柚希結奈は勇者である   作:松麿
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四話-後半-

前半のあらすじ

 

 

 

秋の新学期で弄られる結奈だが、襲撃サイレンが鳴り出してスクランブル出撃。

 

 

宮崎の新田原基地からと思われるF-15Jが星屑に追われているのを目撃し、火花のホデリと水刃のホオリを用いて迎撃。

 

 

しかし、殲滅まであと少しの所でサジタリウス・バーテックスが登場!

 

 

初完全体戦、どうする結奈!?

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

サジタリウス・バーテックスが現れてからおよそ数十分は経つ。

 

 

 

星屑からの強襲、完全体及び進化体からの狙撃、双方からのワンツー攻撃に結奈は先程のF-15Jと同じ様に避けては逃げていた。

 

 

 

サジタリウス・バーテックスは性質上、結奈の間合いよりはるか遠距離にいる為にこちらからの攻撃はできない。

 

 

 

かと言って近くの星屑に手を出せば狙撃の餌食になるばかりだ。

 

 

 

それだけでなく、援軍として「矢のようなものを発生させたもの」という進化体バーテックスが完全体の左右に複数展開しており、攻撃の手が増やされた事で更に結奈を追い詰めていた。

 

 

 

弾幕は巫女の力で対応できるのだが、問題なのは…。

 

 

 

結奈「きゃあっ…!!」

 

 

 

弾幕の速度も威力も比ではない、一発の大きな針が結奈を掠める。

 

 

 

それに遅れて進化体から多数の針が結奈を襲うが、開いていた双方の鉄扇で被弾しそうな針だけ受け流して回避し、その場を凌いで離脱する。

 

 

 

完全体のもう一つの口から放たれる大きな針、来ると分かっていても気付けば目の前にまで迫るそれが結奈を追い詰めていた。

 

 

 

佑哉『結奈、避けてばかりじゃじり貧になるだけだ。先に星屑を倒せ!バーテックスの連中は俺達がどうにか注意を…』

 

 

 

結奈「ダメ!あんな弾幕が地上に降らされたら兄さん達でも一溜まりもないわ。寧ろ被害が拡大するだけ!」

 

 

 

佑哉『ぐぬぬ…歯痒い!』

 

 

 

佑哉率いる防衛隊も高機動車で現地に辿り着いたが、対抗手段なんて持っているわけがなく双眼鏡を覗きながら見上げる事しか出来なかった。

 

 

 

無論、バーテックスの弾幕から守る術も持たない為に牽制用の対空機銃を用いるのは自殺行為でしかない。

 

 

 

結奈(でも、戦況は不利な事に変わりない…どうする?)

 

 

 

攻撃パターン、時間差、速さ、距離、高さ、位置、手段等々…。

 

 

 

それらを頭の中で巡らせ、逃げながらも作戦を構築していく中。

 

 

 

結奈「ッ…!!」

 

 

 

佑哉『結奈!!』

 

 

 

完全体の大型針による狙撃に対応が遅れて一部の装束が破かれ、再び進化体の針が迫る。

 

 

 

結奈「また…ッ!!」

 

 

 

繰り返し迫る針の弾幕をホデリとホオリで弾き飛ばす中、横から星屑が襲い掛かる。

 

 

 

結奈「しまっ…!?」

 

 

 

喰われるかと思った瞬間、星屑は何かに直撃して消滅した。

 

 

 

結奈「…え?」

 

 

 

何故?

 

 

 

と彼女は思考を一瞬停止してしまったが、思えば弾き飛ばした針が隙を見て襲いかかった星屑に偶々直撃しちゃったようで、間接的ながらも進化体の攻撃によって偶々助けられたようだ。

 

 

 

それだけではない。

 

 

 

結奈「…?」

 

 

 

浮遊している中で更に上へ上へと強い気流が結奈を押し上げ、蒸気の力なしでも浮遊できる状態にいた。

 

 

 

これは?

