THE LEGEND OF LYRICAL 喪失の翼と明の軌跡 作:蒼空の魔導書
なんだかこのシリーズ、ヒロイン(1アリサ、2シエル、3クレア)もそうだけど新作の度に女主の胸部が豊満になってきているような……ゴクリッ!
それはそうとユウゴさん、其処らのラノベ主人公よりもイケメン過ぎるですけど!? 「お前が絶対に必要だ、一緒に来てくれるな?」とか「幾ら積まれてもコイツは渡さねぇ」とか女主の前で堂々と発言するシーンなんて、これ何て告白ッスか!?
顔を合わせていきなり隊舎のエントランスホールを陣取っていたロストウィングの部隊員達から喧嘩を売られたなのは達機動六課一同は隊舎の裏側に広がっている摸擬戦場へと連れて来られ、眼前で反抗心丸出しのチンピラの如き厳つい視線で睨みつけてきているロストウィングの面々とそれぞれの
「テメェ等みてぇな運よく他人より魔力を多く持って産まれたからってだけで本局に手厚く優遇されて、ぬくぬくと調子付いている女共が
「幾ら
蟀谷に青筋を浮かばせながらサングラス越しのメンチ切りで挑発してくるリーゼントヤンキースタイルの青年──ビスマルクやなのは達への不信感をたっぷりと孕ませた目線で突き刺すように厳しい指摘を投げつけてくるガンマの敵意剥き出しの態度と言葉からも判るように、本局のエリート部隊である機動六課は彼等ロストウィングの部隊員達に良くない偏見で認識されているようで、なのは達が自分達の仲間に加わる事に不満を抱き、忌避的な敵意を彼女達に向けて来ているのだという事は火を見るよりも明らかだろう。 クロノの計らいで
「ほほう、これはまた随分と私らの内情に詳しいやないの? 六課設立の動機についてはまだ地上本部のお偉いさん達にも公開しとらへんかったのに……それ、もしかしてマクラウド部隊長にでも聞いたんか?」
「ブッブー、はっずれ☆ 生憎アタイ達にはお偉いさん達のコネなんかに頼らずとも、自分達の足のみで駆け回って築いてきた情報網があるのさ! アンタらの部隊の戦力保有制限をブッちぎった戦力は
「んだとぉっ!?」
はやての問いに対してこちらを侮ってくるような言葉使いで返答してきたパンクな少女──《デトナ・ディカプリオ(通称【D.D】と呼称されている)》の挑発的な態度が癇に障ったヴィータが相手に掴み掛かりに行くように一歩前に足を踏み出し、憤る感情を表に出して吐く。
「六課を設立する為にはやてがどれだけの覚悟と想いを持って尽力してきたのかを知りもしないクセに、このヤロウッ!!」
グチャッ……とても抑えられない怒りを吐き出して前に出した小さな右足を無造作に雑草が生えた地面に踏みつけた瞬間そんな柔らかで粘性の高い何かを潰したかのような音がする。
──ん? 何だこの、
果てしなく嫌な予感がしてサーっと顔を不安の青色に染めながら恐る恐る草叢に踏みしめた右脚を避けてみる。 するとその足下にはヴィータの右脚に履いている靴跡状に形を崩れさせた茶色の腐臭物が……。
「んげぇぇーーーーーーっ!!?」
「ぎゃははははっ! 何がすかこの赤チビ女? マジギレしといて犬のウ◯コ踏んでや~んの! プークスクスクス! マジダセェガスゥ~☆」
「ぐぎぎぎぎ……ッ!!」
其処ら中に雑草が生い茂っている程に杜撰な整備……いや、そもそも整備すらまともにしているのかも疑わしく漠然とタダッ広いだけの摸擬戦場に無造作に落ちていた犬の糞を盛大に踏んでしまい思わずコミカルに発狂してしまった自分の事を指さして眼から涙を盛大に飛び散らせながら大声で爆笑して馬鹿にしてくる汚い格好の少年を睨みつけて悔しそうに歯軋るしかない、みっともない事この上ない鉄槌の騎士。
「馬鹿やってないで、早く始めろー!」
「その生意気な本局のエース共をとっととプッツンしてやれ!」
「ここから六課のネェチャン達のエロケツ眺め続けたってちょっとシコれる程度のオカズにしかならねぇんだしよぉ~? そろそろいい加減に摸擬戦を始めてそのネェチャン達のパイオツが激しい動きや魔力ダメージとかで激エロに揺れまくるのを見せやがれぇ~!」
「「「「「「「ブー! ブー!」」」」」」」
そうこうしている内に背後に聳え立つクソボロな隊舎の二階の外周通路や屋上に騒ぎを聞きつけて野次馬根性で集まって来ていたロストウィングの人員達から下品なブーイングが飛んできた。 確かにこのまま間抜け面で睨み合っていても埒が明かない。 そもそもなのは達がこの場に連れて来られたのは彼女達がロストウィングの仲間になるに値する価値があるのかどうかを摸擬戦を行い試す為なのだから、こうしていても仕方がない。
