ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室 作:てこの原理こそ最強
「彼方くん、班は決まったかな」
「すまん、委員長。何せずっとこんな感じなんだ」
「あぁ・・・」
委員長の片岡から聞かれたことに対して右手の親指を立てて後ろを指す。そこでは凛香、桃花、有希子がいがみ合っている。いつもそんなに仲悪いわけじゃないのにな
「まぁ決まったら私か磯貝くんに伝えてね」
「了解した」
と伝えると委員長は手を降って次の授業の体育の準備をしに行った
「彼方はか、彼女である私一緒に行くから2人は遠慮してくれないかな」
「修学旅行だし別にそういうの関係ないんじゃないかな。だからカナくんは私の班に入るよ」
「それだったら私でもいいんじゃないかな」
未だに3人の戦いは終わる気配が見られない
「まったく3年生も始まったばかりのこの時期に修学旅行とは先生あまり気乗りがしません」
そいう割には舞妓のような化粧と着物、扇子や髪飾りと言ったものを身につけている
「ウキウキじゃねぇか!」
「しかも舞妓かよ!」
「しかも似合ってるよ!」
その姿に前原、三村、岡島からツッコミを受ける
「バレましたか。正直君達との旅行が楽しみで仕方ないのです」
ものすごいスピードの早着替えでいつも通りの先生の服装に戻って本音を語る殺せんせー
テストの後は修学旅行。暗殺のことはあるけどこれからも行事は目白押しだ
体育の授業は基本外で行われる。授業開始前は必ずその日のメニューを烏間先生から聞かされるため一度全員が集まって先生の前に座る。今日は授業が終わってからも集められた
「知っての通り来週から京都二泊三日の修学旅行だ。君らの楽しみを極力邪魔したくはないがこれも任務だ」
「ってことはあっちでも暗殺?」
「その通りだ」
岡野の質問に素早く返す烏間先生。そしてまた話を続ける
「京都の街は学校とは桁違いに広く複雑。しかも君達は回るコースを班毎に決めやつはそれに付き合う予定だ。スナイパーを配置するには絶好のロケーション。既に国は狙撃のプロを手配した。成功した場合、貢献度に応じて100億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」
『はーい』
みんな殺せんせーを暗殺しなければいけない気持ち半分、もっと自由にコース選びをしたいの気持ち半分の返事をする
「では終わる前に波風くん」
「はい?」
「先日君はやつの触手を一本切ったと聞いたが本当か?」
「えぇ、まぁ」
「できればどのようにやったか教えてはくれないか?」
「いいですけど、おそらく参考にはならないと思いますよ?」
「それならそれでもいい。生徒の実力の把握はしておきたい」
「わかりました。では烏間先生はそこに立っててください。自分がナイフで攻撃しますので普通に避けてくれて構いません」
「わかった」
中間テスト返却日の日に殺せんせーの触手を切り落とした種を知りたいとのことなのでオレは烏間先生に従い、立ち上がってみんなの目の前に移動し烏間先生と対峙する
「では、いきます」
「あぁ、いつでもい・・・」
「はい、切りました」
「なっ!」
『っ!』
烏間先生の実力のほどはクラスのみんなからある程度聞かされていたし、今日まで何度も授業の中でこの身で体感してきた。だから通用するかどうか不安ではあったが初見ってこともあって今回は効いたみたいだ
「なるほど〜、“縮地法”ですか」
「さすがにバレましたか、殺せんせー」
「いや〜、これは一本食わされましたね、烏間先生」
「あぁ、初めて見たが・・・これはすごい技術だ」
殺せんせーと烏間先生に褒められて悪い気はしないな、うん
「おい先生!今何が起こったんだよ!?」
「彼方が一瞬で烏間先生の背後に・・・」
全員驚いている中で前原と磯貝が先生に質問した
「縮地法。それは重心や腰の高さを変えずに地面を蹴らずに重力を利用して相手との間合いを一挙動でまたぐようにして詰めるという沖縄武術の一つです」
「いわゆる目の錯覚だな」
みんなは殺せんせーの説明に対してよく理解できずポカーンとしている
「簡単に言うと少しの距離を一瞬で来たように見せる技ってこと」
「それならなんとか理解できるな」
「彼方お前すげぇな!」
クラスメートからも賞賛の声。うん、悪くない
「でもそんな凄い技、殺せんせーに見せちゃっていいの?」
すると桃花からそんな心配の質問もきた
「まぁいづれはバレるものだし、ある程度の距離じゃないと使えないからね」
「そっか」
「でも・・・」
その瞬間、またも殺せんせーの触手が一本切られた
「油断は禁物だぞ?殺せんせー」
「にゅや!いつの間に!?」
「オレは前後左右に移動できる」
「っ!あれは前後だけの技だったはず!」
「それは昔のことだ」
「そうですか。これは厄介なアサシンを招き入れてしまいましたね」
\キーンコーンカーンコーン/
そこで終わるのチャイムが鳴り各自着替えのために部屋に戻って行った。戻る前にオレは凛香に袖を掴まれた
「その、カッコよかったわよ」
「おう、ありがとな」
それだけ行って凛香は校舎の方に歩いて行った
「神崎さんでどうでしょう!?」
「おぉ!異議なし!」
着々と修学旅行の班が決められていく中で、オレはボッチをきめていた
「あ、彼方くんも一緒に来るよね?」
「ん?」
「あぁ、カナくんはこっちに来るから有希子ちゃんは4班で楽しんでてよ」
「矢田さん。そうやって強制するのはよくないと思うな」
「強制なんてしてないよ」
「あの、両腕を引っ張り合うのはよしてほしいかな・・・」
オレの腕が太いからなのか2人の手が小さいからなのかオレの腕の肉摘んでんて地味に痛いんだよね・・・てかなんで杉野は泣いてんの?
