うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる 作:madamu
カフェでは即席の立食お茶会になった。
残念なことに司波深雪はいない。北山雫と光井ほのかはいる。
う~んおじさんとしては家庭的な感じのする光井さんの方が好みやわ~。
ただ、依存的になる設定だっけか?そんなのあったよね?
「え、双子なの?」
「そう、二卵性の。A組の司波深雪が姉?妹?になるよ」
相変わらず雪光ガールズに囲まれた美少年はさらっと教えてくれる。
回りからは「やっぱり・・・」「似てるよね~」と声が上がる。
「そんなにそっくり?」と横にいるモーリーに聞いてみる。
「司波さんは物凄く綺麗な人で、そっくりだ」
ちょっと顔が赤くなっているな、モーリーよ。
「うん、子供の頃に洋服交換したら見分けがつかないくらいだったよ。今は僕の方が少し背高いから見分けがつくけどね」
俺、モーリー、雪光は大体同じくらい。同年代の平均身長から少し低い。
よし小動物男子トリオで行こう!と言ったらモーリーに「え!」と言われるし
雪光ガールズからは嫌な顔された。
「アラタは家族は?」
「一人っ子」
いや、ほんとは妹、妹、弟の3人と、姪甥が4人おります。
そんな感じで各自の家族構成とか、モーリーは実家がボディガード業と説明したり、当たり障りのない話を行った。
雪光から司波達也の話になったが
「実技は微妙だけど、筆記は抜群だった。魔工師志望でCADにも詳しい」と言う話を振ってきた。
女子から「やっぱり、雪光君に似てるの~?」という質問に
「いや僕と言うか…光夜みたいな感じ。ぶっきら棒な感じは無いけど」
と光夜の名前が出ると、光夜が近づいてきた。お前、お茶会でもボッチだったのか。
「呼んだか」
恐ろしく響く美声にうっとりしそうになるが、イケメン美声のボッチと思うと
おじさん、こいつの将来が心配になる。
「いや、二科生の雪光の兄貴がお前に似てるんだと」
「もう少し社交的だけど」
光夜に説明してやると雪光がぶっこんできた。
そこに光夜は「覚えていろ~」と視線を雪光に送っている。
どうせあとで秘匿回線で連絡取り合うんだろ。
「でもでも、司波君のお兄さん、二科生で筆記抜群だったんですよね?入試だとどのくらいの点数だったんですかね?」
間を取り持つように光井さんがフォローをしてくれた。
やっぱり君はいい子だ!
「満点だ」
光夜が一言で返す。お前!もう少し、話題が広がるような言い方しろよ!効率重視か!
周りが黙り込む。お前ホントに!ボッチボッチ!四葉のボッチ!
「え、あの試験を」
驚きを隠さないのがモーリーのいいところだ。
「ああ、二科生と言ってもある側面では一科生以上だ。あまり一科生だからと言って偉ぶれる理由にもならん」
光夜はモーリーの目を見ながら、釘を刺す様に言ってきた。
やっぱりお前転生者だろ。
魔法科高校の劣等生で序盤も序盤で有名なのが「森崎くんクイックドロー事件」である。
これにより司波達也は北山雫と光井ほのかの知己を得、
さらには生徒会長&風紀委員長とも面識を得る。
原作ではクイックドロー事件時点で二科生差別意識のあったモーリーだった。
このタイミングでその事件を見越したようにモーリーに釘を刺す言い回しは
やはりこいつは転生者。
「で、モーリー。お前はどうだったのよ。入試は」と話題を各自の入試の話に切り替えた。
不承不承、モーリーが入試結果の話をすると意外と好成績なことに周りが驚く。
モーリーお前頑張ったんだな。
あまり成績が振るわなかった俺としてはちょっと尊敬しちゃう。
話をまとめると入試成績に関しては
総合首席:ボッチ
総合次席:司波深雪
だったらしい。
筆記(理論)だと
首席:ボッチ
同:司波達也
次席:司波深雪
実技になると
首席:ボッチ
同:司波深雪
次席:藤林奏
同:司波雪光
らしい。
あー、お前らやっぱり転生者だろ。
雪光は筆記だと深雪のすぐ下で、筆記も総合も三位につけているらしい。
「へー凄いね」とひょいと現れたのが実技次席のカナデだ。
「カナデは筆記どうだった?」
「あたし、まあまあ。アラタは…もしかしてギリ?」
とカナデは意地悪な笑いを向けてくる。
美貌、愛嬌、ちょっと意地悪な性格。こりゃ男子にモテますよ!響子さん!
「聴いて驚け。普通だ」
「何だ。モーリーに絡むから結構できる方だと思ったのに」
カナデまでモーリーと呼び出したか。
まんざらでもない顔しているモーリーを見ると、モーリー面食いだな。
「いいの。俺の伸びしろはデカいから。卒業までには総合TOP10には入るよ」
「言うわね~」
まあ、来年の今頃は作戦終了として転校するんですけどね。
修正前
「そう、一卵性の。A組の司波深雪が姉?妹?になるよ」
修正後
「そう、二卵性の。A組の司波深雪が姉?妹?になるよ」