂漠地帯にしか生息しない筈の蟻地獄の怪物のような形容をした大型魔法生物によって砂上に造られたすり鉢状の
「あー気分悪ぃー。 やっぱ病み上がりでこんな急斜面の山なんかを登るのはキツイんかな……やべ、なんか気が遠くなってきたぜ……死ぬ」
「同感だ……親愛なる我が主よ、どうやら我らはここまでのようです。 後の事は──」
「ヴィータちゃんとザフィーラ!? その沼、毒だから迂闊に入っちゃだめよぉぉぉーーーっ!!」
「こんな山道ぐらいでだらしがないぞヴァイス? 貴様それでも男か、シャキっとしろ!」
「痛たたっ! ちょ、シグナムの姉さん!? 俺、貴女達と違って生身の人間だから! まだあの白髪ヤローにやられた怪我は全然治ってねぇから!」
明かに毒である紫色の沼のド真ん中でブッ倒れそうになるヴィータとザフィーラ、それを目の当たりにして二人に必死な大声で呼び掛けるシャマル。 斜め四十五度の急斜面を駆け上がって行こうするシグナムがバテバテで全身包帯姿のヴァイスを鼓舞しつつも彼が痛がるのをお構いなしに無理矢理片腕を引っ張り、ヴァイスはあまりの理不尽な扱われ方に悲鳴をあげている……などといった阿鼻叫喚の地獄絵図が渾沌と展開されている光景がそこにはあった。
彼等が壮絶に悲惨な目に遭っている更に下の方でははやてとリインが何故か雪と熱帯雨に同時に降られて、あたわたと困惑と焦燥を浮かべつつ必死に斜面を文字通り顔面蒼白になりながら登っているときたものだから、もう笑うしかないだろう。
「わぷっ!? い、いったいどうなっとんねん、この山は!?」
「自然環境も生態系も気候までメチャクチャですぅ~!」
悪戦苦闘しながら機動六課一行が現在登山に挑戦している山は無数の世界が隣接する管理世界群の辺境にひっそりと存在している無人世界《リルブス》の北極端の大陸の中央部に聳え立っている、標高約9000m超を誇るとされている《メルクーリア連峰》であり、その山中の環境を説明するならば極端に言うと
世界の北極端の位置にある場所にも拘らず何故か平時温暖な気候を維持しており、かと思いきや急に寒冷が入ってきて雪が降った、と思ったらいきなり熱帯に急変化して熱帯雨が降り始める……といった感じで、
そしてこの山の最大の特徴を挙げるならば、この場が多次元世界中の
「きゅう~……」
それ故に飛行魔法はおろか身体強化魔法すらも使い物にならず、彼女達はこの山を自力で登らなければならなかったのである。 故に元々は運動オンチであったなのはに至ってははやて達よりも更に下の方で体力が底を尽いてしまい、上の方と比べて比較的に緩やかな斜面の上で見事にダウンしていたのであった。
「おいおい、あの嬢ちゃんって確か体育系全開で有名な超暑苦しくて年中世界温暖化の原因だってネタにされているような戦技教導隊でビシビシとしごかれてきた叩き上げの教導官ってクチじゃなかったの?」
「はぁ……この十年間鍛え続けてきて以前の運動オンチはある程度改善されたんだけどね。 身体強化魔法無しだとこの過酷な山道はまだダメだったか……マクラウド特務遊撃支援部隊長、ちょっと行って来ます」
そう一言断りを入れてフェイトは早々にダウンした親友を助け起こしに、来た山道を逆走して駆け下りて行く……やれやれ、前途多難だな。 逆走の道中で幼き竜召喚士を口に銜えていたジャイアントトードを怒りの親バカモード全開で蹴り倒して行くその背を眺めながらデイビットは側頭部をポリポリと掻きつつ嘆息するように呟いた。
「クロノから聞いちゃいたが、魔法が使えねぇとなるとここまで酷ぇとは……いや、まいったねぇ。 こりゃあ向こうに着いたらガンマの奴にコイツらの訓練は基礎身体能力向上の方を特にキツ~くシゴいてやるように言っておかねーとな」
先日の襲撃戦を辛くも生き残れたというのに機動六課前線メンバーは不幸な事に次の行き先で地獄の修練(?)をさせられる事が確定したのだった……。
