ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室 作:てこの原理こそ最強
豆腐メンタルが崩れて投稿してませんでしたが、
続きを待ってくれている方からコメントをいただきまして頑張って書きました。
以前とは書き方が変わっているかもしれませんがご容赦ください。
よろしくお願いします。
「しっかし疲れたわー」
「部屋戻って休もうか。もう何もする気ねぇ」
「んだよてめぇら。一回外したぐらいでダレやがって。もうやることやったんだから明日1日遊べんだろうが」
「そうそう!明日こそ水着ギャルじっくり見んだ!」
「そんな元気ねぇよ...」
今までで最大にして最高の暗殺も失敗に終わり、クラスのほとんどが疲れからなのかぐったりとしている
しかし少しおかしい。全員が同じようにぐったりしているのならわかるが、ぐったりしている者とそうではない者の差が激しすぎる
「彼方、くん...」
「有希子?」
「なんだか、私...」
「っ!?有希子!」
「なに、これ...体が...」
「陽菜乃!」
隣に座っていた有希子が彼方にもたれかかってきたと思えば突然体の力が抜けるように倒れそうになったのを間一髪で受け止めた。続けて陽菜乃も倒れそうになったところを素早く支えた
「中村さん!?」
「おい岡島!その鼻血の量は!」
中村も有希子や陽菜乃と同じように倒れ、岡島に至っては尋常じゃないほどの出血だった。そしてさっきからぐったりしていたメンバーが次々と倒れ出した
「何事だ!これは...!」
物音に気づいて駆けつけた烏間先生が現状を見てスタッフに近づいた
「きみ、この島の病院はどこだ!」
「え、なに分小さな島ですので...」
「にゅ〜...」
そんな危機とした状況の中烏間先生の携帯が鳴った
『ヤァ先生。カワイイ生徒ガ随分ト苦シソウダネ』
「何者だ」
『俺ガ誰カ、何者カナンテドウデモイイ。賞金首を狙ッテイルノハガキドモダケデハナイトイウコトサ』
「まさかこれはお前の仕業か」
『察シガイイ。秘密裏ニ開発シタウイルスダ。発症スレバ最期。潜伏期間ヤ症状ニ個人差ハアレド精々一週間。最後ハズブズブニナッテ死ニ至ル』
「なぜこのようなことを!」
『サッキ伝エタダロ。目的ハソコニイル賞金首ダ。今カラ1時間以内ニ山頂ニアルホテルニ連レテコイ。ソウスレバ治療薬ヲ渡シテヤル』
通話しながらも烏間先生はジェスチャーで指示を出し、それを受け取った渚が自身の携帯を見せて律が割り出したホテルの場所を確認した
『シカシ先生、オ前ハナカナカニ腕がタツソウジャナイカ。ソウダ、動ケル生徒ノ中デ一番小サイ男女ニ人ニ届ケサセロ。モシコノ条件ヲ破レバ、治療薬ハ破壊スル。感謝スルヨ、賞金首ヲ戦闘不能ニマデ追イ込ンデクレテ』
そこで通話は途切れた
「くっ!まさかこんな時に第三者が狙ってくるとは!」
「烏間さん、やはりダメです。政府として連絡しても例のホテルはプライバシーの保護を繰り返すばかりです」
「やはりそうか」
「やはり?」
「あのホテルは政府からもマークされてる違法取引の場所らしくてな」
「南海の孤島ってロケーションがおあつらえ向きってわけね」
「政府のお偉いさんともパイプがあり迂闊に警察も手が出せん」
「ふーん、そんなホテルがこっちの味方するわけないね」
「どうするんすか!?このままじゃいっぱい死んじまう!殺されるためにこの島に来たんじゃねぇよ!」
「落ち着いて吉田くん、そんな簡単に死なない死なない。落ち着いてじっくり対策考えてよ」
「お、おう。悪りぃな原」
「絶賛ウイルス感染してる原さんがこんな落ち着いてるんだ、オレ達が焦ってもなにも変わらない。できることを考えよう吉田」
「彼方...そうだな」
