ツンデレスナイパーの彼氏でポニーテールと乳の幼馴染みで神崎名人のライバルのいる暗殺教室   作:てこの原理こそ最強

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今回、『LとRの時間』は省きました。構成が全然浮かびませんでした・・・


転校生の時間 二時間目

「・・・

 

 ん・・・もう朝か。昨日は凛香との電話でいつもより夜更かししちまったからな、瞼が重い・・・

 

 

「・・・さん

 

 やべっ、また睡魔が・・・

 

「彼方さん!」

 

「んぁ・・・誰だ・・・?」

 

 誰かに呼ばれた気がしたので眠いが体を起こして半目状態で周りを見渡してみる。しかし誰もいるはずがない。なにせここはオレの家なのだから。まぁ桃花みたいなイレギュラーはいるが

 

「気のせいか」

 

「おはようございます!彼方さん!」

 

「・・・へ?」

 

 朝の挨拶の声がしたのはオレの枕元、充電器のささったオレの携帯からだった。その画面には律が映し出されていた

 

「律?」

 

「はい!お邪魔してます!」

 

「なんでオレの携帯に?」

 

「みなさんとの情報共有を円滑にするため全員の携帯に私のデータをダウンロードしてみました。しかしごお安心を!みなさんの所には私のコピーが行っております。私本体は教室と彼方さんの携帯にのみ行き来します」

 

「いや、本体とかコピーとかわかんないから。というかオレの携帯の中身の情報とか筒抜けなんじゃ・・・?」

 

「い、いえ。彼方さんがたとえ、その、エッチな画像を保存していたとしても、私は・・・」

 

「おい、その言い方だとオレが持ってるみたいじゃねぇか。それに顔を赤らめるのをやめろ」

 

 凛香以外に興味のない体質でよかった。でも写真とかって筒抜けだよな。まぁほとんど凛香との写真だし、いいか

 

「それで?なんでオレのとこには本体なんだ?」

 

「彼方さんのことが好きだからです!そんな彼方さんとはできるだけ私自身が共に過ごしたいな、と」

 

「随分と感情豊かになったな。でもすまんがオレには凛香が・・・」

 

「承知しています!私は何番でも構いません!」

 

「ちょっと待て!そんな言葉どこで覚えた!?」

 

「はい?有名電子小説にこのような一節があったので使ってみたのですが、もしや間違えてましたか?」

 

 いや、強ち間違いではないんだよ?うん。でもそれはラノベとかのハーレム主人公が言われるセリフであって、一介の中学生であるオレに言うものではない気がする。いやそうに違いない!

 

「まぁ律がいるとなにかと便利だろうし、これから頼りにさせてもらうよ」

 

「はい!彼方さんの通い妻である私にお任せください!」

 

「だからどこで覚えたー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 今日の天気は生憎の雨。雨はそこまで好きじゃない。なんでかって?傘持つのめんどくさいし靴下濡れるの嫌だから

 

「ではホームルームを始めます。席についてください」

 

 いつも通りの時間にホームルーム開始。しかしクラスにいる全員殺せんせーのある部分の変化に困惑している

 

「殺せんせー、33%ほど巨大化した頭部についてご説明を」

 

「水分を吸ってふやけました。湿度が高いのでー!」

 

「生米みたいだな!」

 

 その巨大化した頭部の一部をギューっと絞ると水滴が滲み出た。本当に湿気を吸ってるっみたいだ。バケツいっぱいに絞り出したところで改めてホームルームが始まった

 

「さて、烏間先生から転校生が来ることは聞いてますね?」

 

「あ〜、うんまぁぶっちゃけ殺し屋だろうね」

 

 い言い忘れてたが朝烏間先生から新たな転校生が来ることのメールがあった、と律から教えてもらって知った。普段から自分でメール確認する習慣をつけないとな

 

「律さんのときは甘く見て痛い目を見ましたからね。先生も今回は油断しませんよ」

 

「ふふふ♪」

 

 殺せんせーに褒められた(?)律はご機嫌に

 

「いずれにせよみなさんに仲間が増えるのは嬉しいことです」

 

「そういや律、何か聞いてないの?同じ暗殺者として」

 

「はい、少しだけ」

 

 同じ暗殺者として転向してきた律に原さんが何か知らないのかと聞いている

 

「初期命令では私と“彼”の同時投入の予定でした。私が遠距離射撃、彼が肉弾攻撃、連携して殺せんせーを追い詰める、と。ですが二つ理由でその命令はキャンセルされました」

 

「理由って?」

 

「一つは彼の調整に予定より時間がかかったから。もう一つは、私の性能では彼のサポートに力不足。私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」

