ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室 作:てこの原理こそ最強
南の島暗殺まであと一週間、オレ達はその訓練と計画のために集まっていた。
「あーあガキ共、夏休みというのに汗水流してご苦労なことね」
「ビッチ先生も訓練しろよ。射撃やナイフは俺らと大差ないだろうさ」
「大人はズルいのよ。あんた達の作戦に乗じておいしいとこだけ持ってくわ」
「ほほぅ、エラいもんだなイリーナ」
「ん?グェッ!ロ、ロブロ先生!」
ウッドチェアにハットに飲み物と夏を満喫してろくに体を動かそうとしないビッチ先生が後ろから聞こえた師匠であるロブロ氏に驚いて慌てる
「夏休みの特別講師で来てもらった。みんなが考えた作戦にプロの視点から意見をくれる」
「一日休めば腕や指が殺しを忘れる。落第が嫌ならさっさと着替えろ!」
「へい!喜んで!!」
「ビッチ先生もあの先生には頭上がらないな」
「あぁ、てかあの人いかにも怖いもん・・・」
師匠が来たことによりさっきまでの優雅状態のビッチ先生は走り去って行った
「協力感謝する」
「困ったが重なってな。有望だった殺し屋達と連絡がつかなくなった」
「プロ達が失敗して怖気づいた」
「かもしれんな。今は彼らに託すしかあるまい。それで、今日やつはここにはいないんだな?」
「あぁ、予てからの予告どおりエベレストで避暑中だ」
「ならばよし。作戦の秘密保持こそ暗殺の要だ。なるほど・・・」
ロブロ氏は殺せんせーがいないことを確認してオレ達が考えてまとめた資料に目を通したちなみにビッチ先生はジャージに着替えてきていた
「・・・この一番最初の精神攻撃というのはなんだ?」
「まず動揺させて動きを鈍らせるんです」
「この前さ、殺せんせーエロ本拾い読みしてたんすよ」
「そんときはアイス一本でクラスのみんなには内緒だって口止めされたけどな」
先日に行った昆虫採集の際のことをその場いた前原とオレが話す
「だけど、今どきアイスで口止めできるわけねぇだろ!」
『クラス全員で散々いびってやるぜ!!!』
「他にも強請るネタはいくつか確保してますからまずはこれを使って追い込みます」
「残酷な暗殺法だ・・・」
残酷もなにもこれじゃ暗殺というより拷問の気がしないでもないな
「しかし肝心なのはトドメを刺す最後の射撃。正確なタイミングと精密な狙いが不可欠だが」
「不安か?E組の射撃能力が」
「いーや逆だ。特にあの二人はすばらしい」
プロのロブロ氏褒めるスナイパーの一人が龍之介だ。あいつは空間把握に長けてる。長距離射撃で並ぶやつはクラスにはいねぇな。そしてもう一人が何を隠そうオレの彼女である凛香だ。凛香は手先が器用で動体視力もいい。だから長距離~中距離にかけて動く的に当てるのに長けている
「でも凛香、弱点があるんすよ」
「ほぉ、参考までに聞いておきたいな」
「いっすよ。見ててください」
オレはロブロ氏の目線を凛香に誘導させる。そして凛香が発砲するタイミングで・・・
「リーンちゃーん!」
「っ!!!」
凛香は体制を崩し、BB弾は大きく的をはずした
「な?」
「ふ、ふむ・・・」
ロブロ氏に確認を取りもう一度凛香の様子を見てみると顔を赤くしてこっちを睨んでいた。うん、照れてる凛香もカワイイ!
「ンンッ!どちらも主張が強い性格ではなく結果で語る仕事人タイプ。ふん、オレの教え子に欲しいくらいだ」
「ふふーん」
「なんでお前がドヤ顔になってんだ?彼方」
「彼女が褒められてんのにドヤ顔しない彼氏はいないだろ?」
『爆ぜろリア充!!!』
「波風 彼方、君も二人とはまったく違うがセンスがある」
「ほぇ?」
「君もまた動体視力がずば抜けていい。それに肩の稼動域も広い。走りながらの射撃は群を抜いている」
「・・・ははっ、自分のことになるとちょっち恥ずかしいですね」
「恥じることはない。それに他の者もいい具合にまとまっている。短期間でよく見出し、育てたものだ。彼らなら十分に可能性はある」
それからはロブロ氏のレクチャーのもと各々訓練に励んだ
「凛香、オレ達褒められたぜ?」
「そ」
あちゃー、さっきのこと根に持ってんな・・・
「さっきは悪かったよ」
「・・・」
「ごめん、この通り!」
オレは手を合わせながら腰を曲げて頭を下げた
「夏休み・・・」
「ん?」
「夏休みの間、ずっと彼方の家に泊まらせてくれるなら許してあげる」
「?そんなことでいいのか?」
「(コクッ)」
「そんなことならオレの方から頼みたいくらいだわ」
「・・・ありがと」
「こちらこそ。んじゃ帰りに一緒に凛香の家に荷物取りに行ったときにおばさんに話すわ」
「わかった」
うっし!今日から夏休みが終わるまでの約一ヶ月間凛香と毎日会えること決定!こいつは楽しい夏休みになりそうだ!
