うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
<< 前の話 次の話 >>

58 / 106
三人称視点です


十師族の責務を果たします

「防弾ベストを着用せよ」

十文字警備隊長からの指示で雪光も兵介も防弾ベストを受け取りに

警備本部へ向かった。ついでに本番用に自分の秘密兵器を準備する。

 

「雪光、それ?」

唯一必殺武器を知る兵介は羨ましそうに雪光に聞く。

「兵介だって、それでしょ?」

雪光も羨ましそうに足元を指さす。

お互い微笑みあう。最高の玩具を見せびらかす子供だ。

 

 

12:54 

 

横浜港に入港すべく東京湾内を航行するオーストラリア船籍の船に臨検が行われた。

海上保安庁主導で海軍合同である。

「偽装船です!」

海上保安庁の巡視艇から、海軍の駆逐艦と陸上にいる2個中隊本部へ連絡が来た。

 

13:01

巡視艇が偽装船から離れ、駆逐艦が偽装船へ攻撃。湾内ということもありミサイルではなく機関砲による攻撃にとどまった。

偽装船は攻撃を受けながら、横浜港への入港を強行し、接岸。

 

13:11

接岸と同時に、陸上の2個中隊の攻撃により偽装船炎上。

偽装船はいくつかの車両(直立戦車)を上陸させ沈没。

海保巡視艇が、船から海へ飛び込んだ乗組員を救助し逮捕。

 

13:20

鶴見基地へ支援要請。横浜港、横浜市内へ各1個大隊派遣。

 

13:21

偽装船からの車両上陸により横浜港内で戦闘開始。

横浜市内でも、偽装車両から戦闘員が現れ、市内を巡回していた国防陸軍大隊と戦闘が開始される。

 

また横浜市周辺の検問で、銃器を積んだ車両が複数発見され地元警察に摘発される。

車両搭乗者は外国人で、後の調査で大亜連合の工作員と判明。

 

13:35

上空を飛ぶ無人偵察機を発見。国防軍は撃墜を検討するも市内への墜落被害を考え、ジャミングによる妨害を実施。

 

13:36

論文コンペティション運営本部へ事態の通達。

駐車場に展開していた陸軍1個中隊と共同警備隊との間にて協議。

 

 

「コンペティションは中止。各校の参加者の点呼を取り、国防軍の誘導で避難」

協議の席で宣言したのは十文字警備隊長である。

その場にいた軍人の誰よりも堂々としている。

 

その指示でコンペティション会場は忙しくなった。

警備の学生は応援や見学に来ている学生を大会議室に集め、各校で点呼。

コンペ参加の学生はデータの削除や、必要であればデモ機の破壊も行っている。

 

「発表前に廃棄というのもさみしいもんですね」と言いつつ、一校のデモ機の分解を手伝うのは三校の吉祥寺真紅郎だ。

重量のあるデモ機を解体するのには人数がいる。

既に舞台袖で準備が整っていた一校のデモ機の解体を、準備前だった三校が手伝っていた。

「そうは言っても緊急事態ですから」

冷静な声で、プログラムの削除を進める市原鈴音は手際よく削除すべきデータをチェックしていく。

「市原さん、こっちは大丈夫よ」

平河千春がバックアップ機の削除を終了させ、必要なデータバックアップの入ったカバンを持ってくる。

 

「では我々も、行きましょうか。発表は別の機会に。三校の皆さんも早く」

「ですが、解体はまだ」

言いかける真紅郎の言葉をふさぐように市原鈴音は

「不可視の弾丸は使えるのでしょう?」と言って先に舞台袖の非常口に進む。

他の生徒も市原に続いて舞台袖から姿を消すと

「一校は過激派が多いのか?」と笑い、吉祥寺真紅郎はCADを起動させ不可視の弾丸を立て続けにデモ機に打ち込んだ。

 

ちなみに吉祥寺真紅郎はその後「一校の市原先輩はクールでいい」と同級生に話したそうだ

 

 

「大黒特尉」

「はっ」

 

(中略)

 

「自分を関東支部へ。十師族の責務を果たします」

 

(中略)

 

13:55

 

 

14:00

 

「警備第一班は国防軍の指示の下、駐車場の周囲確認!第二班は建物内の逃げ遅れた生徒がいないか確認!第三班は国防軍に随伴し、地下通路の警備!」

共同警備の本部では一校の服部が隊長の十文字に代わり、この後の配置を端的に説明していた。

 

「「「はい」」」

 

服部刑部の声で、数十人の警備は各々の配置へと移動する。

「服部先輩」

声をかけて来たのは四葉光夜だった。

生徒会の一員である光夜は共同警備よりフレキシブルに行動が出来た。

「ど、どうした四葉」

緊急事態とは言え、服部は光夜の圧力に押されてしまう。

(わかる、怒っている)

 

光夜が端から見てもわかるように怒っている。

情動干渉や精神干渉に匹敵するのでは?と勘ぐってしまうほど光夜の圧力は強い。

「四葉、なにか提案であるのか」

「会場外での国防軍への協力許可を」

言外に「反撃する」と言っている。服部はそう思えたし、事実そうだ。

服部は一度深呼吸。

「それは認められん。会場外の警備は国防軍が行っているし、まだ共同警備が必要なほど戦場は荒れてはいない」

現在の服部が把握している戦況は国防軍有利だ。

横浜港での戦闘も、市内での戦闘も敵が大きく展開する前に対応できているので戦火は広がっていない。

 

その時、爆音がこだました。

「なんだ!」

 

状況が変わった。

中華街より8台の大亜連合制式の直立戦車が発進。数十名の歩兵が随伴し、魔法協会関東支部と論文コンペティション会場へと殺到したのだ。

戦力の半数がコンペティション会場を取り囲み、魔法戦、銃撃戦が開始された。

 

「服部先輩、状況が変わりました。会場外への斥候の許可を」

「わかった!だが交戦は避けろ。まずは情報を持ち帰れ!」

 

14:05

 








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。