『先生』を愛した赤龍帝   作:女騎士

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九話

朝からひと騒動あったが、何とか登校した俺は現在、周囲から痛い視線を送られていた。

・・それもそのはずだ。普段なら、絶対話す事なんてないはずの二人が向かい合っているからだ。しかも、人の往来が激しい学校の下駄箱が置いてある所で、だ。

 

「・・なぁ」

「ん?」

「場所移さねぇか?」

「・・アハハ、それもそうだね」

 

居心地の悪さを感じながら、目の前にいるイケメンの優男に別のところへ行こうと促した俺はグラウンドのど真ん中へとやって来た。

 

「・・よし、ここなら誰もいねぇな。っていうか、驚いたぜ。まさか、本当のお前が『悪魔』だったなんてな」

 

会った時に気づいた事を述べると、苦笑いした目の前の優男は言葉を返した。

 

「うん、まぁね。じゃあ、本題に入らせて貰うんだけど、今日の夕方旧校舎のオカルト研究部の部室に来て欲しいんだ」

「オカルト研究部?」

「うん。表向きは河童やUFOや幽霊とか、この『人間』の世界では超常の現象とされている事を調べて纏めてレポートにしたりする部活って事になってるんだけど、本当はねリアス先輩の眷属である僕達が集まる場所になってるんだ」

「へー、成る程な。じゃあ、俺は取り敢えず放課後その旧校舎のオカルト研究部の部室に行けばいいんだな?」

「うん。そうしてくれると助かるよ」

 

目の前にいる学園一のイケメンである木場裕斗に確認をとった俺は、周りから受ける視線(主に女子から)に耐えながら放課後までやり過ごした後、何時もはつるむ松田と元浜に断りを入れ、オカルト研究部の部室がある旧校舎へと向かったのだった。

旧校舎へ入り、階段を登っていくと、木製のドアの隣に墨汁で『オカルト研究部』と書かれた古い看板が立てかけられていた。

 

「ココ...みたいだな」

 

今朝、先生に教えてもらったように扉の向こうにある何人かの気配を感じ取り、朝に木場から言われたオカルト研究部の部室に間違い無いと目星をつけた俺は呼び出されたとはいえ、一応礼節を重んじて扉をノックし、入って良いか確認した。

すると、扉が開いたと思ったら小さな白髪の女の子が現れた。

 

「はい。・・兵藤先輩...?」

「え、知ってるの?俺の事」

「はい、一年生の中で『とても』有名ですよ。この学校には性欲の権化の様な人物が三人もいる、と」

「・・・」

 

・・期待した俺が馬鹿だった...。

後、「とても」ってところが凄い強く言われた気がする...。

目の前の女の子の言葉に言葉を失った俺が立ち尽くしていると、部屋の奥から声が聞こえてきた。

 

「あら、来たのね。小猫席に案内してあげて」

「・・裕斗先輩お願いします」

 

リアス先輩の声がシャワーカーテンの奥から聞こえたと思ったら、途端に白髪の女の子は嫌そうな顔で此方に視線を送った後、身震いして、部室の中にいた木場を呼んだ。

と、そこで俺はさっきから気になっていた事を目の前の女の子に尋ねた。

 

「あ、あのー」

「・・・何ですか?」

「さっきから気になってたんだけど、何でそんなに距離置かれてるの?」

「・・噂でその三人に近づいたら孕まされると聞いたので」

 

よし、殴ろう。今すぐにその噂を流した奴を殴ろう。

リアス先輩に『小猫』と呼ばれた女の子の話を聞き、拳を震わせていると、小猫さんに呼ばれた木場が苦笑しながらこちらに来て、部室へと迎え入れてくれたのだった。

・・勿論、小猫さんは俺がいる場所には近づかず、部室の壁際に立ち、静かにリアス先輩が来るのを待っているのであった。

 




・・あれ?アーシアが出ていない...
学校の合間に書いてるので話がちょっとずつしか進みませんが宜しくお願いします。
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