ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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✖︎✖︎の時間

 

 

『ここから先、ホテルの警備だけではなく個人で雇った見張りを置けるそうです』

 

「それで早速上への階段に見張りか」

 

「めっちゃ強そ〜...」

 

「あれって私達の敵が雇った人なのかな。それとも他の」

 

「どっちでもいいだろ。どうせ倒さなきゃ先へは進めねぇんだからよ」

 

「その通りです寺坂くん。そして通るにはきみが持っている武器が役に立つでしょう」

 

「けっ、透視能力でもあんのかよテメェはよ」

 

「2人同時に倒さなければ連絡されるぞ」

 

「任してくれよ。おい木村。ちょっとあいつらこっちまでおびき寄せろ」

 

「え!でもどうやって...」

 

「知らねぇよ!」

 

「じゃあこう言ってみな木村」

 

いよいよ寺坂が1人リュックでなにを持ってきていたのか明らかになる。カルマが木村にこっそり作戦を教え、木村は「大丈夫かよ...」と少し不安げに見張りの元に向かっていった

 

「あん?なんだ坊主」

 

「あっれー?脳みそくんがいないなー。こいつは頭の中まで筋肉だしー。人の形してんじゃねーよ、豚肉どもが」

 

一瞬の間を置いて木村の言葉でブチ切れた見張りは木村を追いかけるが、クラス1の俊足には追いつけなかった

 

「今だ!」

 

「スタンガン!?」

 

寺坂が持ってきていたのは長棒型のスタンガンだった。見張りに足をかけ転ばした後喉元にスタンガンを浴びせ気絶させた

 

「タコに電気試そうと思って持ってきてたんだが、こんな形でお披露目になるとは思わなかったぜ」

 

「試そうって、高かったでしょそれ」

 

「あ、んー。ま、まぁな...最近、臨時収入があったからよ...」

 

「いい武器です寺坂くん。ですがその2人の胸元を探ってください」

 

「あん?」

 

「膨らみから察するにもっといい武器が手に入るはずですよ」

 

(((本物の銃!?)))

 

「そしてその銃は千葉くん、速水さん。君達が持ちなさい。烏丸先生はまだ精密な射撃ができるとこまで回復していない。今、この中で最もそれを上手く扱えるのは君達2人です」

 

「だ、だからって...」

 

「待ってくれ殺せんせー!ってことは凛香に人殺しをさせる気か!」

 

「落ち着きなさい彼方くん。その武器を持ってもらうにあたって条件を出します。先生は人殺しを絶対に許しません。君達2人の腕ならば傷つけずに無力化できるはずです」

 

(俺達が本物の銃を...)

 

(今日エアーガンで外したばかりなのに...)

 

「それでは行きましょうか。ホテルの様子を見る限り敵が大勢で陣取ってる気配はない。雇った殺し屋もせいぜい1人2人」

 

「おう!早くいってぶっ殺そうぜ!」

 

「殺しはダメと言ったでしょ寺坂くん!」

 

「言葉の綾だろうが!察しろよこのタコ野郎!」

 

『みなさん、これより上もVIP専用の非常階段を使わなければいけません。そのためには8階のコンサートホールを通り抜けなければなりません』

 

見張りを倒し悠々とコンサートホールに入れたのはよかったが目指す非常階段の方から近づいてくる足音が聞こえたため電気もつけず身を隠した

 

「15、いや16か。呼吸から年も若い。なるほど、動けるの全員で乗り込んできたわけか。言っとくがここは完全防音だ。お前ら全員撃ち殺すまで誰も助けに来ねー。お前ら人殺しの準備なんてしてねーだろ。大人しく降参してボスに...」

 

パンッ!

 

(外した!銃を狙ったのに!)

 

敵が高説たれてる間に凛香が敵の銃向けて発砲。しかし惜しくも外れてしまった

 

「意外と食える仕事じゃねーか!」

 

敵がリモコンで操作しバックライトに明かりがついた

 

(まぶしっ!)

 

(逆光で的が見づらい!)

