その日の朝、提督から艦娘部隊は朝早くに起こされた
提督「昨晩、艦娘と思わしき人形兵器が海上基地周辺に出没した、艦娘型だが見たことのない物だ、適者側以外のものがこれを作れるとしたら技術スパイの可能性が非常に高い、艦娘部隊はこの人形兵器を発見し次第、捕獲を行え、以上だ」
それを聞いた瞬間、昨晩の彼の事を思い出すが、悟られないように平然を装う
だが、内心、彼の事がとても心配だった
捕獲されて連行されたら拷問されて死んでしまうのではないかと
提督「また、那珂には話がある、私の部屋に来るように」
そう言われた瞬間、背筋が凍りついた
那珂「……はい、分かりました…」
なんとか返事をして車イスで移動する提督の後ろをついていく
提督「入れ」
那珂「は、はい……」
提督が開けた司令室のドアに入りながら、若干怯えていた
提督「何故、貴様が呼ばれたのかが分かるか」
入った瞬間、そう聞かされて
那珂「わ、分かりませ……
提督「貴様だけ燃料の減りが多いんだ、何故だか説明しろ」
辛い夜に歌を歌いに行くためだがそんな事を言えば杖で二度と歌えなくなるくらいに喉を殴られ兼ねない
那珂「よ、夜に旧防衛ラインに向かい、敵が夜戦を仕掛けて来た時のために備えておりました…」
こんな嘘が通用するのか不安が頭を過り恐怖が足を震えさせる
提督「ほう、夜戦に対する防衛か私の指示でもない自分で勝手に判断し勝手に貴重な燃料を消費したのだな?」
提督は杖を振り上げて私を杖で殴り始めた
提督「貴様っ!私の指示以外の勝手な行動は指示をする私に対する侮辱となるのだぞ!兵器は兵器らしく人間に使われていればいいんだ!」
提督は声を荒げながら、杖で私の体を殴った
那珂「そ、そんな事はっ
提督「黙れっ!俺は提督だっ!俺の指示が一番正しいんだっ!俺を下に見やがってっ!役立たずがっ!」
いつもの痛め付けるのを楽しむ殴りよりも強い、怒りのこもった暴力
しばらくして提督は殴り疲れて殴るのを止めた
提督「まぁ……いい……貴様の任務は夜戦対策のための旧防衛ラインの見張り、及び人形兵器の捕獲だ」
提督に殴られた痛みに耐えるために唇を噛んでいてすぐに返事が出来なかった
提督「返事はどうしたっ!」
杖で殴られるより強い痛みがお腹に突き刺さり咳き込んでしまいながら耐えて
那珂「は……はい…了……解…しました 」
提督「ならば、早く行け!目障りだ!」
そう言われお腹を押さえながら司令室を出ていった
私は命じられた通りにあの場所に向かう、彼が居るから分からないけど、伝えなくちゃ……
伝えないと忠敬が殺されちゃう!
旧防衛ラインに着くまで生きた心地がしなかった
那珂「忠敬っ、居ないの?返事をしてっ!」
私は必死で彼を探した
お願いっ返事をしてっ!
貴方を失ったら私の大切にものがまた一つなくなっちゃうっ!
忠敬「……那珂……どうしたんだ…慌てて」
那珂「忠敬っ!」
彼の声が聞こえた瞬間、抱きついて安心した