 

 クラス内に重い空気が立ち込める。殺せんせーの指を吹き飛ばした律がその扱い・・・一体どれほどの怪物なのか

 

 すると突然ガラガラっと教室のドアが開いた。そしてそこには白い装束を身にまとい、顔まで面で隠している人物が立っていた

 

「何、あの格好」

 

「あれが転校生?」

 

 そんなわけあるか。どう見たって大人の体型だろ。その人物は唐突に鳩と出すという手品を披露した

 

「ハッハハハ、ごめんごめん、驚かせたね。転校生は私じゃないよ。私は保護者。まぁ白いしシロとでも呼んでくれ」

 

「いきなり白装束で来て手品やったらビビるよね」

 

「うん。殺せんせーじゃなきゃ誰だって・・・」

 

 殺せんせーじゃなきゃ誰だってビビるって言いたかったんだよな?渚。だがそれは的外れ。一番ビビったのは殺せんせーだ。しかもなんだ?あの姿。まるではぐれメ◯ルだ

 

「ビビってんじゃねーよ、殺せんせー!」

 

「奥の手の液化まで使ってよ!」

 

「い、いや・・・律さんがおっかない話すっるもので・・・!」

 

 液化。奥の手。マッハ20ってチート持ってんのに奥の手なんてあったのか、殺せんせー

 

「は、はじめましてシロさん。それで、肝心の転校生は?」

 

「はじめまして殺せんせー。ちょっと性格とかが色々特殊な子でね。私が直で紹介させてもらおうと思いまして」

 

 液化から元の姿に戻った殺せんせーに近づいて行くシロさん。しかしその途中で渚?茅野?そこら辺に座る誰かに目を向けた。渚?いや・・・

 

「なにか?」

 

「いや、みんないい子そうですなぁ。これならあの子も馴染みやすそうだ。では紹介します。おーい”イトナ“、入っておいで」

 

 どんな暗殺者(てんこうせい)なのかと全員の意識はシロが入ってきた教室のドアに向いた

 

「っ!有希子!」

 

「っ!」

 

 しかしその予想とは裏腹に教師の後方、寺坂の席の後ろの壁が壊され一人の制服を着た生徒が立ち込める煙の中から悠々と歩きながら入ってきて寺坂のとカルマの間の席に座った

 

 そいつが壁を破壊した際に木片が有希子に迫っていたためオレは咄嗟に席を立ち有希子に迫る木片をギリギリのところでキャッチした

 

「有希子、大丈夫か?」

 

「う、うん。ありがとう、彼方くん」

 

 幸いにも有希子にケガはなさそうなので一先ずホッとした。しかしすぐにオレはシロを睨む

 

「おー怖い怖い。そう睨まないでくれ。イトナもやんちゃな時期なんだ」

 

「そういう問題じゃないと思いますが・・・子供の躾がなってないんじゃないですか・・・?保護者さん・・・?」

 

 オレは怒りをいっぱいに含めた言葉をシロにぶつける

 

「これからはしっかりと躾けておくよ」

 

 その軽く薄っぺらい言葉にオレはシロに近づこうとするがそれは転校生の言葉で遮られた

 

「俺は勝った。この教室の壁より強いことが証明された」

 

『いや!ドアから入れよ!』

 

 みんなも空気読めよ。はぁ、興ざめだ。とりあえず有希子にケガはなかったんだし、それでいいか。オレ一息ため息を吐いて自分の席に戻った

 

「堀部 糸成だ。名前で呼んであげてください」

 

 転校生の名前は堀部 糸成と言うらしい。今のでオレの中でお前はクラス最低の位置に達したぞ

 

「ねぇイトナくん、ちょっと気になったんだけど。今外から手ぶら入って来たよね?外土砂降りの雨なのになんでイトナくん、一滴たりとも濡れてないの?」

 

 あ、確かに・・・ダメだな、頭に血がのぼるとどうも冷静さを失う。カルマには敵わんな・・・

 

 そのイトナは一度クラスを見渡し立ち上がってカルマに近づく

 

「お前はこのクラスで強い。けど安心しろ。俺より弱いから俺はお前を殺さない」

 

 カルマの頭を撫でながらカルマの方が弱い宣言。なかなか肝座ってんな。だがそれに対してカルマが反論しないってことはあいつ結構やるやつなのか・・・?まぁ最低でも壁壊せるだけのやつだが

 

「俺が殺したいと思うのは俺より強いかもしれないやつだけ。この教室では殺せんせー、あんただけだ」

 

「強い弱いとはケンカのことですか?イトナくん」

 

「力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ?」

 

