うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu

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ごめんよ、120話の方が話数のキリが良いと思ったんだ。これで本当に終わり。終わりなの!


余話:うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる THE MOVIE

ブゥゥゥゥン、ブゥゥゥゥン

 

重低音が響く中、鈍く光る銀色の何かが視界の中をゆっくりと横切る。

それが通り過ぎるとき、銃弾であることが理解できた。

 

HE IS BACK

 

視界一杯に広がる白い文字。

 

 

「ここは本当はこんな街じゃなかった」

薄汚れた廃墟に囲まれた中庭で、一人の老人が呟く。

 

「貴女が言ったんだ!自由があると!」

雨の中、拳銃を握りしめた黒髪の、アジア系を思わせる精悍な男が通りの奥に佇む女性に叫ぶように話かける。

 

「香典が無駄になったな」

空港の飛行機発着場、乗降用タラップのすぐ下では、困ったような嬉しそうな顔で風間大佐が出迎える。

 

「そういう多感な悩みは捨てたよ」

無精ひげを生やした疲れた顔の男。スーツだけは高級そうで、どこかのホテルのロビーで語り掛けるように少し恥ずかしそうな声音で呟く。

 

 

「自由には責任が伴うな」

四葉HDの会長室ではスーツ姿の光夜。

 

「やっぱり元気だった」

突然の戦闘に現れた雪光。

 

「了解であります!」

訓練中の戦闘服姿の兵介が敬礼する。

 

「こっちじゃ、リーナの家に遊びに行くとあっちのタツヤが主夫やってるわよ」

電話口で友達の惚気に充てられた話をするカチューシャ。

 

「ホストに転職しようかと」 

燕尾服のようなスーツ姿の周公瑾。

 

「好きにしろ。お前らの生き死にで俺の任務は変わらない」

暗闇の中でそっと呟くタツヤ・クドウ・シールズ。

 

「不死身なのか」

嬉しそうに問いかけるのは司波達也。

 

それは、正義でも悪でもない話。

小さな復讐はいつしか世界を飲み込む。救えるのは転生者だけ。

 

「よく聞け。魔法師なのか人間なのか、そういった悩みは悩みたい奴に任せておけ。俺たちはやることがあるだろ」

相馬新の声が語り掛けて来る。

 

爆発の中、走り抜けながら四方から飛び出す戦闘服の敵を拳銃で打ち倒す重蔵。

スローモーションの中、荘厳にモーツァルトのレクイエムが流れ出す。

 

「重蔵さん!」

今にも飛び出しそうな藤林奏。それを抑えているのは雪光。

二人とも服装は戦闘が終わった後のように汚れている。

 

どこか穏やかな空気のする八王子。一校が遠くに見える。

「何か言うことは?」

藤林奏と手をつなぎ歩く相馬新。少しだけ照れ臭そうに。

「来年にはパパよ」

朗らかに答えたのは藤林奏だった。

 

2101年1月!あなたは転生者たちの最終決戦を目撃する!

 

【 うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる THE MOVIE 】

 

 

須田渉がベッドから身を起こし暗闇の中でつぶやく。

「最終回から3年経っての映画版って、結構興行的には賭けじゃない?」

 

彼はこの夢が現実の事件として発生し、自分が巻き込まれるとはこの時思ってもいなかった。

 




え、天丼?知ってる。

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