 

「今日も元気だ銃がうめぇ!」

 

「凛香!」

 

パンッ!

 

敵がイスの隙間から敵を観察していた凛香へ発砲。気づいた彼方が凛香を押し倒すようにして避けたため凛香には当たらなかった

 

「グッ!」

 

「彼方!」

 

「大丈夫、掠っただけ...」

 

凛香には当たらなかったものの彼方の左肩を掠って血が出ている

 

「一度発砲した敵の位置は忘れねー。俺は軍人上がりだ。幾度もの経験の中で敵の位置を把握する術や銃の状態を味で確認する感覚を身につけた。さぁ、お前らが奪った銃はあと一丁あるはずだ」

 

「速水さんはそのまま待機!彼方くん、怪我の方は!?」

 

「問題ないです。動けます」

 

「無理をしないこと。そして速水さんを元気付けてあげてください」

 

「了解」

 

「千葉くん!きみはまだ敵に位置を知られていない。先生が指示を出しますのでここぞと言うときに撃ってください」

 

「チッ!どこから話してやが、る...」

 

声の主、殺せんせーはというと

 

「ヌルン」

 

敵の目の前だった

 

「テメェ!なに呑気にしてやがる!」

 

敵が殺せんせーに発砲するも今の殺せんせーは完全防御形態。全然効いていない

 

「凛香」

 

「私...彼方に」

 

「気にするな。彼女を守るのも彼氏の役目だから」

 

「でも...っ!」

 

彼方は凛香を抱き寄せキスをした

 

「な、なにして...!」

 

「こうでもしないと落ち着かないでしょ?」

 

「だからって!」

 

「凛香」

 

彼方はいつになく真剣な顔をする

 

「銃、俺が持つよ」

 

「え、でも...」

 

「手震えてるだろ。凛香や龍之介には劣るけどこれでもクラスNO.3なんだから大丈夫」

 

「...」

 

「なぁ凛香。自分1人で背負う必要はないんだよ。オレだってクラスのみんなだって、殺せんせーや烏丸先生、ビッチ先生、は少し頼りないけど助けてくれる奴が少なくともこんだけいるんだ」

 

「...」

 

「一発外した。なら次当てればいい。それでもダメなら頼ってくれ。オレは一生凛香の味方なんだから」

 

「彼方」

 

「だから今日別に頑張らなくてもいいよ。その分オレが頑張るから」

 

「...私がやる」

 

「いいのか?」

 

「もう大丈夫。彼方がいてくれるなら怖いものなんてない」

 

「そっか。じゃあ頼んだ」

 

「ん」

 

凛香の震えは止まりその目は数多くの修羅場を潜り抜けてきたプロのようだった

 

「木村くん後列左へダッシュ!寺坂くんと吉田くんはそれぞれ左右3列移動!死角ができた、この隙に茅野さん2列前進!カルマくん不破さん同時に右へ8!磯貝くん左へ5!」

 

殺せんせーの指示で素早く移動し場所をシャッフル。敵も目まぐるしく変化する状況に銃を構えることもできていなかった

 

「出席番号12番右に1で準備しつつ4番と6番はイスの間からターゲットを撮影!律さんを通して舞台上の情報を千葉くんへ伝達!ポニーテールは左前列へ前進!バイク好きも左前列へ進みましょう!」

 

名前で呼べば相手に情報が渡ってしまうと察した殺せんせーは出席番号やメンバーの特徴で指示を出し続けた

 

「彼方くん大丈夫?」

 

「ひなた...実は、めちゃくちゃ痛い...」

 

「え〜」

 

殺せんせーのシャッフル中たまたま隣同士になった彼方とひなた。ひなたは彼方の弾が掠った左肩を見て心配する。当の彼方はさっきは凛香の前だった手前我慢をしていたが、今は痛みで涙目となっていた

 

「チラッと聞こえたけど速水さんの前ではあんなに男らしかったのに」

 

「彼女の前だとかっこつけたいんだよ男は」

 

「へぇ。やるじゃん彼方くん。そういうの私嫌いじゃないよ」

 

