ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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期末の時間

 オレらが通う椚ヶ丘中学校は前期期末試験の日程が間近に迫っていた。E組は中間のときと同じように殺せんせーの分身が一人一人について勉強している

 

 今日はなぜか教室ではなく裏山に入って木陰で勉強をしていた

 

「ヌルフフフフフ。みなさん、一学期の間に基礎があガッチリできてきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます」

 

「殺せんせー、期末もまた全員50位以内目標にするの?」

 

「いいえ、先生はあのとき総合点ばかり気にしてました。生徒それぞれに見合った目標を立てるべきかと思い至りまして。そこで今回はこの暗殺教室にピッタリの目標を設定しました」

 

 まぁ誰にも得意不得意はあるもんだ。でもE組に合った目標ってなんだ?テスト前に全クラス滅ぼすか?・・・ないな

 

「だ、大丈夫!寺坂くんにもチャンスがある目標ですから!」

 

 このクラスでドベは明らかに寺坂だな。それにしてもなんで今回も寺坂にだけナルトなんだ?

 

「さて、前にシロさんが言った通り先生は触手を失うと動きが落ちます」

 

 先生は説明しながら自分で自分の触手を一本銃で撃ち抜いた

 

「一、二本減っても影響は出ます。御覧なさい。分身の質を維持できず子供の分身が混ざってしまった」

 

「分身ってそういう減り方するもの?」

 

「さらに一本減らすとー?」

 

 と今度は足の触手を一本撃ち抜いた

 

「子供の分身が更に増え、親分身が家計のやりくりに苦しんでいます」

 

「なんか切ない話になってきた」

 

「更に一本。今度は父親分身が蒸発し、母親分身は女手一つで子供達を養わなければいけません」

 

「重いよ!」

 

「触手一本喪失につき先生が失う運動能力は約10%。そこで問題です。今回は総合点の他にも教科ごとに1位を取った者には触手を一本破壊する権利を進呈します」

 

 今殺せんせーが言った()()()()()()()()()()()にみんなが食いつく

 

「これが暗殺教室の期末テストです。賞金100億に近づけるかどうかはみなさんの努力次第なのです」

 

 なるほどな。もし5教科全部一位取れば触手五本。それに総合一位なら計六本。しかも同率一位ならもっと破壊できるかもしれない。一位を取れば取るほど賞金獲得が近づいてくる。だから暗殺教室に打ってつけのテストってわけね

 

「彼方、ここ教えて」

 

「どっちの文が古い方を考えるんだ。過去形よりも前のことなら過去完了形な」

 

「カナくん、ここはー?」

 

「主語によって尊敬語なのか謙譲語なのか変わるからな。古文は主語が省略されること多いから気をつけろよ?」

 

「彼方く〜ん、ここー」

 

「それはな・・・」

 

「彼方くん、これってこうであってる?」

 

「ん?それはな・・・」

 

「彼方くん、この計算って・・・」

 

「先に直線の計算してからだ」

 

「彼方くん・・・」

 

「ここか・・・って言うか」

 

「「「「「「ん?」」」」」」

 

「オレに聞かないで殺せんせーに聞けよ!」

 

 いつの間にか凛香、桃花、倉橋、有希子、ひなた、茅野に囲まれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「教科一位で触手一本か」

 

「えぇ!頑張りましょう!」

 

「珍しく気合い入ってんじゃん、奥田さん」

 

「はい!理科だけなら私の大の得意ですからやっとみんなの役に立てるかも」

 

「ウチにも上位ランカー結構いるから、一教科だけならトップも夢じゃないかも」

 

 理科が大の得意だと話す奥田さん。オレは理科苦手だから羨ましい。そういえばオレがこのクラスに来る前に殺せんせーに自分で作った毒を飲ませたって言ってたな。ホントに理科好きなんだな

 

 そこに突然杉野の携帯が鳴りだした。発信元は球技大会で世話になった進藤らしかった。内容はA組の勉学状況を教えてくれた。A組には五英傑と呼ばれるそれぞれの教科で優秀な生徒が四人。そして五英傑のトップに君臨しA組を束ねている生徒、浅野学修がいる。

 

 進藤によるとAクラスは浅野を中心に勉強会をしているらしい。オレらは敵であるはずなのに進藤はこんな情報を教えてくれた。本校舎にもいいやつはいるんだな

 