 

 

 

結奈「上昇気流…?」

 

 

 

上昇気流は、冷たい空気と暖かい空気がぶつかり合う際に冷たい空気が暖かい空気の上へと登り上がる自然現象だ。

 

 

 

彼女はまさにその圏内にいる。

 

 

 

結奈「そっか、そうだよね…!」

 

 

 

佑哉『え?』

 

 

 

星屑への弾き飛ばしと上昇気流によって、彼女の頭はピッカーンと閃いた。

 

 

 

結奈「兄さん、バーテックスの様子を見て狙撃しそうになったら報告して!」

 

 

 

佑哉『わ、分かった。』

 

 

 

佑哉にそう告げると、結奈は全速力でその場から離れた。

 

 

 

敵側もそれに合わせて完全体と進化体は照準を訂正し、星屑は結奈の後を追う。

 

 

 

結奈「はぁ…!!」

 

 

 

追うなと言うようにホデリから火花を飛ばすが、一部の星屑だけを焼き落としていく。

 

 

 

あえて僅かに焼き落としたのにはワケがあった。

 

 

 

佑哉『結奈、奴がデカい針を用意してきた。来るぞ!』

 

 

 

結奈「やっぱり、発射までどれくらい!?」

 

 

 

佑哉『発射まで…3』

 

 

 

結奈「…!」

 

 

 

星屑を攻撃するために動きを止めれば、完全体は大型針で攻撃してくる。

 

 

 

そのパターンを読んだ彼女は、秒読みの段階でその場から蒸気を発生させつつそのまま回転しだした。

 

 

 

何をし出すかと思えば、どうやら上昇気流を利用して竜巻を作り出しているようだ。

 

 

 

佑哉『2』

 

 

 

結奈「間に合えぇー!!」

 

 

 

回転する度に勢いが増して少しずつ竜巻が大きくなっていく。

 

 

 

佑哉『1』

 

 

 

大型針の発射準備が終わり、竜巻を見た星屑は驚いて動きを止めた。

 

 

 

そして…。

 

 

 

佑哉『今!』

 

 

 

完全体から大型針が発射され、それを真っ正面から双方の鉄扇で受け止めた。

 

 

 

結奈「ッ~!!」

 

 

 

竜巻と鉄扇越しとはいえその衝撃は半端ではなく、意識を失う処かあと少しで彼女の体を刺す手前である。

 

 

 

しかし、それに耐えればこっちのもの。

 

 

 

結奈「いっけぇー!!」

 

 

 

衝撃に耐えた結奈は、竜巻と鉄扇でかっ飛ばすように大型針を弾き飛ばした。

 

 

 

弾き飛ばした先は…星屑の群。

 

 

 

動きを止めていた星屑は対処できることなく、大型針を喰らった星屑達は一気に消滅。

 

 

 

『おぉ~!?』

 

 

 

それを地上から見ていた防衛隊達は目が飛び出る程に驚く声を上げていたのだが…。

 

 

 

結奈「きゃあぁーっ!!」

 

 

 

佑哉『え、結奈!?』

 

 

 

流石に彼女も無事では済まなかった。

 

 

 

竜巻を含めた鉄扇で大型針を弾き飛ばしたのは良かった。

 

 

 

しかし、その勢いでバランスを崩した結奈は制御不能に陥ってしまい、弾き飛ばしただけあって強力にできた竜巻に自分が飲み込まれてしまったようだ。

 

 

 

咄嗟に生み出した竜巻戦術、それを使いこなすには時間を要するようだ。

 

 

 

結奈「うぅ、我ながら情けない…。」

 

 

 

佑哉『とんだ無茶をするからだ!おい、バーテックスの様子はどうだ!?』

 

 

 

隊員『バーテックスは未だその場から動かず、様子を伺っている模様です。』

 

 

 

どうにか星屑を殲滅したとはいえ、完全体と進化体は未だ健在。

 

 

 

竜巻の上から抜け出せた負傷気味の結奈、形勢は不利な事に変わりはなかった。

 

 

 

おまけに…。

 

 

 

結奈「ケホッ、ケホッ…さ…寒い…。」

 

 

 

残暑が残る秋の空だが、結奈がいる現在高度は対流圏上部。

 

