うちの魔法科高校の劣等生にはオリ主転生が多すぎる   作:madamu
<< 前の話 次の話 >>

9 / 68
これでお互いを下の名で呼んでも怪しまれないぞ


2090年を過ぎても麻雀はそれなりの遊戯として一定年齢層以上に遊ばれていた。
いきなりそんなことを思うのは「役満」という意味が今も昔も変わらないということだ。

俺は今日二度目の顎に触れながら内心を整理した。
同じ教室に転生者容疑が3人と、転生者捜査官と化した十師族の弱み握り潜入工作員が1人。
これを役満と言わず何を役満と言うのだろうか。
転生容疑者達と俺が1-Aだったら役満どころか雀卓投げ捨て案件だわな。
まだ1-Bにおれが知っている魔法科高校の劣等生序盤の面々がいないだけ救いか。

司波雪光はそそくさと空いている席、俺の真横の席に来た。ちなみに俺の前には光夜が座っている。
あいつの前も横も誰も座っていない。皆そこまでして距離取りたいの?
光夜・・・おじさん友達になってやるからな!

「カードの配布始まったばっかり?」と司波雪光は席に座りながら小声で聞いてきた。
「今始まったばかり。相馬新。アラタだ」と手を出すと
「雪光。よろしく」と握り返してくれた。

「ちなみに前に座ってクールぶっているのが四葉の光夜」
光夜に聞こえるように、雪光を誘導する。
わかっている。おじさん、わかっているんだ。
お前ら「これでお互いを下の名で呼んでも怪しまれないぞ」と思いながら自己紹介するんだろ。

「光夜だ。名前で呼んでくれ。あとボッチじゃない」
「そう?説得力ないよ。司波雪光。名前呼びでよろしく」
光夜の言葉を軽くいなす雪光。会話のイニシアチブは雪光の方が上かな?

教師から一つ咳ばらいをもらうと、その後は淡々とカード配布が終了した。
呼ばれる名前で気を引いたのは「十三束」と「明智」とか原作アニメで見たことのある面々だった。
十三束、マジ童顔。気をつけろよ。童顔は苦労するぞ。潜入捜査とか。

この後のスケージュールは特にない。各自帰宅だ。
気の早いものは、部活動の自主見学に行くものもいるだろう。
「なあ、飯行かない?」
「ん?」
目の前のボッチに話しかける。

「あ、僕も行きたい」と声を挟んできたのは雪光。
雪光の回りにはすでに「雪光ガールズ」と言えるような女子生徒が数人いた。
まあ筆舌に尽くしがたい美少年だしな。
雪光ガールズに視線を向けると「どうしよう?雪光君行くなら行きたいし…でも四葉君怖いし」みたいな表情をしていた。
陰気なイケメンより、明るい美少年だよな!

「これからカフェスペースに行って懇親会みたいなことするけど来たい人いる?」
教室を見渡しながら周辺に声をかけてみた。
カナデが「あたし行く!」と声を上げるとバラバラと「自分も」「参加します」という声が返ってきた。

総勢で15,6人くらいだろうか。ぞろぞろで教室を出てcafeスペースに向かう。
「モーリーいる?」
1-Aの教室前を通る時に教室内をのぞきながら、適当な生徒に声をかける。
丁度そこにいたのは、北山雫だ。眠そうな顔してるな。
「モーリーって誰かな?」
「森崎。モーリーって呼びやすいでしょ?」
一秒程度の間の後
「モーリー君」と教室内に呼びかけてくれた。
その声で、さっそく友達になった面々との会話をやめてモーリーが赤い顔で近づいてきた。
「お前!」
「何だよ、モーリー。飯行こうぜ。ちょっと人増えたけどいいだろ~」
ニヤニヤが止まらん。お前、小柄なんだから小動物系男子目指そうよ。そっちの方がモテるよ。
どうもモーリーは「ボディガード経験&一科生」はイケてる設定なのか「カッコいい男子」になりたいように見受けられる。

A組にも声をかけて、結局はAB組合同で総勢30人ちょっとでのお茶会になった。
これぞ組織に生きる中年の懇親会お呼び術!







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。