時刻一九〇〇
大淀に教えて貰った部屋に着いたが、ベットと机と椅子しかないなんとも殺風景な部屋だった
「取り敢えず荷解きするか〜いや、寝よう。別に今日はすることないし疲れたし」
大淀と自己紹介した後、書類関係の手続きを終え明日の八〇〇に会議室で着任式を行うと告られ早々に部屋まで案内され今に至る
「おやすみなさーい・・・風呂入りてぇ、」
歩き回ったり、襲われたりで汗をかいたのだろう掛け布団の中から芳醇な香りが漂ってきた
「風呂どこだろ、まあ、多分あそこだな。風呂道具はすぐ出せるところに入れて置いたしさぁ、行きますか」
風呂道具を手早くカバンから取り出し昼間歩いている時に見つけた場所に向かう。あそこ風呂場だよな?♨️のマークあったし
日も傾き薄暗くなった廊下、木造の床が軋む音しか聞えず妙な気味悪さがでている中俺は風呂場に向かう
「おっふろ、おっふろ、おっふーろー♪」
中に入ってみると案外広く、銭湯のような感じだった
疲れたしさっさと体洗ってゆっくり浸かろ
ガラガラ
「うっ、何だこの匂い」
なんとも言えない刺激臭が漂い浴槽や壁あちらこちらに汚れがこびりついている
「きったねー風呂だなあ全く、あいつらこんな所に入ってんのか?一応乙女なんだからちゃんとしろよな。はあ、掃除しよ」
あんな汚れ切った風呂なんかに入ったら病気になりそうだったので掃除を始めるが、なかなか汚れが落ちず気がついたら二一〇〇を過ぎていた
「ふぅ、やっぱ風呂は綺麗じゃないとな落ちるもんも落ちねぇよ」
掃除してわかったけど、あの汚れ血だったな、それに結構の量だった。
やっぱこの鎮守府、元帥がゆってた通り訳ありなんかー。そんなことを考えながら、風呂を上がり早々に着替えて部屋で死んだように寝た
翌日
まだ眠い目を擦りながら、煩いアラームを止め、身支度を済ませ会議室に向かった。てか、会議室何処?
会議室が何処だか分からないので執務室に行くことにした。
コンコン
「どうぞ」
「おはよう大淀、こんな朝早くに何してんだ?」
「おはようございます提督、前任が残した書類です。会議室なら隣です、みんなもう集まってますから行きましょう」
「おう、えっ?前任の仕事残ってんの?てかそれ俺の仕事じゃね?」
「私は秘書艦なので私の仕事でもあります」
ガチャ
「整列!」ビシッ!
「本日より提督が着任しました!提督入ってきてください」
おおぅ、なんかこういう所立つの緊張するなあ、天龍居る。え、そんな睨まないでよ怖いなあ
「おはようございます!今日からこの第三鎮守府に着任することになった凪だよろしく頼む。階級はえーと、大佐だ」
シーン
「え、えーと初めて指揮を執るのでいたぬ点も多くあるだろうが、そこはみんなで力を合して行きたいのでよろしく頼む!以上終わり!」
「それでは皆さん自分の持ち場に戻って下さい、解散!」
「「おお!」」
ビクッ、統率は取れてるな、この感じだと戦闘面では大丈夫そうだなけど、なんかコイツら疲れてね?
「それじゃあ提督執務についてご説明するのでこちらへ」
「りょーかい」
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???「それであいつが、今回の提督かいな結構若いやん」
???「まあ、そうだがあの若さで大佐だ、何か裏があるんだろう
必ず暴いて見せるぞ皆を守るために」
???「せやな」
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「腹減った」
もう一二〇〇になりちょうどお腹がすいてきた
「申し訳ありませんがこの鎮守府にあなたが口にできる食料はありません」
「まーじで、なら持ってきたカロリーメイツでも食べるか、大淀も食うか?」
「いえ!私なんかに、提督が食べて下さい!」
「お、おう、なら遠慮なく」
お腹も少し膨れたし仕事再開しますか!てか、量多くね
「なあなんでこんな書類溜まってんの?前任のやつの」
「すいません!すぐ終わらせます!」
なんか・・・怯えてる?
「いや、いいよ書類仕事の練習になるし」
「す、すいません。」
謝る必要ないのに、癖になってんのか。仕事をやらない事といい、艦娘達の疲弊し切った顔といい前任のクソさが身に染みるぜ全く!
「そんなに謝るな、謝ってばっかいると自己肯定感が薄れてメンタル的にしんどいだけやぞ」
ポンッと大淀の頭に手を置いて手で撫でてやると、急に血相を変えて地面に蹲ったいや、これは土下座だ
「すいませんすいませんすいません、役立たずですいません!書類仕事しか取り柄のないのにお役に立てずに申し訳ありません!どうか暴力だけは止めて下さいお願いしますお願いします」
今にも泣きだしそうな声で哀願してきた
はあ、前任は一体何をしたんだ全く、と怒りを胸にそっと彼女に近づき
「大丈夫だ、暴力なんて振るわない約束する。2日前に出会った男を信用しろとまでは言わない、ゆっくり君のペースでいい。君がどれだけ苦しい目に会ってきたか想像も付かないが、そんなに怯えるな俺は前任じゃない」
刺激しないように、ゆっくり優しい声色で話しかける
大淀はゆっくり顔を上げる。その顔には涙を溢れんばかりに溜め、声を出さないように強く唇を噤んでいた
「本当ですか?本当に殴ったり蹴ったりしませんか?信じていいんですか?」
涙が溢れ少し上擦った声でそう問いかけてきた
「ああ、俺は仲間を絶対に傷付けない、だから泣くな美人が台無しだぜ?」
今度は優しくそっと、頭を撫でてやる。手を置いた瞬間頭を少し後ろに引いたが、少しづつ前のめりになり、小さく彼女の鳴き声が部屋に鳴り響いた。
うーん、大淀さん可愛い!