 

 

高ければ高い程気温は急激に下がるし、竜巻を作る際に発生させた蒸気によって少し濡れた結奈からすれば極寒の寒さであった。

 

 

 

おまけに高い高度は地上よりも酸素が薄い為、長時間の戦闘は死を及ぼす最悪な環境でもある。

 

 

 

佑哉『寒いって、どれだけ高く飛ばされたんだお前は?(汗)』

 

 

 

結奈「そ、それより…バーテックスに関して、何か…情報、は?」

 

 

 

佑哉『あ、あぁ…戦闘機からの情報じゃバーテックスと一言言っても、様々な種類がいるらしい。星屑より超デカいし、超頑丈、そして超痛いってとこぐらいだ。だから星屑とはずば抜けてヤバいぞ。』

 

 

 

佑哉の言う通り、完全体は進化体なぞ比べ物にならない程ずば抜けた戦闘力を持つ生命体で、いくら星屑を倒せる神器を持っても歯が立たないのは笑しくなく、余程の一撃を喰らわさなければ勝ち目はない。

 

 

 

佑哉『おまけに星屑はお互いと融合して進化する事もできるらしい。恐らくバーテックスの周りにいる連中がそうだろうな。』

 

 

 

結奈「と、とにかく、大ダメージを与えれば、良いんだよね?問題、ないよ。あ…あとは…ケホッ…あの厄介な…飛び道具、だけ…。」

 

 

 

しかし、ここで引けを取る結奈ではないし、ネタが切れたわけではない。

 

 

 

竜巻によって対流圏上部までに至った結奈はバーテックスの真上へと移動する。

 

 

 

するとバーテックスと進化体も反応して結奈のもとへ上昇、接近しつつ弾幕を撃ち始めた。

 

 

 

上昇気流の影響があってか弾幕の勢いは引力に対してものともせず、結奈へ目掛ける。

 

 

 

結奈「まだ、その気で来るなら…!」

 

 

 

弾幕を避けつつ、結奈は再び蒸気を発生させる。

 

 

 

それも高圧ではなく濃度が濃い蒸気を一面に散布し、下から見れば結奈を覆うようにして見えなくなった。

 

 

 

佑哉『今度は何をするつもりだ!?』

 

 

 

結奈「その名も、『大科学実験』よ!」

 

 

 

佑哉『大科学実験?おい、まさか…!?』

 

 

 

嫌な予感を察した佑哉は再び空を見上げる。

 

 

 

結奈が撒き散らした蒸気は直ぐ様雲へと早変わりし、蒸気を散らせば散らす程雲がどんどん大きくなってバーテックス達を飲み込む程にデカい雲へと発展していった。

 

 

 

そしてその雲の形は…。

 

 

 

佑哉『全員退避しろぉ!巻き込まれるぞぉー!!(汗)』

 

 

 

なんと大きな積乱雲。

 

 

 

強い上昇気流によって積雲から成長した塔あるいは山のように立ち上った豪雨と落雷をもたらす巨大雲。

 

 

 

竜巻よりも危険と思わされる自然現象の付近にいる防衛隊達は退散しながら思っているだろう。

 

 

 

何故結奈はこれ程のものを…?

 

 

 

───────────────────

 

 

 

サジタリウス・バーテックス率いる敵勢は雲の中で彷徨っていた。

 

 

 

積乱雲の中はとても暗く上下左右何処に向かっているのか感覚が狂ってしまい、遂には雲の中で滞ってしまう。

 

 

 

雲の外へ出れば良いのでは?と思う人達はいるだろう。

 

 

 

しかし、その雲の中に結奈がいることをバーテックス達は察しており、彼女を見つけ次第攻撃するつもりでいた。

 

 

 

それが結奈にとって思うツボである事を知らずに。

 

 

 

ゴロゴロと雷が鳴り始めてチラチラと光がちらつく中。

 

 

 

 

 

ズバッ!!

 

 

 

一体の進化体がスッパリ切り裂かれる。

 

 

 

射手座「!?」

 

 

 

完全体がそれに反応して振り向くも。

 

 

 

 

 

ズババッ!!

