ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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終業の時間

中高一貫の進学校では中三から高校の範囲を習い始めることは珍しくない。特にペースが速いのはウチの学校では英数理。だが学校内での条件はみな同じ

 

この試験という名の闘いは熾烈を極めている。数々の問題というモンスターを解析して倒していかなければならない。しかしそのモンスターは中間のときよりも遥かに解析困難で強くなっていた

 

ー英語ー

 

最終問題。内容は長文の中の一文を和訳するものだ。そこへ挑むことさえ出来ないものも数名いる。特に英語が苦手なやつは・・・

 

今、そこへ挑んでる者がいた。A組のアイツだ

 

「嘘だろ!満点解答の見本だぞ!」

 

どうやら自分では解いたつもりでもボスを倒せないでいるようだ。A組でも倒せない敵を倒せる者が果たしているのだろうか?答えは・・・いる!

 

「お堅いねー。力抜こうぜ、優等生」

 

「そうそう。英語は紙上のものだけが全て答えじゃねぇんだよ」

 

A組のやつは「E組のやつら如きが!」とでも言いたげな表情を浮かべている

 

「多分読んでないっしょ?サリンジャーの“ライ麦畑でつかまえて”」

 

「これは名作からの引用問題だ。ただ直訳するだけじゃ半分。雑で簡潔な口語体で答えなきゃな」

 

「外国でいい友達いなかったっしょ、瀬尾くん。やたら熱心に本を勧めるタコとかさ」

 

ウチのクラスでは殺せんせーが事前がこの本を読むよう熱心に勧めてくれた。しかも英語と国語の二か国語で。読むの結構時間かかったな。そのおかげでオレや中村、渚はこの問題をクリアできた

 

 

 

ー理科ー

 

「理科は暗記だー!・・・なにっ!装甲が剥がせない!?ちゃんと暗記したはずなのに!」

 

「本当の理科は暗記だけじゃおもしろくないです。君が君であることを知ってるよってちゃんと言葉にして伝えてあげたらこの理科すごく喜ぶんです」

 

理科に限って言えば奥田さんはさすがだな。でも装甲を自ら脱いだそのモンスターは・・・申し訳ないが気持ち悪い・・・

 

 

 

 

ー社会ー

 

「しくじったー!アフリカ開発会議の会議の回数なんて解るかよ!」

 

「はぁ・・・危なかった。一応覚えておいて正解だった」

 

「お前に教えてもらっといてよかったわ。サンキューな、磯貝」

 

「磯貝!波風!貴様らー!」

 

磯貝とオレが解けた問題が全く解らずに押しつぶされているA組の荒木がいた

 

「たまたまだよ。俺ん家結構な貧乏でさ、アフリカの貧困に一寸共感して調べてたら実際に現地に連れて行かれて更に興味が広がっただけだよ」

 

「オレはそれをたまたま磯貝から聞いただけだ」

 

 

 

 

ー国語ー

 

「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」

 

「はははは、顔だけでなく言葉も美しい。だがただ一片の会心の解答でテストの勝敗は決まらない」

 

「「天つ風 雲の遠ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばじとどめむ」」

 

「なんだ!?う、うわぁーーー!!!」

 

一吹きの強気風がA組の榊原を吹き飛ばした

 

「あのやろう、また有希子にちょっかい出してきやがって」

 

「忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの命ともがな」

 

「ん?有希子。なんでわざと間違いの解答書いたんだ?」

 

「ふふっ、なんでだろうね♪」

 

 

 

 

ー数学ー

 

数学か。正直不得意な部類だ。でもまぁ殺せんせーにも教えてもらったし、頑張ってみるかね・・・

 

 

 

 

 

テストは二日間。暗殺、ギャンブル、全ての結果は○の多さで決まる・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一週間後、全てのテストの採点が終わったらしい

 

「さてみなさん。全教科の採点が届きました」

 

全員息を飲んで答案の返却を待っている。不破は窓に貼ってあるA組vsE組と書かれた紙にペンで書き込む準備が万端な状態で待っている

 

「では発表します」

 

殺せんせーは答案が入っている茶封筒の紐をクルクルと解いていく

 

「まずは英語から・・・E組の一位、そして学年でも一位。しかも同率!」

 

『っ!』

 

「中村 莉桜!そして波風 彼方!」

 

「ドヤァ!」

 

