うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
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俺は知ってるんだ!オリ主転生小説で読んだことがある!

「我々は魔法師を目指すため、この学び舎の門をくぐった。

その結果として一科生と二科生に区別された。人はその能力によって区別される。

たがそれは学び舎内のことであり、そこに優劣はない。人は常に努力によって成長が出来る。

一科生と呼ばれる諸君ならわかるだろう。

研鑽の日々が君たちに一科生としての自負を与えてくれた。だが一科生だからといって二科生より優秀というわけではない。

 

二科生には二科生になるべくしてなった特性がある。常に二科生は努力を続けるだろう。

一科生というすぐそばにいる壁を超えるために。努力とはいともたやすく壁を乗り越えるものだ。

二科生が一科生に、そして一科生は真に優秀な魔法師になるために。

我々の終着点は一科生として卒業することではない。

切磋琢磨し、技術を伸ばし、真に優秀なる者になることだ。

 

もう一度言おう一科生、二科生は区分でしかない。

優劣はそこにはない。真に優劣とは努力をした者と怠った者にこそ現れる。

 

常に努力を。あらためて新入生としてそれを誓うものである」

 

壇上の美少年は挨拶を済ませるとさっと自席に戻っていく。

 

うわ~、あいつも転生者じゃね?

 

挨拶というより演説にあっけに取られている新入生たちは只々呆然としている。

四葉の名前を出し、一科二科の差別意識を区分とぶった切り、「努力しろ」と念を押す。

新入生総代であり、たぐいまれなる美貌を持ち、カリスマを感じる声で言われたら説得力が高い。

 

横目でモーリーを見ると一文字に口を閉じ、神妙な顔をしている。

本人にも思うところがあるのだろう。

あの新入生挨拶で感じ入るところがあるなら感受性は高いんだろうな~。

 

俺は顎に手をやり、改めて転生者について思いをめぐらした。

 

やっぱりあいつ転生者だよな?そうすると3人の異分子も説明がつく。

つまりは3人とも、俺を含めれば4人だが、転生者である。

 

 

「村井大佐!彼らは転生者です!仲間にしましょう!」

「よし、わかった!」

 

とはならない。転生者なんて魔法がある世界でも夢のような話だ。。

転生者のパターンは…大きく分けると2つ、じゃなくて3つか。

 

1、前世の記憶がない

2、前世の記憶がある

3、前世の記憶があり、かつ魔法科高校の劣等生世界と認識している

 

1番は無害だ。別にこの世界に新キャラが出たくらいだ。

2番は微妙なところ。前世の記憶と現実のギャップに折り合いがついていれば無害。場合によってはカウンセリングが必要そうだ。

問題は3番。つまり設定、この世界の未来や自分の関知していない部分での起きていることを知っていること。

 

四葉光夜の演説を聞く限りだと、あいつ3番目なんだよな~

本来は新入生首席が行う新入生挨拶をするところを見るに頭が良い。

四葉を大々的に名乗るのは「生まれ」が四葉本家に近い転生者。

 

四葉の本家に近くて頭脳明晰で大人びた妖しい美少年?

チートじゃねぇか!

 

頭脳明晰といっても魔法科高校なので、魔法力や魔法の行使についても相当高いはず。

あの司波深雪を抑えての新入生首席だ。今すぐ国防軍でも実戦投入できるレベルだろう。

 

チートじゃねぇか!

 

で、四葉本家絡みなら司波兄妹とも連絡の取れる立場だろう。

四葉を名乗るのは司波兄妹から注目をそらすためだろう。

 

俺は知ってるんだ!オリ主転生小説で読んだことがある!

でも実際そんなチートと一緒の学年になるとは思わんかった。

 

今すぐ足をばたつかせ奇声を上げて鬱憤を晴らしたい衝動を抑えつつ入学式は終わった。

 

これから3年間使うIDカードをもらうため各教室へ向かう。

「なかなか耳に厳しい新入生挨拶だったな。モーリー」

「うるさい、猛省中だ」

茶化すとモーリーは複雑な顔をした。

いいぞ、少年。その成長っぷりはおじさんの癒しだ。

 

教室、モーリーは原作通り1-A、俺は1-Bであった。

別れ際、モーリーとカードの配布が終わったら喫茶室で飯を食う約束をした。

数日内(明日だったか?)に司波達也と悶着を起こす流れだったはずだ。

そこで司波達也は深雪以外の一年一科生と知り合う。

つまりハーレムルートへのフラグ立てである。

 

原作ブレイクを狙うわけではないが、思ったよりモーリーが好印象なので

少しちょっかいをかけて主人公組からの印象を上げてやりたいところである。

 

そう思いながら教室に入ると見知った顔がある。そうさっき壇上で大演説をぶちまけていた奴だ。

四葉光夜。

回りには誰も寄り付かず、遠巻きに見ている。皆「四葉」の名と演説の内容から忌避しているのだ。

その中で平然としている姿はまさに孤高。

 

なのだろうけど、36歳の中年から見るに孤高と言うかボッチというか。

 

そして入学式の後は、頭を抱えるIDカード配布となった。

それは次の会話が目の前で繰り広げられていたからだ。

 

「君、四葉なんだって?あたしは藤林奏!分家筋だけどこれでも九島なの。よろしく」

「藤林?そうか、君が実技の次席の?四葉光夜だ。光夜でいいよ」

「じゃあ、あたしもカナデって呼んで」

 

うん?うん?無性にモーリーとバカ話がしたくなった。

 








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