ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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ビジョンの時間

 蝉が本格的に鳴き始めるような季節に移り変わり、オレ達E組は夏の焼くような熱気の中厳しい日差しを遮ってくれる森の中を担任の殺せんせーについて行っている

 

「あつはなついなー。大阪の方では猛暑のときにそう言うらしいです」

 

「暑っちー。なんで裏山なんかに」

 

『プールでしたら本校舎にあるんですよね?場所が違うようですが』

 

「本校舎にプールはあるけど、もちろんE組に使わせてくれるわけがないんだわ。てか律、ずっとオレの携帯にいるんだけど充電とか大丈夫なのか?」

 

『ご安心を!節電モードにしてあるので一日つけっぱなしでも問題ありません』

 

「さようか」

 

 山道を進みながらオレの携帯の画面になぜか学校指定の水着にジャージを羽織った姿をしている律と会話を交える

 

 少し進んだところで殺せんせーは歩みを止めた

 

「さぁ、着きましたよ。ご覧あれ」

 

『うわぁ〜!』

 

 殺せんせーよりも奥、茂みをどかして見てみるとそこには全員が現状とてもありがたいものが設置されていた

 

「先生特製のE組専用プールです!」

 

「いやっほー!」

 

「よっしゃー!」

 

 その光景に全員興奮し次々とジャージを脱ぎ捨てて飛び込んで行く。ちなみにあらかじめ殺せんせーから水着を着ているように言われているので誰かが裸、なんてことはない

 

 専用プールは思いのほか広く、普通のプールのように仕切りとしてコースロープフロートでプールを盾に何レーンか作られている。その横には広いスペースが形成されていてビーチボールで楽しむスペースが十分に確保されている

 

 みんな各々泳いだりビーチボールで遊んだりと楽しんでいる。しかし、そんな中オレは遊べていない。なぜなら・・・

 

「彼方、手止まってるよ?」

 

「ハイ、スミマセン・・・」

 

 プール外(この場合もプールサイドでいいのかな?)であぐらで座り、凛香お嬢様に膝枕しながらうちわで仰いでいる最中でございます。なんでかって?いろいろありまして・・・ちょっと、ほんのちょーっと水着姿の桃花の発達した部分に目を取られたのを知られ、損ねた凛香お嬢様のご機嫌を取っているのございます

 

 ピピー!

「木村くん!プールサイドを走っちゃいけません!転んだら危ないですよ!」

 

「す、すいません」

 

 ピー!

「原さんに中村さん!潜水遊びはほどほどに!長く潜ると溺れたかと心配します!!」

 

 ピッ!

「岡島くんのカメラも没収!」

 

 ピッ!

「狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい!」

 

 ピピー!!!

「彼方くんと速水さんはそこでイチャイチャしないで泳ぎなさい!」

 

 なんでオレらにだけそんな音大きくすんの。というか小うるせぇ。しかもその格好なんだ白と赤の縞模様ってあれか?なんとかを探せか?しかも監視台みたいなのに座ってるし

 

「いるよねー、自分が作ったフィールドの中だと王様気分になっちゃう人」

 

「ありがたいのにありがたみ薄れちゃうよな」

 

「ヌルフフフフフ、景観選びから間取りまで自然を活かした緻密な設計。みなさんには整然と遊んでいただかなくては」

 

「律、ありがとな」

 

『いえ!これも彼方さんのためですから!』

 

「そこはクラスのみんなのためって言おうな・・・」

 

「にゅやっ!彼方くんはなぜそれを!」

 

「さっき律に教えてもらった」

 

「律さん!あれほど秘密と言ったのに!」

 

 まぁ作ったのは殺せんせーだし感謝はしてるけど、生徒である律の戦果まで自分のものにするのはどうなのよ

 

「堅いこと言わないでよ、殺せんせー。水かけちゃえ」

 

「きゃーん!」

 

『・・・』

 

「え、なに?今の悲鳴・・・」

 

「へへっ」

 

