今後のネタバレ及び、物語全体のネタバレ、まだ更新していないストーリーの用語のネタバレがあります。ご注意下さい。尚最新話の更新に合わせて加筆予定。
世界観、時系列説明
・本作の世界(宇宙)は「まどマギ本編とは外れた別宇宙、並行世界群」である。
・五百年前、戦国時代の早島(富枝)は、血で血を洗う内戦状態にあった(土地を納めていた神の御使い=魔法少女が魔女化し、人々が絶望して疑心暗鬼になってしまったことが内戦のきっかけ)。
・当時十〜十一の少女、火雨玉は平凡な武家の生まれであり、神の御使い達に祈りを捧げる普通の少女だった。しかし彼女の家は戦争の影響により惨殺され、玉は妹二人と一緒に生き残ってしまう。
玉は神の御使い達や運命を憎み、早島にはすべてを救う神が必要だと考え、「永劫に早島の神になる」という願いで魔法少女になる。
・長い時間をかけて裏切りや下剋上を繰り返し、権力を手に入れた玉は、領主の娘達――双子姫に取り入り、龍神信仰を創り上げる。
だが幸せは長く続かず、妹二人はお産や病気で死亡。すべてが間違っていたと悟った玉は絶望し、ソウルジェムを破壊して自害する。享年十七。
・しかし玉の死後、双子姫が玉の願いの影響で暴走。玉の妹の子供と領主の家の男を結婚させ、玉の器に適した少女を生み出す(これが広実一族の始まり)。
実は玉のソウルジェムは初めから宇宙の概念として固定されており、生前のソウルジェムはカケラ=体を動かすための魔力受信機に過ぎなかった。
・すべては永劫に神となるための願いの結果。玉の精神と記憶は広実一族の少女にランダム(あるいはその時代に適合した最適の器)に宿り、転生し続ける。
(何故こんなことになったかというと、単純に因果の量が足りない&転生により後天的な因果を大幅に強化する必要があったため。また神様のことを己のすべてを差し出し、人々のために尽くす人柱であるという風に考えていたので、それがダイレクトに反映されてしまった)。
・転生を繰り返す内に玉の人格は分裂。早島と牛木草から出られず、十七を超えて生き残れない環境から、精神が壊れていく。
・玉が過去と未来を行き来しながら、様々な時代に転生することで並行世界が分岐していき、やがて“玉が神になった宇宙及びそこから玉が転生して派生した並行世界”が元のまどマギ時空から分離。独立した閉じた時空となる。
・玉は本編五十年前から救済の魔女による世界滅亡の危機を察知する。牛木草の発展を促し、魔法少女の争いを激化させることで感情エネルギーを収集。悦子の次の次の転生体・順那の時に菊名夏音に邪魔をされ、蓄積した感情エネルギーが上手く使えなくなるよう制御魔法陣を壊される(玉との戦闘で夏音は魔女化)。
結を魔法少女にさせ、入理乃サチコンビと争わせることで再度魔法陣復活のための感情エネルギーを収集。双子姫=龍神の魔女を刺激し、即興で早島と牛木草周辺の地域を地球から隔離するものの、既に滅びは決定づけられてしまう。
・更にこの滅びを迎えた世界は、すべての始まりの世界……初めて玉が神になった世界だった。かのマギ時空の並行世界はすべてこの宇宙を元とする枝葉のようなものであるため、かのマギ時空は滅びを迎える運命にある。最早時空全体を支えるためには、並行世界が生まれる度に魔法少女の争いを起こし、感情エネルギーを収集するしかなくなるというどん詰まり状態に。
(ちなみに完全なる裏設定だが、始まりの世界が滅んだのは、玉が神の役割から解放されようと契約しまくったのと、一部の人格が暴走し、夏音を一から十まで誘導したのが原因。暴走した人格達はそのまま自然消滅したので、玉本人も覚えていない。割とマッチポンプ)
・玉の人格達は疲れ切り、血塗られた早島を終わらせるため、魔女となった夏音を利用。使い魔の夏音達をあらゆる並行世界に送り込み、争いを発生させる起爆剤のほか、ループをさせることで魔女の夏音に因果を集めさせ、次元の壁を突破し、まどマギ時空とかのマギ時空を統合しようと試みる。
・本編開始。
キャラ紹介
・菊名夏音
本編主人公。家族構成は兄、母、父。年齢は十四歳……ではなく十六歳(享年)。高身長で大人びた顔なのがコンプレックス。
中二病で物事をはっきりと言う性格。お人好し。
