ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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球技大会の時間

 

 無事退院してから三日経った今日、梅雨がようやく明けて夏に差し掛かるのを教えるが如く日差しが燦燦と照りつけている。朝からそんな日差しの中を登校してすぐ、委員長である磯貝からある報告があった

 

「ふむふむ、クラス対抗球技大会ですか。健康な心身をスポーツで養う、大いに結構!ただ・・・トーナメント表にE組がないのはどうしてです?」

 

「E組はエントリーされないんだ。一チーム余るって素敵な理由で」

 

「その代わり、大会のシメのエキシビジョンマッチに出なきゃなんない」

 

「エキシビジョン?」

 

「要するにに見世物さ。全校生徒が見てる前でそれぞれ野球部、女子バスケ部とやらされるんだ」

 

「なるほど、いつものやつですか」

 

「そ」

 

 球技大会。そういえばそんな行事もあったな。去年も一昨年も興味なかったから何かと理由をつけて休んでたっけ。それに毎度おなじみなこのE組の扱い。クラス対抗ではなく対部活ってのが気に食わん

 

「俺ら晒し者とか勘弁だわ。お前らで適当にやっといてくれや。じゃあな」

 

「お、おいちょ!寺坂!ったく・・・」

 

 磯貝の声にも反応せずにそのまま教室から出て行った寺坂、村松、吉田。相変わらずこのクラスに溶け込むのを嫌うな

 

「野球となりゃ頼れんのは杉野だけど、なんか勝つ秘策ねーの?」

 

 杉野は元は野球部に所属していたらしい

 

「無理だよ。かなり強えーんだ、うちの野球部。特に今の主将、進藤。豪速球で名門高校からも注目されてる。っ勉強もスポーツも一流とか

 不公平だよな・・・だけどさ、勝ちたいんだ殺せんせー。善戦じゃなくて勝ちたい。好きな野球で負けたくない。野球部追い出されてE組に来て、むしろその思いが強くなった」

 

 杉野は野球のボールを握りしめ、そんな杉野を全員何も言わずに見ている

 

「こいつらとチーム組んでかちた「ワクワク、ワクワク」・・・あぁ、殺せんせーも野球したいのはよくわかった・・・」

 

 杉野が真剣に語ってるというのにこの先生は顔を野球ボールの模様に変えて手にはグローブ、バット、メガホン、野球ボール、竹刀を持っている。あれ、竹刀・・・?

 

「ヌルフフフフフ、先生一度スポ根ものの熱血コーチをやりたかったんです。殴ったりはしないのでちゃぶ台返しで代用します」

 

「用意良すぎだろ!」

 

 ちゃぶ台返しっていつの時代だよ。しかもご丁寧にご飯、焼きジャケ、味噌汁が四人前置いてあるし、肉じゃがと青野菜のおひたしまで乗ってる、一般の家庭か!

 

「最近の君達は目的意識をはっきりと口にするようになりました。殺りたい、勝ちたい。どんな困難にも揺るがずに。その心意気に応えて殺監督が勝てる作戦とトレーニングを授けましょう」

 

 さて、運動は好きではあるが野球は全くやったことがない。ルールくらいは知ってるが全くのど素人。だが勝負は勝負、勝ちたいに決まってる。これからの殺せんせーのトレーニングに期待かな

 

 男女ともに勝利という方向に全員の目が向いたところで、男女それぞれの担当を決めていく。いわゆるポジション決めというやつだな。決まったやつから委員長が黒板に名前を書いていった

 

「殺せんせー、一つ提案があるんだけどー」

 

「はい、何でしょう矢田さん」

 

 メンバーも大体決まっていざ練習だと身を乗り出そうとしたところで桃花が手を挙げて声を上げた

 

「女子の応援団長に波風 彼方くんを指名しまーす」

 

「・・・は?」

 

 は?ひ?ふ?へ?ほ?桃花は今何とおっしゃいました?応援団長?いや、時間的に無理がないかしらね?男子の野球と女子のバスケって同じ時間にやるんだよね?そうだよね?