そして南の島の暗殺ツアーが幕を開ける。今いるのは海の上、南の島行きの船の上にいる。辺りはキラキラと光が反射する海。それに女子達は大興奮だ
「にゅ~・・・にゅや~・・・船はヤバい・・・船はマジでヤバい・・・先生頭の中身が全部まとめて飛び出そうです・・・」
「東京から6時間!」
「殺せんせーを殺す場所だぜ!」
『島だ!!!』
殺せんせーは修学旅行の新幹線よりもヤバい乗り物酔いに当てられていた。そんな目的地である島が見えてきてクラス全員のボルテージは最高潮に達した
「有希子、大丈夫か?」
「うん、大分よくなってきたよ。ごめんね、彼方くん」
「気にすんな。スポドリ飲むか?」
「ありがと」
みんなが元気な中有希子が強い日差しにやられて気分が悪くなってしまった。オレはそんな有希子を日陰に移動させて壁に寄りかかるように座り太ももに有希子の頭を乗せてうちわで扇いでいた
「彼方くん、変えの濡れタオル持ってきたよ」
「サンキュ、ひなた」
「岡野さんもごめんね」
「全然大丈夫。そんなことよりどう?体調は」
「うん、さっきよりは大丈夫」
氷と水が入った部屋のバスルームに備え付けられてた洗面器にタオルをしみこませて持ってきてくれたひなたも有希子を心配してくれている
「ひなたはみんなのとこに戻っててもいいだぞ?」
「ううん、私もここにいるよ。体調悪いってのはわかってるけど、それでも彼方くんと二人きりな神埼さんはズルいからね」
「む~」
「そんなこと言ったらひなたがくるまで有希子と二人きりだったけどな」
「そうだね♪」
「・・・神崎さん、本当はもう元気なんじゃない?」
「そんなことないよ~♪」
「もう!えいっ!」
「ひなた!?」
笑顔を浮かべる有希子を眺めているとひなたが突然有希子とは反対側の足に頭を置いて横になった
「私もちょっと休ませてもらうね♪」
「そっか。悪かったな、こき使っちまって」
「いいのいいの。あ、じゃあさ」
「ん?」
ひなたはオレの右手を取って自分の頭に乗せた
「これでチャラでいいよ♪」
「こんなことでいいのか?」
「うん♪」
陽菜乃もそうだけどこう見るとひなたも小動物みたいに見えてくるな
「「すぅ・・・すぅ・・・」」
いつの間にやら二人とも眠りについてしまっていた。島まであとちょっとだし我慢しよう、足がしびれてるのは・・・
島に上陸してすぐにホテルの自分の部屋鍵を渡され荷物を置きに行った。なんとリッチなことにツイン部屋が13部屋となっていた。まぁホントならA組が使うはずだったんだからこれくらいは普通なのか
ホテルと青々とした海の間には真っ白な砂浜が広がっておりそこに一定間隔でパラソルが備え付けられていた。オレ達はまだその砂浜にも海にも足を踏み入れずとりあえず長い船旅の疲れを癒すべくホテルの一回で涼しんでいた
「ようこそ福間島リゾートホテルへ。サービスのトロピカルジュースでございます」
さすがはリゾートホテル。サービスもしっかりしてらっしゃる
「いやー最高!」
「景色全部が鮮やかで明るいなー」
「ホテルから直行でビーチに行けるんですね。様々なレジャーも用意してあるそうです」
「例のあれは夕飯の後にやるからさ。まずは遊ぼうぜ、殺せんせ」
「修学旅行のときみたく班別行動でさ」
「にゅるふふふふ。賛成です。よく遊びよく殺す。それでこそ暗殺教室の夏休みです!」
なんやかんや一番遊ぶのを楽しみにしてるのが殺せんせーな気がする。めっちゃワクワクしながら修学旅行で分けられてた磯貝達1班とグライダーをするべく出発した。しかしこれは遊びに見せかけた暗殺準備時間でもある。1つの班が殺せんせーと遊んでる最中に他の班がプラン通りに暗殺が進められるか綿密にチェックする
オレ達2班は龍之介と凛香のスナイプポイントの調査のため山道を歩いていた
「殺せんせーは?」
「今3班と海底洞窟巡りしてる。こっちの様子は絶対に見えないよ」
「んじゃ今なら射撃スポット選び放題だな」
「さくっと決めちゃいますか」
「っとその前に。みんなこの竹林&奥田さん考案の『無臭になるスプレー』かけるから」
「ネーミングセンス・・・」
「それよか千葉と速水、渋すぎだろ・・・ホントに同じ中3か・・・?」
「あぁ、もはや仕事人の風格だ・・・」
「こう見ると凛香と龍之介の方がカップルに見えて結構くるものがあるよ・・・」
龍之介と凛香、クラスで圧倒でき射撃力を持った二人。しかも寡黙で仕事人な性格まで似てるときた。この暗殺のプランを二人で話し合ってる場面も何回も目にしている。自分に言い聞かせてもふと思うところがある。龍之介の方が凛香には合ってるのではないかと・・・
「心配しないで」
これから暗殺だって言うのに暗い気持ちになっていたオレに凛香が振り返らず声をかけてきた
「私は、彼方以外にはなびかないから」
今度はこっちに向きなおしていつも通りの凛々しい凛香の表情でそんな言葉を発した。その場に風も混じって凛香の髪が少し揺れる。そんな光景にオレは見入ってしまった
「だから・・・」
「ん?」
「だから、彼方も・・・私以外になびかないで・・・」
さっきまでの凛々しい表情から一変。目線をはずして頬を赤らめて恥ずかしがっている凛香。そして体を反転して歩き出してしまった
何今の。カワイすぎ。えっ?ウチの彼女カワイすぎん?やばっ、今すぐ抱きしめたい。いやでも今はスナイプポイント見つけてる最中だし・・・いや、ホントは凛香も甘えたいのでは?いやでも・・・
((爆ぜろリア充が!!!!))
