ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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テストの時間

 

 

「さてみなさん・・・」

 

「「「「始めましょうか!」」」」

 

 ⦅いや、何を・・・?⦆

 

「学校の中間テストが迫って来ました」

「そうそう」

「そんなわけでこの時間は・・・」

「「「「高速強化テスト勉強を行います」」」」

 

 殺せんせーの言うように中間テストが迫って来た今日、殺せんせーが国数英社理と書かれたハチマキを頭に巻いて何体にも分身?していた

 

「先生の分身が1人ずつマンツーマンで」

「それぞれの苦手科目を徹底して復習します」

 

「くだらね。ご丁寧に教科別にハチマキとか」

 

 と呟いている寺坂の前の殺せんせーの巻いているのは教科ハチマキではなく

 

「つーか、なんで俺だけNARUTOなんだよ!」

 

 ハチマキではなくNARUTOに出てくる木の葉の額当てだった

 

 殺せんせーはどんどん早くなって言ってる気がした。国語6人、数学8人、社会3人、理科5人、英語4人、NARUTO1人・・・

 

「うわっ!」

 

 すると突然渚がびっくりした声を上げた。殺せんせーの顔がいきなり歪んだからだ

 

「「「「急に暗殺しないでください、カルマくん!それ避けると残像が全部乱れるんです!」」」」

 

 意外とこの分身は繊細であった

 

「でも先生、こんなに分身してて体力持つの?」

 

「ご心配なく。一体外で休憩させてますから」

 

「それむしろ疲れない!?」

 

 残像を作れるくらい速いスピードで動く超生物がオレらの暗殺対象ではあるが、今はテストに向けたオレらの心強い先生だなんてな

 

「ここまで大丈夫ですか?彼方くん」

 

「はい、大丈夫です」

 

「それは結構。しかし君は頭がいい。不得意な理科と数学もこの程度なら余裕で上位を狙えますね」

 

「ありがとうございます」

 

 ちなみにオレは理科と数学を教えてもらっていた。どうも昔から数字やら式やらに抵抗があって。根っからの文型タイプであるのは自分でも自覚している

 

 

 

 

 

 そして翌日・・・

 

「おはようございます、みなさん」

 

 朝の挨拶と共に教室内には沢山の殺せんせーで埋め尽くされていた

 

「「「「今日は先生、更に頑張って増えてみました!」」」」

 

 いや、増えすぎでしょ。しかも訳のわかんないものも紛れ込んでるし。トリコ、両さん、etc・・・意味ないでしょ、それ

 

「「「「さぁ授業開始です!」」」」

 

「どうしたの?殺せんせー・・・なんか気合い入りすぎじゃない・・・?」

 

「ん?そんなことないですよ」

 

 渚の左隣に座っている茅野の質問に対して殺せんせーは特に変わった様子もなく答える

 

 \キーンコーンカーンコーン/

 

 授業終了の鐘が鳴り、殺せんせーは教卓に寄りかかってうちわを仰いでいる。そこへみんなが集まった

 

「流石に相当疲れたみたいだな」

 

「今なら()れるかな」

 

「何でここまで一生懸命先生をすんのかね」

 

「ハァ・・ハァ・・ヌルフフフ。全ては君達のテストの点を上げるためです。そうすれば・・・!」

 

 殺せんせーは顔をピンク色に染めて何やら卑猥な妄想に浸る

 

「いや、勉強の方はそれなりでいいよなー」

 

「うん。何たって暗殺すれば賞金100億だし」

 

「100億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしね」

 

「にゅや!そういう考えをしますか!?」

 

「だって俺達エンドのE組だぜ?殺せんせー」

 

「テストよりも暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」

 

 岡島や中村、三村達が声を揃えて勉強などいらないと口にする

 

「そうか、がっかりだな」

 

 オレはそんな自分達を卑下するやつらに向かって言い放つ

 

「何だよ波風。元から頭のいいお前には俺達の気持ちなんてわからないだろ!」

 

「はぁ・・・最も差別意識が高い者は差別されている者だ、とはよく言った者だな」

 

「はぁ?どういう意味だよ」

 

「お前らE組に来てから一度でもエンドのE組から抜け出そうと考えなかっただろ」

 

『っ!』

 

 オレの言葉を聞いた瞬間全員が自分の足元を見るように俯く。さっきからオレに好戦的な態度を取っていた岡島もしかりだ

 

「自分達はエンドのE組だから仕方ないと決めつけ、そこから抜け出そうとは考えない。エンドのE組っていう言葉を作ったのは他のやつらだがそれに一番固執してんのは他でもないこのクラスのやつら自身なんだよ」

 

 クラスの全員が表情を暗くする。カルマだけは椅子の背もたれに仰け反って手を頭の後ろで交差させて聞いているが

 

「向上心のないやつはどんなことに対しても挫折から立ち直れない。暗殺だってそうだ。100億云々の前にその辺をしっかり殺せんせーに教わることだ。先生、すまないがオレは早退します。このままオレがいてもクラスの雰囲気が悪くなるだけだ。あとは頼みます」

 

「えぇ、ありがとうございます」

 

 オレはカバンを肩にかけて教室の後ろのドアから出ようとする

 

「オレはみんながそんなやつにはならないって信じている」

 

 オレは最後にそれだけ言い残して教室から、校舎から出て山道を下りた

 

 

 

 

 

 放課後、オレは学校から帰って部屋で1人机に向かってペンを走らせていた。帰ったときに机の上に殺せんせー直筆の国語辞典ほどのテスト復習テキストがあったのには驚いた

 

 そして丁度学校が終わって1時間くらいしたころだろうか、家のチャイムが鳴った。出てみるとそこにはまだ制服姿の凛香が立っていた

 