「立てるさ。だって俺達・・・血を分けた兄弟なんだから」

 

『えー!!!!!き、き、き、き、き、兄弟!!!!?』

 

「負けた方が死亡な?兄さん」

 

 驚愕の事実をイトナの口から聞いたクラスのみんなは驚きを前面に出している。殺せんせーはどう思っているのだろう

 

「兄弟同士に小細工なんかいらない。兄さん、お前を殺して俺の強さを証明する。放課後、この教室で勝負だ」

 

 イトナはそれだけ言ってシロと共に教室から出て行った。ドアが閉まると同時に全員が立ち上がり殺せんせーにどう言うことか説明を求める

 

「先生、兄弟ってどういうこと!?」

 

「そもそも人とタコで全然違うじゃん!」

 

「全く心当たりがありません!先生、生まれも育ちも一人っ子ですから!」

 

 殺せんせーにも知らなかった事実らしいな。だがオレには殺せんせーの兄弟とかどうでもいい。それよりも・・・

 

「律、あいつの戦闘の詳細とかわかるか?」

 

「すみません。彼に関しての情報は共有されていません・・・」

 

「そっか」

 

 この分じゃあいつの正体とか個人情報もリークされてないだろうな

 

「彼方」

 

「ん?どうした?凛香」

 

「手、出して」

 

「へ?」

 

「いいから。手出して」

 

「いや、だからなんで・・・?」

 

「さっき、神崎助けたとき手ケガしたでしょ」

 

「うっ!な、なんのことやら・・・」

 

「バレバレだから」

 

「・・・」

 

 なんでわかったんだ?顔に出てた?いやいや、ポーカーフェイスには自信があるし。やはり速水家はエスパーなのか!?

 

「律、消毒液とガーゼ、それと包帯とか持ってない?」

 

「はい!」

 

 三秒後、律から市販の消毒液とガーゼ、包帯が出てきた

 

「いや、こんなの唾つけとけば治るから」

 

「ダメ」

 

 凛香はオレがこう言ってるのにも関わらず強引にオレの手を開かせた

 

「彼方くん・・・」

 

「有希子?」

 

「ごめんね、私のせいで」

 

 このケガのことを思ったのか有希子が神妙な面持ちでやってきた

 

「気にすんな。お前にケガがなくてよかったよ。言うなれば名誉の負傷だな」

 

 笑いながらそう言ってやると有希子に笑顔が戻った

 

「速水さん、それ私にやらせてくれないかな?」

 

「私がやるから、大丈夫」

 

「でも、私のせいで彼方くんケガしちゃったから、私がするべきだと思うの」

 

「彼方は気にするなって言ってるから問題ない」

 

「なら、間を取って私がやるよ〜」

 

 だからそんな大したことないって言ってるのに。しかもなぜここに桃花まで出てくる

 

「どうしてここで矢田さんが出てくるのかな?」

 

「二人じゃ埒があかないから、ここは幼馴染である私がやった方が手っ取り早いかなって」

 

「なら彼女の私がやるから、二人とも大丈夫よ」

 

 ありゃ〜、また始まっちゃったよ・・・三人の間で火花散ってるよ・・・これなら自分でやった方が早くね

 

「もう〜、三人ともこんなことでムキになってないの〜。彼方くん、手出して」

 

「ん、悪いな倉橋」

 

「いいっていいって。それにしても彼方くんって手大きいよね〜」

 

「そうか?別に普通だろ」

 

「そんなことないよ。なんか、安心する。はい、おしまい」

 

「サンキュ」

 

「どういたしまして。あ、一ついいかな?」

 

「ん?なんだ?」

 

 包帯を巻き終えた倉橋はオレのケガをした手と逆の手を自分の頭に持っていった

 

「はい?」

 

「そんまま動かして〜」

 

「まぁいいが・・・」

 

 オレは言われるがまま手を左右にスライドさせ、倉橋の頭を撫でた

 

「ん〜♪いい感じ〜♪」

 

「あの、いつまでやればいいのかな?」

 

「ん〜、もう少しお願〜い」

 

「・・・」

 

 倉橋さん?そんな主人に撫でられてる嬉しくなった犬みたいな表情やめて・・・なんか殺気みたいな視線がビシビシと飛んできてるから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 時は過ぎて放課後。教室内はまるでボクシングのリングのように机を楕円形に繋ぎ合わせ、その中にイトナと殺せんせーが向かい合っている

 

「机のリング?」

 

「あぁ。まるで試合だな。こんな暗殺を仕掛けるやつは初めてだ」

 

 この勝負には烏間先生とビッチ先生も見に来ていた。イトナの後方のリングの外にはシロも立っている

 

