うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
<< 前の話 次の話 >>

30 / 112
どうだい?怖さを感じないか。達也。

 

開会式が終わるとルンルンである。時間が空き、ついに会見だ。

国防軍勤めのおじさんが近くまで来ているので会いに行ってくる。

そう言ってホテルを出たのだ。関係者以外宿舎ホテルに来れないしね。

やっばい、なぜかスキップしちゃう。

 

宿舎近くの別の関係者ホテルへとお邪魔する。

専用のエレベーターにいるガードマンに一度止められるが

「風間さんにアポがある」

と答える不思議そうな顔で通してくれた。

きっと今日二人目だろう。一校生が訪れ、呼び止めるのは。

両者とも風間さんにアポがある。

 

あのガードマンの顔を見るに、風間さんが貸切るフロアの応接室に全員いるのだろう。

風間さんというか魔装大隊の扱いはこれだ。フロアの貸し切りなぞ日常茶飯事。

予算が多いな~。

 

ノック、ノック、ノック。

「入ってくれ」

風間さんの返事でドアを開けると全員揃っているようだ。

 

独立魔装大隊 風間玄信少佐

同 柳大尉

同 真田大尉

同 山中少佐

同 藤林少尉

同 大黒特尉

 

「遅れたかな。申し訳ない」

謝りつつ、空いている席に座る。大黒特尉の隣の席だ。

身勝手な振る舞いに思えるが、このくらいの強引さで場のイニシアチブを取る。

この空間で大事なのはマナーではなく余裕である。

 

「すでに話は済んでるんですか?」

「いや、本人が到着してからと思ってな。ちょうどいいタイミングだ。扉の前でタイミング見計らっていなかったか?」

「そこまで演出好きじゃないよ」

「お前ならやりかねんと思ったがね。はっはっは」

 

風間さんとの慣れたやり取りを見て、周りはあっけに取られている。

偏屈とかと縁遠い風間さんでも、他の面々にしてみれば上官、隊長だ。

ここまで部隊外の人間とリラックスして話している姿も、そうそうお目にかかれないだろう。

それとも一校生が対等に話しているのに驚いているのか。

 

「では自己紹介を頼むよ」

俺は席を立ちあがり

「国防陸軍情報部支援課 関重蔵少佐。敬礼は無しの方向で」

自己紹介を済ますと、もう一度座った。

 

おっほ~楽しい~。これですよ。諜報員としての醍醐味は。

敵かな?味方かな?ご同業でした~。ばば~ん!

 

言った通りに誰も敬礼は返さない。素直でよろしい。

風間さん以外全員口を開けて言葉が出ない。

30秒ほど沈黙が過ぎると大黒特尉が口を開いた。

「相馬、いや関少佐は情報部の方だったんですね」

「その通り。一校生でこの場にいるということが、お前が大黒特尉殿で正解なのかな。司波達也」

 

面白いものを見た。

あの鉄面皮とも思えた司波達也が大きく唾を飲み込んだ。

緊張しているのだ。

 

どうだい?怖さを感じないか。達也。

 








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。