ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室 作:てこの原理こそ最強
クラスメート誘拐事件が解決して宿に帰って来ると烏間先生からこっぴどく怒られた。先生の部屋で三十分ぐらい正座で烏間先生とマンツーマン。でも生徒を大切に想ってくれているというのがひしひしと伝わってきた
烏間先生のお説教から解放されて部屋に戻る途中で小さなゲームコーナーがあった。中には有希子が何かしてるのを渚、杉野、茅野、奥田が見ていた
「うぉっ!どうやって避けてるか全くわからん!」
「恥ずかしいな、なんだか」
そう言いつつも慣れた手つきで左手でレバーを操作し右手でボタンを操っている
「さすがだな」
「彼方くん」
「か、彼方くん!?」
「よっ」
ゲームをプレイしている有希子に近づいて声をかけると画面を見ながら有希子が、突然来たオレに驚いたような声で茅野がそれぞれ呼んできた。茅野の顔が少し赤いのは風呂上がりだからだろうか
「よう彼方。烏間先生のお説教タイムは終わったのかよ?」
「あぁ、こっぴどく怒られたよ」
「だろうな」
「ごめんね、私達のせいで・・・」
「おいおい。なんで茅野が謝るんだよ。有希子と茅野を助けられたんだ、お説教の三十分や一時間どってことない」
申し訳なさを感じたのか茅野が暗い顔をして謝ってきたのでオレはそう返しておいた。それを聞いた茅野はいつもの笑顔に戻った
「それにしても意外です。神崎さんがこんなにゲームが得意なんて」
「黙ってたの。遊びができてもうちでは白い目で見られるだけだし。でも周りの目を気にしすぎてた。服も趣味も肩書きも逃げたり流されたりして身につけてたから自信がなかった。でもそんな私に教えてくれたのが彼方くんだったよね?」
「そんなことあったっけかな」
「照れてるの?」
「照れるところがどこにある」
いい話で終わるかと思いきやいきなり昔のことを話し出した有希子。いきなりふられたからツンデレみたいになったじゃねぇか。男のツンデレなんて需要ねぇんだよ
「ねぇねぇ神崎さん。そのとき彼方くんになんて言われたの?」
「茅野、なんでそんな目を輝かせている。別にどうでもいいだろ」
「えっとね」
「有希子も話そうとしなくてよろしい」
「“見た目や肩書きなんて関係ない。大切なのは中身だろ。自分のしたいようにすればいいんじぇね?”って言ってくれたの」
話すのかよ・・・
「へぇ〜。さっすが彼方くん!いいこと言うね!」
「そんなこと言ったかな。記憶にございません」
「また照れてる♪」
「照れてねー」
「彼方くんかわいい♪」
「可愛くねぇ。茅野も乗るな」
この二人、攫われてたのにさらに仲良くなってねぇか?
「しっかしボロい旅館だよな。寝室も男女大部屋二部屋だし。E組以外は全員ホテルの寝室だってよ」
「いーじゃん。賑やかで」
有希子達女子と別れて偶然ジュースを買いに来ていた岡島と会い一緒に部屋に戻っている。すると男湯の前でこそこそとしている金髪と紫髪を見つけた
「ねぇ、二人は何してるの?」
「しっ!」
「決まってんでしょ?覗きよ」
「覗き!?」
「それオレらのジョブだろ!」
「ジョブではねぇよ」
まぁ確かに覗きと言えば誰もが男が女湯を覗くことを考えるだろう。だが中村と不破は男湯をそっと開ける
「あれを見てもそれが言える?」
中には殺せんせーがいつも着ているガウンがかかっていた
「あの服がかけてあって服の主は風呂場にいる」
「言いたいことわかるよね・・・?」
「う、うん・・・」
「今なら見れるわ、殺せんせーの中身。首から下は触手だけか胴体あんのか。暗殺的にも知ってて損はないわ」
「この世にこんな色気のない覗きがあったとは・・・」
岡島はそういうがやはりみんな気になるようで抜き足差し足忍び足で音を立てないように風呂場に近づく
中村がそーっと風呂場のドアを開けると中では殺せんせーが泡風呂を楽しんでいた
「女子か!」
「おや、みなさん」
「なんで泡風呂入ってだよ・・・」
「入浴剤禁止じゃなかったっけ」
「これ先生の粘液です」
「・・・は?」
先生の言った一言にポカンとする中村
「泡立ちやすい上にミクロの汚れも浮かせて落とすんです」
「ホント便利な体だな」
「でも甘いわ。出口は私達が塞いでる。浴槽から出るとき必ず私達の前を通るよね?殺すことはできなくても体ぐらいは見せてもらうわ」
中村はそう言ってスッと浴衣からナイフを取り出す
「そうはいきませんねぇ」
パッと立ち上がった殺せんせーにはお湯が寒天のように纏わり付いている
「煮こごりか!」
「おっと湯冷めしてしまいます」
そのままの状態でニュルフフフと笑いながら浴槽の上にある小窓からスルリとと抜け出した
「逃げた・・・」
「中村、この覗きむなしいぞ」
「修学旅行でみんなのこと色々知れたけど」
「殺せんせーのことは全くわからんかったな」
「大部屋でだべろっか」
あれ?ここに来てオレ喋ったっけ?
