ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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修学旅行の時間①

 いやぁ、ついに修学旅行の日が来たな〜。ていうか眠気ハンパないな

 

 しかしどうしてオレは一週間のうちに同じ雑貨屋さんに三度も行かなければならなかったのか・・・いや、凛香とは仕方ないよ?ちゃんと約束もあったし。でもなんでその前に桃花と有希子とも行く羽目になったのやら・・・

 

 断ってもよかったじゃないかって?断ったら後が怖いじゃん。あの二人だぜ?見返りに何か要求してくるに決まってるじゃん・・・まぁ三人ともそれなりに楽しんでくれたらしいからよかったけど

 

 そんで今は東京駅の京都に向かうための新幹線のホームにいるぜ

 

「うわぁ、A組からD組までグリーン車だぜ・・・」

 

「うちらだけ普通車。いつもの感じだね」

 

「オレはどこでも寝れるから特に気にならねぇけどな」

 

「カナくんは昔からどんな状況でもどんな場所でも寝れてたからね」

 

 先公と他クラスの生徒がなんか言ってるけど気にしないに限るな。ふぁ〜寝み・・・

 

「ごめんあそばせ。御機嫌よう、生徒達」

 

「ビッチ先生、なんだよそのハリウッドスターみたいな格好はよ」

 

 そう菅谷が指摘したビッチ先生の私服はどうにも一介の教師のする格好ではなかった

 

「ふふふ、女を駆使する暗殺者としては当然の心得。いい女は旅ファッションにこそ気を使うのよ」

 

「そんなこと言って、烏間先生に怒られ・・・あっ」

 

 怒られるぞと言おうとしたところでビッチ先生の背後に烏間先生のご登場。ビッチ先生、南無・・・

 

「目立ちすぎだ。着替えろ。どう見ても引率の先生の格好じゃない」

 

「堅いこと言ってんじゃないわよ、カラスマ!ガキどもに大人の旅

「脱げ。着替えろ」

 

 さすがのビッチ先生も烏間先生の鬼の形相には圧倒されたようで、派手派手な服から一転、ダサいジャージ姿に変身した

 

「誰が引率なんだか・・・」

 

「金持ちばっか殺してきたから庶民感覚がズレてるんだろうな・・・」

 

 新幹線に乗り込み椅子の上でショボくれているビッチ先生に対しての我らが委員長二人による尤もな意見。さすがである

 

 新幹線が出発しそれぞれ自分達の時間を楽しんでいる。京都での最終確認をする者、人生ゲームで楽しむ者、etc・・・

 

「龍之介はなんでスコープ磨いてんだよ」

 

「なんかこうしてると落ち着くようになってな」

 

「職人かよ・・・ほれ、凛香」

 

 もう職人の域に達している龍之介は一先ず置いといてオレはカバンの中から小さな袋を出してそれを凛香に渡した

 

「オレ特製のクッキーだ。食べたいって言ってたろ?」

 

「ありがと」

 

「へぇ〜。彼方はお菓子作れんのか」

 

 匂いにつられたのかさっきまで話をしていた岡島と菅谷まで興味を示してきた

 

「なんかいい匂いするね」

 

「倉橋か。一つ食うか?」

 

「いいの?いただきま〜す」

 

 椅子の後ろから顔を出してきた倉橋にオレはカバンからもう一つ袋を出しその中から一枚口元に持って行ったら倉橋はそれをパクッと頬張った

 

「すごい美味しいよ!これ!」

 

「お口に合って何よりだ。もう一個食うか?」

 

「食べる〜!」

 

 さっきと同じように倉橋の口元にクッキーを持っていく。倉橋もさっきと同じようにそれをパクッと頬張った。なんだろう、倉橋には悪いがペットにお菓子あげてる気分だ

 

「む〜。カナくん、陽奈乃ちゃんに優しくない?」

 

「そうか?お前も食うか?桃花」

 

 オレは取りやすいように桃花に袋の開け口を向けて差し出した

 

「私にはやってくれないんだ・・・」

 

「ん?」

 

「何でもない!はむ・・・いつも通り美味しいよ!」

 

「なんで怒ってんだよ」

 

 なんとも力強く美味しいと言ってくる桃花。嬉しいんだけどなんだかな・・・

 

「彼方くん。私もいいかな?」

 

「有希子か?いいぞ。ほれ」

 

 通路を挟んで有希子も欲しいと言ってきたので桃花と同じように袋を持った手を伸ばす

 

「私も倉橋さんみたいに欲しいな」

 

「はぁ?なんで?」

 

「お願い」

 

「はぁ・・・ほらよ」

 

 仕方なく袋から一個取り出し有希子に向かって手を伸ばす。有希子は右手でその長い髪をどかす仕草をしながらクッキーをついばんだ

 

「あー!!!」

 

『なんかエロっ!』

 

「桃花、うるさいぞ。岡島と菅谷は何言ってんだ」

 

「カナくん、なんで私にはしてくれないの!?」

 