 

 

 

その間に二体の進化体が同時に斬られる。

 

 

 

射手座「!!?」

 

 

 

完全体が振り向く度に周りの進化体が斬られていき、次々と数が減らされていく。

 

 

 

結奈「探しても無駄よ。どんなに視界が悪い空間でも、私は巫女の力で貴方達を見つけることができる。それにこの雲はホオリから出した水でできたもの。いると分かっても、気配は感じないでしょう?」

 

 

 

ホオリの水は他の水とは違って神の力を宿った水である。

 

 

 

ホデリの炎とは違ってただぶっかけるだけではダメージにならないのだが、斬れ味抜群の水刃や気配を遮る雲等、応用を利かせると効果を発揮するのがホオリの真骨頂である。

 

 

 

その空間の中で結奈は神託を利用してバーテックスの場所を特定し、ホオリの水刃を用いた一撃離脱戦法で数を減らす戦術を繰り出す。

 

 

 

雲の中で彷徨うバーテックス達はそれを抗う様に弾幕や巨大針を撃ちまくるのだが、どれも外れに終わって積乱雲の外へ出るだけで次々と進化体が斬られていく。

 

 

 

ならばと思ったのか、完全体は雲の外へと一直線に逃げ込む。

 

 

 

とにかく何処でも良いから雲の外へ出なければ己の持ち味が発揮できないし、その場にいてばかりでは絶好の的になるだけと察したのだろう。

 

 

 

結奈「逃がさない。」

 

 

 

ただし、そう易々と逃してくれる結奈ではい。

 

 

 

バーテックスの目の前に現れてはその場でパァンと猫騙しの如く水蒸気爆発を発生させ、完全体が眩んだ所で高圧蒸気を発射。

 

 

 

完全体を元の位置へ一気に押し込み、逆方向又は別の方向へ完全体が逃げようとしても同じパターンで元の位置へ戻させるという繰り返しを結奈は繰り返した。

 

 

 

これ程の高速を活かして完全体を積乱雲から出さないようにしているのは、アレが来るのを待っていた。

 

 

 

結奈「 逃げれば逃げる程、貴方達は不利になるだけよ。 」

 

 

 

そう呟いた結奈は完全体を追い戻すのを止め、それを見た完全体は好機と見て積乱雲から出ようとした、その時。

 

 

 

射手座「!!!!!!???!?!?」

 

 

 

強力な雷が襲いかかり、感電される完全体とその周囲にいた進化体達。

 

 

 

結奈「雲放電。ホオリの水による雷は如何か?」

 

 

 

雷は対地に向けた落雷だけではなく、雲の中で放電する雲放電という現象もある。

 

 

 

そもそも雷は 大気中で大量の正負の電荷分離が起こる事で発生する自然現象、いわば擦れば擦れる程発生して蓄積し、放電する静電気の現象だ。

 

 

 

急造の積乱雲とはいえ静電気は流れが早ければ早くなるほど蓄積しやすいし、空気抵抗が大きいバーテックス達がその中を動き回ることによって更に蓄積する。

 

 

 

結奈は積乱雲の中でバーテックス達を暴れさせ、それらに放電されるのを洞察力を持って待っていたのだ。

 

 

 

普通の雷ならまだしも、ホオリの水から生み出した特殊な雷にはバーテックス達も一溜まりもなく、進化体は消滅。

 

 

 

残るはボロボロに焼け焦げた完全体のみ。

 

 

 

結奈「トドメは…これで!」

 

 

 

結奈はホオリの力で巨大な積乱雲を自分の前に圧縮し始める。

 

 

 

結奈「…ッ。」

 

 

 

ところが積乱雲の規模が規模な為に圧縮の時間がかかって攻撃の隙を許してしまい、完全体が咄嗟に口を開いて弾幕を発射。

 

 

 

結奈「間に合えぇ…!」

 

 

 

少し遅れて圧縮が完了し、こちらもすぐさま圧縮玉を発射。

 

 

 