そしてこの後の凛香への対応を考えているといつの間にか置いて行かれた
日が沈みだして青々としていた海はオレンジ色に反射して昼間とは違った絶景が広がっていた。オレ達も遊びに遊んでやることも終わらしてビーチに戻ってきた
「いやー遊んだ遊んだ。おかげで真っ黒に焼けました」
『黒すぎだろ!』
「歯まで黒く焼けやがって」
「もう表情が読み取れないよ・・・」
「じゃあ殺せんせー、飯の跡で暗殺なんで」
「はーい、まずは船上レストランへ行きましょう」
「どんだけ満喫してんだあのタコ」
「こちとら楽しむフリして準備すんの大変だったのによー」
「ま、今日殺せりゃ明日は何も考えずに楽しめんじゃん」
「まーな。今回くらい気合入れてやるとすっかー」
みんな殺せんせーの黒さ加減に呆れつつもこれからの暗殺に気合を入れていく
そして場所を夕食で使われる戦場に移した
「夕食はこの貸切船上レストランで夜の海を堪能しながらゆっくり食べましょう」
「なるほど、まずはたっぷりと船に酔わせて戦力を削ごうというわけですか」
「当然です。これも暗殺の基本の一つですから」
「実に正しい。ですがそううまく行くでしょうか。暗殺を前に気合の乗ったせんせーにとって船酔いなど恐るるにたr・・・」
「「だから黒いよ!」」
「そんなに黒いですか・・・?」
「表情どころか前も後ろもわかんないわよ」
「ややこしいからなんとかしてよ」
あまりの黒さにただの黒い物体がシャツと帽子を被ってウネウネしているだけに見えてしまう。だから話の内容も入ってこない。それに対して中村と委員長が講義する
「ぬるふふふ。お忘れですか?みなさん。先生には脱皮があるということを!黒い皮を脱ぎ捨てれば!ほら元通り」
黒いから物体から黄色の殺せんせーが帰ってきた
「あ、月一回の脱皮だ」
「こんな使い方もあるんですよ」
「殺せんせー。それせんせーの奥の手って聞いてたけどこんなとこで使っちゃってよかったのけ?」
「・・・だぁぁぁぁぁ!!!!」
「ばっかでー。暗殺前に自分で戦力減らしてやんの」
「なんで未だにこんなドジッ子殺せないんだろ・・・」
みんなが殺せんせーを呆れ顔で見る中、中村と委員長がお互いにサムズアップしてるのが見えた。なるほど、二人のファインプレーなわけね
この日のために夏休みに入って密かに特訓してきた。しこみも万全。今度こそ殺せんせーにオレ達の刃を届かせて見せる
優雅な夕食を終えて船は島に戻ってきた。オレ達の目論見通り殺せんせーは船酔いで相当やられている
「さぁて殺せんせー。飯のあとはいよいよだ」
「会場はこちらですぜ」
「にゅ・・・」
「このホテルの離れにある水上チャペル」
オレ達が今回の暗殺場に選んだ海の上に浮かぶチャペル。中には6個の長いすとテレビが置かれている。そしてオレを含めたテスト一位組みがピストルを手に持って待機する
「さ、とりあえず座れよ殺せんせー」
「ここなら逃げ場はありません」
「楽しい暗殺」
「まずは映画鑑賞から始めようぜ!」
「君たちの知恵と工夫と本気の努力。それを見るのがせんせーの何よりの楽しみです全力の暗殺を期待しています!」
いよいよ始まる。オレ達の努力を結晶した暗殺が・・・