出来損ないと兵器と化け物と   作:ハンバーグ丼

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初めて小説を書きました!
いやー、小説書き始めたのは良いもののどうやって表現するか難しいですね(笑)
色々とおかしいとこや、誤字脱字があると思いますので、ご指摘お願いします。



理由

コツン、コツン

 

物静かな廊下に靴音が鳴り響く

 

廊下は、隅々まで掃除されていて自分の顔が映るくらいに磨かれていた

 

「いきなり招集が掛かったから来てみたけど、俺なんかしたっけ?」

 

特に何もした覚えがないけれど胸がドキドキしてなかなか落ち着いてくれない。

 

「なんか・・・この感じ中学生の時職員室に呼び出された時に似てるな、ハハハ、はぁ」

 

と呟きながら決して軽くはない足取りでここの鎮守府のトップ・・・と言うか海軍のトップ、江戸川元帥の執務室に向かう。

 

なぜ自分がこんな大層な人に呼び出されこんな場所に来ているのかと言うと、一時間前の事だ。

 

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横須賀鎮守府 一三〇〇

「あー、ご飯食べた後ってなんでこんなに眠いんですかね?まあ、ご飯って言ってもレトルトのカレーにパッサパサの米でしたけどね」

 

重くなった瞼を擦りながら門の前に立っている先輩に声を掛けると、先輩は呆れたような顔をしていた

 

「文句をゆうな、さっさと交代しろ」

 

「了解、あとは自分にお任せくださいっ!」

 

わざとらしく大きくビシッと敬礼して先輩と警備を交代する。

 

「ふん、景気のいいやつだな、その調子で警備してほしいもんだ」

 

先輩が鎮守府に入るまで見届け、目一杯伸びをしてから門の横にある小さな小屋の中の椅子に座る。どこまでも青い空を見ながら少し前のことを思い出す。

 

「この二年で随分平和になったもんだな」

 

二年前までは地獄絵図その物だった、その理由は深海棲艦と呼ばれるバケモノが現れた事だ。現代の最新兵器では全くと言ってもいいほど歯が立たず防戦一方だったが、奴らはお構い無しに攻めてきた。

 

深海棲艦と戦いが始まってたった1()()で殆ど制海権は奴らのものになった。

 

そして奴らは海だけでは飽き足らず陸地にも攻撃してきた、奴らのほとんどが船らしき形をしていたため陸には来ないとどこかで安堵していたのだろう。

 

『空襲』だ。奴らの中の極わずかだが人の形をした深海棲艦がいる、通称『ヲ級』だ。

 

奴らは空母の如く艦載機の様な物を発艦させ射程範囲にある町や村といった所を襲撃し、つい先刻まで賑わっていたであろう商店街や学校、住宅街など、一瞬で瓦礫の山と化した。

 

もう終わりだと人々が絶望に打ちひしがれていたそんな中、『砲門』を具現化した女の子が現れ、奴らを一隻、二隻と沈めて行った。

最新鋭の兵器でさえ全くと言っていい程に歯が立たなかった筈なのに彼女は奴らを沈めた。

 

彼女達は一体何者かと皆混乱したが彼女達曰く昔に沈んでいった艦だそうだ。最初は全く受け入られ無かったが『砲門』や海を走るその姿を見ては、認めざるを得なかった。

 

彼女達は普通に暮らしていたが、ある日突然今まで忘れていた()()を思い出したかのように出せるようになるらしい、それに性格や口調が変わるそうだ。彼女達の事を総称して、艦の生まれ変わりの娘、『艦娘』と呼ばれるようになった。

 

艦娘だけが装備出来る『艤装』はとても強力だが、何せ奴ら深海棲艦は数がとても多い、いくら艦娘といえど苦戦が強いられ、深海棲艦との激戦の後、かろうじて艦娘が優勢になり、まだ油断はできないが二年前に比べるとだいぶ良くなった。そして今に至る。

 

「もうこの当たりに奴らは殆どいないだろう、艦娘も交代で哨戒に当たってるようだし今日も平和な一日になりそうだ」

 

4月の半ば今日は天気も良く、日差しがポカポカしていてとても気持ちがいい。

 

このまま少し寝てしまおうかと思ったその時、ジリリリリッと一本の電話が鳴った。

 

「はぁ〜」

 

受け取らないわけにはいかないので、最小限の動きで手を目一杯伸ばしてギリギリ届くか届かないかの距離で電話を取る。傍から見たら、なんて物臭な奴なんだと思われても仕方ない。

 

「はい、こちら大本営裏門監視室警備担当(なぎさ)です。」

 

───────────────────────

「はぁ、もう着いたのかぁ、入りたくねぇなぁ」

 

そんなことを考えながら、扉の前でウジウジしてたら

 

「そんな所に居ないで入りたまえ」

 

なっ!?

何が起きたんだ今、この人透視能力でもあるんじゃねぇか?と、内心めっちゃ焦ってるが待たせるわけには行かないのでと、とりあえず入ろう。

 

この如何にもお偉いさんがいそうなドアを相手に聞こえるようにノックをする。

 

コンコン

 

「失礼します」

 

今回は、ビシッと軍隊持込みの敬礼する。何回か会った事はあるが、風格が言わずとも語ってるような凄みは何度会っても慣れそうにない特に顔の傷だ、額から頬に掛けて大きな引っかき傷みたいな物があるその傷のせいで見た目がすごく怖い。うん、すごく怖い。

 

「そんなに畏まらなくても良い、今日は君に頼みたいことがあって呼んだのだよ」

 

「はぁ、自分なんかにどんな頼み事でしょうか」

 

「そんなに自分を卑下にすることは無い、君は...まぁこの話はいいとして、早速本題に入るとしよう。率直に言わしてもらうが君に提督になってほしい」

 

「え?じ、自分が提督ですか?」

 

「そうだ、君にやってもらいたい。君はとても仲間思いで、情に厚い男だと聞いている。

 

それに、いつも暇そうに監視室で寝てる君を見つけたのでな」と嬉しそうな顔で言ってくる

 

ビクッと体が跳ねる、俺がいつも監視室で昼寝してるの知ってたのか!というか、軍の一番上の人に見られた時点で首チョンパじゃねぇか。

 

「君に向かってもらおうとしてる鎮守府は少し訳ありでな、前任がやりたい放題やってくれたのだよ。こんな私だが、軍のトップだ、何かと忙しくてなかなか手が回らないのだよ、そこで君に頼みたい」

「彼女達を救って欲しい」




たったこれだけを書くのにすごく時間がかかりました。
次回も頑張っていきたいと思います!!!

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