すると質の圧縮玉と数の弾幕がぶつかり合い、弾幕を弾き飛ばすようにして圧縮玉が完全体に近付く。

 

 

 

もし、巨大針であれば圧縮玉もろとも貫通されていただろうが、咄嗟の判断で出した弾幕では力不足に見えた。

 

 

 

しかし、完全体は諦めることなく更に弾幕の数を増やして圧縮玉を押し合う形となり、完全体から数メートルで圧縮玉が止まった。

 

 

 

結奈「もう、少し…!!」

 

 

 

結奈も負けじと集中して圧縮玉を押し込み、完全体もやられまいと弾幕の数で押し込む。

 

 

 

気合いと根性の勝負となるかと思った瞬間。

 

 

 

結奈「はぁーー!!」

 

 

 

圧縮玉を操っているホオリとは対照的なホデリから炎を発生し、炎が渦を巻いて圧縮玉を押し込んだ。

 

 

 

互角に押し合う中、ホデリの力も加わって更に圧縮玉が完全体に迫る。

 

 

 

結奈「いっけぇーー!!!」

 

 

 

ホデリの炎による後押しによって完全体の口の中へと運ばれる圧縮玉。

 

 

 

完全体がそれを飲み込んでしまった瞬間。

 

 

 

結奈「解…!」

 

 

 

体内で圧縮から解放された蒸気は一気に膨張し、完全体はその衝撃に耐えれることなく爆発四散。

 

 

 

最後は力押しだったが、結奈の奇抜な戦術が功を成して決着がついた。

 

 

 

結奈「やった…あっ…。」

 

 

 

勝利を得た結奈だったが、気が抜けると同時に意識が途切れる。

 

 

 

高い高度で戦い続けた為に身体は限界を迎え、飛ぶ力も意識も失った結奈は頭から落下していった。

 

 

 

佑哉『結奈、応答しろ!結奈ぁ!!』

 

 

 

積乱雲によるノイズで途切れた通信は今回復したのだが、その声は意識を失った結奈に届くはずがない。

 

 

 

佑哉『嘘だろ…そんな!?結奈ぁ!!!』

 

 

 

防衛隊には落下した結奈を受け止めてくれる手段を持たず、同時に落下地点との距離が大分空いており、ただ見送ることしか出来ない。

 

 

 

もはや万事休すと言った所か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「オラァ!!」

 

 

 

佑哉「?!」

 

 

 

しかし、何者かが逆様に落下する結奈をしがみつき、鎖を握りしめてぶら下がるように落下を防いだ。

 

 

 

受け止めた人が握る鎖を辿ると…。

 

 

 

佑哉「F-15J!?」

 

 

 

退散したはずのF-15Jが結奈の元に駆けつけ、一人のパイロットらしき者が鎖を命綱にして救助してくれたのだ。

 

 

 

落下する結奈に機体を合わせる操作技術、結奈をしがみつきにいく度胸の組み合わせという救助、何という荒業にして神業。

 

 

 

パイロット『どうなるかと思ったが、救助は成功した。このまま桜島へ向かうが、よろしいか?』

 

 

 

佑哉『…貴機の勇敢な行動に、感謝する!』

 

 

 

結奈が助かった。

 

 

 

あまりの奇跡に涙を流す佑哉と隊員達は作戦完了と見なし、桜島へ帰還していった。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

パイロット『このまま桜島に向かう。すまんがそれまで我慢してくれ。』

 

 

 

???『はぁ!?冗談はよせよ、今この娘ってば超冷たくてヤバいんだぞ。息があるだけでもラッキーだ!』

 

 

 

パイロット『それは冗談抜きで不味いな。キャノピーを開ける、早く後部座席に乗せろ。薫はそのままぶら下がってくれ。』

 

 

 

薫『あいよ。うぅ~寒い寒い、よくこんな高さで戦ってくれたよ。おまけに倒しちゃうなんて大した奴だ。』

 

 

 

結奈を抱えて薫と呼ばれる少女。

 

 

 

彼女は一体何者…?

 

 

 

五話へ続く。







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