母と父が仕事第一人間で家にいないため、年の離れた兄に育てられた。父母にとっては望まずしてひょっこり出来た子供であり、周囲からも優秀な兄と比較されがちなため、自身の価値を認められずにいる。特別になることで皆から認められたいと思っているが、結局その願いが更なる不幸への入り口だったのは言うまでもない……(おまけに世界崩壊への決断も、実際は玉に誘導されまくりで、死後も利用され続けている&大抵は碌な目に合わない幸薄少女)。
本編に登場する夏音は、使い魔が生前の人格を模倣した存在。
真の固有魔法は「死んだ魔法少女の魔法をコピー」すること。
ちなみに変身の時、気分によってメガネは外したり外さなかったりする(大抵は邪魔なので外す)。
・広実結
本編のもう一人の主人公的存在。
名前は“ゆい”じゃなくて“ゆえ”。
広実一族本家の娘で割とお嬢様。一人称は僕。何で僕なのかというと、広実一族のあれやこれやで、本心では女であることに嫌悪感を持っているから。
狂人のように見せかけて責任感の塊のような人。まとも過ぎるが故に抱え込みがちで、ミズハの件とか、やっぱり広実一族のあれやこれやとかで、魔女狩りに現実逃避した過去がある。痛みや破壊衝動に快楽を見出すのは、完全に広実一族の呪いのせい。本人の体質から神に縋るという暗示の効きは本当に薄いので、その分他の呪いが強く出てしまったと思われる。また破壊衝動の元は玉ちゃんの人格の大半が「世界ぶっ壊してー、でも自分も殺しまくってるから罪を受けてー」と強く思ってるから。玉ちゃんの感情がダイレクトに流れ込んでいる来ている呪いの模様。
・阿岡入理乃
広実一族の外戚、阿岡家の娘。
普段はオドオドしているがかなり二面性が激しく、本性ははっきり言って腹黒、クズ、自分勝手。
相方のサチのことは心の底から大切に思っているが、自分にメリットがあるから付き合っていると必死に思い込むようにしている。かなりの天才少女で何でも出来るが、それが原因でイジメられたので極度の人間不信。そのくせ天才故に傲慢であり、子供のままに成長してしまった。人に好かれることがなかったので、根本的に人から好かれようと努力しないし、人のことを考えられない。
・船花サチ
元は広実一族の外戚、香干家の娘。
口調は乱暴だが相方に比べるとマシな性格をしている。
良い子でお人好しであり、素で優しい。恐らく曲がりなりにも親から愛されてきたからなのだが、その実の親を殺してしまった罪に向き合えない心の弱さを持っている。
乱暴な態度も、一つは船花サチを演じているロールプレイ的側面があり、本来のサチは元々大人しい。
・東順那(火雨玉)
結の従姉妹。天然で人をおちょくる態度が目立つ変わり者。
その正体は広実一族の少女として転生を繰り返す早島の神様(縁結びの神、玉枝)で、物語のすべての元凶。
よく笑い、かなりフランクに話し、子供っぽい。だがヤケクソ気味にハッチャケているだけで、内心は相当にグチャグチャ。根底は被害者意識が強く、傲慢で、小物な部分が多い人間らしい性格。
転生の度に人格分裂を起こしており、玉という個人の精神は壊れている。人格の大半が精神世界に引き篭って自殺、人格同士の殺し合いを続けており、主人格は定まっておらず、その都度、適当な誰かが玉の生前を模倣し、感情を代弁する“ベース人格”として振るまう。
尚、上記の通り人格達は一枚岩ではなく、サチに事情を話す者や、内心夏音達に味方をしたいのに弱気で言い出せない人格も存在する。
皆共通して猫好きで、「ババア」という単語が禁句。
用語集
・早島市
人口十万人(半分は老人)の錆びれた田舎町。かのマギ時空の表舞台。
元々は炭鉱の町で、一時期都会だった時もある。古い旧家と広実一族が実権を支配しており、龍神信仰が広まっている。
五百年の戦国時代では酷い内戦状態で、色々とボロボロだった。未だに玉がかけた呪いが残っており、広実一族以外魔法少女になれない、住民に神に縋る暗示がかけられている等、極めて特殊な町である。
尚見滝原とは何の関係もない土地であり、何時間も電車に乗らないと行けない距離。
・広実一族
かつての領主一族の末裔。実態は玉の器を作り出すため、双子姫が人為的に人体実験、遺伝子操作した一族である。龍神信仰の神社を運営している。
