八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない   作:sinobun

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クラブ活動勧誘期間

深雪が生徒会、達也が風紀委員に入った翌日から二人は昼食を生徒会室で取るようになった。八幡も一緒にと誘われたのだが、八幡はこれを丁重に断った。なぜかと言うとあずさが先日の一件以来八幡の顔を見ると怯えてしまうのだ。

 

そして今は昼休み、八幡は一人ベストプレイスでゴロゴロしている。

 

「はぁ~、あーちゃん先輩には完全に嫌われたかもな。でもお兄ちゃんとしてはこのままではダメだよな。今度千葉に行った時にマッ缶でもお土産に買ってこようかな。」

 

などと、どーやってあずさに許して貰おうか考えていると不意に名前を呼ばれた。

 

「八幡こんな所でなにしてるの?」

 

「ん?雫か。どーしたんだ?」

 

「たまたま通りかかっただけ。」

 

「そうか。ここは俺のベストプレイスだ。って、この前教えたか。」

 

(こんな所をたまたま通りかかるわけないんだがな。)

 

「うん。」

 

「俺専用の一高のオアシスみたいな物だな。」

 

「良く分かんないけどそーなんだ。」

 

と言っていつもの無表情でジーっとこちらを見ている。

 

「私も隣に寝転がっていい?」

 

「え?ダメだけど?」

 

「なんで?」

 

(なんでって考えたら分かるだろ。雫も普通に美少女だしな。いや別に顔は関係ないんだが。てゆーか俺の周りって美少女しか居ないのは気のせいか?)

 

八幡が答えに迷っていると雫は勝手に横に来る。

 

「八幡。」

 

「ひゃいっ!」

(無防備過ぎるだろ。あと近いし。あとやっぱりいい匂いするし。)

 

「ずっと気になってた事がある。そのせいで最近夜も眠れない。だから寝不足。」

 

雫が真剣な口調でそう聞いてくる。

 

「気になる事?なんだ?」

 

(まさか達也と深雪が四葉だと疑われてるのか?)

 

「八幡の・・・」

 

(ゴクリ・・)

 

「胸のエンブレムなんでないの?」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」ジー

 

「え?」

 

「だからエンブレムなんでないの?」

 

「あー、エンブレムな!これはあれだ!色々あって自分で取っちまったんだよ!」

(真剣に聞いてくるから何かと思ったらエンブレムかよ。てゆーか雫はいっつもこんな感じだったな。)

 

「ふ~ん。深雪の為?」

 

「まぁ、半分はそーかもな。」

 

「そーなんだ。」

 

(あれ?若干不機嫌?)

 

「スッキリしたから寝る」

 

そう言うと雫は直ぐ眠ってしまった。

 

「おいおい、本当に無防備過ぎるだろ。まあなんかする度胸なんか俺にはないけどな。・・・・俺も寝るか。」

 

そして八幡も眠りに落ちた。

 

「キーンコーンカーンコーン」

 

「ん?もう昼休み終わりか?」

 

八幡がチャイムの音で目を覚ますと直ぐに脇腹に違和感を感じた。

 

「ん?なんだ?」

 

確認すると雫が八幡の腕を枕にしてしがみ付き、気持ち良さそうに寝息を立てていた。

 

(どーしてこーなった!?とりあえず起こさないとな。でもスゲー気持ち良さそうに寝てやがるな。)

 

雫が寝不足と言っていたのは本当らしく、熟睡していた。

 

「なんか小町みたいだな。俺が四葉に戻る前の晩もこーやって小町と一緒に寝たな。」

 

八幡は雫に小町を重ね、ニヤニヤしながら頬をつついたり頭を撫でたりしだした。

はたから見たら唯の変態である。

そしてこういう時は得てしてお約束の事態が発生する。

 

「八幡?何をやっているの?」

 

「八幡君・・あなた一体雫に何を・・・。」

 

「しっ雫、はっ八幡さん何してるんですか!」

 

八幡が声の聞こえた方に恐る恐る目を向けると、深雪、雪乃、ほのかが鬼の形相で立っていた。

 

「ちっ違うんだ!やましい事は何もしてない!おい雪乃っ、何で写真を撮ろうとしてるんだよ!」

 

「何が違うのかしら八幡君?貴方が雫に悪戯している所をこの目で見たわよ。」

 

「八幡っ!とにかく早く起き上がりなさい!」

 

この騒ぎに雫もやっと目を覚ます。

 

「んんん・・・ふあ~あぁ~。」

 

雫は八幡と三人の顔を交互に見て、やっぱり無表情でサムズアップしながら言った。

 

「八幡の抱き心地は最高。」

 

この後二人ともめっちゃ怒られた。

 

 

 

事情を説明してなんとか許してもらえ、五人は今廊下を歩いていた。

 