「座ったまま真後ろにどうしろってんだ」

 

 ぶうぶう言ってる桃花は気にせず横に目を向けると凛香がじっとこっちを見ていた

 

「ほれ」

 

 オレは凛香の言いたいことを察し、凛香の持っている袋から一個取り出し凛香の口元に持っていく。凛香は恥ずかしいのか少し躊躇ったが最後にはパクッといった。恥ずかしいならやめればいいのに

 

「彼方ー。俺達にもくれよー」

 

「私も欲しい!」

 

 後ろの方から前原と岡野の声がしたのでオレはカバンから新たな袋を取り出し天井に当てないように後ろに放り投げた

 

「サンキュー」

 

「班の連中で分けろよ?原さん。これそっちの分」

 

「あらいいの?ありがとう」

 

「有希子もこれそっちで分けてくれ」

 

「うん、ありがとう。美味しかったよ」

 

「それはよござんした」

 

「桃花も。倉橋、ちゃんと委員長や磯貝達にもあげろよ?」

 

「わかってるよ〜」

 

「む〜」

 

 桃花はまだ膨れてんのか?

 

「あれ、そういや殺せんせーは?」

 

「そこそこ」

 

 杉野の疑問にオレは窓の方を指差す。するとそこには新幹線の外で窓に張り付いた殺せんせーがいた

 

『うわっ!』

 

「なんで窓に張り付いてんだよ、殺せんせー!?」

 

「いやー、駅中スイーツを買ってたら乗り遅れまして。次の駅までこの状態で一緒に行きます。あーご心配なく。保護色にしてますから服と荷物が張り付いているように見えるだけです」

 

「それはそれで不自然だよ!」

 

「そんなことより!彼方くん!私にもクッキーください!」

 

「いいけど、早くしないとみんなに食われんぞ。あ、烏間先生もどうぞ。ビッチ先生も」

 

「あぁ、ありがとう」

 

「ぐすっ・・・貰っておくわ」

 

 ビッチ先生、まだいじけてるくせになんでそんな上からなんだよ。なんか腹立つな

 

『殺せんせー美味しいよー』

 

「にゅやっ!羨ましい!」

 

 次の駅で殺せんせーも中に入ってようやく全員が揃った

 

「いやー疲れました。目立たないように旅行するのも大変ですねぇ」

 

「そんなクソでかい荷物持ってくんなよ」

 

「ただでさえ殺せんせー目立つのに」

 

「てか、外で国家機密がこんなに目立っちゃヤバくない?」

 

「にゅやっ!」

 

「その変装も近くで見ると人じゃないってすぐわかるし」

 

 確かに変装するにしてもあれじゃな・・・

 

「殺せんせー、ほい」

 

 と菅谷がさっきから作業していたものを先生に投げた。殺せんせーは五本指の手袋に対して二本しか入っていない手で受け取った

 

「まずそのすぐ落ちる付け鼻から変えようぜ」

 

 殺せんせーはその菅谷が作った付け鼻を付けてみる

 

「おー。すごいフィット感」

 

「顔の曲面と雰囲気に合うように削ったんだよ。オレそんなん作るの得意だから」

 

 手に持っているカッターとヤスリをポンポンと投げながら得意げに話す菅谷。今まであまり目立って来なかっただけに少し意外な一面が見られた

 

 

 

 

 

 そして京都に着いてバスに乗り泊まる旅館に到着した。ちなみに言っとくとA組からD組までは高級ホテル、オレ達E組は旅館だ。オレはホテルより旅館の方が好きだからこっちでよかったけどね

 

「新幹線とバスで酔ってグロッキーとは」

 

 殺せんせーはというと三村の言うように新幹線とバスに酔ってフロントのソファでグロッキー状態にあった

 

「大丈夫?寝室で休んだら?」

 

 岡野が心配して言葉をかけているがそれと同時にナイフを振り下ろしている。言っていることとやっていることは矛盾に等しいな。委員長と磯貝もやってるし・・・

 

「ご心配なく。先生これから一度東京に戻ります。枕を忘れてしまいまして」

 

「あんだけ荷物あって忘れ物かよ!」

 

 ツッコミを入れている三村の隣で渚が何かを書いていた。気になったので覗いてみる

 

「渚、何書いてんだ?」

 

「彼方くん。先生の弱点をメモっとこうと思って」

 

「へぇ〜」

 

「どう?神崎さん、日程表見つかった?」

 

「ううん」

 

「有希子、どうした?」

 

「日程表どこかで落としちゃったみたい」

 

「そんなん作ってたのか。有希子は真面目だな」

 

「先生のしおりを持っていれば全て安心ですよ?神崎さん」

 

 ⦅それ持つの嫌だから纏めてんだろ⦆

 

「確かにバックに入れてたのに。どこかで落としたのかな・・・」

 

 このときは有希子が日程表を落としたことに対してそこまで深く考えなかった。でもこれが後であんなことになるなんて・・・

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