「カルマくん!揺らさないで!水に落ちる!落ちる!落ちますって!落ちますから!頼みますから!」

 

 倉橋に水をかけられて今までとは明らかに違う反応を見せた殺せんせー。それを見てカルマが監視台を揺らすと明らかに動揺した

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「殺せんせー」

 

「もしかして・・・」

 

「いやー別に泳ぐ気分じゃないだけだしー。水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなんないしー」

 

 はっきりした。先生はお泳げない。これは今までで一番使える弱点かもな

 

「手にビート板持ってるし、てっきり泳ぐき満々かと」

 

「これはビート板じゃありません、麩菓子です」

 

「おやつかよ!」

 

 あのビート板が麩菓子ってどこで売ってたんだよ・・・

 

「さて、オレらも泳ぐか?」

 

「そうね」

 

 まだオレの膝枕を堪能していた凛香はようやく体を起こして立ち上がった

 

「カナくん、遊ぼ!」

 

「一緒にビーチボールで遊ぼうよ!」

 

 そこへ桃花と岡野がやってきた。二人ともテンション高いなー

 

「彼方はこれから私と泳ぐの」

 

「えー。あ、じゃあ凛香ちゃんも一緒にやろ!」

 

「いいね!人数多い方が楽しいし!」

 

「いいんじゃないか?凛香」

 

「・・・そうね」

 

「よし!じゃあ行こ行こ!」

 

「ほらほら、彼方くんも!」

 

「おい!押すなって!うわっ!」

 

 桃花が凛香の手を引き岡野がオレの背中を押した。その結果オレは腹からプールに落ちた。めっちゃ痛かった・・・その復讐としてオレは誤ったふりで岡野の後頭部に軽くスマッシュを決めてやった

 

 

 

 

 

「マジかよ殺せんせー!まるで本物じゃねぇか!」

 

 殺せんせーが作った等身大模型バイクに格好もレーサーと同じような服装で載っている。ヘルメットまで被って。それを見て吉田が目を輝かせている。そこへ寺坂が入ってきた

 

「何してんだよ、吉田」

 

「あぁ、寺坂。この前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ。うちの学校こういうの興味あるやついねぇから」

 

「先生は大人な上に漢字の漢と書いて(おとこ)の中の漢。この手の趣味も一通りかじってます。しかもこのバイク最高時速300km出るんですって。先生一度本物に乗ってみたいもんです」

 

「アホか。抱きかかえて飛んだ方が速ぇだろ」

 

『ははははは!』

 

 吉田の言ったことに全員同意するのかみんなで笑い出した。しかしなにかが気に食わなかったのか、寺坂がそのバイクの模型を蹴り倒した

 

「にゅやーー!」

 

「なんてことすんだよ寺坂!」

 

「謝ってやんなよ。大人な上に漢字の漢と書いて漢の中の漢の殺せんせーが泣いてるよ」

 

『そーだそーだ』

 

「てめぇら虫みてぇにプンプンうるせーな。駆除してやんよ!」

 

 寺坂は自分の机の中から何かスプレー缶を取り出しそれを地面に叩きつけた。その衝撃で缶から煙が出てきた

 

「なんだこれ!」

 

「殺虫剤!?」

 

「磯貝!岡島!窓開けろ!」

 

「「あぁ!」」

 

 オレは窓際に立っていたと記憶していた二人に指示を出し、オレも一緒に窓を全開にした

 

「寺坂くん!やんちゃするにも限度ってものが・・・!」

 

「触んじゃねーよ、モンスター。気持ちわりーんだよ、オメェもモンスターに操られて仲良しこよしのテメーらも!」

 

「なにがそんなに嫌なのかねぇ。気に入らないなら殺せばいいじゃん。せっかくそれが許可されてる教室なのに」

 

 窓を開けたことにより教室に蔓延した煙は外へ出て行き、煙が晴れてきて目にしたのはカルマがいつもの小悪魔ちっくな笑で寺坂に話しかけるカルマの姿だった

 

