ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室 作:てこの原理こそ最強
少し長くなってしまいました。
申し訳ございません。
敵のガス使いを倒し階段を進み5Fへ到達。しかしそこには第二の敵が待ち構えていた
「あの雰囲気...」
「あぁ。流石にわかってきたわ。どう見てもやる側の人間だ...」
ここは先ほどまでとは打って変わり見晴らしのいい展望通路。別れ道があるわけではない一本道のため奇襲や数で攻めることができないため正面衝突を免れない状況だった
『『っ!』』
全員どうするか悩んでいると突然敵が手を添えているだけのガラス部分にひびが入った
「つまらぬ。足音を聞く限り手強いと思えるやつが1人もいぬ。引率の先生が手強いと聞いていたがスモッグのガスにやられたようだぬ。そこに隠れているのはわかっているぬ。出てこいぬ」
「手で窓にひび入れたぞ!」
「そ、それより...」
「怖くて誰もつっこめないけど...」
「ぬ、多くね?おじさん」
(((言った!よかった!カルマがいて!)))
「ぬ、を使うとサムライっぽい口調になると耳にしたぬ。カッコ良さそうだから試してみてるぬ」
(そっか、外国の人か)
「間違っていたならそれでもいいぬ。お前ら全員殺して使うのをやめれば恥もかかぬ」
「素手...それがあなたの暗殺道具ですか」
「こう見えて需要があるぬ。身体検査で引っかからない利点は大きいぬ。近づいた瞬間頸椎を一捻りぬ。その気になれば頭蓋骨を握り潰せるぬ」
「ひっ!」
「しかし人殺しのための技術を身につけるほど人殺し以外にも試したくなるぬ。すなわち闘いぬ。
強い敵との殺し合いぬ。だががっかりぬ。敵がこのザマでは試す気も失せたぬ。雑魚を1人でやるのも面倒ぬ。ボスと部下を呼んで皆殺しぬ」
敵が持っていたトランシーバーでボスに連絡を取ろうとした瞬間、カルマがそこにあった植木を振りまわしそのトランシーバーを窓に打ちつけた
「ねぇおじさんぬ」
「んー?」
「プロって意外と普通なんだね。ガラスとか頭蓋骨なら俺でも割れるよ?ていうか速攻仲間呼んじゃうあたり中坊とタイマン張るのも怖い人?」
「ちょっ!」
「おい!」
「よせっ!」
「ストップです烏丸先生」
カルマが敵を煽ることを止めようとする烏丸先生に殺せんせーがストップをかけた
「顎が引けている。今までの彼なら余裕をひけらかして顎を突き出し相手を見下す構えをしていた。でも今は違う。口の悪さは変わりませんが目は真っ直ぐ油断なく、正面から相手の姿を観察している。テスト以来少々なりを潜めていましたがどうやら敗北からしっかり学んだようですね」
カルマは前回のテストで余裕を見せていたがその実は全くクラスの戦力になっていなかった。得意科目それだけを必死に勉強し学年一位を目指したわけでも、約束の穴をついて誰も手をつけなさそうな科目を必死に勉強したわけでもなかった
しかしカルマはその屈辱からしっかり学んだのだ。自分はまだ子供なのだと。そんな余裕を持てるほどの武器を持ち合わせていないと
「いいだろうぬ。試してやるぬ」
「存分にぶつけなさい。高い大人の壁に」
「じゃあ遠慮なく」
カルマは持っていた植木を敵に向かって振り下ろすが、簡単に止められてしまい、なおかつその太い茎の部分を敵は軽々と引きちぎった
「柔いぬ。もっといい武器を見つけるぬ」
「必要ないね」
「カルマ。手伝おうか?」
「いんや今はいいよ。そこで速水さんとイチャイチャでもしてて」
「お、そりゃ助かる」
「おい彼方!なに悠長なこと言ってやがる!」
「落ち着けよ寺坂。今カルマに加勢するのは返って邪魔になる。それぐらいカルマは目の前の敵に集中してる」
「...」
「じゃあカルマの許しも得たし、イチャイチャしよ凛香」
「黙って見る」
「...ハイ」
彼方は凛香に抱きつこうとするが当の凛香は彼方の方に顔を向けもせずそれを静止させた
「すごい!全部避けるか捌いてる」
敵がカルマを捕まえようと幾度となく手を伸ばしてきているがカルマはそれを自慢の動体視力でかわすか捌き続けていた
「烏丸先生の防御テクニックですね」
「あれを授業で教えた覚えはないが...」
「おそらく目で見て盗んだのでしょう」
「あぁ」
確かに防御の授業をした覚えはクラス誰1人としていない。カルマは授業の度に生徒のナイフを避ける烏丸先生を観察しその技術を身につけたのだ
「どうした。避け続けるだけなら永久にここから抜け出せずぞぬ」
「どうかな。あんたを引きつけるだけ引きつけといてその好きにみんながちょっとずつ抜け出せるんじゃないかと思って。安心しなよ、そんな狡いことはなしだ。今度はこっちから行くよ。あんたに合わせて正々堂々素手のタイマンで決着つけるよ」
「いい顔だ少年戦士よ。お前とならできそうだ。暗殺家業では味わえぬフェアの闘いが」
カルマはボクシングのようなステップを踏みつつ相手に殴りかかる。そして相手の脛に蹴りを入れ相手が蹲った
(チャンス!)
