やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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戸部の決着です。


告白

sideジョセフ・ジョースター

 

ウィンウィンウィンウィン。

 

由花子「はぁ……気持ち良いわぁ……」

 

ジョセフ「そうじゃのう。風呂の後の醍醐味と言えばこれじゃからのう。しかし、ええのか?康一君に悪いんじゃあ無いかのう?」

 

由花子「う…あん……はぁ……たまには良いと思いますわ?私だってたまには息抜きしたいですもの」

 

ジョセフ「お前さん、ウルフスとの戦いの増援に来たんじゃろが……目的が刷り変わっとらんか?」

 

由花子「はぁ……はぁ……そんなことを言うジョースターさんはこうよ!」

 

ジョセフ「おおう!強くせんでくれぃ!今くらいが丁度ええんじゃから!」

 

トリッシュ「ジョースターさん。会話のやり取りだけ聞くとなんかエロいわよ?マッサージチェアをしているだけなのに何でそんなやり取りをしてるのよ」

 

失礼じゃな。由花子君が不倫などするはずが無いじゃろ。ワシだってもう朋子やスージーを裏切る真似はせんわい。

 

『FIGHTING GOLD♪』

 

ん?誰かの携帯が鳴っておるのう。誰のじゃ?

 

ジョルノ「徐倫からですね。何かあったのでしょうか?」

 

……きな臭いのう。普通に考えれば徐倫なら学校側に連絡を入れるはずじゃ。ワシらとは違って今回徐倫は総武高校の仕事として京都に来ておるのじゃからな。

 

ジョルノ「どうしましたか?徐倫」

 

落ち着いて電話に出るジョルノ。電話口から徐倫が怒鳴る声が聞こえる。そしてジョルノの表情が段々と険しくなる。

 

ジョルノ「待つんだ徐倫。スピーカーモードにする。ジョースターさん!」

 

ジョセフ「わかっちょる!すぐに対応出来るように着替えるんじゃ!どうした!徐倫!」

 

ジョルノがスピーカーモードにして携帯を置く。

 

徐倫『アーシススクランブルよ!おじいちゃん!ウルフスのオロチが現れて学生組が全滅よ!今は父さんが食い止めてるけど、オロチは強すぎるわ!多分……何人かは既に犠牲が出てるかも……』

 

なんじゃと!ガッデム!なんてことじゃ!最終日の今日くらいは宿で大人しくしとると思っておったのに!

 

ジョセフ「すぐに向かう!場所はどこじゃ!」

 

徐倫『嵐山の竹林よ!撤退してるのはあたしと葉山と戸塚だけ!救出出来たのも静だけ!父さんと海老名と三浦といろは以外はみんな再起不能!仗助兄さん、小町や陽乃もよ!』

 

あれだけの面子が揃っておって、更に承太郎と仗助、徐倫がいてその事態じゃと!これはマズイ!

 

ジョセフ「聞いたな!アーシススクランブルじゃ!今すぐ向かうぞ!」

 

一人でも多く助かっていてくれ!もう若い者達が先に死んで行くのは真っ平じゃ!

 

 

大和&大岡「あ!ジョセフ・ジョースターさんッスね!」

 

あれは……葉山の友人の大和と大岡じゃあないか!静を抱えておる!

 

ジョセフ「静!静は生きておるんか!?」

 

大和「無事ッス!でも頸動脈を斬られたからわからねぇッス!何で治ったのかもわからねぇッスけど!」

 

ジョセフ「静をこっちに!コオォォォォ!」

 

ワシは波紋で静に気付けをする。目を覚ませ!覚ますんじゃ!