 

「あ、それさんせ〜」

 

「ナイスだよ!矢田さん!」

 

 あの〜、倉橋さん?茅野さん?だから無理がありますよね?凛香有希子も力強く頷くのやめてー。殺せんせー早く良き決断を

 

「いいでしょう」

 

「はい!?ちょ、ちょっと待て、殺せんせー。時間的に無理があるでしょ」

 

「そうですね。ではこうしましょう。彼方くんは秘密兵器、試合の最後に代打で出場。こうすればある程度は時間も作れるでしょう」

 

「んな無茶なー」

 

「スポーツにとって選手のコンデションは勝つための重要なファクターですよ?彼方くん」

 

「そうそう」

 

「殺せんせー、たまにはいいこと言うじゃん」

 

「で、でもほら。男子に迷惑かけるし・・・」

 

 オレは最後の手段と考えて杉野や龍之介、話のわかりそうなやつらに助けを求めるようアイコンタクトした

 

「彼方は運動神経いいし。俺としては最初からいてくれた方が・・・」

 

「杉野くん」

 

 はっ!有希子の声。嫌な予感・・・

 

「彼方くん、貸して?」

 

「はい!喜んでー!」

 

「杉野ー!!!?」

 

 くっそ!有希子のお願いの一言で撃沈とはなんたる薄情者か!!!龍之介!後はお前だけだ!頼む!という顔をして龍之介を見てみる。龍之介は一度オレから目線を外し凛香の方を確認。そしてもう一度オレに顔を向け体の前で手を合わせた。くそー!!!

 

「・・・わかったよ」

 

「「「「「やったー!」」」」」

 

「決まりですね。では早速練習に取り掛かりましょう」

 

『おー!!!』

 

 おのれ〜・・・この恨みはお前らで晴らさせてもらう。覚悟しろよ?野球部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピピーッ!!

 

『試合終了です!』

 

 主審のホイッスルで女子バスケのクラス対抗が終わった。優勝はA組となった。まぁ別にどうでもいいが。しかし問題が一つ、各クラスが得点を決めると決めたやつが必ず二階にいるオレの顔を見てくる。しかもその顔は不満顔だったりドヤ顔ではなく、顔を赤くして超絶笑顔。別にこれが問題ではない。むしろ問題なのは・・・

 

『・・・』

 

 今にもドス黒いオーラのようなものが出そうなうちのクラスメート達だ。もう目が怖い。他クラスの子と目が合う度にその子を睨んでからオレを睨む。その目には正気はなかった・・・

 

『それでは最後に三年E組対女子バスケ部のエキシビジョンマッチを行います』

 

 センターラインを挟んで並び合うお互いのスターター五人

 

 ちなみにE組のスターターはクラスの委員長でまとめ役。なんでも卒なく器用にこなすオールラウンダーの委員長こと“片岡 メグ”

 

 クラスでは一番の背の高さ。体力に不安はあるもののその身長からは想像できないほど俊敏に動くセンターの”矢田 桃花“。

 

 山の中での訓練や烏間先生との戦闘訓練でズバ抜けた視力と視野の広さを持つツーガードの”倉橋 陽奈乃“と”岡野 ひなた“。

 

 そしていくらバスケ部だとしてもこいつには苦戦するだろう。普段からの射撃演習で的との距離間把握が尋常ではなく、打てば必ず入るという神の手を持ったシューティングガードの“速水 凛香”

 

 茅野と有希子はベンチスタートだがこの二人もなかなか厄介だ。茅野はなんでか知らんが胸の大きいやつを嫌う。そのためか相手が巨乳であればあるほどスティール率が高くなる。偶然にも相手の女バスは巨乳が多い。これは期待できる

 

 有希子はめっちゃ器用だ。そのせいか練習で有希子のドリブルは誰もカットできない。スティールの上手い茅野でさえ成功率0%だ

 

 ちなみに戦術、作戦の指揮は我らが最強の脳である“律”が行った

 

 用意は完璧だ。後は殺せんせーの言っていたモチベーションだが特に問題はない様子。相手を殺しそうなほど気合が入っていて委員長や岡野はちょっと引いてるな

 

 女子side

 

「「「「「絶対勝つ!!!!!」」」」」

 

((彼方くん、後でなんか奢ってもらうからね!))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピピーッ!!

