ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室 作:てこの原理こそ最強
いつからだろう、E組の噂を聞くようになったのは・・・
いつからだろう、E組の居心地がいいと思い始めたのは・・・
いつからだろう、E組のみんなを傷付けるやつを許せなくなったのは・・・
いつからだろう、あいつらが何かされると頭に血が上って我を忘れるときができたのは・・・
E組はいいところだ。先生もいい人だしクラスメートとともほぼ良好な関係を築けてると思う。暗殺という難題はあるが毎日が楽しい。かけがえのない彼女だっている、幼馴染がいる、かつてのゲームのライバルがいる。だから、こんないいやつらをなにがなんでも失いたくない・・・
「・・・」
目をゆっくり開けると目の前には真っ白い天井だった。右側の窓からの日の光でさらに白く見える。病院か、オレはすぐにその思考に行きついた。意識を失っていたため過程はわからないがあの後病院に搬送されたのだろう
一体あれからどれくらい経ったのか。三十分か、一時間か。はたまた日付けが変わって次の日なのか
幸いなことに首は動くため周りを見てみる。するとベッドの側に、いや、この部屋中に同じ制服を着た同じくらいの歳のやつらが地べたで寝ていたり、ソファーにお互い寄り添いあって眠っていたりしている。その中でもベッドの側で椅子に座りベッドに顔を伏して寝ている愛する彼女の姿が目に入る
左手は動くだろうか。よかった、動くようだ。オレは布団から手を抜こうとしたがすでに凛香に握られていた。オレはそっと手を抜いて布団から出し、寝ている彼女のサラサラでキレイな髪をした頭をそっと撫でた
「ありがとな」
起こさないように優しくかつ丁寧に撫でながら超絶小声で感謝の言葉をかける
「おはようございます」
「あ、おはようございます。殺せんせー」
寝ている凛香の反対側にいつの間にか殺せんせーが立っていた。ここでもみんなを起こさないように極限の声の小ささで話す
「オレはどれくらい寝てました?」
「まる一日です。しかしそれでも早い方です。あれだけのものをまともに受けておきながらもう目を覚ますとは」
「まぁ頑張って急所は外しましたから。むっちゃ痛かったっすけど」
「彼方くん。謝罪させてください。あのとき君を助けることができなかった。教師失格です」
「よしてください。オレが勝手にやったことです」
この前の中間テストのときのように落ち込んでいるようすの殺せんせー。だが今回のは自業自得と言ってもいいかもしれない。先生からの忠告を無視して勝手に戦ったんだから
「それで殺せんせー、イトナとシロは・・・」
その後、殺せんせーはオレが気絶した後のことを事細かく教えてくれた。まず最初にオレが最後にくらったのはイトナの持っていた”触手“によりものだそうだ。なるほど、シロが言っていた
「そうですか、あいつが触手を」
「えぇ」
「まぁ考えても仕方ないっすね。てかオレの容体はどうなんですか?」
「烏間先生によりますと内部には問題なく、ただの打撲だと。なのですぐ退院できるでしょう」
「それはよかった」
「触手の攻撃を受けたというのにただの打撲のみ。きみの体はどうなってるんでしょうねぇ」
「殺せんせーに言われたくないですよ。まぁ昔から鍛えられてはいたので。体の丈夫さには少し自身があります」
「修学旅行のときも言いましたが無茶はやめなさい。なによりも君を心配する人がこれだけいるのですから」
オレは殺せんせーにそう言われてもう一度室内をくまなく見渡す。何人かいないがいい友達を持ったな、オレ
「彼方さん!!!目が覚められたのですね!よかったです・・・」
「うおっ!律、静かに」
「ん・・・」
あっ、やべっ・・・今の律の声で何人か起き出した・・・
「かな、た・・・?」
「お、おう・・・おはよう、凛香・・・」
オレだと確認した途端凛香は目を見開き涙を流して下を向いた
「バカ!なんであんなことしたの!」
「・・・悪かった」
「どんだけ心配した思ってるの!?」
「悪かった」
「なんで・・・なんで、彼方が・・・」
凛香はどれだけ泣いてくれたのだろうか。目元はすでに赤く腫れ上がっている。しかしそれでもなお、今再び泣いてくれている
「彼方がいなくなると思った・・・」
「ごめん、凛香。心配かけた」
「ホントよ・・・」
「自分を抑えられなかった」
「知ってる。彼方が優しすぎるってことは」
「早く退院するよ」
「もう危険なまねはしないように、ずっと入院してて・・・」
「そ、そんな・・・」
「ふふっ、嘘よ。でも・・・」
まだ涙を流しては流していつつも笑顔を見せた凛香はオレに抱きついた
「もう、あんなことしないで」
「・・・」
普通ならここでわかったと言うだろう。しかしオレは凛香からのお願いに口を紡いでしまった
「彼方・・・?」
オレからの返事がすぐに返ってこなかったのを思ってオレから離れる凛香