「ありがと」

 

「じゃあね彼方くん。後で手当してあげるから」

 

「おう、任せるわ」

 

「最近竹林くん一推しのメイド喫茶に興味本位で行ったらちょっとハマりそうで怖かった人、撹乱のため大きな音を立てる!」

 

「うるせー!なんで行ったの知ってんだテメェ!」

 

「自分の部屋の棚の上から三段目左から4冊目に表紙を変えて速水さんの写真フォルダーを大切に保管している人、叫びながら左へ9!」

 

「なんで知ってるんですか!!!!!?」

 

こんな状況で隠していた秘密が暴露された寺坂と彼方。しかしそんな敵にはどうでもいいような情報が敵の思考を鈍らせていた

 

「さていよいよ狙撃です千葉くん。次の先生の指示の後君のタイミングで撃ちなさい」

 

「どこだ!」

 

「速水さんは状況に合わせて彼のフォロー。敵の行動を封じるのが目的です。ですがその前にあまり感情を表に出さない2人にアドバイスです。君達は今日先生への狙撃を失敗したことで射撃の腕に迷いを生じさせている。言い訳や弱音を吐かない君達はあいつらなら大丈夫と変で勝手な信頼を押し付けられたこともあるのでしょう。苦悩していても誰も気づいてもらえない」

 

龍之介も凛香も思い当たる節はあった。親、同級生、先生。自分ではそんなつもりはないのに勝手にそう思い込まれてしまっていた

 

「しかし今君達がそんなプレッシャーに押し潰される必要はない。もし外した時は人も銃もシャッフルして全員誰が撃つかわからないような戦術に切り替えます。ここにいる皆が訓練と失敗を経験したからこそできる戦術です。君達の周りにはそんな仲間がいる。しかし君達には以前から親身になって隣にいてくれた人物が1人いたはずです。そんな彼も君達を信頼し、そして頼って欲しいと心から願っている。安心して引き金を引きなさい」

 

親やクラスメイトからもなにを考えているかわからないと言われたのに龍之介自身が思っていることを的確にとまではいかないが察してくれる同級生

 

テストの点数が低く悔しい思いをしても親や先生になぜ涼しい顔をしていると叱られる凛香の隣にそっと寄り添って慰め、悔しい思いを共有してくれる恋人

 

偶然にも2人の一番近くにいたやつは一緒だったが、彼方はいつも自分達のことを気にかけてくれていたと心に感じた

 

「では、行きますよ!出席番号12番、立って狙撃!」

 

「ビンゴ!」

 

パンッ!

 

敵のたまが眉間を貫いた。しかしそれは出席番号12番の菅谷ではなく、菅谷が準備していた人形だった

 

『狙うならあの位置です!』

 

「オッケー」

 

パンッ!

 

「は、ははっ!外したな。これで2人目も場所ガハッ!」

 

龍之介が狙ったのは敵ではなく敵頭上にある吊照明の金具だった。なんなら敵本体を狙うよりもよっぽど正確な射撃が求められるだろう

 

「クッソがー!!!」

 

パンッ!

 

「ふぅ...やっと当たった」

 

吊照明が直撃しても倒れず銃を構えた敵の銃を凛香が撃ち落とした

 

「よっし今だ!」

 

「すごいすごい!」

 

「はぁ...音立てずに作ってたから疲れたぜ」

 

敵の手から銃が離れたため前列に一度っていた寺坂と吉田がすかさず飛び出しこれまで同様ガムテでガチガチにした

 

「やったな龍之介」

 

「あぁ。なんとかなったよ」

 

「もっと中学生らしく喜んだらいいのによ」

 

「そんなキャラじゃないんだ。彼方こそもっと中学生らしく痛んだらいいんじゃないか?」

 

「そんなかっこ悪いことできっか」

 

「...ありがとな彼方」

 

「ん?」

 

「さっき殺せんせーに言われて、彼方がいたからここまで腐らずやって来れたのかなって思ってさ」

 

「そっか。ま、また困ったことがあったら相談してくれ。話は聞くからさ」

 