 

『し、試合終了。な、何ということでしょう。我らが女子バスケ部が、敗退・・・』

 

 試合は滞りなく幕を閉じた。試合終了のホイッスルが鳴って電光掲示板を確認すると、『89(E組) 50(女バス)』とE組の圧勝劇となった

 

 片岡 メグ 2得点 (4アシスト)

 

 矢田 桃花 15得点 (4ブロック)

 

 倉橋 陽奈乃 12得点 (4スティール、3アシスト)

 

 岡野 ひなた 16得点 (3スティール、5アシスト)

 

 速水 凛香 23得点(3P 7本)

 

 茅野 カエデ 2得点 (8スティール、5アシスト)

 

 神崎 有希子 12得点 (6アシスト)

 

 その他 7得点

 

 それぞれ中学生の、しかもこの前まで初心者だったなんて思わせないほどの成績を残した。女バスのメンバーはほとんどが床に両手両膝をつき、顧問の先生さえ口を開いて突っ立っていた

 

「いやー、勝ててよかった」

 

「本当だねー」

 

 やりきった感を全身に出している委員長と中村。中村も凛香や桃花には劣るものの、女バス相手になかなかの成績を残している

 

「上から見てたけど、途中から相手が可哀想に思えてきたぞ」

 

「あれ〜?彼方くんは私達の応援してくれてなかったの〜?」

 

「んなわけあるか。ちゃんと応援したわ。だから今こうして・・・」

 

 倉橋がそんなことを言うもんだから今の状況を確認させてやったさ。試合に勝ってなおかつ律がMVPと分析した凛香と岡野をこうして両手で歩きながら撫でてるんだぞ。なんで撫でてるかって?二人にそうしろって強要、んっ!要求されたからだ

 

「凛香ちゃんもひなたちゃんもいいな〜」

 

「桃花すごかったぞ。女子がブロックなんてそうそうできるもんじゃないからな」

 

「うん!矢田さんが相手のキャプテンのシュートをブロックしたの見てスカッとしたよ!」

 

「そ、そう?えへへ」

 

「そう言う茅野もすごいじゃないか。スティール数E組一位なんだ」

 

「うん!揺れる胸に対する憎悪を力に変えたよ・・・」

 

「有希子も頑張ったな」

 

「・・・それだけ?」

 

「ん?有希子はやれるって信じてたからな」

 

「そっか♪」

 

 まぁ総称すると全員頑張った!さて、男子はどうなってるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 男子の野球は一回の表にE組が3点を取って今はその裏が始まろうとしているところだった。しかしなぜか野球部のベンチには理事長が座っている。E組ベンチ側の外には烏間先生が立っていた

 

『一番、レフト、橋本くん』

 

「プレイ!」

 

『E組杉野、第一球、投げた』

 

 なんともやる気のない実況。しかしそんな実況お構いなしに杉野の球は大きくカーブしてキャッチャーである渚のミットに収まった

 

「ストライック!」

 

 おー、すごい変化したな。これなら当分大丈夫か。でも相手は野球部。しかも今はベンチに理事長がいる。慣れるのもそう遅くはないだろう

 

 その回は予想通り杉野の抜群の投球で三者凡退に終わった

 

『さぁ!二回の表、やはり鉄壁のバントシフト!』

 

『八番、レフト、赤羽くん』

 

 ウグイス嬢並みにうまいアナウンスで呼ばれたにも関わらずなかなか打席に入ろうとしないカルマ。どうしたんだ?

 

「ねぇ、これズルくない?理事長先生。こんだけ()()()位置で守ってんのにさ審判の先生も注意しないの?お前らもおかしいと思わないの?あ、そうかぁ。お前ら()()だから守備位置とか理科してないんだね」

 

 明らかにおちょくっている。殺監督の指示か?