「よし!じゃあどこ行くか決めよう!」
茅野はオレがこんな状況なのに楽しそうだな・・・
「ふん、ガキねぇ。世界中を飛び回った私には旅行なんて今更だわ」
「じゃあ留守番しててよ、ビッチ先生」
「花壇に水やっといてー」
誰も自慢気に話すビッチ先生に目をやろうとはせずにコース選びに熱中しているクラスのみんな。誰からも相手にされなかった、むしろ留守番を言い渡されたビッチ先生は目を点にしている。そして次第に眉間に皺を寄せていく
「何よ!私抜きで楽しそうな話してんじゃないわよ!」
なんと理不尽な!
「だぁもう!行きたいのか行きたくないのかどっちなんだよ!」
「うるさい!仕方ないから行ってあげるわよ!」
自分だけ仲間ハズレは嫌のようでなんとも子供の思考であるビッチ先生に前原も怒鳴る。そこで教室の前のドアがガラッと開いた。そこからは殺せんせーがざっとクラス人数分ほどある広辞苑並みに分厚い本を持っている
「一人一冊です」
「何ですか?」
「修学旅行のしおりです」
殺せんせーは素早くそれを一人一人渡して行く。って重っ!なんでオレに桃花と有希子の分まで置くんだよ!
「辞書だろ!これ!」
「イラスト解説の全観光スポット。お土産人気トップ100。旅の護身術入門から応用まで。昨日徹夜で作りました!初回特典は組み立て紙工作金閣寺です!」
「どんだけテンション上がってんだ!?」
気合い入れすぎだっつーの。全部読むのに一体どんだけ時間かかるんだよ
「彼方」
「ん?凛香?すまん、しおりが重くて後ろ向けん」
後ろから凛香の声がしたがいかんせん先生から配られたしおりが三冊はさすがに重く、しかもまだ両腕は桃花と有希子に拘束されたままで後ろを向けない
「京都、一緒に回りたい」
「一緒の班ってことか?それとも自由時間で二人きりってことか?」
「・・・どっちも」
「ん、わかった。ってことで悪い二人とも。誘ってくれたのは嬉しいんだが、オレは二班に行くことにするよ」
「そっか」
「残念だけど、仕方ないね」
こうしてようやくオレは二人から解き放たれた
「あの・・・しおり持ってほしいんだけど・・・」
「私の家カナくんの隣だし、家までよろしくね♪」
「私も彼方くんの帰り道の途中だから、よろしくね彼方くん♪」
「ま、マジか・・・」
こうして二人のしおりをオレが持って帰る羽目になってしまった
放課後、オレは凛香と一緒に帰っている。くっ!しおり持ってるから手を繋げない!
「ったく、なんでオレが・・・」
「大丈夫?一個持とうか?」
「凛香に持たせるぐらいなら手が折れた方がマシだ」
「・・・そっか」
手伝うと言ってくれた凛香の優しさに涙しそうです
「それで、凛香はどこ行きたいんだ?」
「嵐山とか行ってみたいかも」
「おー、いいんじゃないか?二人で行くか」
「うん」
凛香の笑顔。他人の前では滅多に見せない凛香の笑顔を見れるのもオレの特権だな
「彼方」
「ん?」
「修学旅行用の買い物に付き合ってくれない?」
「あぁ、そんぐらいいいぞ?いつだ?」
「土曜日がいいかな」
「オッケー。時間とかはまた連絡してくれ」
「わかった」
ん?これってデートか?デートだよな?デートであってほしい。デートなはずだ。デートでないわけがない!