「だが言うこと聞くのも危険すぎだぜ。クラスで一番のチビ二人で来いだ?このちんちくりんどもだぞ!人質増やすもんじゃねぇか!第一こんなやり方するやつに腹が立って仕方ねぇ。俺の連れにまで手を出しやがって!」
「単細胞が...」
「キシシ」
「出された条件なんて全シカトだ!今すぐ東京の病院に!」
「それは賛成しないな。もし本当に未知のウイルスなんてものを使っているのだとしたらどの病院にも治療薬なんてありはしない。行って欲しいものがないとなると大幅なタイムロスになる」
「んだと...!」
「対症療法で応急処置はしとくから急いで取引に行った方がいい」
「竹林...」
「竹林のおかげですべきことは決まりましたね。その胡散臭いホテルに行って治療薬をもらう。取引に応じるにしろ応じないにしろ最終目標はそれになりますよね」
「そうだな。だが...」
「取引に応じたとして、渡しに行った生徒をそのまま返してくれるかしら」
ビッチ先生の言う通りだ。犯人がそう簡単に返すわけがない。ならばどうする?と烏丸先生は考え込んでいる
「いい方法がありますよ」
『殺せんせー、OKです』
「律さんにお願いしていた下調べが終わったようです。さて、元気な子は来てください。汚れてもいい格好でね」
殺せんせーが収集した動ける生徒と先生方が向かったのは山頂にあるホテルの真下。ちょうど崖になっていてホテルを見上げる位置だ
「たけー...」
『あのホテルのコンピューターに侵入して内部の図面を入手しました。警備の配置図も。正面玄関と敷地一体には大量のセンサーが張り巡らされています。通常の侵入なら不可能。ただこちら側の崖にはなにもありません。そもそも地形的に侵入困難なため警備も配置されていないようです』
「敵の意のままになりたくないなら、手段は一つ!患者10人と看病で残った二人を除き残りの生徒全員でホテルを奇襲。治療薬を奪い取るのです!」
「危険すぎる!この手慣れた手口、相手はプロだぞ!」
「えぇ、大人しく私を手渡した方が得策です。どうしますか?あなた達次第です」
「これは...」
「ちょっと...」
「難しいだろ...」
「ホテルに着く前に転落死よ」
「...やはり無理だ。二人に持って行かせるしか。帰るぞ渚くん。すまないが...っ!」
犯人からの条件通り二人に持って行かせるしかない。そう感じた烏間先生は即時帰還するよう言いかけるが、その目線の先には崖をよじ登ろうと手をかけている生徒が見えた
「よっ」
「ま、崖を登るだけなら簡単なんだけどな」
「いつもの特訓に比べたらね」
「だね」
「上からなにも落ちてこないし」
その光景を開いた口が塞がらない先生方
「ヌルフフフ!」
「でも、未知のホテルに潜入する訓練は受けてないので。烏丸先生、難しいけど指揮をお願いします」
「ふざけたやつらにきっちり落とし前つけてやる!」
「見ての通り彼らは普通の生徒ではない。ここには16人に特殊部隊がいるのですよ」
「16人?」
『私を忘れないでくださいね♪』
「さぁ!時間はないですよ」
「...全員注目!我々の目標はホテルの最上階!潜入から奇襲までの連続ミッションだ!ハンドサインや連携については訓練のものをそのまま使用する。違うのは目標だけだ!3分でマップを叩き込め!」
『『『おう!』』』
「やっぱかっこいいな烏間先生」
「そうだね。私達も頑張らないと」
「だな」
「行こ、彼方くん。あんまり遅いと置いてっちゃうからね」
「なっ!待てこら、ひなた!負けるか!」
スイスイ登っていくひなたを全力で追いかける
「やっぱ身軽だな岡野は」
「あぁ。こういうことさせたらクラス1だ」
「それについて行ってる彼方もヤベェな...」
「いいのか?速水」
「別に。たまに子供みたいに張り合うから」
「あぁわかるわかる。変なとこ強盛だよね、カナくん」
「それに比べてウチの講師は...」
