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『タバコは二十歳から!』
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カタストロフから5年、具現化の象徴である物質マナ以外に新たな新資源『メタトロン』と呼ばれる鉱石が発見された。このメタトロンはシリコンをベースに金属のを含む複合高分子体で、動力源、量子コンピュータ、装甲などの素材に応用できる等の科学の発展に大きく貢献した。そしてメタトロンには以下の効果がある。
1.エネルギーを与えスピンさせると周囲の空間を巻き込んで圧縮する。
2.高純度で大量使用すると、「魔法」としか思えない既存の物理法則を無視した現象を引き起こす。
3.その強大な力に魅了され、歪められた狂気が更に大きな力を引き出すと言う悪循環が起こるため、強靭な精神の持ち主でなければ扱い切れない。
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?「…とまぁこれが今日に至るまでのメタトロンの研究成果だ。誰か質問のある生徒は?」
A「天道、魔法としか思えないことってなんだ?」
天道「簡単な例としては見えない空間を作り出してそこに武器などを重さ関係なしにいくらでも積めること。他には人間サイズのサイボーグが惑星1つ破壊できること。」
A「チートじゃねーか!」
(予鈴)
天道「よし、今日はここまでだ。各自復習を怠るな?解散!」
ーーーー次の日ーーーー
(ぶわーっ!)
天道「今日は霧がすごい濃いなぁ…なんか社内にも蔓延していないか?」
A「そうだなぁ、なんか霧が晴れたらそこには見知らぬ大陸がある!みたいなことでもありそうだな!」
K「そんなファンタジーなことあったら具現化以上に事件だよ!」
黒野博士「ふむふむ、何やら騒がしいと思ったら『タバコ売り』ではないか…」
K「タバコ売り?」
黒野博士「タバコ売りというのは昔の船乗り達の使っていた用語でな、タバコ売りがやってきた霧が晴れると異世界に連れていかれるそうじゃ。」
A「俺の予想はあっていたぞ!(ドヤァ)」
(スゥー・・・)
天道「霧があっという間に晴れた・・・」
A「・・・けど変わった様子がないな。」
K「そうだな。」
天道「いや、何か変わっている。…マナやメタトロン以外の不思議な感覚だ。」
ーそう、初めての感覚だ。けど懐かしい感覚…もしかして本当に異世界に繋がった…?
A「ん? なんだあれ…」
天道「どうした?なんか見つけたか。」
A「ほら!空見てみろって!あんなものなかったぞ!」
黒野博士「おぉ…城が浮かんでおる…!?」
天道「なんだあれは!?」
ー霧が晴れ、突如として視界に広がった空に浮かぶ謎の城。そしてよく見ると城の周りには化け物が飛んでいた。やれやれ新しい冒険どころか面倒ごとが起きてしまった…
神条「うにゃー!?大変だぁ!空に変な城が!?」
天道「落ち着け社長(ビシッ)」
ー彼女は神条紫杏、我らが神条野崎合同グループの社長の1人。一言で言うとすごい無邪気。
神条「いたっ!?社長を打った!?おこだよ!?」
天道「緊張の糸が切れたじゃないか…他に変わったこととかは?」
G「あぁ、天道?お前の部屋がすごいことになってるぞ。」
天道「へ?」
……To be continued