「すまん凛香。善処はするつもりだ。でももしまたお前や有希子、桃花やクラスの誰かに危害が及んだときは、その約束を守れるかわからない」
「・・・」
黙っちゃったか・・・そりゃそうだよな・・・
「・・・わかった」
「へ?」
「何驚いてるのよ。あんたが無茶するのなんて知ってるわよ」
「そ、そっか」
「でも、これだけは絶対約束して。絶対にいなくならないで。ずっと側にいて」
「・・・あぁ、約束する。絶対にオレはいなくならないしずっと凛香の側にいる」
これからは凛香を泣かさないように頑張ろう。心配かけないようにしよう。喜んでもらえることをたくさんしよう
「ヌルフフフフフ」
それから十秒くらい凛香と見つめ合っていると横では殺せんせーがそんなオレらを見て顔を真っピンクにして笑っている。そういえば殺せんせーいたんだった。さっきまでの会話を聞かれたことに気づいた凛香は顔をみるみる赤くする
「いやぁ〜、青春ですね〜」
「そういえば、殺せんせーいたんだったな」
「・・・」
凛香は声も出せない様子で殺せんせーを睨みつける。そして常時忍ばせている対殺せんせー用拳銃を取り出し殺せんせーに向かって放つ。しかし当然当たるはずもなく軽々と避けられてしまう。そして弾が当たらないとわかるや今度はナイフを取り出し殺せんせーに斬りかかる
「ヌルフフフフ、気持ち任せのナイフでは私は殺せませんよ〜?」
「うるさい、早く死んで」
ナイフを避けて移動する殺せんせー、それをひたすら追う凛香。その繰り返しを室内で行う二人。ここが個室でよかった
「ってー!!」
「ん〜・・・?」
「んぁ、なんだ・・・?」
その最中で凛香が床に寝っ転がって寝ていた前原の足でも踏んでしまったのだろう。前原の痛恨の叫び声が病室に響、それに伴ってみんなが目を覚まし出した
「おっ!目が覚めたか、彼方!」
「おう、杉野。おかげさんでな」
「「彼方くん!!!」」
目覚まし一番、杉野が既に目を覚ましていたオレに気づいて声をかけてきてくれた。しかし束の間、二人の少女、緑で特殊な髪型少女と明るめな茶髪ウェーブ髪型の少女がオレがいるのもお構いなしにベッドにダイブしてきた
「茅野・・・倉橋・・・」
「まったくもう!本当にまったくもうだよ!彼方くんは!」
「よかった・・・本当によかった・・・」
凛香だけでなくクラスメートである茅野や倉橋まで泣かせてしまった。その隣では桃花と有希子も口を抑えて二人同様涙を流している
「悪かったな、心配かけた」
「ううん、彼方くんが無事なら、もういいの」
「でも、この心配は高くつくよ・・・?」
「ははっ・・・お手柔らかにな」
四人はまだ涙を流しつつも広角は上がり笑うという表情に変わっていた。周りには他のクラスメートも集まっていた。まだ心配そうな顔をしている者、安堵の顔をする者、ハンカチを噛み締めながら号泣している
「茅野、倉橋・・・そろそろ離れてくれると嬉しいのだが・・・」
「えっ?あ!ご、ごめんね!」
「え〜、私にくっつかれるのは嫌なの〜?」
いやね?嫌なわけじゃないのよ?でもさ、さっきから磯貝と片岡の委員長組の間からもっのすごく睨みつけてくる凛香の姿が見えるわけよ。めっさ怖いんだよね・・・汗止まんないんだよね・・・
「いや、嫌ってわけじゃないだけどさ・・・」
「ならもう少しいいじゃん♪」
「・・・」
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!倉橋!待って!ホントに待って!ヤバい!凛香、オレの体に無数の穴ができるぐらい睨んでくるから!!!
「悪りぃ、離れてくれ・・・」
「ぶぅ〜、わかったよ〜。じゃああれやって〜」
「あれ、とは?」
「あれって言えばあれしかないじゃ〜ん」
倉橋の言っているあれにまったく心当たりがないため脳の限りを尽くして考えていると倉橋が頬を膨らまして「ん!」と頭を出してきた
「あ〜、ほれ」
「ふふっ♪せいか〜い♪」
倉橋の言っていたあれとは頭を撫でるで当たりのようだ。そのまま倉橋のふわふわな髪に指を通すように頭を撫でるとようやく離れてくれた
(((じ〜・・・)))
なんだろう・・・凛香以外にも視線を感じるな。まぁ全員の注目は集めてるみたいだけど、その中でも強い視線を感じる
「あの〜・・・どうした・・・?」
「べっつに〜。ただ陽菜乃ちゃんだけズルいなーって思っただけー」
「ズルいって。お前は子供か、桃花」
「不平等は、よくないよね〜」
「茅野まで・・・」
「彼方くん・・・?」
「有希子・・・目が笑ってないぞ・・・?」
案の定三人にも倉橋と同じように頭を撫でるはめになってしまった。撫でるに比例して凛香の睨みもどんどん強くなる一方。あとでなんかしてやらないと機嫌直んないな、ありゃあ・・・
それからオレは大事を取って三日ほど入院した。退院した後は覚悟していた通り、烏間先生からのお説教をバッチリ受けました