 

「小さいことでガタガタ言うな!E組が!」

 

「たかだかエキシビジョンで守備にクレームつけんじゃねーよ!」

 

 カルマのおちょくりも外野の生徒には効果はあったものの野球部自体には影響はなかった。二回の表はそのカルマを含め三者凡退で終わった。オレいつ出るんだろー・・・

 

「ぬぉー!!!」

 

『打ったー!低い弾道!フェンス直撃!おっとクッションボール取れない!進藤くん、楽々と二塁へ!ツーベース!』

 

 理事長からなにか手解きを受けたのか、続々と打っていき等々同点にされてしまった。しかし杉野もなんとか同点止まりとする

 

「波風くん、あいつから伝言だ」

 

「はい」

 

「この回、一番の子と代打で変われ、とのことだ」

 

「わかりました。ありがとうございます」

 

 殺せんせー、前もって言っといてくれればいいのに。わざわざ烏間先生を伝言役に使うなんて・・・

 

「んじゃ、行ってくるな」

 

「うん、頑張ってね」

 

「おう」

 

 隣にいる凛香の頭を軽くポンッと叩いて球場へ入った。全員の注目は一気にオレに集まるがオレは気にせずE組ベンチに向かった

 

「殺監督から聞いてる?」

 

「あぁ、同点もしくは逆転で三回表を迎えたら彼方を1番で代打って聞いてる」

 

 同点もしくは逆転ならか。だからオレには話さなかったのね

 

「オッケー。悪いな、渚」

 

「ううん。絶対勝ってね」

 

「おう、任しとけ」

 

 オレは渚からヘルメットとバッドを受け取り打席に向かった

 

『なんと!E組は代打!苦肉の策か!?』

 

 言ってろ。こちとら誰と練習したと思ってるんだ?オレは殺監督の指示を確認・・・了解

 

「プレイ!」

 

「ンダァァァァ!!!」

 

 1球目は見る。ほう、竹林の話じゃMAX140kmって言ってたけど、少し上がってるな。もう一度殺監督の指示を確認・・・了解

 

「デリャァァァァ!!!」

 

 確かに速い。でも・・・

 

「マッハ20よりは、全然遅ぇー!!!」

 

 カキーン!!

 

 鉄のバットと野球の球が当たったいい音が鳴り響く。その打球は晴れている空へと高々と上がっていき、伸びて、伸びて、やがてそれはストンとレフト後ろのフェンスよりも奥の芝生に落ちた

 

『ホ、ホームラン!!!?』

 

「おっしゃ」

 

 いやー、気持ちいいねー。気持ちいいけど手がジンジンする。もう野球はやだー。オレはゆっくりとダイアモンドを回って行く。その途中で投手の進藤や野球部ベンチにいる理事長の顔を伺う。進藤は「そんなバカな・・・」とでも言いたげないい表情をしている。しかし理事長の表情は全く変わらずさっきまでの笑顔のままだ。つまんね。少しは悔しそうな顔しろってんだ

 

 一周してホームを踏んでベンチに戻る途中、オレはクラスの女子達に向かって手を手を高く上げた。当然凛香に向かってだ。そして戻ったオレに男子から頭や背中を叩かれた

 

 その後の磯貝、杉野、三村は三振に抑えられてしまったが進藤には精神的に大きなダメージを与えられただろう

 

『やはりバントで来たー!』

 

 やはり?E組の最初の作戦てバントだったよな。真似っこか?あ、ちなみにオレは渚と変わってキャッチャーに入ってるよ。杉野の変化球も取れるように殺監督からみっちり指導されました。だから・・・

 

 トン・・・シュバッ!・・・バシッ!