「テメーケンカ売ってんのかよ。上等だよ、だいたいテメーは最初から・・・」

 

 その話し方通の言動でカルマに殴りかかろうとする寺坂だったがカルマにより顔を捕まえれ抑えられた

 

「ダメだってば寺坂。口より先に手ぇ出さなきゃ」

 

「っ!・・・離せ!くだらねー」

 

 寺坂はカルマの手を振り払い勢いよくドアを開けて出て行ってしまった。その姿は口では強いことを言いつつも強い者の前では物怖じてしまっているように見えた

 

「なんなんだアイツ」

 

「一緒に平和にやれないもんかなぁ・・・」

 

 オレがこの組に来てから今日まで寺坂が吉田や村松のようないつものメンツ以外と交流することはなかった。殺せんせーの暗殺も球技大会も。磯貝は優しいしイケメンだからなんとか寺坂もクラスに溶け込んでくれないものか考えているのだろうと思うが、正直このクラスの大半がそれを望んではいないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日登校すると、学校に寺坂の姿はなかった。欠席の理由も誰も知らなかった。いつも一緒にいた吉田や村松でさえ知らないようすだった

 

「うぅぅぅぅぅ・・・」

 

「なによ、さっきから意味もなく涙流して」

 

 午前中の授業を終えてお昼になった。結局午前中は寺坂は来なかった。そのことは一旦置いといて、なぜか今殺せんせーがハンカチで抑えるぐらい涙を流していた。涙も黄色なのか・・・

 

「いいえ、鼻なので涙じゃなく鼻水です。目はこっち」

 

「紛らわしい」

 

 ホントに紛らわしい。それにこっちって言っても小さくてわからんわ

 

「どうも昨日から体の調子が少し変です。おぉー!寺坂くん!」

 

 みんなの視線が殺せんせーに向いてる中、後ろのドアがガラガラッと開き寺坂がやって来た。そこに殺せんせーが素早く動き寺坂の両肩に触手を置いて鼻水をぶちまけている

 

「今日は登校しないのか心配でした!」

 

「おいタコ・・・」

 

 その先生の鼻水が大量に顔にかかった寺坂は殺せんせーのネクタイでそれを拭いながら殺せんせーを呼ぶ

 

「そろそろ本気でぶっ殺してやんよ。放課後プールへ来い。弱点なんだってな、水が。テメーらも全員手伝え!オレがこいつを水ん中に叩き落としてやっからよ」

 

「寺坂ー。お前ずっとみんなの暗殺には強力してこなかったよな?それをいきなりお前の都合で命令されてみんなが「はい、やります」っていうと思うか?」

 

 前原の言う通りだな。磯貝や委員長みたいに普段からの行いでみんなからの信頼があってこそ全体指揮というものが成り立つ。だがこれまでクラスになんの貢献もしてない寺坂の命令に従うのは無理があるだろう

 

「別にいいぜ?来なくても。そんときはオレが賞金100億独り占めだ」

 

 それだけ言い残し教室から出て行った

 

「なんなんだよアイツ」

 

「もう正直ついて行けねーわ」

 

 これまでつるんで来た吉田や村松でさえお手上げ状態な様子

 

「私行かなーい」

 

「同じく」

 

 倉橋、岡野は行かない宣言。みんなも行く気はないようだ

 

「みんな行きましょうよー」

 

「うぉっ!粘液に固められて逃げられねぇ!」

 

「せっかく寺坂くんが私を殺る気になったんです。みんなで一緒に暗殺して気持ちよく仲直りです」

 

「まずアンタが気持ち悪い!」

 

 殺せんせーの鼻水(ねんえき)が床中に広がり固まってみんな身動きが取れなくなった。殺せんせー自体も顔が粘液で覆われてそれこそモンスターのようだった

 

「律、ありがとな」

 

『いえ!私も彼方さんに触れることができて嬉しいです!』

 

「変な言い方するなよ」

 