特に神を信奉する暗示にかかりやすく、男は家を作り、女は嫁いで子供を生むという家訓が存在する。裏設定だが近親相姦率はもの凄く高いので、蓄積した血が土地の呪いと反応し、代々新しい呪いを生み出してしまう。しかし近年は玉の数百年単位の猛烈な努力により、呪いの効果は弱まり、家訓に反発して大半の若者が出て行ってる。
船花家、阿岡家は外戚の家。
・龍神信仰
早島及び牛木草で信仰されるマイナー土着信仰。
御神体は二対の龍神、金早龍と銀島龍。その上に猫の神、玉枝がいるが、玉の工作により忘れられている。
正体は五百年前、早島の領主の娘達であった双子姫が魔女化した姿。早は敬語口調でおっとりした天然系。島は理知的で本を読むのが好きな性格。自身に向けられる感情エネルギーを魔力に変換する固有魔法を持つ。
名前の由来は双頭から。
(早島=そうとう=双頭)
・寝巣扉都市圏
ここ十年になって急速に成長した都市圏。
かのマギ時空の世界はこの都市圏と早島しかない(こゆり⭐︎マギカでは都市圏がメインの舞台になっている)。
経済発展に伴う治安悪化で不安定な社会を形成している。
地図上では寝巣扉市を中心に、真下に牛木草、右に飛雄角。上にトメ井。そしていさ土が左に存在している。
早島は牛木草、飛雄角の間にある(しかし都市圏の中には含まれていない)。
昔ながらの伝統が多く残った、古き良き地域だが、頭が固い老人と、新しいものを求めている若者との間で軋轢が生まれている。
裏では暴力団が暗躍しているとの噂。実際、議員とヤクザの間で賄賂などが横行している。
・牛木草市
早島の隣にある都会の町。かのマギの裏舞台。人口四十万人。
五百年前は早島と小競り合いの戦争をしていたが、玉の謀略により早島の一部と化する。そのため玉が唯一活動出来る外の世界で、何百年も昔から彼女の手によって早島の都合が良いよう歴史が作られてきた。
現在は感情エネルギー収集のため魔法少女の争いが激化。マギレコの二木市並みの地獄と化している。ちなみに牛木草だけでなく、周辺地域も玉による情報操作によって、似た状況になってしまった。
寝巣扉市の衛星都市で、寝巣扉市のベットタウンとして発展してきた。
裏社会を白亜日華率いる暴力団が支配している。
名前の由来は色相。
(失う色相=うしきそう=牛木草)
・寝巣扉市
大都会に成長しつつある、寝巣扉都市圏の核市。人口百三十五万人。
すべての経済の中心地であり、高層ビルが余すところなく立ち並んでいる。都市開発のお陰で人口が増加しているが、しかしその一方で家賃が高騰しており、そこに住むのは楽ではない。
実は都市開発においてデザインにも力を入れているため、町並みは結構お洒落で色とりどり。今ではそこまでないが、ほんの五十年前までは芸術が盛んな町だったため、その名残故かアーティスト活動が盛。
由来はトーンに彩度の英語の頭文字を組みあせたもの。
(tone+saturationのsを足して=nesto)
・飛雄角市
寝巣扉都市圏最小の市。牛木草より人口は少ない三十二万人。
明治時代に出てくるような西洋風の町並みが特徴で、そのため観光地としての面を持つ。しかし老人と若者との軋轢が特に酷い町で、魔法少女が増加する一端となっている他、飛雄角公園では行き場を失った若い子供が集団で集まり、社会問題となっている。
由来は色相の英語、hue。
(hue=ヒューから)
・トメ井市
寝巣扉市に続いて最も都市化が進んでいる市。
人口九十九万人。それが理由か、寝巣扉都市圏は双子都市圏のような性質を持っている。いさ土との結びつきも強く、いさ土の工場で作られた商品をトメ井市で販売していたりする。議員の汚職が一番深刻。
由来は明度のアナグラム。
・いさ土市
寝巣扉都市圏では面積最大の市。
人口四十五万人。海に面した工業地帯。
こちらの由来も彩度のアナグラム。
・転生の呪い
玉が背負い込む呪い。あらゆる時代、あらゆる並行世界を横断しながら転生する。転生体は巫女と呼称され、幼い頃に玉の思想、記憶を取り戻すが、成長するに連れてそれらの要素を失っていく。元々の巫女本来の人格は玉の精神がダウンロードされた時点で玉の精神に吸収され、合併される。巫女のソウルジェムは巫女本来の魂でもあるが、玉のソウルジェムのカケラでもあるので、魔女化したとしても次の並行世界へ転生する。