「あぁ、助かる」

 

「彼方」

 

「凛香、お疲れ」

 

「ありがと。彼方のおかげで勇気出た」

 

「いつもオレが凛香から元気とか勇気もらってばっかりだったから。さすがにそろそろ返していかないと」

 

「そうね。早くしないと一生返せなくなるぐらい溜まっちゃうかも」

 

「かもなぁ...」

 

「冗談。私も同じぐらい彼方からたくさんのものもらってる」

 

「そっか?ならまた元気を!」

 

「調子に乗らないで」

 

「グハッ!凛香...オレ怪我人...」

 

「ならおとなしくしてて」

 

「イエスマム」

 

すぐ調子に乗る彼方は凛香に再度ハグを求め手を広げるがその無防備となった腹に凛香のチョップが炸裂した。凛香の拒否をくらった彼方はシュンとなっているが、いつも通りの彼方を見て凛香は自分の幸せな日常がそこにあることを感じ自然と笑顔になってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、ようやく体が動くようになってきた。まだ力半分ってとこだが」

 

「力半分でももう俺らの倍強ぇ...」

 

「あの人1人で入った方がよかったんじゃ...」

 

最上階への階段の見張りを烏間先生が一瞬で無力化し遂に最上階へ向かおうとしていた

 

「もう時間がない!」

 

「みなさん、この上にいるであろう黒幕についてわかってきたことがあります。彼は殺し屋の使い方を間違っている」

 

「え...」

 

「それってどういう...」

 

「見張りや警護など殺し屋の仕事ではない。彼らの能力はフルで発揮すれば強力なものです」

 

「確かにあいつ狙った的は1cmすら外れてなかった」

 

「カルマくんも日常で後ろから忍び寄られたらあの握力に握りつぶされていたでしょう」

 

「そりゃね...」

 

「やはり黒幕は殺し屋ではないということか。よし、個々に指示を出していく」

 

侵入には2列縦隊。それぞれ磯貝、吉田を先頭に後に続き黒幕を包囲する作戦だ

 

そして烏間先生が先に侵入し黒幕の様子を伺う。合図で全員が侵入した

 

(ナンバ!忍者も使用していたと言われている歩行技術。どうりで最近の教室で物音が立つ暗殺がなくなったと思いました。君達は本当に私の自慢の生徒です。だからこそ目の前の敵に臆してはいけませんよ!)

 

敵に未だ動きはない。テーブル下には治療薬が入っていると思われる爆弾付きのアタッシュケース。そしてテーブルの上にはその起爆スイッチ

 

「痒いな〜実に痒い。思い出すと痒くなる。そのせいかな、いつも傷口が空気に触れるから感覚が鋭敏になってるんだ!」

 

黒幕がいきなり話だしたかと思いきや大量の起爆スイッチが投げ捨てられた

 

「言ったろー?そもそもマッハ20の怪物を殺す準備で来てるんだ。リモコンだって超スピードで奪われないよう予備も作る。うっかり俺が倒れ込んでも押すくらいのな」

 

聞き覚えのある声。一生聞きたくない声。前に聞いた時よりも一層邪気を含んでいる感覚がする

 

「行方不明になったの人物は3人の殺し屋の他にもう1人。防衛省から姿を消した者がいた。どういうつもりだ、鷹岡!」

 

「悪い子達だ。講師に会うのに裏口から来る。父ちゃんはそんな子に育てたつもりはないぞー?仕方ない、夏休みの補修をしてやろう」

 

「鷹岡...先生...」

 

「屋上へ行こうか。愛する生徒達に歓迎の用意をしてあるんだ。ついてきてくれるよなー?お前達は俺の慈悲で生かされてるんだから」

 

治療薬が鷹岡の手にある以上逆らうことはできない。全員いう通りに鷹岡の後を追って屋上に出た

 

「殺し屋を雇いウイルスで生徒を苦しめる。血迷ったか鷹岡!」

 