『えへへ♪』

 

 全員が粘液に捕まっている中律がアームでオレを抱え上げてくれた

 

「律、寺坂の言ってたことに嘘はないか?」

 

『はい、声質的に嘘をついてることはなくむしろ自信を持ってる感じです。しかし・・・』

 

「ん?」

 

『自信があるけど自信がない・・・そんな感じが寺坂さんの声から感じ取れました』

 

「自信があって自信がない・・・」

 

 律の言葉が少しわからなかったが寺坂の計画にはなにかあると胸騒ぎがした

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後になってオレらは仕方なく寺坂の言った通りプールに入った

 

「よーし、そうだ。そんな感じでプール全体に散らばっとけ」

 

「偉そうに」

 

「疑問だね、僕は。君に他人を泳がせる器量なんてあるのかい?」

 

「うるせー竹林。とっとと入れ」

 

 竹林はまだプールには入らず寺坂の横で尤もなことを言っていると寺坂にプールへ蹴り落とされた

 

「すっかり暴君だぜ、寺坂のやつ」

 

「あぁ、あれじゃ一年二年のころと同じだ」

 

「なるほどー。先生を水に落としてみんなに刺させる計画ですか。それで君はどうやって先生を落とすんです?ピストル一丁では先生を一歩すら動かせませんよ?」

 

 その通りだ。寺坂は今殺せんせー用ゴム銃一丁しか持っていない。それで殺せんせーを水に落とせるならもう既に殺せている

 

「・・・覚悟はできたか?モンスター」

 

「もちろんできてます。鼻水も止まったし」

 

「ずっとテメーが嫌いだったよ。消えてほしくてしょうがなかった」

 

「えぇ知ってます。この暗殺の後でゆっくり二人で話しましょう」

 

 殺せんせーに向けて銃を突きつける寺坂に対して殺せんせーは余裕の模様(二重の意味で)。そして寺坂がその引き金を引いた瞬間・・・

 

 ドカンッ!!!

 

 プールの水路が爆発し決壊。勢いよく流れ出すプールの水の勢いにどんどんとのまれていく

 

「凛香っ!!!」

 

 オレは瞬時に近くの岩の窪みに指を引っ掛け逆の手で凛香を抱き寄せた

 

「っ!岡野!捕まれ!」

 

 流れに逆らって懸命に凛香を引き寄せ体で流されないようにしていると目の前で岡野が流されていた。オレは腕が保つかどうか考える間もなく勝手に岡野に手を伸ばした

 

「みなさん!」

 

 コンマ数秒もしないうちに殺せんせーがみんなを助けるべく動き出した。オレ達三人もまた殺せんせーに岩場へ移された。ジンジンしている腕を抑えながら心の中で「殺せんせー、頼む!」と願うしかなかった・・・

 

「凛香、岡野・・・大丈夫か・・・?」

 

「うん」

 

「でも、彼方くんの腕・・・」

 

「こんなん大したことない・・・それよりもみんなは・・・」

 

 自分の腕よりもクラスメートの方が心配だ。あの流れの先はどうなっていいるのか。ただ緩やかな川に続くのか。急な滝になるのか。後者なら最悪死に陥る

 

「とりあえず、行こう」

 

「大丈夫なの?」

 

「あぁ、足は動く」

 

「ムリ、しないで・・・」

 

「大丈夫だから泣くなって」

 

 さっきの川の恐怖からか、はたまたオレへの心配かで凛香も岡野も涙を浮かべている。オレは立ち上がってみんなの安否の確認に立ち上がろうとしたが、二人ともまだ震えていたため持ち上げようとした腰をスッと下ろした

 

「震えが止まるまでここにいるから」

 

 二人ともそれを聞くとギュッとオレに抱きついてきた

 

 

 

 

 

 

 