「ありがと進藤、心配してくれて。でも大丈夫。今の俺達はE組脱出が目標じゃない。でも目標のためにはA組に勝てる点数を取らなきゃならない。見ててくれ、がんばるから」

 

『・・・ふん、勝手にしろ。E組のがんばりなんて知ったことか』

 

 杉野の言葉で一層やる気の炎が強まるE組のみんな

 

「彼方」

 

「どした?凛香」

 

「今日の放課後、彼方の家に行っていい?」

 

「急だな」

 

「勉強教えて」

 

「そいうことか。別にいいぞ?」

 

「あ、私も行きた〜い」

 

「私も〜」

 

 凛香がうちで勉強したいと言ってくると倉橋や茅野達が私も私もと寄ってきた。その数が増えるにつれて凛香のオレを見る目が鋭くなっていく。それにつれてオレの胃がキリキリいってくる

 

「龍之介・・・今日、うち来ないか・・・?」

 

「・・・俺はまだ死にたくない」

 

 龍之介に助けを求めたものの断られしかも迎撃できないようにトイレに行ってしまった。オレハモウダメダ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最終的に凛香、倉橋、茅野、桃花、有希子、ひなたの六人がうちに来ることになった。帰る時間がもったいないってことで全員着替えずにウチに直行した。凛香だけは一度帰ったから来たけど。そういえば帰る前に磯貝から明日の放課後に本校舎の図書室で勉強するのに誘われたな

 

「みんな適当に座ってくれ。飲み物は麦茶でいいか?」

 

「大丈夫」

 

「ありがと」

 

「桃花、お前は手伝え」

 

「え〜」

 

「じゃあ桃花だけお茶請けはなしな」

 

「それはないよー」

 

「なら手伝え」

 

「もう、人使いが荒いんだから、カナくんは」

 

「ブツブツ言うな」

 

 文句を言う桃花と一緒にキッチンへ行き人数分のコップ・・・がなかったから戸棚を探ってたらラッキーなことに紙コップが出てきたのでそれに人数分お茶を注いでみんなの元に戻った

 

 それから約3時間くらい集中して勉強に励んだ。わからないところはお互いに教え合い、それでもわからなければ律に教えてもらった。それにしても教えるのも自分の力になるとはよく言ったもので、理解できてると思っていたものが他人に教える際に曖昧なところが出てきた。それを復習することでより正確に身についた気がする

 

「さて、そろそろいい時間だし帰らなくて大丈夫か?」

 

「あ、本当だ!もうこんな時間」

 

「こんなに集中して勉強したの初めてかも・・・」

 

 時計の針は19:30を指していた。茅野と岡野はぶっ続けで勉強したのに驚きはするものの伸びをして達成感も感じてるみたいだ。みんな各々教材をしまうなりして帰り支度を整えているときに凛香だけはその場を動かなかった

 

「ん?どうした凛香。送ってくぞ?」

 

「私、今日泊まる」

 

「・・・は?」

 

『えーーー!!!』

 

 凛香の発言にオレは一瞬思考が停止し他の5人は近所迷惑になるぐらいの大声を上げた

 

「・・・おばさんは知ってるのか?」

 

「うん」

 

 一応の確認のため聞くと凛香は携帯を少し操作して画面を見せてきた。そこには凛香のお母さんからのメールが映し出されており、その本文には『わかったわ。彼方くんによろしくね。P.S.彼方くんへ。避妊ちゃとしなk・・・』。全部読まずに携帯を閉じさせた

 

「・・・あの人は。とりあえず泊まる件は了解だ。んじゃみんなを送ってくるから少し待っててくれ」

 

「わかった」

 

「じゃあみんな帰る・・・か・・・」

 

 玄関へ向かおうと振り向くと5人が揃って眉間にしわを寄せ頰を膨らませいた

 

「ど、どした・・・?」

 

「別に〜」

 

「なんでもないよ〜」

 

 オレが声をかけると今度は揃ってプイッとそっぽを向いてぞろぞろと玄関に歩いてしまった

 

「なんだよ・・・じゃあ行ってくるな」

 

「うん、行ってらっしゃい」

 

 オレは1人ずつ家へ送り、その帰りに夕飯を買い物をしてから家に帰った

 