「ふぅ〜」

 

【英語】中村 莉桜、波風 彼方:100点(学年同率一位)

 

この結果に中村はドヤ顔をして、オレは一先ず安堵の息をはいた

 

「完璧です。中村さん、君のやる気にはムラっ気があるので心配でしたが」

 

「ふふふ〜ん。なんせ賞金100億懸かってっから。触手一本、忘れないでよ?殺せんせー」

 

「勿論です。彼方くんはさほど心配はしてませんでした。教えてる時点で確信はありましたからね」

 

「まぁ英語だけで言えばオレも確信はあったし、殺せんせーの教えや他のクラスメイトとの勉強も活きたよ。とりあえず中村と合わせて触手二本な」

 

「はい」

 

オレと中村は答案を取りに行き殺せんせーの顔に○が描き出され全員に素早く英語の答案が配られた

 

「渚くんも健闘ですが肝心なところでスペルミスを犯すクセが治ってませんね」

 

殺せんせーが毎度のごとく素早く全員分の答案を各自の手元の届ける

 

「さてしかし、一教科トップを取ったところで潰せる触手は一本。喜ぶことができるかは全教科返した後ですよ」

 

そう言いながら殺せんせーは触手二本に破壊予約済と書かれた旗を立てた

 

「続いて国語・・・E組一位は・・・神崎 有希子!波風 彼方!」

 

【国語】神崎 有希子、波風 彼方:98点(学年同率二位)

 

『おー!』

 

「・・・がしかし、学年一位はA組浅野学秀」

 

くっそぉ〜あんにゃろ〜・・・次は負けんぞ・・・

 

「神崎さんも大躍進です、十分ですよ。彼方くんは次は頑張ってくださいね、君ならできますよ」

 

「やっぱ点獲るなー、浅野は」

 

「強すぎ。英語だって中村と彼方と一点差の三位だぜ?」

 

「さすが全国一位・・・全教科あいかわらず隙がないな」

 

「五英傑なんて並んで呼ばれてるけど」

 

「結局は浅野1人。あいつを倒さなきゃトップは取れないんだ」

 

前回の中間や今回はムリだったかもしれんが、いつかその座を奪ってやるから覚悟しとけよー?浅野ー

 

「では続けて返します。社会。E組一位は磯貝 悠馬くん。そして学年では・・・おめでとう!浅野くんを抑えて学年一位!」

 

「よしっ!」

 

【社会】磯貝 悠馬:97点(学年一位)

 

「マニアックな問題が多かった社会でよくぞこれだけ獲りました」

 

「これで2勝1敗!」

 

「次は理科・・・奥田か!」

 

社会は見事磯貝が制した。オレも一位の磯貝には及ばなかったものの頑張れたと思う。そしてA組との勝負にも勝ち越し、次の理科に奥田さんへの期待がぐんぐん上がっていく。その奥田さんも祈るように手を組んで緊張した表情をしている

 

「理科のE組一位は、奥田 愛美!そして・・・素晴らしい!学年一位も奥田 愛美!」

 

『うぉーーー!!!』

 

【理科】奥田 愛美:98点(学年一位)

 

「3勝1敗!」

 

「数学の結果を待たずしてE組が勝ち越し決定!」

 

『やったー!』

 

「いい仕事したな、奥田!」

 

「触手一本お前のもんだ!」

 

答案用紙を受け取り自分の席に戻る奥田さんに激励の言葉が飛び交う。奥田さん自身も嬉しいようすが見て取れる

 

「ってことは賭けのあれもいただきだな」

 

「楽しみー♪」

 

「あとは数学だけですね」

 

そしてみんなの顔は後ろに座っているカルマに向けられた。中間で100点を取ってればそれもそのはず。みんなの期待を一身に受けるカルマであったが、その表情はいつものカルマのものではなかった・・・

 

全ての教科の答案用紙の返却は終了した。しかし数学でカルマの名前が上がることはなかった・・・学年一位どころかE組一位も取れなかったのだ・・・返却終了と同時にカルマは答案用紙を持ったまま出て行ってしまった

 

「カナくんカナくん!おめでとう!」

 

「ん?あぁ、あんがと」

 

「もう!学年総合二位だよ?もっと喜びなよー」

 

「そうだよ。それに一位の浅野くんとは一点差なんでしょ?次は抜かせるよ!」

 