 

大岡「それよりもジョースターさん!大変です!空条先生や他の人達が……」

 

ジョセフ「話は徐倫から聞いておる!」

 

大岡「え?空条先生をご存知なのですか?」

 

ジョセフ「徐倫はワシの曾孫じゃ!」

 

大和「ひっ!す、すいませんッス……」

 

ジョルノ「ジョースターさん。言い方がキツいですよ。済まない……焦ってしまっていて。君達は早く逃げるんだ。静を助けてくれてありがとう。ゆっくり自己紹介といきたいところだけど、事情を知っているならまた別の機会にしたい。チャオ」

 

大和「は、はい!でも………でも、隼人君や戸部、それに相模を助けて下さい!空条先生も優美子達も……誰も死んで欲しく無いッスよぉ………」

 

ジョルノ「わかってる。ジョースターさん!僕は先に向かいます!」

 

ジョルノ達は大急ぎで現場へと向かう。大和達はホテルへと逃げ、ワシは波紋で静の気付けを続ける。

 

静「う………ぅぅん………ハッ!」

 

よっぽど深く気を失っておったのか、静がようやく目を覚ました。

 

静「お兄ちゃん!………ここは?」

 

ジョセフ「静!良かったわい……」

 

静「パパ!大変なの!ウルフスが!」

 

ジョセフ「事情は聞いておる!急ぐぞ!」

 

静「うん!」

 

ワシらは急いで現場へと走る。目が覚めた直後で静を休ませてやりたいところじゃが、今は少しでも戦力が欲しいところじゃ。我ながら酷い親じゃ。

ワシらは途中、徐倫達と合流して更に現場へと急ぐ。

現場に到着していると、そこには……。

 

ジョルノ「陽乃!雪乃!」

 

ジョセフ「いろは!八幡!小町!」

 

むごいのう………。意識を失っておらんのが承太郎と三浦と海老名しかおらん……。いろはは相当頑張ったのじゃろう。恐らくは本当なら皆死んでいてもおかしく無いダメージを受けておったはずじゃ。

特に仗助と雪ノ下姉妹の状況は酷い。

 

承太郎「やっと来てくれたか……ジジイ。話は後だ。みんなの治療や気付けを頼む……」

 

承太郎にしては疲れきった態度で言ってくる。

気になるところじゃが、承太郎の言うようにまずは治療が先じゃ。仗助といろはを助けねばならん。

 

ジョセフ「落ち着くんじゃジョルノ。まずは仗助を治せ!」

 

静「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

ジョルノ「退くんだ静。仗助さんは生きている。気を失っているうちに治療する。そうでないと陽乃達を助けられない」

 

仗助は目と両腕が無くなっておる……。欠損はナイチンゲールじゃどうにもならんからのう。ジョルノがおらんかったら仗助の今後の人生は要介護状態じゃったわい。

そして雪ノ下姉妹じゃ。気化冷凍法を食らったかのように完全に氷像と化しておる。これは仗助にしか治せん。

 

仗助「う……うがぁぁぁぁぁ!」

 

ジョルノが仗助の目と両腕を作り、嵌め込む。相当痛いのだろう。ジョルノの治療は正確には治療では無いからのう。

 

ジョセフ「静!いろはを気付けするんじゃ!いろはならば仗助の痛みを緩和できる!」

 

静「そうか!イーハ!コオォォォォ!」

 

静はいろはの気付けを始める。ワシも重なって気絶しておる小町と八幡に気付けを始める。

 

小町「うう……ジョセフ……」

 

八幡「助かったのか……俺達……」

 

八幡を助けたのはついでじゃ。身内贔屓で先に助けた訳じゃあない。今必要なのは小町の波紋じゃ。波紋の戦士を優先的に助けて治療要員を増やす為じゃ。

もっとも、八幡は他人に治療を施すのが苦手じゃから、本当についでじゃがな。

 

ジョセフ「説明は後じゃ!小町、沙希を起こせ!八幡は何もせんでええ!」

 

八幡「え?俺も波紋は使えるぞ?」

 

ジョセフ「お前さんの波紋じゃあ気絶を深くさせるだけじゃわ!」

 

まったく……。他は得意なのに何故肝心のそれが一番苦手なんじゃか……。

波紋の戦士によって次々と目覚める再起不能者達。

 

仗助「うう……クソっ!オロチぃ!どこ行ったぁ!」

 