 三分ぐらい経ったか。二人もようやく落ち着きを取り戻し震えも止まった。オレの腕もいつの間にか痺れは引いていたので三人で川に沿って進むと滝があり、その下からはもう事態は解決していたのかみんなが水遊びで楽しんでいた。唯一制服姿のカルマでさえびしょ濡れな姿だ。そしてその中には寺坂の姿もあった

 

「なんかみんな楽しそうに遊んでるね」

 

「一体なにが・・・」

 

「ホントホント。二人が怖くて泣いてた間に何があったのかね〜」

 

「・・・言わないで」

 

「だって、ホントに怖かったんだもん・・・」

 

 さっきまで泣いてたことを指摘されて顔を赤くする凛香と岡野。まぁあんな死にそうなことがあったんだから怖かったのは当然だろう

 

「とりあえず寺坂を一発殴ってくるわ」

 

「えっ!ちょっ!」

 

「彼方!?」

 

 オレはみんながワイワイしている中に飛び降りた

 

「彼方!」

 

「大丈夫だったの?」

 

「あぁ。心配してくれたことは嬉しいが今まで楽しそうに遊んでてオレらのことなんて忘れてたんじゃないのか?」

 

「うっ!」

 

「そ、そんなことないよ・・・」

 

「ふ〜ん。まぁそういうことにしといてやるよ」

 

 オレが降りてきたことに一旦手を止めて「大丈夫?」と言いながらこっちに寄ってきた。オレはニヤリ顔で嫌味ったらしく返すとみんな揃って渋い顔をした。忘れてたのね・・・

 

「とりあえず寺坂一発殴りにきた」

 

「彼方。今日のことは寺坂が考えたことじゃなくてシロに指示されたんだ。それも聞いていたのと違かったらしい!だから・・・!」

 

「だから寺坂のせいじゃないってのはちとおかしいんじゃないか?実行したのは寺坂だし」

 

「それは・・・」

 

 磯貝が寺坂を弁護するがオレはそれで寺坂は悪くないとは到底言えない

 

「彼方。その一発受けてやんよ」

 

「なんでそんな上からなのか意味わからんが聞き分けがいいじゃんか」

 

「今回のことは俺が騙された俺自身にムカついてんだ。こんなんで許してもらえるとは思ってねぇ」

 

「へぇ。まぁホントに反省してるみたいだしようやくクラスに溶け込んだみたいだし。改めてこれからよろしくだな」

 

「え、あ、あぁ・・・」

 

 寺坂の表情、声から本気で反省してるのを感じ取りオレは手を前に出して握手を求めた。寺坂はその手を取った

 

「でも一発は一発な」

 

「へ?がはっ!!」

 

「っしゃーーー!!死亡フラグゲットーーーー!!!!」

 

 握手ながら一度ニッコリ笑って一発殴ると言いつつ寺坂の脇腹に蹴りを一発入れて寺坂を蹴り飛ばした

 

 その後号泣している桃花や倉橋に押し倒されて背中を強打したのはまた別のお話

 




ー放課後ー

「彼方くん」

「ん?どうした岡野」

「今日は、その・・・ありがと・・・」

「どういたしまして。なんだよ岡野。そんなもじもじして」

「え、いや・・・別になんでも、ないよ」

「そっか。まぁ思い出してまた泣くなよ?」

オレはそう言って岡野の頭をわしゃわしゃする

「もう!言わないでよ!」

「ははは!悪りぃ悪りぃ!」

岡野は恥ずかしいのかオレの腹をそこまで力も入れずポカポカしてきた。でも頭に置かれた手を退けようとはしなかった

「ねぇ、彼方くん・・・」

「ん?」

「私のこと、名前で呼んでくれないかな・・・?」

「別にいいぞ、ひなた」

「っ!!」

「おいおい、せっかく呼んだのに無視かー?オレでも傷つくぞ」

「あ、ごめんね」

「冗談冗談。んじゃまた明日な、ひなた」

「うん!バイバイ!」

その日の夜、クラスL◯NEに寺坂が加入し、さらにひなたの頭を撫でてるときの写真を流された。送信主は中村
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