相手の体制が崩れたのを機にカルマが一気に攻め込もうとした次の瞬間、ガスが噴射されカルマを襲った
「いっちょあがりぬ」
「あのガス!」
「長期戦は好まぬ。スモッグのガスを試してみることにしたぬ」
「き、汚ねぇ!そんなもん隠し持っといてどこがフェアだよ!」
「俺は一度も素手だけと言ってないぬ。拘ることに拘りすぎなぬ。それがこの仕事を長くやっていく秘訣だ。至近距離のガス噴射、予期していなければ絶対避けれなグハッ!」
相手が言い終える前に先ほど見たガスが相手を襲った
「ぬ、ぬわんだと...!」
「奇遇だね。2人とも同じこと考えてた」
「ぬ、なぜお前がそれを持っている...しかも、お前はなぜ俺のガスを吸って...うおー!」
烏丸先生でも吸えば一瞬動くのがやっとだったガスを浴びたはずの敵が最後の抵抗か懐からナイフを出してカルマに襲いかかる
しかしそれはカルマに届くことなく敵は何かに躓きその場に倒れた
「ナイス彼方」
「おう。ダメだよおじさん。カルマだけじゃなくてオレ達他の生徒からも目離しちゃ。こうやって足かけられちゃうんだから」
「ほら寺坂早く早く!ガムテと人数使わないとこんなバケモン勝てないって」
「へいへい。テメェが素直に素手のタイマンとかそれこそねぇわな!」
彼方とカルマで両腕を抑え応援を呼び、烏丸先生を支えている磯貝以外の男子生徒で敵を押さえつける
「縛る時も気をつけろ。そいつの怪力は麻痺してても要注意だ」
『はーい』
「岡島がいつだか暴れれば暴れるほど縛りがキツくなるって縄の縛り方言ってた気がする」
「へぇ。どんなの?」
「なんか本に書いてあったみたいなんだけど、それ読もうとしたところを有希子に止められたからよくわかんね」
「そっかー。まぁ殺せんせーに縄縛りなんて使えそうにないし」
「だよなー」
「ぐぬぬぬぬぬ!」
「お、やるじゃん吉田。めちゃキツそう」
「たまに家具の修繕とか頼まれっからさ。ガムテ捌きなら任せろよ!」
「なんだよガムテ捌きって」
「ねぇカルマくん、そのガスどうしたの?」
「さっきの毒使いのおっさんから未使用のやつくすねたんだよ。使い捨てなのが勿体無いくらい便利だよねー」
「奥田さんとかそのうち開発できんじゃね?」
「おー彼方ナイス。今度相談してみよー」
(((彼方なに余計なこと言ってんのー!?)))