「ただいま〜」

 

「おかえり。遅かったね」

 

「買い物してたからな。今日は凛香の好きなビーフストロガノフだぞ」

 

「・・・そ」

 

「なんだよ、素っ気ないな。嫌なら他のに・・・」

 

 玄関まで出迎えに来てくれた凛香に今日の夕飯は凛香の好物だと伝えたが表情も変えず素っ気ない返事をした。オレは凛香の横を通ると服の背中部分を引っ張られた。オレはニヤリとして振り向く。なぜニヤけたかというと凛香は表情は変わらないものの内心は嬉しがってるってわかってるからだ

 

「どした〜?」

 

「別に、作ってくれても・・・いい・・・」

 

「ん〜。その言い方だとなんだかな〜」

 

「・・・」

 

 俯いてるためどんな顔してるかわからないがおそらく本音を言うのが恥ずかしいのだろう

 

「・・・食べ、たい・・・」

 

「最初からそう言えばいいのに」

 

 ちゃんと言えたのでオレは凛香の頭を撫でる。今度は撫でられて嬉しいけど恥ずかしいって感じで顔上げられないってところか

 

 それから作ったビーフストロガノフを食べて順番に風呂に入った。好きなものを食べれたからなのか少し表情が緩んだ凛香を見てオレも嬉しくなった

 

「なんか飲むか?」

 

「牛乳欲しい」

 

 オレはコップに牛乳を注ぎ凛香に渡した。それにしても風呂上がりだからか凛香が色っぽく見えるな

 

「キレイだ・・・」

 

「ぶふっ!ゴホッ!ゴホッ!」

 

「うぉっ!大丈夫か?あーあ、服まで」

 

「きゅ、急に何言ってんのよ!」

 

「ん?あ、もしかして声に出てたか?」

 

「えぇ・・・」

 

「あらら。まぁホントのことだしな」

 

「・・・バカ」

 

 心で思っただけのはずなのに声に出てたらしく、それを聞いた凛香は口に含んでいた牛乳を吹き出してしまった。オレはホントのこと言っただけだからそうでもないけど凛香的には恥ずかしかったらしい

 

「とりあえずもう一回風呂行ってこい。着替えは・・・オレので我慢してくれ」

 

「うん、ごめん」

 

「オレの方こそ悪かった」

 

 凛香の着ていたパジャマが牛乳で汚れてしまったためもう一度風呂に入るように促す。凛香が入ったのを確認して脱衣所に着替えとしてオレのTシャツとジャージの下を置いといた

 

「着替えありがと」

 

「おう。大きいのは我慢してくれ」

 

「大丈夫」

 

 風呂から上がって置いといた着替えを身につけて部屋に来た凛香はベッドに座っていたオレの隣に腰を下ろした

 

「彼方の匂い」

 

「やめろ」

 

 凛香はオレに体重をかけて寄りかかってきた。そして着ているTシャツをスンスンと匂いを嗅いだ

 

「もう寝るぞ」

 

「もう少しこのままがいい」

 

「どうせ一緒に寝るんだからおんなじだ」

 

「っ!・・・うん」

 

 ベッドに横になるとオレに抱きつくようにして凛香も横になった

 

「もう少し離れないか?」

 

「ヤダ」

 

「この甘えん坊が」

 

「うるさい」

 

 凛香はオレの胸に顔を埋める。それに対してオレも凛香の方を向いて抱きしめ返す

 

「彼方」

 

「ん?」

 

 電気を消してリモコンを置くと薄暗い中で凛香がオレを見上げてきた

 

「好き」

 

「オレも好きだよ」

 

 最後におやすみのキスをすると凛香は笑顔を見せてまた顔を埋めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日の放課後、オレは磯貝、渚、茅野、有希子、中村、奥田さんと一緒に本校舎の図書室に来ている。なぜこのメンツかと言うと数学以外の4教科で一位を取れる見込みがあるメンツだかららしい。磯貝は社会。渚と中村は英語。茅野と有希子は国語。奥田さんは理科。ちなみにオレは国英社だ。数学で一位を狙えるのはカルマだが、磯貝の誘いを断ったらしい

 

「おや?E組のみなさんじゃないですか」

 

 そこに現れたのはこの前話に出たA組の五英傑のうちの4人だった

 