仗助が気絶から目覚める。しかし、混乱しているらしく、未だに意識は戦闘中のようじゃ。

 

いろは「エメラルド・ヒーリング!落ち着いて下さい!仗助!」

 

仗助「いろは!オロチはどうした!ジョジョは無事なんだろうな!」

 

いろは「無事です!それよりもはるさんと雪乃先輩を!氷漬けにされてしまってるんです!それを治せるのは仗助しかいないんですから!」

 

仗助「何だと!雪ノ下姉妹!クレイジー・ダイヤモンド!」

 

仗助が雪ノ下姉妹を助ければ一応は治療が終わる。しかし、落ち着いて見回して見てみると酷い物じゃ…。

嵐山の美しい竹林は観光名所として有名なのじゃが、見るも無惨な状態になっており、面影が無くなっておる。このまま放置しておったら大騒ぎになるじゃろう。

仗助がおらんかったら元に戻せんところじゃったわ。

 

承太郎「ジジイ……」

 

ジョセフ「これで落ち着きそうじゃ。大変な状況じゃったとは聞いておったが、まさかここまでとはのう。これだけの戦力が揃っていたにも関わらず、これとは…良く全員が生きておったわい。良くやった。承太郎」

 

承太郎「それは戸部といろはに言ってやれ」

 

いろははわかるが戸部じゃと?

 

承太郎「今回は戸部に助けられた。アイツがスタンドに目覚めなければ、ここにいる全員が死んでいただろう」

 

承太郎はコートから電子煙草を取り出す。

 

承太郎「結果から先に言えば、俺達は負けた。オロチが撤退したのは奴が俺のレクイエムを警戒して矢を守ることを優先したからだ」

 

承太郎をもってしてもそこまで言わせるとは相当じゃな。オロチ……下手をしたらウルフス最強かも知れん。

 

八幡「何も出来なかった……クソ!」

 

承太郎「戦いとはそういう物だろう。ちょっとした状況の変化ですぐにひっくり返る。生きていられただけでも幸運だったと思うんだな」

 

そうじゃな。今は本当に全員が生きていられただけでも幸運じゃと思わねばならん。これからが大変じゃな。

 

 

side比企谷八幡

 

全員の気付けが終わり、状況の説明が終わる。

まさかの戸部の大活躍には全員が目を見開いて驚いていた。だが、事実上オロチ一人に俺達が敗北した事実は重くのし掛かる。

 

八幡「次は始末する……最悪はレクイエムで砕けても……」

 

雪乃「あなたのその考え、嫌いだわ。また繰り返すつもりなのかしら?」

 

く………。結局それは言われるのね。まぁ、拒絶じゃあないし、俺を心配しての発言だとわかるから甘んじて受け止めるけどさ。

 

承太郎「今後の戦術の練り直しは必須だ。さて、もう夜も遅い。宿に帰って休め。仗助…悪いが」

 

仗助「わかってるッスよ。この場を直すんですよね。ジョルノ、竹の方は任せるぜ?……ったくぅ、竹が嫌いになりそうだぜ」

 

ジョルノ「わかりました。むしろそっちがメインになるでしょう」

 

仗助とジョルノが場所の修復に取りかかり、他は宿へと戻り始めた。

 

戸部「ちょっと海老名さん……良いかな?」

 

海老名「………うん」

 

戸部が海老名さんを呼び止める。気を使って殆どは先に帰って行ったが、俺を含む一部は行った振りをして物陰に隠れて様子を見る。

珍しく承太郎も出歯亀だ。

戸部は海老名と向き合い、真剣な表情を向ける。ウルフスに邪魔をされたが、やっと告白できるのか。

 

戸部「……さっき振られたけど俺の口で言った訳じゃあないし、ケジメ付けてぇから……ここでバッサリやって欲しいんよ。海老名さんには迷惑をかけっけど、俺が先に進む為にさ」

 

え?もう既に振られてたの?