『彼方さんがこのまま勉強を疎かにしなければ、次回の後期中間で総合一位になる確率は98%以上という計算に至りました!』

 

全員が自分のテスト結果を確認してチャイムが鳴り響くとオレの周りにはいつものメンバーが集まってきた

 

「みんなも頑張ったじゃんか。全員前回の中間より順位大幅アップだろ?」

 

「今の状況で彼方くんにそれ言われるのはなんか嫌味にしか聞こえないけど、素直に嬉しいよ」

 

自分の答案をまだ持ち歩いてニコリと笑顔になるひなた(数学学年八位)

 

「これも彼方くんに教えてもらったおかげかなー」

 

手を後ろで組んでこちらもニッコリ笑顔を見せる茅野(国語総合九位)

 

「私はもう少し上に行きたかったよ〜」

 

今回の結果に満足がいってなさげに机に手をあててチョコンと顔を出している倉橋(理科総合一二位)

 

「有希子は言わずもがな、桃花も頑張ったじゃないか」

 

「うん。ありがとうね、彼方くん」

 

「う〜、有希子ちゃんに勝ちたかった…」

 

学年一位は逃したものの今回のできに満足のいっているらしい有希子と、同じ教科で勝手に争ってたのか不満げな桃花(国語総合六位)

 

「凛香も頑張ったな」

 

「うん。でもやっぱり彼方はすごいね」

 

「まぁオレも勉強したからな。ホントはアイツに勝ちたかったけど」

 

「律も言ってたけど彼方なら次は勝てるよ」

 

「ん、サンキュ」

 

オレの隣で表情を変えずに淡々としている凛香(英語総合七位)。でも最後にはオレの顔を見て励ましの言葉をくれた。オレも凛香の方を向いて数秒間見つめ合う形になると複数の視線を感じた

 

「また2人の世界に入ってー」

 

「2人っきりの世界はんた〜い」

 

「「そーだそーだ、ぶーぶー」」

 

「・・・」

 

その視線はやはり桃花達のものだった。桃花、倉橋、ひなた、茅野はジト目でオレ達を見ていた。有希子に限ってはいつも通りの笑顔。しかしそれは表面的な笑顔であって心からの笑顔ではない・・・なぜかそう思った・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後になって殺せんせーが教室に戻ってきた。黒板には綺麗な字でHRと書かれている

 

「さてみなさん。素晴らしい成績でした。五教科でみなさんが取れたトップは同率を含めて四つです。早速暗殺の方を始めましょうか。トップの4人はどうぞご自由に」

 

そう言って三本の破壊予約済と旗が立った触手を前に出してきた。どうせ三本くらい余裕とか思ってるんだろうなぁ〜

 

「おい、待てよタコ。五教科トップは4人だけじゃねぇぞ」

 

先生の言葉を遮るようにして前に出たのは寺坂、村松、吉田、狭間の4人だった

 

「にゅ?4人ですよ、寺坂くん。国、英、社、理、数。合わせて・・・」

 

「あん?アホぬかせ。五教科っつったら国、英、社、理・・・あと、“家”だろ」

 

そして寺坂は教卓の上に四枚の答案用紙をバラまいた。なるほど、考えたじゃねぇの

 

「か・・・家庭科ぁぁぁぁ!!!!?」

 

「だーれもどの五教科とは言ってねーよな?」

 

「くっくっく、クラス全員でやればよかったこの作戦」

 

【家庭科】寺坂 竜馬、村松 拓哉、吉田 大成、狭間 綺羅々:100点(学年同率一位)

 

「ちょ、ちょっと待って!家庭科なんて・・・!」

 

「なんてって・・・失礼じゃね?殺せんせー。五教科最強の”家庭科さん“にさぁ〜」

 

「そうだぜ殺せんせー!約束守れよー!」

 

「一番重要な家庭科で4人がトップ!」

 

「合計触手八ほーん♪」

 

「な、8本!?ひぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

『はーちほん、はーちほん、はーちほん』

 

五教科最強の家庭科で4人がトップになったことによって破壊される触手が一気に8本に増えた殺せんせー驚きを隠せていない。クラスはカルマのいつもの煽りにみんなが乗っかってよくわからない8本コールが鳴り響く

 

「それと殺せんせー。これはみんなで相談したんですが、この暗殺にA組との賭けの戦利品も使わせてもらいます」

 