先日管理局に宣戦布告を宣言した次元王軍ラグナガンドの策略によって奴等の戦力的優位性を管理世界に示すデモンストレーションに利用された事により、第二二六強襲中隊の襲撃で完膚無きままに叩き潰されたなのは達機動六課は戦いの深い爪痕によって深刻な被害を受けた地上からもエース部隊の完敗で士気と信用的利益に深刻な打撃を受けた本局からも信頼を失ってしまった……その結果、六課は本局の上層部からの圧力により部隊の解隊を余儀なくされてしまい、活動拠点も失ってしまったが為に部隊を存続する事は絶望的となってしまっていた。
しかし彼女達のチカラと次元世界の平和への想いを信頼していたクロノ・ハラオウン提督は例え上層部の決定に逆らう事となったとしても彼女達を見捨てたりはしなかったのだ。 クロノは襲撃戦時に六課の救援に駆けつけて来て彼女達の命を救い、襲撃者たるラグナガンドの尖兵達を相手に互角の戦いを繰り広げて奴等を撤退させた、氷眼の少年ら《シルバーガスト小隊》が
その部隊──《特務遊撃支援部隊ロストウィング》は
部隊長が信頼できる昔の知り合いという事も都合が良く、クロノは極秘の特殊通信回線を通してデイビットに交渉を持ち掛けた。 【そちらの仕事の手伝いを彼女達にさせる代わりに、機動六課にそちらの拠点を共同で使用させてほしい】という条件を付けて……。
「到着~っと」
想像を遥かに超えて色々な意味で険しかった山道をなんとか登りきったなのは達は、ブッ倒れそうになりながら辿り着く事のできたロストウィングの隊舎の前で息を整え、その全容を息切れした苦悶の表情をしながら見上げる。
「な……何、此処?」
しかしそれは本当に管理世界の法の中心である時空管理局が保有する部隊の活動拠点なのだろうかと一目で疑念を抱いてしまう程に草臥れた建物であったので機動六課の一同は全員目を丸くする程、呆気にとられてしまう。
「ボッロ!!」
「なんか幽霊が出そうな雰囲気だね……」
激しい吹雪が吹き荒れる非常に厳しい環境の中にデカデカと佇む石造りの砦……その壁面の至る所には崩れ落ちている箇所も少なくはなく、まるで過去の籠城戦で陥落したのをそのまま放置した幽霊屋敷のような不気味な異様が目の前に聳え立っている。
脆そうな壁面の劣化に比例して眼前に見える正門は堅牢そうな巨大な鋼鉄の二枚扉が外部からの侵入を阻んでいて、漆黒の重圧が場内を侵そうとする如何なる外敵をも跳ね除ける印象を抱かせるが、肝心の外壁がこのザマではその役割に価値などなく、寧ろ建物の外観の不気味さをより際立たせている。
正門の上と砦の屋上に聳え立っている旗に施されているロゴマークはロストウィングの
「ママママ──」
「ん?どうした?ここまできてホームシックにママが恋しくなったのか八神二佐?」
「──ちゃうわ! 私の両親はとっくの昔に他界しとるっちゅーねん!」
「あ、すまん。 お前この前、異世界の戦争バカ共に負けたから一尉に降格されたんだっけか?」
「普通謝んのはソッチちゃうやろが!? それよかマクラウド部隊長、此処ってホンマにロストウィングの隊舎なんか? 敷地は六課の隊舎よか三倍以上の広さはあるようやが、なんやこの砦穴だらけでボロ過ぎて、人が住んどる感じが全ッ然せぇへんで!?」
目の前に佇むボロ砦の不気味さに震えながらもエセ関西人やがみんのツッコミの冴えは衰え知らずだ。 それ程にこれから暫くの間このクソ環境の中のボロ砦で生活しなければならない現実が認め難いのだろう。 この場に居る他の六課一同もはやてと同感のように身を震わせている。
「ブッ潰されたお前等の隊舎と比べて設備が整備不足で比較的に不便なのは我慢しろ。 こちとら局から一銭も部隊経費なんて貰ってねぇから、隊舎の設備も工事も空調や生活に至るまで各自自腹でやってんだから。 この前まで上からの信頼度MAXだったからって金が有り余っているトップエースのボンボン生活と違って、ウチは貧乏なの」
デイビットの投げやりな口から齎されたあんまりなロストウィングの内情に一同は顔面蒼白になって絶句せざるを得なかった。 今日から自分達もそんな劣悪な環境で生活しなければならないのか? 冗談じゃない!
