※そらともじゃないと分からないネタがてんこ盛りです。
そらともじゃないと分からないネタがあるのでご注意
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
ある日のことです。おじいさんは山へ竹を取りに、おばあさんは街へ桃のいろはすを買いに行っていました。
おじいさんが竹を取っていると、なにやら一本の竹が光っているのを見つけました。
「こりゃたまげた!竹が光っとる!」
おじいさんは中に何が入っているのか確かめようと、その竹を切ってみることにしました。
そりゃっ!と勢いよく竹を切ると……竹の中には、とても小さく可愛らしい女の子がちょこんと座っていました。
「なんと!女の子が入っておった!」
驚いたおじいさんは女の子を連れて、急いで家へ帰りました。
「ばあさんや!大変だ!」
おじいさんは家に着くやいなや声を張り上げました。街から帰っていたおばあさんは、おじいさんの声を聞くと、すぐに廊下の奥から姿を現しました。
「そんなに慌ててどうしたんだい」
「これを見てくれ!竹の中に女の子がおったんじゃ!」
そう言うと、切った竹の中の小さな女の子をおばあさんに見せました。
「あれまあ!なんて可愛らしい!」
それから、子供のいなかった二人はその女の子をそらと名付け、大層大切に育てました。
そんなとても小さかったそらが、すくすくと立派に育ったある日のことでした。
「おじいさんおばあさん、突然だけど、私は鬼ヶ島へ鬼退治に行かなくちゃいけないんです」
この国では、鬼が住む鬼ヶ島と呼ばれる島が近くにあり、度々鬼に襲われては困っていたのです。
「私がこの国をハレバレ元気にしてみせます!」
心配したおじいさんとおばあさんでしたが、桃のいろはすを持たせて送り出すことにしました。
「そらや、桃のいろはすだけでも持っておいき。無事に帰ってくるんだよ」
「うん!いってきます!」
そらが鬼ヶ島に行く道の途中、木漏れ日の綺麗な森がありました。
気持ちがよくなったそらは歌を歌いながら歩いていました。
「ある~ひ♪もりのなか♪くまさんに♪であ~った♪」
すると、どこからかそらの歌に続いて歌声が聞こえてきました。
「くまさんの♪」「くまさんの」「いうことにゃ♪」「いうことにゃ」
不思議に思ってそらが周りを見回すと、木の陰に隠れて小さなクマがこちらを見ていました。
「わぁ!かわいい!」
そらがクマの元に駆け寄ると、クマがそらに声をかけてきます。
「こんにちは、僕はあん肝。きみはどこへ行くんだい?」
「こんにちは!私はそら!鬼ヶ島へ鬼退治に行くの」
「それは大変だ。……そうだ、きみの持ってるその桃のいろはすをくれたら、僕がお供になろう」
あん肝と名乗ったクマは、桃のいろはすと引き換えにお供になることを提案してきました。
「本当!?桃のいろはすならいくらでもあげちゃう!」
そらはおじいさんとおばあさんからもらった桃のいろはすを分けてあげ、あん肝と一緒に鬼退治に行くことにしました。
ついに、そらとあん肝は、鬼ヶ島にやってきました。
「鬼さん!!人に嫌な思いをさせちゃいけないんだよ!!めっ!!」
そらはそう大きな声で鬼を叱りつけました。
「あぁ?なんだこの嬢ちゃんは?」
やがて騒ぎになり、鬼たちが集まってきました。
怒った鬼はそらを叩き潰そうと、襲い掛かりました。
その時、あん肝がそらを守ろうと、鬼に立ち向かいます。
「そらは下がってて!」
あん肝はうお~!!と雄々しく声を上げて鬼に突進していきました。
しかし、そんなあん肝の雄姿もむなしく、振り下ろされた鬼の拳に、簡単に潰されてしましました。あん肝は地面に埋まってピクリとも動きません。
「あ、あん肝ー!」
絶体絶命のピンチ。そらがジリッと一歩後ずさった時でした。
空から雲に乗って、何千人という軍勢が現れました。その軍勢は、どうやらそらの仲間のようです。
「私達は月の都からやって来たそらともです」
そらともたちは口々に「守護らねば……」「ママ……」と呟きながら、槍や弓で鬼を攻撃していきます。
「なんだこいつら!やべぇ!」
そらともたちに恐れをなした鬼たちはみんな逃げていきました。
すると、逃げ惑う鬼たちの奥から鬼の親玉が姿を現しました。
「も、もうやめてくれぇ!俺たちが悪かった!」
平伏した鬼を前に、仁王立ちしたそらが叱りつけました。
「これに懲りたらもう人を襲っちゃだめだよ!」
「は、はい!すみませんでした!」
戦いを終えたそらともたちは0(:3 )~ウワアアアアアアアと月に帰っていき、あん肝は洗濯されて復活しました。
この後鬼が人を襲うことはなくなり、平和が訪れましたとさ。
さて、鬼ヶ島から戻ったそらは多くの人々に感謝されました。
そして、その話を聞きつけた国のお殿様、
「鬼退治の件はよく聞いている、見事であった。褒美に何でも一つ好きな願いを叶えよう」
そらは即答しました。
「ありがとうございます。では……私をアイドルにして下さい!」
それからすぐに横浜アリーナなる演芸場が建てられ、そこではそらが歌って踊り、大勢の人と楽しく過ごしたそうな。
めでたしめでたし。