「まったく。八幡も雫も午後の授業が始まっても戻って来ないから、心配して探しに行ってみれば。」

 

「すまなかった。まさか寝過ごしてたとはな。」

 

「雫も気を付けないとダメだよ?それにいくら八幡さんとは言え、あっあんなにくっついて一緒に寝るなんて。」

 

「八幡だから大丈夫。でもごめんなさい。」

 

「一応さっきの写真は保存しておくわね。」

 

そんな事を話していると周りがヤケに騒がしい事に気が付く。

 

「なんだ?なんか騒がしくないか?」

 

「今日からクラブ活動勧誘期間だからよ。お兄様も風紀委員だから忙しくなるそうよ。」

 

「なんで忙しくなるんだ?」

 

「各クラブの部員の取り合いで毎年イザコザが絶えないみたいですよ。」

 

「勧誘期間中はCADの携帯も認められているのも要因だと思うのだけれど。」

 

「ふ~ん。まっ、俺には関係ねーな。」

 

「八幡はクラブには入らないの?深雪は生徒会があるから無理そうだけど。」

 

「そうね。お兄様も風紀委員の仕事があるし、元々入る気がないと言っていたわ。」

 

「俺も入る気はねーな。雪乃はどーするんだ?」

 

「私はこの後結衣さんと色々見てからどーするか決めるつもりよ。」

 

「そーか。まぁイザコザに巻き込まれないように気を付けれよ。」

 

そして深雪は生徒会、雫はほのかと、雪乃は結衣とクラブを見て回る為五人は別れた。

 

 

 

八幡が帰宅しようと昇降口までいくとエリカに声を掛けられた。

 

「八幡もう帰るの?」

 

「おう。天使が二人待ってるからな。」

 

「何よそれ。暇ならクラブ見て回るのにちょっと付き合ってよ。」

 

「俺は興味ないからパスだ。他の奴を誘え。」

 

「美月は美術部でレオは山岳部にもう決めてるみたいだし、結衣は雪乃と見て回るって言ってたのよ。」

 

「でも俺はクラブに入る気はないんだが・・・。」

 

するとエリカは今にも泣きそうな顔で言う。

 

「そっか・・じゃあ一人で寂しく回るね。無理言ってごめん。」

 

そういって行こうとするが。

 

(そんな顔されちゃほっとけないだろーが。)

 

「おい待てエリカ。少しなら付き合ってやるよ。」

 

するとエリカは計ったかのように

 

「よし、じゃー早く行くわよ!」

 

「ちょっと待て!お前今のは演技か?」

 

「あったり前じゃない。それにしても八幡。アンタがそんなんじゃ深雪も苦労するわね。」

 

「くそ、やられた。深雪が何だって?」

 

「何でもないわよ。それより早く行くわよ。」

 

そう言うエリカはとても嬉しそうだった。

 

 

二人が外に出てみると周りは予想以上の喧騒だった。

そしてそれに巻き込まれている新入生の大半が一科生の様だ。

 

(成績の優秀な生徒を入れたいってのは魔法科高校のクラブならしょうがないよな。雫達が無事だといいが。)

 

八幡がそんな事を考えていると横に居たエリカが居ない事に気が付いた。

来た道を振り返って見てみると大勢の勧誘に捕まっているエリカを発見した。

そしてどうやら勧誘しているクラブの大半が非魔法系のクラブのようだ。

 

(エリカも見た目は抜群にいいからな。大方その外見だけで入れようとしてるんだろうな。)

 

自分の友人がそういう目で見られている事に若干イラ立っていると

 

「ちょっといい加減にして!どこ触ってるのよ!」

 

見るとどさくさに紛れてセクハラまがいの行為をしている者がいた。

これを見た八幡はさすがに放っておけずに止めに入る。

 

「すいません。俺の連れなんでその辺にしてもらえませんか?」

 

しかしよほど必死なのか

 

「うるさい。引っ込んでろ。」

 

「この子はうちが貰うぞ。」

 

(仕方ねーな。)

 

「なっ、なんだこれ。」

 

「きゃーーーー。」

 

エリカを囲んでいた者達の体が急に重くなる。その衝撃でエリカを掴んでいた部員達の手がはずれる。

その瞬間エリカの体が浮き上がり、そのまま八幡の元へと飛ばされお姫様抱っこの形でキャッチされる。

 

(この魔法は少しやり過ぎたな。)

 

八幡は取り敢えず急いでその場を離れた。

 




魔法についての詳しい説明はできないと思います。
実は魔法について確認しようと思い、改めて少し原作を読み返しましたが難しくて頭痛くなりました(;^ω^)
批判的な意見も出ると思いますが、今作においてはやはり理論が破綻している魔法を出してしまいそうなので予め謝罪しておきます。すいません。

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