「なぜだぬ。お前は読んでいたから吸わなかったぬ。俺は素手しか見せていないのにぬ!なぜ!」
「当然っしょ。素手以外の全部を警戒してたよ」
「ぬ...」
「あんたが素手だけの闘いをしたかったのは本当だろうけど俺らをここで止めるためならどんな手段でも使うべきだし。俺がそっち側だったらそうした。あんたのプロ意識を信じたんだよ。信じたから警戒してた」
「なるほど!」
「カルマくん、いい方向に変わったね」
「大きな敗北を知らなかったカルマくんは前回の敗北で知ったのでしょう。敗者も同じくいろんなことを考えている人間なのだと。それに気づいたものは必然的に相手を見くびらなくなる。自分と同じように相手も何か考えていないか。頑張っていないか。敵の能力や事情をちゃんと見るようになる。敵に対し敬意を持って警戒できる人。戦場ではそういう人を隙がないと言うのです」
「なるほどね」
「一度の敗北を大きな糧にした。君は将来大物になれます」
「ふん、大したやつだぬ。少年戦士よ、負けはしたが楽しい時間を過ごせた...」
「え?なに言ってんの、楽しいのはこっからじゃん」
そう言ってカルマが取り出したのはチューブのからしとわさびだった
「な、なんだぬそれは...」
「わさびアンドからし。おじさんぬの鼻の穴にねじ込むの」
ぎちぎちに拘束された敵を見てカルマのイタズラ心に火がついたようだ
「凛香」
「な、なによ」
「オレも頑張った。だからご褒美が欲しい」
「頑張ったって、弱った敵に足引っ掛けただけじゃ...」
「オレ頑張った」
「だから...」
「オレ、頑張った!」
「...はぁ。で、ご褒美ってなんなの?」
「ハグしよっ!」
「はぁ!?」
「さぁ!」
「ちょっ、やめてよみんないる前で」
「凛香のハグがあればオレこの後も頑張れるから!」
「で、でもやっぱり恥ずかしいし...」
「ねぇねぇカナくん」
「ん?」
「えい♪」
凛香に断られ続ける彼方の方をチョンチョンとして振り向かせた桃花が思いっきり抱きついた。その放漫な胸が押し潰れるほど
「どう?頑張れそう?」
「んー桃花だしなー」
「えーなんでさ。美人の幼馴染だよ?」
「自分で言うな自分で。昔からだからありがたみわかんなくなっちゃった。まぁ安心はするけども」
「そっか。じゃあ今はそれでいいや」
「いいのかよ」
「いつまで引っ付いてるの」
「カナくんにはこの後も頑張って欲しいから」
「答えになってない。そもそも矢田は呼ばれてない」
「呼ばれなくても駆けつけるのがいい女だってビッチ先生が言ってたもん」
「それは必要な時でしょ」
「だってカナくんかわいそうじゃん!」
「...」
凛香は桃花の言い分を聞き、スッと彼方と桃花の間に割って入り彼方に彼方を抱きしめる
「こ、これでいいわけ...?」
「お、おう」
「なに?何か文句でもある?」
「いや、ちょっと驚いただけ。ありがとう凛香」
「ん」
まさかここが敵の本拠地だと誰もが忘れそうになるぐらいイチャコラしてくれる彼方達
「オメェらとっとと行くぞ。もたもた見つかっちまう」
「寺坂図体でかいからね」
「うっせぇ!テメェの態度の方がでかいだろうが!」
『みなさん、この上がテラスです』
「問題の階だね」
『はい。VIPフロアへ続く階段は店の奥にあります。裏口には鍵がかかってますので店に侵入して鍵を開けるしかありません』
「こっからはアドリブか」
「俺達は目立っちまうな」
「先生達は裏口のところで隠れてて。私達が店に侵入して鍵開けるから。こういうところは女子だけの方が怪しまれないでしょ」
「いや、女子だけでは危険だ」
「おー、だったら」
店内に女子だけで侵入することに反対な烏丸先生に何か思い付いたカルマが渚を凝視する
「え、カルマくんまさか...」
「うん、そのまさか」
「うわー...」
「しかし、もし大男が相手ならば渚くんでも正面から倒すのは難しい」
「ならオレが行くよ」
「彼方?でもどうやって」
「渚くんみたいに女装しても紛れられないよ?」
「やっぱり女装させるつもりなんだ!」
「どうって正面から堂々と」
「怪しまれない?」
「大丈夫でしょ。委員長達が入った後にオレと凛香が一緒に入れば、どう見たってカップルで来たってなると思う」
「あーなるほど」
「ならいいでしょ?烏丸先生」
