うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
<< 前の話 次の話 >>

19 / 111
諜報は面倒なのだ

 

九校戦までの間は楽しい学園ライフだ。

部活!勉強!恋!友情!目指すぞ、九校戦優勝!おー!

 

関重蔵少佐の学園ライフは続くのだ・・・そんな、わけがない。

 

いくつかトラブルが。

 

光夜の部活連執行部就任に対して遅まきながら不満の声が上がった。

「実績のない一年生」という点だ。

 

桐原”壬生のこと好きだぜ”先輩等の実力主義の面々が直接十文字会頭に陳情したのだ。

結局は模擬戦5番勝負をすることとなり、すべて光夜が圧勝した。

 

やっぱりチートだった。

2年生、3年生の実力派の先輩たちとシチュエーションを変えて模擬戦をしたが全試合開始30秒で決着。

 

実力で先輩たちを黙らせ、5試合終わった瞬間に一言「異論は」と言い放ったのだから光夜の図太さは相当なものだ。

光夜には早くも次期会頭の誘いがあるとか、ないとか。

総ての試合に全く違う魔法技術を披露し、その技術の多様性と高さから「完璧」と異名されていて笑った。

 

漫画か!

 

一方、雪光も雪光で学校の王子様として君臨し始めた。

「魔法科高校の美少女特集」という記事でアポなしで一校の女子に取材していた雑誌社を懲らしめた。

何でも出版関係者を論破し、なぜか雑誌社のデータベースがクラッシュするおまけつきでトラブルを収めたらしい。

その際に他校の生徒会とも連携したので、その美貌と社交性から「一校の王子様」と呼ばれたらしい。

逆上した出版関係者を取り押さえる武勇伝つきで言うことはない。

 

漫画か!

 

それにしてもオリ主転生小説のような流れで光夜と雪光が目立っていく。

う~ん、この転生者どもめ。

 

7月になり、俺は俺で十文字会頭と先輩後輩として仲良くなっていった。

部活における「体力バカな一年生」として認識されたようだ。

現役の軍人が学生の部活でばてるような鍛え方はしていない!

「フィジカルは目を見張るが、魔法がな。精進しろよ」

はい!先輩、頑張ります!

名前と顔は覚えられ、部活時以外に校内で会っても一言二言会話を交わすようになった。

 

表向きのトラブルはこんなところだ。

潜入任務では面倒なことになった。

 

村井大佐との定期連絡の際に

「風間少佐にこちらの任務を探るような動きがあった」と聞かされた。

どうやら光夜、雪光、カナデは達也を通して軍方面の人脈で情報収集を開始したようだ。

いや、光夜や雪光も魔装大隊に所属していてもおかしくはない。

 

どうやら正規ルートでの任務確認だったので村井大佐は情報を与えなかった。

何にでも「正しい確認方法」というものがある。

特に諜報機関というのは、交渉方法が難しい。

比喩、暗喩、遠巻き、曲解を利用した会話によって、相手の持っている情報を理解する。

諜報は面倒なのだ。

 

俺と風間さんの関係ならざっくばらんに話せるが魔装大隊から支援課へ、正規・正式な接触では記録に残るし回答できることも狭まる。

 

風間さんが司波達也への「現在確認中だ」というポーズをとってくれるだろうか。

大佐に風間さんからの探りの時期を聞くと5月上旬で、今は7月。

特に光夜や雪光、司波達也からアクションはない。

 

となると、風間さんは俺の情報を止めているな。

どんな意図があるかわからないが、ありがたい。

 

ただ九校戦時には荒事が発生するし、吉田幹比古やレオンハルトの活躍が原作通りに起こるとはわからん。

だいたいオリ主転生小説だと、レオンハルトか吉田幹比古のどちらかと役割が交代して

オリ主が九校戦のモノリスコード新人戦に出る流れだ。

俺は詳しいんだ。

 

荒事要員は多い方がいい。

正体をばらすのは九校戦あたりで、そこらへんで諜報に関する転生者同士の協定を結ぶのがよさそうだ。

横浜騒乱は戦闘区域が広域なので連携を取りたいところだし。

 

 








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。