 

海老名「わたしの答えは変わらないよ?それでも?」

 

戸部「ああ。それでも」

 

戸部は深呼吸をして海老名を見据える。

こんなに良い男だったか?いつものチャラチャラした雰囲気じゃあない。俺が気絶していた間、本当にどれだけ大きくなったんだよ。

 

戸部「真剣に好きです。俺と付き合って下さい」

 

ハッキリと海老名に告白する戸部。

 

海老名「……戸部っち、この短時間でスゴくかっこよくなった。普通だったら、あれで好きになってかも知れない。でも………」

 

海老名は深く……腰を折って頭を下げる。

 

海老名「戸部っちとは付き合えない。わたしには好きな人がいます。……だから、ごめんなさい」

 

海老名に好きな人が?誰だ?

戸部はわかっていたのか、力を抜いて優しい笑顔を海老名に向ける。そこに強がりは見えない。

 

戸部「わかってるって。言ったっしょ?ケジメだって。それにわかっちゃったわ。海老名さんが誰の事が好きなのかも。つれぇっしょ?あの人は」

 

海老名「アハハハ。確かに難儀だよね?でも、世の中にはそういう歳の差の夫婦もいるし、絶対に振り向かせるよ。あ、振った相手にそれを言うのは酷いかな?」

 

戸部「空条博士相手じゃ張り合う気も起きないって」

 

え!?海老名が好きなのって承太郎!?

意外過ぎる!

 

承太郎「なにぃ!」

 

あ、バカっ、承太郎!声出すな!ザ・ワールド!

俺は時を止めて承太郎の口を塞ぎ、地面に組伏せる。

スター・プラチナが相手ならともかく、身体能力は俺の方が遥かに上だ。承太郎本体はタフだが技術や力だけなら組伏せるのは簡単に出来る。

 

徐倫「あーあ……本人に知られちゃった」

 

八幡「知ってたのかよ……徐倫」

 

徐倫「前々から相談を受けてたからね。あたしはまったく問題ないよ?父さん」

 

承太郎「モガガガ(ふざけるな!そんな気はねぇ!諦めさせろ、徐倫!)」

 

娘公認か。こりゃあ逃げるの大変だぞ?色恋が絡むと周囲ってのは大抵女性に味方をするしな。

 

海老名「戸部っち。わたしはもう好きな人がいるけど、そんな戸部っちの事を見てくれる人が案外近くにいるかもよ?」

 

戸部「マジで!?誰!?」

 

海老名「ヒミツ……だよ?」

 

三浦「………チッ!」

 

あ………、察した。三浦がねぇ。

確かに戸部はポルナレフさんタイプだわ。世話好きの三浦なら頷けるわ。

 

海老名「じゃあね、戸部っち」

 

戸部「ウス。これからは仲間として、仲良くするっしょ」

 

海老名「うん。よろしくね?戸部っち」

 

海老名は笑ってパタパタと走って行った。

戸部はそれを見送る。

 

結衣「振られちゃったね……戸部っち」

 

葉山「分かってた事だった……。ウルフスの登場で予想外の結果になっちゃったけど」

 

そう言えば葉山は葉山で何か考えがあったみたいだが?

 

八幡「お前、この後はどうするつもりだったんだ?」

 

葉山「月並みなところだよ。そこから仲良くなれば良い……的なね。戸部は自力でそれをやっちゃったけど」

 

なるほどね。花京院である海老名は基本世界とは違ってそれで気まずくなるような奴じゃあない。敵である俺なんかを受け入れる奴だしな。

 

葉山「でも……心は整理をつけられても、振られたという事実は……」

 

見ると戸部からはポロポロと涙が流れていた。

頭では整理ができていても、感情ははやり追い付かないのだろう。

葉山は戸部の横に立つ。

 

葉山「戸部……」

 

戸部「隼人君……ありがとな?応援してくれて…。結果はダメだったけど……これで……これで良かったっしょ」

 

葉山「ああ……そうだな」

 

戸部「ケジメ……付けれて良かった……これで俺も前に進めるわぁ。でもさ……でも………」

 

戸部は目元に制服の袖をあてる。

 

戸部「つれぇわぁ……本気で好きだったから……つれぇよ……。本気の失恋って……こんなに辛かったんだって初めて知ったっしょ……今は……泣いていいよな?なぁ?隼人君?明日からは本気で海老名さんを応援すっからさぁ!今だけは泣かせて欲しいわぁ!」

 

号泣を始める戸部。お前は本気で海老名の事を好きだったんだな。だからこそ、好きだった女の子の恋を応援する……か。男だな。

ん?三浦?