「...わかった。しかし危ないと感じたのならすぐさま撤退だ。わかったな?」
『了解!』
作戦通り先にクラスで委員長という役職で磯貝と対をなしている片岡を先頭に女子達が入店した
「じゃ行こっか凛香」
「はぁ」
「どうした?」
「なんで私、こんな目立たなきゃいけないのよ」
「目立ってるかな?」
「彼方があれやこれやするから一緒に目立ってる」
「そっか。嫌だった?」
「別に嫌とは言ってない。ただ、時と場所を考えて欲しいだけ」
「わかった、気をつけるよ」
「お願い」
彼方は少し寂しく思うが凛香が彼方の手を握った
「凛香?」
「カップルに見られないといけないんでしょ?」
「いいのか?」
「私だって...」
その後の言葉を発するのは恥ずかしかったのか凛香は口を紡いでしまった
「そうだな。なんか嬉しい。行こっか」
「ん」
彼方と凛香も店内に入った
「ほら男でしょ。ちゃんと前に立って守らないと渚くん」
「無理!前に立つとか絶対無理!」
「諦めなよ渚」
「ほら!」
そこには超絶似合っている女装をした渚が慣れないスカートにもじもじしていた
「男手も欲しいけどこういうところは男のチェック厳しいんだから」
「だからって」
「作戦なんだから」
「本当かな...」
『はい、本当です』
「律まで...」
「自然すぎて新鮮味がない」
「そんな新鮮味いらないよ!どこにあったのこんな服!」
「外のプールサイドに脱ぎ捨ててあった」
「ぐっ!」
「あーやだやだ。こんな不潔な場所さっさと抜けたいわ」
「その割には楽しそうだね不破さん...」
「ねっ!どっから来たの君らー?俺と一緒に飲まね?金あっからさー、なんでも奢ってやんよ!」
典型的なナンパ。っていうか同い年ぐらいのやつが典型的なナンパの仕方を知ってる方がおかしい。そんな男を社会のゴミを見るような目で睨みつける女性陣
「はい渚。相手しといて」
「えっ!片岡さん!」
「怪しまれないように...」
「おいお前...今オレの凛香にナンパしたか?なぁ?」
「ヒッ!」
「オレの彼女に声かけるなんていい度胸を...ゴフッ!」
今にもナンパ野郎に殴りかかりそうな彼方を凛香が脇腹にチョップを入れて止める
「り、凛香...痛い...」
「当然」
「ごめんねー、私達先約があるんだけどこの子お酒好きだから」
「マジ!?あ、渚ちゃんだっけ?俺ユウジな」
ナンパ野郎は元々渚目当てだったのかすんなりどっかへ行ってくれた。渚は犠牲になったけど
「よし、今のうち」
「お、オレの脇腹は...」
「目立たないようにするんだから大人しくしてて」
「ハイ...」
「彼方はいつも頑張りすぎ。たまには私達に任せて」
「そうそう。でもピンチの時はちゃんと助けてね♪」
凛香と桃花からそう言われ彼方は前を行く女子の背中がすごく頼もしく感じた。そしてその時桃花に手を握られた際に何かを渡された。それを確認した彼方はすぐさま桃花の伝えたいことを理解した
「えっと階段は...こっちね」
「よぅ嬢ちゃん達」
「今夜遊ばない?」
「ったくもう次から次へとキリないな。あのねぇ!」
「まぁまぁ」
「矢田さん?」
「お兄さん達かっこいいから遊びたいけど、あいにく今日パパ同伴なんだ。だからさ、止めとこ?」
新たにナンパしてきた男2人に対して桃花は手にしていたものを見せた
「なっ!ヤクザのエンブレム!」
「しかもこれって少人数だけど凶悪で有名な...」
「パパから時間もらったから友達と少し遊びたいだけなんだー私」
「は、ハッタリだこんなもん!第一娘遊び行かせるのに護衛つけないなんてことはねぇだろ!」
「そ、そうだな...おいガキ!よくも騙してくれやがったな!こっち来やがれ!」
「ちょっ!離して!」
「ウチのお嬢になに汚ねぇ手で触れてんだ...」
桃花のハッタリに引っ掛からず逆上させてしまい桃花の腕を掴んで引っ張ろうとした男が、別の何かに手首を掴まれた
「その汚ねぇ手を離せ」
「イ、イデデデデ!!!」
「んのやろ...っ!」
「んだ?やろうってんなら受けて立つぞ。表でよか?」
「「し、失礼しましたー!!!」」
男2人は自分達より少し背丈の大きい目つきの悪い男。そしてその胸のエンブレムを見て逃げ出した
「はぁ....桃花、無茶するのも大概に」
「さっすがカナくん!ちゃんとわかってくれたんだね!」