大部屋に着いてみんなで話しているといつの間にか気になるクラスの女子ランキングなるものの話になった
「やっぱり一位は神崎か」
「まぁ嫌いなやつはいないわな」
「で?うまく班に引き込めた杉野はどうだったん?」
「それがさ、色々トラブルあってさ。じっくり話すタイミングが少なかったわ」
「あぁなんか大変だったらしいな」
「気になるのは誰が誰に入れたかだよなー」
「オレは一人に決められないよー!」
クラスの女子の名前を紙に書いて回して集計したため誰がどの子に票を入れたかはわからない。岡島に関しては誰にも入れられず悶絶している
「それに神崎さんの中には絶対に彼方が出てくるらしいし・・・はぁ・・・」
「は?そんなわけないだろ」
『爆ぜろ!この鈍感リア充!』
なんで今の一言だけで全員からこんなツッコまれなきゃならんのだ
「渚、お前は誰に入れたんだよ?」
「えっ?ぼ、僕は・・・」
「そういう前原こそ誰に入れたんだよ?」
「俺か?ふふん、そいつは言えねぇな」
「腹立つ!お前みたいなのがモテてるかと思うとまた腹立つ!」
前原は顔だけはいいからな。まぁ性格知って逃げられるのが常なんだけど。なんとも残念な
「おっ、面白いことしてんじゃん」
「カルマ」
そこに飲み物を買いに行っていたカルマが戻ってきた
「いいとこに来た。お前気になる子いる?」
「う〜ん、俺は奥田さんかな」
「言うのかよ」
「お、意外。なんで?」
「だって彼女怪しげな薬とかクロロホルムとか作れそうだし。俺のイタズラの幅が広がるじゃん」
「絶対くっつかせたくない二人だな」
大きな甕に棒を突っ込んでかき回しているまるで魔女のような奥田さんを想像したことは秘密だ
「んで、彼方はどうなんだよ?」
「そうだそうだ!いつも女を侍らせてるお前はどうなんだ!?」
「んなことしねぇだろ。それにオレは凛香に決まってんだろ」
「即答かよ」
前原と岡島に聞かれたので即凛香の名前を出したら三村に頭を抱えられた。解せぬ
「それよりお前らは大丈夫なのか?」
「ん?何が?」
「ほれ」
磯貝に疑問で返されたので襖の奥の方を指差す。そこにピンクに染まった殺せんせーが“生徒データ 男子③”なるものにメモをとっていた。書き終えるとそっと襖を閉めた
「メモって逃げやがった!」
「殺せ!」
オレ、カルマ、渚を残して他の男子はメモを奪還するため先生を追った。磯貝とか誰に入れたか気になるな
「さて、オレは風呂に行くかな」
「そっか、彼方くんは烏間先生のお説教で入ってなかったね」
「今なら貸切なんじゃない?」
「そりゃいいや。じゃあ行ってくるわ」
クラスの大半の男どもが殺せんせーを殺しに行っているところ悪いが、オレは一人風呂を堪能させてもらおう
女子部屋side
「え?好きな男子?」
「そうよ。こういうときはそう言う話で盛り上がるものでしょ?」
暗殺しているとはいえ中身はやはり普通の中学生。男子同様、いやもしかしたらそれ以上に女子は恋バナに花を咲かすだろう
「うちのクラスでマシなのは・・・磯貝と前原くらい?」
「そうかな?」
「前原はタラシだからまぁ残念だとして、クラス委員の磯貝は結構優良物件じゃない?」
磯貝は顔もいいし性格までいいという、E組にしてはもったいないできた男子である
「あとは、“彼方くん”とか?」
『っ!』
岡野からの“彼方”という言葉にその場の何人かが反応する
「あぁダメダメ。彼方にはもう速水さんっていう相手がいるんだから」
「・・・」
中村が続けて言ったことに速水は嬉しいけど恥ずかしいといろんな感情がごっちゃになって顔を赤くしている
「でも彼方くん、普通にカッコいいよね〜?お菓子も美味しかったし」
「そこんとこどうなんですかね?幼馴染みさんの矢田さんと何やら仲がいい神崎さん。それに今日助けてもらって彼方と目を合わせるのが恥ずかしい茅野ちゃん」
「なっ!何言ってるの!?」
なぜ中村はここまで勘がいいのか。それとも観察眼がいいのか。いきなりの指摘に速水同様顔を赤くする茅野
「おーいガキども。もうすぐ就寝時間だってことを一応言いに来たわよー」
「一応って・・・」
「どうせ夜通しおしゃべりするんでしょ?あんまり騒ぐんじゃないわよー」