 

三浦「戸部……」

 

戸部「優美子……」

 

三浦はその頭をぺちんと叩く。

 

戸部「いてっ!何すんだべ!」

 

三浦「……カッコ良かったよ。戦いの時のあんたも、海老名を応援するって笑顔で見送ったあんたも……。今は思いっきり泣きなよ。なんなら、あーしの胸を貸そうか?」

 

おー……大胆だな、三浦。

 

戸部「い、いいよ……そんなんカッコ悪いべ……でも、ありがとな?優美子……ううう……あああ!」

 

耐えきれなくなった戸部が再び号泣を始める。

 

承太郎「ヤレヤレ……男が泣いて良いのは親が死んだときだけだと言うのに……」

 

承太郎はスター・プラチナで俺を引き剥がし、立ち上がる。言葉の厳しさとは裏腹に、承太郎は泣く戸部を優しく見つめる。

 

承太郎「だが……完全に振られるとわかっていて胸の内を明かすことも、そして応援するって送り出すことも、なかなかできるものじゃあない。そこだけは認める」

 

八幡「応援されるのはお前もだけどな」

 

静「再婚も夢じゃあないねぇ?おじさん」

 

承太郎「勘弁しろ。海老名相手に手を出したら犯罪じゃあないか」

 

八幡「結婚や婚約が成立している相手の場合は引っ掛からないって知ってたか?」

 

仗助「え?そうだったのか?」

 

お前が知らなくてどうするんだよ……。現行でお前がそれに該当するだろうが…。

 

承太郎「冗談じゃあない。大体徐倫も止めろ。継母が教え子とか洒落にならないだろうが」

 

徐倫「あたしは別に問題ないわよ?むしろ海老名なら推奨。妙な趣味さえなければ普通に優良物件だし、あたしも変に気を使わなくて済むし。再婚しちゃえ♪娘のあたしが許す」

 

承太郎「ヤレヤレ……付き合っていられるか。俺は帰るぞ。一人でな……海老名にこの話をするんじゃあないぞ」

 

案外、戸部と海老名は承太郎がいたことを知っていてカミングアウトした可能性もあるけどな。

これから大変だが、少しでも明るい話題があれば良い。

さて……俺達も行くか。

俺は戸部の所へ歩く。

 

八幡「戸部」

 

戸部「比企谷くん」

 

八幡「ヒキタニで良いよ。お前も俺らの仲間だ。今日はありがとな。そして、お前の漢に尊敬するよ」

 

戸部「うん?」

 

八幡「今度、男達だけでラーメン行かね?奢るからさ」

 

葉山「良いな、それ。総武高校スタンド使い男子会でもやるか」

 

葉山が即乗ってきた。

アーシスとは言わないのね。もうウルフスに全てを知られたからには表向きも変わっても良いだろうに。

 

戸部「………大盛りでチャーシューも付けっけど、良い?ヒキタニくん」

 

戸部は涙で顔をグシャグシャにしつつも、笑顔で言ってくる。

 

八幡「ああ。良いぞ。約束な」

 

基本世界では嘘告白で閉じた修学旅行。この世界の場合は刻まれた敗北と……新たな仲間を得たという結果で終わった。

 

←To be continued




はい。俺ガイル鬼門の嘘告白は完全に折りました。従って今後は大きく変わることになります。
そもそも8巻の事柄は起きようもありませんしね。

それでは次回は修学旅行編のエピローグとなります。

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