うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
<< 前の話 次の話 >>

12 / 69
三人称視点となります


俺はアカシックレコードを見たのかもしれない


「どうだった」
「いや、どうにも。擬態としては板についていたし、こっちを見透かしているなら相当なものだね」

光夜はあてがわれた四葉の東京別宅で秘匿回線の先の雪光と達也、深雪と協議していた。
秘匿・秘密を重視する四葉では、次期当主として深雪が最有力視されていた。
世間からの注目を避けるために、光夜は四葉を名乗り第一高校へ入学した。

「今のところは敵対的でもないし、情報の引き出し方も強引とは言えない。普通の同級生の域を越えないね」
今日尾行を行った雪光は敵対的でないと判断したようだ。

深雪を守る守護者は3人いる。

一人は実兄であり、戦略級魔法師であり、再生と分解を操り、最も強いと目される司波達也。

双子の半身であり、機械工学に聡く、社交性を持ち、「最速」の司波雪光

四葉 元造の冷凍保存された精子にて生まれた「現時点の最高傑作」四葉光夜。

光夜は他三名のような特異能力こそ持たないが
魔法行使の技術、体術などで現時点でもっとも完成された魔法師の一人である。

高校への進学や四葉と司波に別れることを四人で話しあった際に光夜が転生者であることを告げたのだ。
正しくは「未来の出来事を知っている」ことをである。

「俺はアカシックレコードを見たのかもしれない」
今のところ人生で一番成功した嘘だったと自画自賛している。

瞑想中に自己の限界を引き出すため自分に精神干渉魔法を使ったところ「断片的に未来を見た」ということにしている。
勿論光夜は前の人生を全て覚えているわけでもなく、「魔法科高校の劣等生」作品のすべてを覚えているわけではない。
この世界で成長もし、いろいろと勉強していくうちに忘れていったこともあった。

その光夜に同調するように「僕も…」とおずおずと言ったのが雪光である。
奇妙な血のつながりの中で生まれた弟分が自分と同じ転生者で、ガチオタ具合は自分より少し上だった。
お互い原作に登場しない人物として接し合い、奇妙さを感じていたがこの瞬間納得したのを思えている。

達也と深雪は最初驚いたが、それでも子供の頃から一緒に育った兄弟を疑うことはなかった。
達也は原作通り深雪にしか強い情動は動かない。
ただそれでも深雪の次くらいには雪光を大事にしていたし、四葉の身勝手さによって生まれた光夜には、同情のようなものを感じていたのも事実だ。

そして四人は秘密を共有することとなった。
光夜と雪光の記憶と、達也と深雪の目的。
「現時点では、素性についても問題なく行動も怪しむ点はないんだな」
達也の確認に首を縦にするが、それでも違和感はある。
「俺の見た中にはあんな人物はいなかった」
「でも僕らが共通で知っているのは深雪と達也兄さんのことが中心で、「それ以外」の場面は詳しくない。そうだろ」
光夜の不安に雪光が諭すように答える。
雪光は聡明だった。落ち着き、臨機応変に対応できる。

光夜も知識だけではなく慎重さと忍耐力と知性があり
達也もその知性の高さには疑う点はない。
四葉の中でも上位の実力を持つ三人である。
そこに現れたのが「相馬新」という男子高校生である。

「少し茶化されてナイーブになっただけじゃないかな?光夜兄さんボッチだから」
「俺が達也よりぶっきら棒とはよく言ってくれたな」
モニター先でニヤニヤする雪光。すでに話は聞いていたのか深雪も笑っている。
「藤林奏の方は今のところ問題はない」
達也が話を元に戻す。そして咳ばらいを一つ。
「俺は光夜より、もう少し口数が多いからな。印象が違う」








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。