「もったいないな〜、君達にこの図書室は豚に真珠じゃないのかな?」

 

 E組のメンバーは4人の登場に明らかに嫌な顔をする

 

「どけよ雑魚ども。そこは俺らの席だ。とっとと失せな」

 

「な、なによ!勉強の邪魔しないで!」

 

「茅野、本・・・」

 

 茅野が立って講義するが手に持っていた現代文の教科書がスルリと落ち、中からは“世界のプリン大百科”という勉強には関係ない本が露わになった

 

「ここは俺達がちゃんと予約して取った席だぞ」

 

「そーそー。クーラーの中で勉強なんて久々で超天国ー」

 

「忘れたのか?この学校じゃ成績の悪いE組はA組に逆らえないこと」

 

「さ、逆らえます!」

 

「なに?」

 

「私達期末テストで各教科一位狙ってます。そうなったら大きい顔なんてさせませんから!」

 

 普段は気弱な奥田さんがあんなことを

 

「く、口答えするな生意気な女め。おまけにメガネなどしてイモ臭い。なー荒木?」

 

「お、おぉ・・・」

 

 お前やその荒木だってメガネかけてるじゃねぇか

 

「くさすばかりでは見逃すよ?ご覧、どんな掃き溜めにも鶴がいる。惜しいね、学力さえあれば僕と釣り合う容姿なのに。せめてウチに奉公にこない?」

 

「いえ・・・あの・・・」

 

 なんか片方ハゲてる頭したやつ(名前なんて言ったっけ)が有希子にべったりとくっつく。つくづく有希子は男運ないな。嫌がってるから力づくで離してやりたいが騒ぎ起こして他のやつの迷惑になるのものなー

 

「おい!いい加減にしろよ!」

 

 さすが委員長。磯貝から注意の言葉が出る

 

「なるほど、一概に学力ナシとは言えないな。一教科だけなら」

 

「じゃあこういうのはどうかな?僕達A組と君らE組、5教科でより多くの一位を取ったクラスが負けた方になんでも命令できる、ってのは?」

 

「どうした?臆したか?所詮雑魚は口だけか。俺達はなら()()()()も構わないぜ?」

 

 命をかける。その言葉を聞いた瞬間のオレらの動きは速かった。それぞれターゲットの喉元や目に持っていたボールペンや指を突きつけた

 

「命は簡単に賭けないほうがいいと思うよ?」

 

 A組のやつらは怯み尻餅をついたり動けずに硬直している

 

「じょ、上等だよ!受けんだな!?この勝負!」

 

「死ぬよりも厳しい命令出してやる」

 

「逃げるんじゃないぞ・・・?」

 

「後悔するぞ!」

 

 A組の4人はまるで余裕ぶって負けたときの悪役のようなセリフを残し逃げるように図書室から出て行った

 

「みんなこわーい」

 

「いやいや、彼方に言われたくなし」

 

「なんで。オレはそんな人にペンを向けたりしませーん」

 

「神崎さんがベタベタされてたときに殴りかかりそうになってたのはどこのどなただったかな?」

 

「な、何行ってんだよ渚。オレがそんな暴力振るったりするわけないだろ・・・」

 

「彼方くんは私があんなことされたのになんとも思ってくれないの?」

 

「・・・有希子、それはズルいぞ」

 

「ふふっ、冗談だよ」

 

 くっそ。正直言うと言いたいこともたくさんあったしすぐ反撃したかったんだけどなー。お前ら中間でオレより順位下じゃん、とか。オレのクラスメートバカにすんじゃねぇぞ、とか。お前の母ちゃんでべそ、とか・・・!

 

「ねぇねぇ彼方くん」

 

「ん?」

 

「さっきの人に髪触られて気持ち悪いから、手櫛してくれないかな」

 

「は?オレが?」

 

「うん。お願い」

 

「・・・はいはい、仰せのままに。お嬢様」

 

「ふふふ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時間は過ぎて期末テスト当日。本来一人一人で受けるはずの試験。なのにいろんなやつと同じステージに立っているのを感じる。一緒になって闘うやつら。敵となって闘うやつら。ヤジや声援を送るギャラリー。これはまるで・・・闘技場だ。戦いの火蓋は今、切って落とされた

 

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