木村と磯貝が目線を下にやると片手に殺せんせーを持ちながらビッチ先生を背負った烏丸先生がゆっくりと登ってくるのが見える
「動けるのが3人中1人って...」
「大丈夫かよ...」
「ていうかビッチ先生なんでついてきたんだ?」
「残るのはなんか除け者にされてる感あるから嫌なんだって」
「足手まといにならなきゃいいけど」
「みんな遅いねー」
「オレらが早すぎたんじゃないか?」
「そっか。でももう少しで彼方くんに負けそうだったから危なかったよ」
「あの大岩さえなければ勝ってたな」
「いやいやー、あれがあろうとなかろうと私の勝ちだったよ」
「お、言ったな?なら一回降りてもう一回勝負するか?」
「望むところだよ。またやったって私が勝つんだから!」
「ならもう一回だ!」
「ダメに決まってるでしょ」
意外に早く到着した彼方とひなたはもう一勝負する勢いとなるが到着した凛香に止められた
「ざーんねん。じゃあ私の勝ち越しだね彼方くん」
「こんのー。帰ったら訓練場で再戦だからな」
「それよりも大事なことがあるでしょ」
「そうだった。みんな来たみたいだな」
「早いね岡野さん」
「彼方くんに負けてらんないからね」
「岡野さん、波風くん、待たせた。律侵入ルートの最終確認だ」
『はい、内部マップを表示します。私達はエレベーターは使えないため階段を使用するほかありません。しかしその階段もバラバラに配置されているため長い距離を歩かなければなりません』
「テレビ局みたいな構造だな」
「どういうこと?」
「テロリストに占拠されないように複雑な設計になってるらしい」
「詳しいんだね」
「こりゃ悪い客が愛用するわけだ」
『通用口ロック解除します』
「行くぞ、時間がない」
律が操作して鍵を開けた通用口から侵入し廊下を進むと広いセンターホールに出た。しかしそこには多数の警備がおり簡単には通過できそうにない
「この人数では全員突破は難しいか」
「ならここで何人か囮として?」
「何よ、普通に通ればいいじゃない」
「状況考えろよビッチ先生!」
「あの人数だぞどうやって!」
「だから普通によ」
そう言ったビッチ先生がフラフラと出て行って警備の目を惹こうと動いた。酔ったピアニストを演じその場にいる警備を全員見事に魅了している。その隙に全員通過し階段下に辿り着いた
「全員突破!」
「すげぇなビッチ先生。あの爪でよくやるぜ」
「ピアノ弾けるなんて一言も」
「普段の彼女から甘く見ないことだ。優れた殺し屋こそ萬に通じる。君達に会話術を教えているのは世界でも1、2を争うハニートラップの達人なんだ」
「ヌルフフフ、私が動けなくても全く心配ないですね」
「そうだね、行こ」
「うん」
ビッチ先生のおかげで第一関門は突破。階段を進み上のフロアへ
「よし、上に登れば客のフリができる。バレる危険性は減るだろう」
「客?」
「ここに中学生の団体客なんているんですか?」
「聞いた限り結構いる。芸能人や金持ち連中のボンボン達だ。彼らは若いうちから悪い遊びに手を出していると聞いている」
「そう。ですのでここからはそんな中学生になりきって世の中をナメてる感じで行ってみましょう」
『『ア”〜ン”...』』
「そうそうそんな感じ」
「演技上手いな茅野」
「え、そう?ん?こんなの褒められても嬉しくないんですけど!」
「いやいや褒めてるって。まさか普段から世の中ナメてたり?」
「してないよ!」
「みなさん、そんな感じで大変結構。しかし私達は敵を知りません。敵も私達のように客に扮して襲ってくるかもしれません。十分に警戒して進みましょう」
『『ウィ〜ッス』』
返事までナメた感じにしなくていいのではないだろうか
「本当にただの客同士って感じだな」
「むしろ視線を合わせない。トラブルを避けているのか?」