「凛香、どうした?」

 

「ちょっと話がしたくて」

 

「そっか。とりあえず上がれよ」

 

「うん。お邪魔します」

 

 立ち話も何だからと思って凛香を部屋に招いた

 

 オレの家は学校から10分くらいの位置にあるマンションの三階の角部屋。両親は海外に単身赴任中のため一人暮らし。部屋の間取りは2K。1人にしては広すぎるくらいだ

 

「とりあえず座ってろ。飲み物はお茶でいいか?」

 

「うん。ありがと」

 

 凛香をオレの部屋に座らせ、飲み物を持ってきて凛香と向かい合う感じで座った

 

「で?どうした?」

 

「彼方が帰った後、殺せんせーから怒られて。クラス全員50位以内取ることになった」

 

「そっか。まぁ今までの気持ちを整えさせるなら妥当だな」

 

 殺せんせーは本気だろう。それだけの教えをオレ達はしっかり受けたはずだ。不可能ではない

 

「それと、彼方に謝りたくて・・・」

 

「ん?」

 

「私もいつの間にか自分じゃどうせいい成績なんて取れっこないって思ってた」

 

「そうか」

 

「でもさっき彼方に言われて気づいた。私も今のままじゃ嫌だって」

 

「そうか」

 

「それに、もっと彼方と釣り合う彼女になりたい・・・」

 

「はぁ?そんなこと考えてたのかよ」

 

「だって・・・」

 

 オレは今にも泣きそうな凛香の隣に座って肩に手をやって引き寄せる

 

「ならもっと頼れよ」

 

「彼方・・・」

 

「お前は自分1人でやろうとしすぎなんだよ。もっと自分を出せ」

 

「・・・うん。ありがと」

 

 オレと凛香の目が合う。そしてどんどんと顔が近づいていきもう少し・・・

 

 ピンポーン

 

 ・・・のところでチャイムが鳴った。んの野郎・・・

 

 オレは仕方なく凛香と離れ少し荒れた感じで玄関のドアを開ける

 

「どなたですか・・・?」

 

「あ、カナくん・・・」

 

 そこには一度家に戻ったのだろう、私服姿の桃花が立っていた

 

「なんだ、桃花か」

 

「え?」

 

「いや、何でもない。なんか用か?」

 

「えっと、ちょっと話したいことがあって「矢田さん?」えっ?」

 

 するとそこへ今度は有希子がこちらも私服姿でやってきた。なんてタイミングの悪い・・・

 

「彼方、誰だったの?あ・・・」

 

 ますますタイミングが悪い!というかなんで来た、凛香!

 

「「「・・・」」」

 

 急に黙るのやめて3人とも・・・なんか怖い・・・

 

「「「少し話、しようか・・・」」」

 

 あ、オレ今日死んだかも・・・

 

 

 

 

 

 中間テストから土日を挟んだ月曜日。全員全てのテストを返却されてクラス内はどんよりムードだった

 

「先生の責任です・・・この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。君達に顔向けできません」

 

 クラスのみんなに加えて殺せんせーまでどんより。クラス内の雰囲気がより一層暗くなった。しかしその暗さを断ち切るが如く、一本のナイフが先生に向かって飛んで行った

 

「にゅや!」

 

「いいの〜?」

 

 ナイフが飛んで来た方向からはテスト用紙を持ったカルマが殺せんせーに近づいて行っている。そしてその刹那・・・

 

「っ!」

 

 殺せんせーの触手が一本切られ教壇の上にぽとりと落ちた

 

「顔を向けないとオレ達が殺しに行くのも見えないよ?先生」

 

「彼方くん、今のは・・・」

 

「あれ?先生でも見えなかったの?まぁいいや」

 

 クラスの全員は切られた先生の触手の方に目が行っている。その中オレとカルマは教卓に自分のテスト用紙を置く

 

「にゅっ!」

 

「俺ら問題変わっても関係ないし」

 

「だな」

 

 赤羽 業

 

 国語 98点

 数学 100点

 英語 98点

 社会 99点

 理科 98点

 

 波風 彼方

 

 国語 99点

 数学 98点

 英語 100点

 社会 100点

 理科 97点

 

「うぉーすげぇ!」

 

「カルマ、数学100点かよ」

 

「カナくんも、英語と社会で100点!」

 

 教卓の周りにはいつの間にかクラスの大半が集まっていた

 

「あんたがさ、俺の成績に合わせて余計な範囲まで教えたからだよ?」

 

「オレにもそう。だから出題範囲が変更されても対処できた」

 

「だけど俺はこのクラスを出て行く気はないよ」

 

「同じく。前のクラスよりもこのクラスの方が全然楽しいし」

 

「で、どうすんの?そっちは」

 

 そこでオレはカルマと目が合い先生を煽る作戦に移行する

 

「全員50位以内に入んなかったって言い訳つけてここから尻尾巻いて逃げちゃうの?それってさ殺されんのが怖いだけなんじゃないの?」

 

「なんだ殺せんせー、怖かったなら早く言ってよ」

 

「なーんだ、先生怖かったのか」

 

「正直に言ってくれればよかったのに」

 

 カルマとオレに乗っかって前原や学級委員長でもある片岡まで先生を煽り出した。次第に殺せんせーは全身を真っ赤に染めた

 

「にゅやー!!逃げるわけではありません!」

 

「へぇ〜。じゃあどうすんの?」

 

「期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!」

 

 \はははははは/

 

「にゅや!!笑うところじゃないでしょう!まったく!」

 

 このテストでクラスのほとんどが大きな壁にぶち当たっただろう。しかしそれにめげるE組ではない。それにめげる殺せんせーではない。やはりこのクラスに来れてよかった

 

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