「ただの暗殺には飽きたでしょう、殺せんせー。ここは一つルールを決めないかい?リングの外に足が着いたらその場で死刑。どうかな?」

 

「なんだそりゃ、負けたって誰が守るかそんなルール」

 

「いや、みんなの前で決めたルールを破れば先生としての信用が落ちる。殺せんせーには意外と効くんだ、あの手の縛り」

 

「いいでしょう、そのルール受けますよ。ただしイトナくん、観客に危害を加えた場合も負けですよ」

 

 殺せんせーからの規定に頷きもしないイトナ。もとよりこちらは眼中にないみたいだ

 

「では合図で始めよ「ちょい待ち」・・・なんだね?」

 

「中断して悪いね。殺せんせーとやる前に、オレに一戦やらせてもらえないか?」

 

「彼方くん!」

 

「「「彼方(彼方くん)(カナくん)!!!?」」」

「承認できないね。わざわざこっちの手の内を明かすわけがない」

 

「へぇ〜、そんなこと言ってどうせ負けるのが怖いんだろ?」

 

「そんな見え見えの挑発に「弱い?」・・・イトナ・・・」

 

 シロには端からこの程度の挑発が効かないのはわかってた。でもイトナはどうか。朝からの発言を効く限り勝つことに相当な拘りを持ってると思った。ならこっちを挑発すればいい

 

「オレが、弱い・・・?」

 

「イトナ、よすんだ・・・」

 

「そ。だからオレとはできないってことだろ?いや〜、そうとは知らず試合中断して悪かったね〜」

 

「俺が弱いはずがない。いいだろう、殺せんせーより先にお前を殺す」

 

 かかった。シロの制止も聞かずダメな子供だな。親の顔が見てみたい。あ、そこにいたんだわ。でもどっちにしても顔は見えないわ

 

 オレはリングの中に入り殺せんせーの前まで歩み寄る

 

「彼方くん、いけません」

 

「すまん殺せんせー。まださっきのことが許せなくてね。まぁクラスメートとの過激な交流だと思ってよ」

 

「・・・わかりました。しかし危険と察知したら即座に中断します!」

 

「オッケー、それでいいよ」

 

 殺せんせーはてくてくと烏間先生の隣に移動していった

 

「さて、お待たせしたな。ルールはさっきと同じでいい。リングの外に出たら即死刑、だっけ?」

 

「はぁ、仕方ない。イトナ、すぐ終わらせるんだ。それと、()()はまだ出すな」

 

 あれ、そのあれとやらは気になるが恐らく殺せんせー用に隠している武器などと推測できる。自らハンデを付けてくれるとは都合がいい

 

「じゃあ合図で始めよう」

 

「あ、公平を喫するために烏間先生、合図お願いします」

 

「・・・わかった」

 

 烏間先生も本音はオレを今すぐやめさせたいって感じか。ごめんなさい、後で反省文でも説教の三時間コースでも謹んで受けます

 

「では、始め!」

 

 ドガンッ!!!

 

 烏間先生の合図とともにどちらかの体が吹っ飛ばされ背後にあった机を倒しながらリングから出てしまった

 

「っ!」

 

「そ、そこまで!」

 

「あらら、リングから出ちゃったね、”イトナくん“」

 

 そう、リングから出て負け判定が下されたのはイトナだ。オレは合図を出される前に右手を少し動かしわざとイトナの注意を右手に集めさせた。イトナの意識が完全に向いたのを相手の目線から察し、合図とともに縮地法で一気に近づいてイトナの腹にパンチ一発

 

 机に手をついてイトナは身を起こし、オレをじっと睨みつけた

 

「お〜怖い。そんなに睨むなよ。そっちが決めたルールだろ?ということはお前は死刑。なぁシロさんよ〜」

 

「・・・」

 

「おいおい、今更変えらんねぇでしょ。ここにいる全員がルールを聞いてる。なら早くそいつ殺せよ・・・」

 

 オレはさっきの有希子への危害と、その後の謝罪とも思えない謝罪に対しての怒りを存分に言葉に乗せて言い放つ

 

「殺す!」

 

「はぁ?ホントに躾がなってないじゃん。シロさん、あんた保護者って単語もう一回調べなおs・・・ガハッ!!!」

 

 最後まで言い切れず、なんとも言いようがない痛みが腹部を襲った

 

『彼方(くん)!!!』

 

「彼方くん!」

 

 そのままオレは机か壁か感覚が麻痺したからかどこかにぶつかり、殺せんせーやクラスのみんなの声、そして口を手で押さえ固まっている凛香の姿を最後に意識をなくした・・・

 

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