ビール缶を持ちながら浴衣も着崩し、なんとも先生とは思えないビッチ先生。これを見た烏間先生はどんな反応をすることやら
「先生だけお酒呑んでズルい」
「当たり前でしょ。大人なんだから」
「そうだ。ビッチ先生の大人の話聞かせてよ」
「はぁ?」
「普段の授業よりためになりそう」
「なんですって!?」
「いいからいいから」
倉橋の失礼な言葉に強く言い返すビッチ先生を矢田が背後に回って部屋の中に引き入れる
『えー!!!』
「ビッチ先生まだ二十歳!?」
「経験豊富だからもっと上かと思ってた」
「ねー。毒蛾みたいなキャラのくせに」
「そう。濃い人が作る毒蛾のような色気が・・・誰だ今毒蛾つったの!!!?」
ビッチ先生はノリツッコミまでできるようだ
「いい?女の賞味期限は短いの。あんた達は私と違って危険とは縁遠い国に生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい。そして今目の前にあるものはしっかり掴むこと」
お新香をつまみにビールを飲んでいる英語教師からの言葉の最後で何人かの心にズキンときた。だてに百戦錬磨をかいくぐって来た人の話だけある。言葉に重みがある。お新香ボリボリ食べてるけど
「ビッチ先生が真面目なこと言ってる」
「なんか生意気ー」
「ナメんなガキども!」
「じゃあさじゃあさ、男の落とし方聞きたい!」
「あ、私も興味ある!」
岡野と中村がビッチ先生にひどい言葉をかけてるのなんてお構いなしに次の話題に写そうとする矢田と倉橋
「ふふふ、いいわよ。子どもには刺激が強いから覚悟なさい」
ビッチ先生が全員の顔を見回す。その中でも特に矢田、神崎、茅野の顔は真剣そのもの。そして真ん中にはピンクのタコが・・・ピンクのタコ?
「ってそこ!さりげなく紛れ込むな!女の園に!」
「いいじゃないですか〜。私もその色恋の話聞きたいです」
「そう言う殺せんせーはどうなのよ。自分のプライートはちっとも見せないくせに」
「そうだよ。人のばっかズルい」
「先生は恋バナとかないわけ?」
「そうよ。巨乳好きだし片想いくらい絶対あるでしょ」
女子全員から指を突きつけられ追い込まれる殺せんせー。そして答えは・・・
「逃げやがった!捉えて吐かせて殺すのよ!」
ナイフを片手に殺せんせーを追うため部屋から出て行く女性陣。殺せんせーの運命やいかに・・・
「ふぅ〜、いい湯だった〜」
やっぱり家の風呂とは違って足を伸ばせるってのはいいよな。さて、風呂の後はやっぱり牛乳だよなー
「彼方」
「おう、凛香も飲みものか?」
「うん」
「どれがいい?」
「オレンジかな」
「あいよ」
自販機の前でばったり凛香と会った。自販機でオレンジジュースのパックをかって凛香に渡す。オレは牛乳を買う。瓶じゃないのが心苦しいが
「ありがと」
「なんか騒がしくないか?」
「女子全員殺せんせー暗殺しに行ってるからかも」
「女子もか?男子もそんな感じだからな。ちなみにそうなった経緯は?」
「クラスで気になる男子を言ってたら殺せんせーが来た」
「そっちもか。やることは同じだな」
「男子も?」
「あぁ」
買った牛乳にストローを刺して一口飲んで凛香の方を向くとまだ開けていなかった
「彼方は・・・」
「ん?」
「彼方は誰に入れたの・・・?」
「は?そんなん凛香に決まってんだろ」
「っ!そ、そっか・・・」
それを聞いた凛香の顔はみるみる赤くなっていく
「なんだ?照れてるのか?」
「て、照れてない」
「素直じゃねぇな。まぁそれも凛香の可愛いとこなんだけどな」
「・・・バカ」
否定しながらもしっかりとオレと手を繋いでくる凛香さんちょー可愛いっす
「ねぇ」
「ん?」
「・・・」
呼んでおいて何も言わないってか。まぁオレの顔ガン見してるし何がしたいのかはわかるんだけど
「何だ?」
「・・・」
ちょっと意地悪っぽくニヤけながら聞いてみると手を握る力が強くなった。それに気づいて顔を近づけ優しく口付けする
「素直に言えばいいのに」
「言えるわけないでしょ・・・!」
「凛香は可愛いな〜」
うん、可愛い。もう一回言う?うちの彼女は可愛い。可愛いは正義。つまり凛香は正義だ・・・何言ってるかわからなくなっちった