 

 野球部の人がバント、オレメットを外す、球取る、一塁送球

 

「ア、アウト!」

 

『な、なんとキャッチャー波風、素早い捕球と送球で一アウト!何ということだ!』

 

 よかった。捕球のレクチャーも受けといて。アウトを取って殺監督にグッドとハンドサインしておいた

 

 最初の打者をアウトにしたもののそこから二人にはヒットを打たれ一アウト一、二塁。そして次なるバッターは、進藤だ

 

「ぶっ潰してやる・・・杉野ぉぉぉ!!!」

 

 さっきので一回治ったと思ったんだけどな。また理事長になんか吹き込まれたか。一度流れを切るためにタイムを取り全員が杉野の元に集まる

 

「やっぱり進藤は敬遠するしか・・・まだ塁は空いてるし・・・」

 

「おーい、監督から指令」

 

 野球の場合、タイムの時に集まるのは基本内野のみ。そこへ外野守備であるカルマが殺監督からなんか作戦を授かったのだろう。小走りで寄って来た

 

『さぁ試合再開、ですが・・・こ、この前進守備は!』

 

 前進守備というには明らかに近すぎる。バッターである進藤のほぼ目の前にカルマと磯貝の二人が並んだ

 

「明らかにバッターの集中を乱す位置で守ってるけど、さっきそっちがやったとき審判は何も言わなかったよね?文句ないよね?理事長?」

 

「・・・ご自由に。選ばれたものは守備位置ぐらいで心を乱さない」

 

「へぇ〜、言ったね。じゃ、遠慮なく」

 

 理事長の許可を得てカルマと磯貝はさらに進藤に近ずく。バットを振れば当たる位置だ

 

『ち、近い!前進どころかゼロ距離守備!』

 

「気にせず打てよ、スーパースター。ピッチャーの球は邪魔しないから」

 

 カルマ、これ以上怖がらせるなよ。スーパースター怖がってんじゃん(内心おもしろがってる)

 

「くだらないハッタリだ。構わず振りなさい、進藤くん。骨を砕いても打撃妨害を取られるのはE組だ」

 

 理事長はそう言うものの進藤は今までの野球では起こりえない状況を目の当たりにして汗がすごい

 

 そして杉野が投げたストレートの球はカルマと磯貝の間を抜けオレのミットまでやってくる。進藤はバットを大きく振るが二人はそれを体はほとんど動かさず首だけ動かして躱した。さてここでプラン2だな

 

「おいおい、スーパースター。ダメだぞ?そんなスイングじゃ」

 

 進藤は錆びついたロボットのようにギシギシと顔をオレに向ける

 

「次はさ・・・その二人を殺すつもりで振ってみなよ」

 

 この時点で進藤は理事長の指示に体がついていかないの確定。体は震えバットを構えるが芯がしっかりしていない

 

 杉野の第二球。この状況を進藤にはどう見えてどう感じているのだろうか。進藤の苦し紛れの振りはボテボテのキャッチャーゴロ

 

「三塁!」

 

「あいよ」

 

 オレはすぐさまそのボールを三塁の木村に投げる

 

「木村!次一塁!ランナー走ってないから焦んなくていいぞ!」

 

「了解!」

 

 打った後一塁に走らなくてはならない進藤はバッターボックスで尻餅をついていた。そして木村からのボールがワンバン、ツーバン。スリーバウンドして一塁の菅谷のグローブに収まった

 

『ダ、ダブルプレイ・・・ゲームセット・・・なんと、なんとE組が野球部に勝ってしまった』

 

 フィールドにいたやつ、ベンチで応援してたやつが全員杉野の元に集まり、勝利を祝福している。試合を観戦していた生徒達はE組ごときに負けた野球部に不満を言いながら帰って行く。見てたやつらには知る由もないだろう、試合の裏の付帯の監督の数々の戦略のぶつかり合いを

 

「進藤」

 

 グラウンドから出る前に杉野は今だにバッターボックスで座っている進藤に声をかけに行った。オレらは一足先にグラウンドから出て旧友と手を握る杉野を見守った

 





ー練習時ー

「殺ピッチャーは300kmの球を投げる!」

「殺内野手は分身で鉄壁の守備を敷き!」

「殺キャッチャーは囁き戦術で集中を乱す!」

「この前の放課後、校舎裏で速水さんとイチャイチャでしたねー」

カキーン!!

「ん?嫉妬か?殺せんせー」

とても充実した(?)練習であった
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