「まぁあ。このバッジ渡されてなにしようとしてるかすぐわかったよ。でも危ないからな?こういうことするのはさっきみたいな状況の時振り払えるぐらいの護身術を身につけてからにしよ」
「そうだね」
「ちょっと待って...どういうこと?」
「これビッチ先生に借りたの。でも二つあったからさっきカナくんに渡したんだ」
「へぇビッチ先生に借りたんだ」
「あの人すごいよ。弁護士政治家ヤクザ。どんな状況でも使えるようにあらゆるバッチ揃ってるの」
「そういえば矢田さんが一番熱心に聞いてるよね?ビッチ先生の仕事の話」
「うん。殺せんせーも言ってたじゃない?第二の刃を持てってさ。接待術も交渉術も社会に出たときに最高の刃になりそうじゃない?」
「おー、矢田さんは将来かっこいい大人になるね」
「一応相手を魅了する技術も教わってるんだ。こんな風に」
桃花はスルスルっと彼方に自分の体を擦りつけ流れるように手を絡ませた
「どう?ドキドキしない?」
「あー、めっちゃドキドキしてる」
「ホント!?」
「後ろにいる凛香に刺されないか、めっちゃドキドキしてる...」
「そっち!?」
「はぁ。やっぱりいろいろ知られすぎちゃってるとダメかー。その辺も今度ビッチ先生に聞かなくちゃ!」
「矢田さん、ある意味逞しいよね」
「みんなあれ。辿り着いたはいいけど見張りがいるのよね」
「流石にそうだよね」
「とりあえず茅野ちゃん、渚連れてきて」
「うん」
「なんとかあの見張り誘き寄せて通れないかな...」
「みんな顔怖いよ...?」
「...何か言ったかしら彼方くん?」
「ヒッ!ナンデモゴザイマセン...」
「はぁ...強行突破は避けたいよね。乱暴したらすぐバレちゃう」
「んなの簡単じゃね?ひなたちょっといい?」
「ん?」
彼方はとある作戦を思いつきひなたに説明した
「行けそう?」
「正面に来てくれればなんとか」
「オッケー。ちょっと呼んでくるわ」
「ちょっと彼方くん!?」
ひなた以外の女子達が疑問符を浮かべている中、彼方はそこら辺にいる適当な酔っ払ってるオヤジに声をかける。するとそのオヤジはテンションが上がりすんなりと彼方についてきた
「ほぉ君か!」
「こんにちわおじさん」
「ゲヘヘ」
「ひなた右なー」
「あ?右」
「ほいほいっと!」
「ウガッ!」
「ていっ!」
ひなたの回し蹴りがオヤジの顎を直撃。直後に彼方が対角線の位置にある頭部を殴った
「うっし脳震盪いっちょ上がりー」
「「イェーイ!」」
上手くいって彼方とひなたがハイタッチ
「えーなにそのコンビネーション」
「そんなことよりほら矢田さん、見張りの人呼んで」
「あ、そっか。すみませーん店の人ー。そこの人急に倒れちゃったんですけど」
「はい、申し訳ありません。ドラッグのキメすぎか?」
「よっしゃー今のうちだー」
「あれ?もう終わってる?」
「ごめん茅野ちゃん。もう終わっちゃった」
「ちょっと1人にしないでよー」
「すまん渚。これで許せパシャリ」
「写真撮って許せって謝罪する気ないでしょ彼方くん!」
「お、おい!ちょっと待てって!俺の十八番のダンス見せてやっからさ!」
茅野が渚を連れてきたはいいもののナンパ野郎までついてきてしまった
(どうしよう...すっごい邪魔だ)
「ほらどうよ!俺のダンス!」
「あーすごいすごい。それじゃあな」
「え?」
彼方が縮地で近づきナンパ野郎を一瞬で気絶に追いやった
「ナイス彼方くん!」
「大変だな渚も。でもこのままの方がモテるんじゃないか?」
「嬉しくないよ」
「ほら行くよ」
こうして無事(?)潜入ミッションは完了した
「危険な場所に潜入させてしまいましたね。危ない目に遭わなかったですか?」
「ううん」
「ちっとも」
「はぁ...」
「着替えるの早いね渚。どうしたの?」
「いや、結局今回僕こんな格好する意味あったのかなって」
「なに言ってんの渚くん。面白いからに決まってんじゃん」
「カルマくんも撮らないでよ!」
「着替えたのか?そのままで行けばいいのに。女装している暗殺者も歴史上珍しくないぞ」
「磯貝くんまで...」
「渚くん、取るなら早めの方がいいらしいよ?」
「取らないよ!大事にするよ!」
「その話は後にしてくれるか...」
「もう2度としません...」
「この潜入も終盤だ。律」
『はい。ここからはVIPフロアです』
作戦もいよいよ大詰めに差し掛かろうとしていた