「とにかく
「デカパッ!?」
ドヤ顔で言ってきたガンマのデカパイ発言にビシッと指差された当の
『ふざけていますね。 こんな見た限り社会不適合者同然な人達がなんで管理局の部隊として存在しているんでしょうか?』
『それはわたしも疑問に思っているよ、でも……』
先日の襲撃戦に駆けつけて六課を全滅の危機から救った氷眼の少年等《シルバーガスト小隊》もこのロストウィングの所属なのだと部隊長であるデイビットは言っていた。 ミクティーヌから感じた疑問を上司に問うような念話を受けてなのはが背後の野次馬達の中を遠視魔法で探し視ても彼等の姿がないのは恐らく何らかしらの任務に出ているのだろう。 明らかに思考が常人と掛け離れていた《
『たぶんそれは彼等と戦ってみれば解るとわたしは思うよ。 此処の人達がわたし達の事を気に食わなく思っているのは確かなんだろうけれど、言ってきている事から察するに
『せやな。 部隊のモットーが【常在戦場】やなんてただのチンピラ集団では考えられへんやろし、なんでも有りな無法集団と言うても
はやてが念話を通じてなのは達六課の前線メンバー全員を鼓舞するとその言葉を受け取った全員が士気を高めさせつつ賛同の意を返してくる。 ロストウィングの面々と向き合う腹は括った。
「つまりなんや、
「ああ。少なくとも
「ロストウィング魂に誓って、漢に二言は無ぇ! 遠慮しねぇで掛かって来やがれっ!!」
『セットアップ!』煽り立てるようなはやての問いにガンマとビスマルクが受けて立つよう肯定の意で返した直後、この場に立った魔導師全員が戦意を高揚させて一斉にデバイスを起動! 魔導師の戦闘服であるバリアジャケットを身に纏い、それぞれの
「ルールは【特別団体戦形式】を使うで! 摸擬戦は管理局の規定通り“降参”か“非殺傷設定使用を厳守した魔力ダメージによるノックダウン”で勝敗を決する!
ガンマが鋭い不敵を表情に浮かべつつ摸擬戦のルール説明をすると先程まで気を悪くして引っ込んでいたヴィータが粋に口端を吊り上がらせて前に出て来る。 いつも通り真紅のゴスロリ調の騎士甲冑をセットアップ時に展開したおかげで先程うっかりと踏んでしまった犬の糞が裏に付着した靴が疑似空間に蔵われて一時的に消えた為に調子を取り戻したのだろう。 その幼い顔付きには余裕の笑みすらも浮かんでいる。
「へぇ~、こっちが選んでいいなんて随分と気前がイイじゃねーか。 後悔すんなよ?」
「へっへ~んガス! お前らみたいな魔力量の多さだけが取り柄の本局のエース共なんて、オレ達に掛かれば誰が相手だろうと楽勝に決まっているでガス! だから遠慮しないで誰でも好きな人を選びたまえ☆」
カチンッ! 汚い格好の少年の余裕ぶった態度にヴィータは苛立ち、早くも余裕の笑みが崩されそうになる。
「へ……へっ、自分の持っている
「あ・ん・で・ガスとぉぉぉっ!? お前だって生意気なガキじゃねーか、この──
──ウ◯コ女ァッ!!」
ブチィィーーーッ!! その女性に対する侮辱千万を耳に入れた瞬間に見た目の幼さ通りの沸点の低さが弱点の鉄槌の騎士は己の内にある
「テンメェ……ブッ潰すッッ!!!」
それはある意味先日の襲撃戦でシグナムとザフィーラがファング・イスカンブルグに倒された時以上の憤怒であった。 先程彼女が犬の糞を踏んだからという陳腐で歳相応に稚拙な理由ではあるが、女子にとって向けられればとても我慢ならない屈辱的な侮辱を、あろう事か百年以上も古の時代より夜天の守護騎士としての誇り高さを胸に数多の戦場を翔け抜けてきた自分に向かって物怖じの欠片もなく吐き捨ててくるとは良い度胸だ。 ヴィータは馬鹿にされた事に対する怒りを孕んだ蒼眼と先日の襲撃戦で
「いいぜ、なら
「ムッカーーッ! オレは汚ねぇチビガキじゃねぇでガス! 特務遊撃支援部隊ロストウィング《トライダガー小隊》副隊長、《
かくして、邂逅早々に互いの立場にある隔たりとその確執が原因で衝突する事となった機動六課陣営とロストウィング陣営による団体摸擬戦はヴィータVSロッキーの
長年その小さな手で振るい続け、数多の戦場に赴いて数多くの敵を薙ぎ払ってきたヴォルケンリッターの《鉄槌の騎士》を象徴する
今話で今年最後の更新となります。
来年はどうも忙しくなりそうなので更新速度が今年よりも落ちるかもしれませんが、来年も『THE LEGEND OF LYRICAL 喪失の翼と明の軌跡』を含む蒼空の魔導書の各投稿作品の応援をどうか宜しくお願い致します!
それでは読者の皆さん、