「ああ、戦闘訓練の事なら心配しなくてもいいぜ。 此処の裏側にクソデケェ摸擬戦場もあるし、ウチのデバイスマスターは
「いや、そういう問題じゃなくてですね!」
「それにメッチャ厳しい戦術教官も居るから……テメェらそいつにこの隊舎のようにクソボロになるまで毎日毎日散々な目に遭わさせるように言っておくから覚悟しておけよ」
「「「「「「「隊舎の事をボロクソに言われた事、やっぱり凄く根に持っているーーーっ!!?」」」」」」」
振り向いてヤ◯ザのような形相で怖ろし過ぎる事を理不尽に言ってくるデイビットの威圧感に全員眼を白くして異を唱えるように叫んだ。
確かに彼女達が聖王教会での集まりの時にクロノが持ちかけてきた提案を呑んで本局の医療機関を使って二日の急ピッチで前線メンバー全員の負傷を完治させ、この傍若無人の化身に連れられてこんな辺境のド田舎世界の更に辺境の大陸に聳え立っている意味不明な過酷さの超高い山の頂上付近まで昇って来てまでこんな辺鄙なところに来たのは、無論この場所ならば機動六課としての活動を存続できると言うクロノの気遣いと期待に応える為、なによりも彼が繋いでくれた一筋の細い光の道を活かし折られてしまった希望の翼を取り戻す為に戦い続ける為になのだが──
「テメェらいい加減にガタガタ抜かしてんじゃねぇぇーーーっ!! そんなんであの異世界から来た戦争狂チート軍団に勝てると思ってやがんのか? あぁん!?」
おふざけ半分だった態度を一変させて発せられたデイビットの怒号によって、不服ばかりを垂れていたなのは達はその身の毛がよだつ程の気迫とぶつけられた正論に身を竦めてピタリと黙り、ロストウィングの部隊長から発せられてくる黒い鬼気から感じ取れる得体の知れない恐怖に息を呑む。
「ここから先は十年前にテメェらが解決してきた“PT事件”や“闇の書事件”なんか比べるのも馬鹿馬鹿しくなるぐれーには次元のケタがまるで違ぇレベルなんだと自覚しろ。 俺が言うのも難だろーが、この中に居るバカ共は全員
吹き荒れていた吹雪を吹き飛ばし、大気を揺るがす程のデイビットの威圧……その迫力には【白の史書①】にも書き記されていた、これから先の“激動の時代”での戦いが想像を絶する程に過酷で険しいものになるという事を凄絶に感じさせられた。
──そうだ、わたし達は強くなる為に此処に来たんだ。 もう負けない為に、二度と失わない為に……!
ラグナガンドの魔導師ヴォルカーン・フォン・グラナート率いる第二二六強襲中隊によって六課が壊滅させられた際に自分達の絶体絶命の窮地を救い、ヴォルカーンの配下であるSSSランクオーバー級の規格外ファング・イスカンブルグと互角の戦いを繰り広げた高次元の実力を持つ謎の雪髪氷眼の美少年を筆頭とした所属部署不明の少数精鋭《シルバーガスト小隊》……その彼等は実はデイビットの部下──ロストウィング所属なのだという事をクロノの口から聞かされ、その時になのは達の決意は固まった。 先日まで最強だと信じて疑わなかった魔法よりも遥かに強力なチカラを行使して高次元の戦闘力を発揮する氷眼の少年達“聖遺物持ち”……彼等のような実力者達と手を結ぶ事ができれば、自分達が魔導師として今までに打ち倒してきた強敵等とは比較にもならない程に埒外な戦力を保有しているラグナガンド軍に対抗できるかもしれない。 彼等の側に居ればヴォルカーンやファングのようなラグナガンドの化物魔導師達と戦える強さを手に入れられる……少なくともそのヒントを掴めるかもしれない。
──クロノ君が絶望の闇の中に見出してくれた希望の未来への僅かな可能性の光……絶対に無駄にはできへんしな。 この前聖王教会に集まった時の話によると、このヤ◯ザみたいにめっちゃ怖いオッチャン達──ロストウィングには六課が襲撃された時に私達のピンチを救ってくれおった女の子みたいに可愛い顔をしたキレイな白髪の男の子達をはじめ、私らのようなエース級の魔導師に匹敵する、或いはそれ以上の腕利きの実力者が多く所属しているらしい……その話が本当なら明らかに部隊の“戦力保有制限”をブッちぎっているやろし、いったいどんな裏技を使ってと疑問に思うところがあるんやけど、彼等と協力関係を築ければラグナガンドの連中に対抗する為の戦力になる事間違いなしや!
──それに
なのはもはやてもフェイトもそれぞれ秘めた想いを胸に気が引き締まる。
「……」
「? ……スバル、どうしたんですか? なんだかさっきから暗い顔をしていますが」
「え? ……あ、うん。 何でもないよミク。 大丈夫だから……」
スバルの表情に若干の陰が見え隠れしているような気もするが、彼女に気を遣って声をかけたミクティーヌもエリオもキャロもヴィータもシグナムもシャマルもザフィーラもリインもシャーリーもヴァイスもアルトもルキノも、少ないながらもこの場に来た六課の面々は全員
『──ざけんじゃねぇコンチキショーがぁぁぁあああーーーーーッ!!!』
ズッガァァァアアアアーーーーーッン!! と、扉越しにロストウィングの隊舎の中から突然怒声が聴こえて来たかと思うと、その鋼鉄の扉が内側から突如として巻き起こった猛烈な爆風によって吹っ飛んだ。 頭髪を嬲り尽くすような突風を受けると共に
「「「「「「「ナ、ナニゴトーーーーーーーーーッ!!?」」」」」」」
「ハハハッ! まあ立ち話もなんだ。 これから先の戦いがどーだの、あーだこーだその他諸々の話はとりあえず中に入ってからにしようや」
謎の爆発で吹っ飛んだ正門から中に入れば新たな仲間達との出会いが待っている。 共に絶望の未来へと立ち向かう“翼を失いし烏”達との出会いが……。
「ようこそ機動六課のエリート諸君。 最凶最低最悪の特務遊撃支援部隊ロストウィングの
次回、オリキャララッシュ!!