「向こうからしたらこっちはいいとこの坊ちゃん嬢ちゃん。手出したら後が怖いんだろ」
「ホテル中敵かと思ったけどこれなら楽々最上階に行けそうだね」
「何かあっても前衛の烏丸先生が見つけてくれるよ」
「へっ、入っちまえば楽勝じゃねぇか。時間ねぇんだからさっさと進もうぜ」
「油断するな。おい!」
烏丸先生の忠告も聞かず寺坂と吉田が飛び出してしまった。すると廊下の向こう側から1人の客がやってきていた
「っ!寺坂くんそいつ危ない!」
「え?」
「あん?」
「烏丸先生!」
咄嗟に烏丸先生が2人を後方に引くが、その客に扮した男がガスのようなものを噴射しまともに受けてしまった
「くっ!」
「なぜわかった。殺気も見せず擦れ違った瞬間やるつもりだったんだが?おかっぱちゃん」
「だっておじさん最初にサービスドリンク配った人でしょ」
「あ!」
「確かに!」
「そんな人がこんなところにいるなんておかしいわ」
「へぇよく見てるじゃねぇか」
「じゃあみんなにウイルスを盛ったのも!」
「おいおい断定するには証拠が弱いぜ。ドリンクじゃなくても盛る機会なんていくらでもあるだろ」
「ふっふっふ。クラス全員が同じものを口にしたのはあのドリンクと船上でのディナーの時だけ。でもディナーを食べずに編集をしてた三村くんと岡島くんも感染してた。なら感染源は昼間のドリンクに間違いない。犯人はあなたよ!おじさんくん!」
「うっ...」
「すごいよ不破さん!」
「なんか探偵みたい!」
「普段から少年漫画見てるとねいざという状況判断が良くなるのよ」
「そうじゃなくてもいきなり変なガスみたいなもの噴射するやつが配ったドリンクなんて怪しさ100億パーだろ。烏丸先生には効いてないみたいだけど...烏丸先生!」
彼方がそう思ったのも束の間、烏丸先生が地面に膝をついて四つん這いになってしまった
「ま、俺の正体がバレたところで今更なんだけどな」
「毒物使いですか。しかも実用性に優れている」
「オレ特製の毒ガスだ。一瞬でも吸えば象でも気絶するが外気に触れればすぐに分解されて証拠も残らない。さて、お前達に取引の意思がないことはよーくわかった。交渉決裂、ボスに報告する...っ!」
敵がボスとやらの元に向かおうとするが全ての通路が生徒によって塞がれていた
「敵と遭遇した場合」
「即座に退路を塞ぎ」
「連絡を断つ」
「でしたよね?烏丸先生」
「お前は俺達を見た瞬間に攻撃ではなく、報告に帰るべきだったな...」
「まだ動けるか。だが他は所詮ガキの集まり。あんたがやられれば逃げ出すだろうさ!」
「あーあ」
弱っている烏丸先生を襲う敵だったが弱っていたとしても烏丸先生は上段蹴り一発でノックアウトさせてしまった
「烏丸先生、意識は?」
「朦朧としている。意識を保っていることで精一杯のようだ...」
寺坂と吉田が敵をロープで縛り上げテーブルの下に隠す作業をしている最中、烏丸先生の状態を彼方が診ていた
「これ以上は無理ですよ烏丸先生」
「30分で回復させる。決して無理はするな...」
「いや30分あれば回復するんかい」
「象も気絶させるって言ってたのに」
「烏丸先生も十分化け物だよね」
磯貝が烏丸先生に肩を貸し先へ進む。しかし先の戦闘で全員に緊張と恐怖が植え付けられていた
「凛香、大丈夫か?」
「ちょっと、怖いかも...」
「そうだよな。なら手でも繋ぐか」
「ちょっ、今冗談言ってる場合じゃ」
「そうしてる方がオレがリラックスできるんだ。頼む」
「...そういうことなら」
彼方が言ったのは凛香を思ってのこともあるが、自分も流石に恐怖を感じているからだ。お互いに手を繋ぎお互いを確かめ合う。少し目が合った。そして普通の繋ぎから恋人繋ぎへ。やはり好きな人が隣にいるとなんだか穏やかになる、2人はそんな気がしていた