「おいおいおい。俺は至極まともだぜ。地球が救える計画なんだ。おとなしくそこのちっこいの2人に賞金首を持って来させりゃ俺の暗殺計画はすんなり仕上がったのになー」

 

鷹岡の計画では対殺せんせー弾を敷き詰めたバスタブに茅野と殺せんせーを入れ上からセメントで固める。脱出するには生徒ごと爆発で吹き飛ばさなければならないが生徒に優しい殺せんせーが生徒犠牲にして脱出などしないと踏んだらしい

 

「悪魔か...」

 

「全員で乗り込んできた時は肝を冷やしたが、やることはそんなに変わらねぇ。お前らを何人生かすかは俺の機嫌次第だからな!」

 

「許されると思いますか...そんなことが!」

 

「これでも人道的な方さ。お前らが俺にした非人道的なことに比べりゃあな!屈辱の目線と騙し打ちで突きつけられたナイフが頭ん中チラつくたびに顔が痒くなって夜も眠れねぇんだよ!落とした評価は結果で返す。受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す。特に潮田渚!俺の未来をぐちゃぐちゃにしたお前だけは絶対に許さん!」

 

「背の低い生徒を要求したのは渚狙いだったのか」

 

「完璧な逆恨みじゃねぇか!」

 

「つまり渚くんはあんたの恨みを晴らすために呼ばれたわけ?その体格差で勝って本気で嬉しいの?俺ならもっと楽しませてあげられるけど?」

 

「いかれやがって...テメェが作った土俵で渚が勝っただけじゃねぇか。言っとくけどな、あの時テメェが勝手ようが俺らテメェのこと大嫌いだからよ!」

 

「テメェらの意見なんて聞いてねぇ!俺の指一本で砂利が半分消されるの忘れんなぁ!」

 

「クッ...!」

 

「チビ、テメェ1人で来い。この上のヘリポートだ」

 

「渚ダメ!言う通りにしたら...」

 

「行きたくないけど行くよ」

 

「早く来いよオラァ!!!」

 

「あれだけ興奮してたら何しでかすかわからない。話を合わせて落ち着かせて治療薬を壊さないように渡してもらうよ」

 

「渚くん...」

 

「渚...」

 

「にゅー...」

 

「銃貸して凛香」

 

「彼方、どうするの?」

 

「ん?渚含めてみんなのこと助けようと思って」

 

「よせ。下手に動けばすぐスイッチを押すぞ」

 

「あいつは渚とのタイマンを求めてる。治療薬を壊せば烏丸先生を含め全員で取り押さえにかかるから当分は押さないはずです」

 

「しかし...」

 

「渚の交渉で上手く行くなら万々歳。でもそれは無理でしょ。磯貝、手伝ってくれ」

 

「あ、あぁ...」

 

「あと誰でもいいから律に渚の状況撮らせといて」

 

「わかった」

 

鷹岡は彼方の想像通り渚との一対一を望んでいるためヘリポートへの階段を爆破して誰も来れないようにした

 

彼方は磯貝と一緒にヘリポート下に移動した

 

「律、上の状況映して」

 

『了解です』

 

律が映してくれた動画では渚が鷹岡に土下座させられていた

 

「位置確認オッケー。頼むぞ磯貝」

 

「任せてくれ。絶対上げてみせる」

 

「行くぞ」

 

彼方は助走を取りこちらを向いて構える磯貝に向かって全力疾走した

 

「せーっの!」

 

「っ!上がれー!!!」

 

磯貝が組んだ両手の上に彼方が足を乗せ、磯貝が真上へ飛ばした

 

「狙い撃つぜー」

 

パンッ!

 

「ウガッ!」

 

「渚ー!あとは頼んだぞー!!!」

 

ヘリポートまで飛ばされた彼方が放った銃弾が鷹岡の右手に持っていたスイッチを射抜いた

 

「彼方くん!」

 

「あ、やべっ...」

 

彼方のシナリオはここまで。しかし失念していた。着地のことを考えていなかった。当然クッションなどはない。彼方は空中で覚悟を決めなんとか体勢を変えて地面に落ちた

 

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