うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
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三人称視点です


四葉対一条の夢のカードが実現するわね

 

「レギュレーションの変更ですか?」

「そうなのよ。ただ競技というよりCADチェックや周辺警備についてだから選手には影響ないわ」

雪光の質問に真由美が説明する。

 

生徒会室では会長の七草真由美と部活連会頭の十文字

そして真由美の秘書のように働く雪光がいた。

「十文字の家でもその件は話題になっている」

 

この一週間で7件の家宅侵入。被害者は九校戦の運営スタッフだった。

書斎が荒らされている。CADに見覚えのない操作履歴がある。

そういったものばかりだが、九校戦という魔法師育成の重要イベントの運営スタッフである。

そこで大会の主催である魔法師協会から「警備と、使用CADチェック確認の強化」が提案された。

その裏には四葉と九島からの圧力があったと言われている。

 

雪光としても正直渡りに船だった。電子金蚕を防ぐのは中々難しい。

カナデの協力を要請済みだし、原作通り達也に電子金蚕混入を防いでもらう予定だった。

だが数日間に立て続けに起こった家宅侵入を利用して、光夜がカナデを通じて九島を動かし

大会運営レベルでの不正防止を強化した。

 

雪光も雪光で、彼個人が株主を務める警備会社を動員することも検討していた。

 

雪光は四葉一族でも変わった少年だった。

機械工学を好み、社交を好み、そして財テクを好み、中学時点で四葉の持つ警備会社の株主へとなった。

四葉の警備会社とは、すなわち四葉の村を警備する者たちの表の所属先であり

将来、雪光が四葉の村の防衛を担う確約でもある。

 

魔法師としての実力は深雪に伍するものではない。だが彼の特性は大規模戦闘には向かなかった。

「最速」と称される複合魔法は対個人、対小集団では無類の強さを誇る。

 

自己加速、感覚範囲、反応速度、摩擦係数、思考速度、認識速度、自己暗示による加速世界への対応。

 

雪光の魔法はまさに魔法であった。自己加速の究極。

彼からしてみれば、「最速」を使用中は世界はゆっくりとしか動かない。

銃弾を見ながら回避し、魔法行使のゆっくりとした発光、音も長く低く響く不思議な世界。

 

一度の使用は5秒が限界だ。だが5秒の時間の中では雪光は最強になれる。

ただ消耗も激しいので、5秒の発動なら1日4回が限界だ。

 

「再成持ちの達也兄さんはすぐに傷が治るし、こっちが疲弊したところで負けるから相性が悪い」と雪光の弁。

 

「では会長、この変更については発足式後のミーティングで説明という流れでよろしいですね」

「ええ構わないわ。それにしても泥棒はなにをしたかったのかしらね」

「九校戦、ひいては魔法師協会つまりは国防に関してのスパイ行為とは考えられないか」

「十文字君それは、十師族としての発言?」

「ああ、俺にはその責務が常につき纏う」

「それなら四葉君も呼んだ方がいいんじゃないかしら」

と真由美は雪光を見る。「呼んできて」ということらしい。

 

「じゃあ、光夜を呼んできます」

まるで厄介払いをするようなのを謝るように真由美はウィンクをする。

 

「それで、四葉君の参加競技は決まった?」

「モノリスコードだ」

「え、でもチームワークの問題はどうするの?はんぞー君も指摘したはずよ」

「鍵は森崎だ。同じ部活でバディを組んでいる。森崎ならば多少はコンビネーションができる」

「四葉対一条の夢のカードが実現するわね」

「トーナメントの組み合わせ次第だがな」

 








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