磯貝はそう言って一冊のパンフレットを取り出した

 

「What?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期末の後は程なく一学期の終業式。けどオレらにはやるべきことが残っている。いつも通り本校舎への山道を下って本校舎の体育館に入った入り口付近で待機していた

 

「おぉおぉやっと来たぜ、生徒会長様がよ」

 

本校舎の方からやってきた浅野を含めた五英傑に寺坂が上から目線で挑発した

 

「なんの用かな?式の準備でE組に構う暇なんてないけど」

 

「おう待て待て。何か忘れてんじゃねぇのか?」

 

素通りしようとする浅野を寺坂が肩を掴んで止める

 

「浅野、賭けてたよな。勝った方が一つ要求できるって。要求はさっきメールで送信したけどあれで構わないよな?」

 

「・・・」

 

「まさか今更冗談とか言わねぇよな?なんならよ、五教科の中に家庭科とか入れてやってもいいぜ?どうせ勝つけどよ!」

 

それほど家庭科で100点を獲ったことを自慢する寺坂やそれに同意するようにドヤ顔を出す他の3人にオレ達は苦笑いする

 

そして未だに整列する気配を見せない他クラスを他所にE組は綺麗に整列した。その先頭には珍しくカルマの姿があった

 

「なぁ律。代役の人のところにいなくていいのか?」

 

『はい!私はここで大丈夫です!』

 

「でもせっかく烏間先生が手配してくれたのに・・・」

 

『私は少しでも彼方さんと一緒にいたいんです!ダメ、ですか・・・?』

 

「いやいや、むしろ一緒にいすぎだからな?おはようからおやすみまでほとんど一緒だからな?」

 

『そうでした。テヘペロ♪』

 

画面の中の律は舌をペロッと出しながら片手で軽く拳を作り頭をコツンとした。さすがはバーチャルと言ったところか、ちゃんとコツンという音と同時に星が出た

 

そして終業式が始まり先生が壇上で話し出した

 

「えー、夏休みと言っても怠けずに・・・えぇー、E組のようには・・・ならないように・・・」

 

いつものE組弄りもウケが悪い。エンドのE組がトップ争いをしたから。表情が曇る他クラスに対してE組のメンバーの顔にはみな笑顔が見える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1人一冊です」

 

「出たよ、恒例過剰しおり・・・」

 

「アコーディオンみてぇだな」

 

「これでも足りないくらいです」

 

終業式が終わっていつものボロ教室に戻ると、待っていたのは修学旅行のときにもらったほどの分厚すぎる夏休みのしおりだった

 

「夏の誘惑は枚挙に暇がありませんから」

 

全員しおりをもらい机に落ちた。その長さは机の横いっぱいと丁度同じくらいの長さだ

 

「さて、これより夏休みに入る訳ですがみなさんにはメインイベントがありますねぇ〜」

 

「あぁ、賭けで奪ったこれのことね」

 

「本来は成績優秀クラス、つまりA組に与えられるはずだった特典ですが、今回の期末はトップ50のほとんどをA組とE組で独占している。君達にだってもらう資格は十分あります」

 

パンフレットの中を見てみるとそこには一面海に囲まれた自然の豊かな島が写っていた

 

「夏休み!椚ヶ丘中学校特別夏期講習!沖縄リゾート二泊三日!」

 

『やっふー!!!』

 

「で、君達の希望だと・・・」

 

「はい、触手を壊す権利は合宿中で使います」

 

「触手8本の大ハンデでも満足せず、四方を先生の苦手な水で囲まれたこの島を使い万全に貪欲に命を狙う・・・正直に認めましょう。君達は侮れない生徒になった・・・親御さんに見せる通知表は先程渡しました。これは、先生からあなた達への通知表です!」

 

殺せんせーによって教室にばら撒かれたその紙には、ただシンプルにデッカい二重丸が赤く書かれていた。ターゲットからのこの三ヶ月の嬉しい評価だ

 

「一学期で培った基礎を十分に活かし、夏休みもたくさん遊びたくさん学びそして、たくさん殺しましょう!」

 

椚ヶ丘中学校3年E組、暗殺教室の一学期はこうして終了した




波風 彼方のしおり

P.68 <彼女とのデートスポットTOP100>

P.139<修羅場になったときの対処法>

P.174<ハーレムENDを目指すならこちら> etc...
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