八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない   作:sinobun

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クラブ活動勧誘期間3

達也は先ほど闘技場で起きた事件の報告をする為部活連本部へ向かっていた。

何故か摩利に「八幡も連れて来てくれ」と言われたので二人は一緒に歩いている。

 

「何で俺まで・・・」

 

「呼び出される心当たりはないのか?」

 

「たぶんさっき摩利さんの前で魔法を使ったからだろうな。」

 

「なるほどな。大方CADを使わない事に驚いたと言うところか。」

 

「たぶんそーだな。さっき一応説明はしたんだがな・・・。」

 

そして部活連本部にはすぐに着いた。

 

「失礼します。司波と四葉です。」

 

「入れ。」

 

中からは野太い男の声で返事があった。

 

二人が中に入ると三人の人物が長机に並んでこちら向きに腰を下ろしていた。

生徒会長の真由美、風紀委員長の摩利、そして三人目は部活連会頭の十文字克人。

克人は十師族でもある十文字家の次期当主で八幡とは面識があった。

 

「お久しぶりです十文字さん」

 

「ああ、久しぶりだな四葉」

 

八幡と克人が挨拶を終えると達也が報告にはいった。

 

「・・・・・以上が先ほど第二小体育館で起こった出来事です」

 

報告は直ぐに終わり真由美が労いの言葉をかける。

 

「ご苦労様達也君」

 

「それにしても十数人相手に無傷何てさすがは九重八雲の弟子といったところか。」

 

九重八雲とは達也がほぼ毎朝稽古をしている達也の師匠である。

 

そして次に摩利が八幡を呼んだ理由を切り出そうとするが

 

「さて八幡、君を呼んだ理由だが・・・」

 

「俺がCADなしで魔法を使った事についてですか?」

 

「そ、そうだ。」

 

「先ほども説明した通りですが。」

 

「だ、だが普通に考えたら不可能だっ「摩利落ち着いて!」うっ、すまない。」

 

興奮仕掛けた摩利を真由美が止める。

 

「ごめんなさいねはち君。別にはち君を咎めるとかじゃないのよ。唯そんな事をできる人がいるなんて初めて知ったから、正直私も摩利も興味深々なのよね。」

 

「はぁ・・しかしそう言われても説明出来ることはないんですがね・・」

 

そこで克人が口を開く

 

「もういいだろう」

 

「そうね。本当に聞ける事はなさそうだし」

 

「そうだな。すまなかった八幡」

 

「いえ、それでは失礼します。」

 

「ちょっと待て四葉」

 

八幡と達也が部活連本部を出ようとした時克人が八幡を呼び止めた。

そして真剣な顔で言う

 

「以前お前がくれたあの甘い飲み物だが・・」

 

「マッ缶ですか?」

 

「そうそれだっ!」

 

克人のテンションが若干上がった。

それを見た達也、真由美、摩利は呆気にとられる。

 

「「「えっ?」」」

 

「また貰えないだろうか?」

 

「もちろんOKですよ。今度買ってきます」

 

「おーそうか、悪いな。」

 

「いえ、マッ缶を飲んで頂けるなら嬉しい限りです。ではこれで」

 

そして二人は部屋を出た。

 

「八幡お前十文字先輩とは親しい間柄なのか?」

 

「いや?別に?顔見知りなだけだな」

 

「そっそうなのか」

(どう見てもそうは見えなかったが)

 

八幡はさっき摩利が言いかけた言葉を思い出した。

 

「それにしても・・普通に考えたら・・・か。・・俺は確かに普通じゃないからな・・・」

 

苦笑いをしながらそんな事を呟く八幡に達也が

 

「大丈夫だ。俺も普通じゃないからな」

 

「いや、それなんの慰めにもなってないからな」

 

「ちょっとしたジョークだ」

 

「笑えないジョークだなおい!」

 

 

 

深雪を迎えに行く為生徒会室へ向かってる途中で二人を呼ぶ声がした。

 

「お兄様、八幡」

 

「八幡と達也君お疲れ~」

 

「よう」

 

「お疲れ様です」

 

そちらを見るとバイアスロン部に行った以外のメンバーが居た。

 

「よう、皆待っててくれたのか?」

 

「ええ、八幡に色々聞く為にね!」

 

なぜか深雪はご機嫌斜めだった。

 

深雪の後ろにいるエリカを見ると胸の前で手を合わせて謝っている。

美月とレオは苦笑いしていた。

 

(エリカめ!しゃべりやがったな!)

 

「八幡今日は随分お楽しみだった様ね。」

 

「いや、違うんだ。あれは助けるために仕方なく・・・」

 

「仕方なくお姫様抱っこ?」

 

「うっ、すいませんでした。」

 

素直に謝ることにした。

 

「ふふ、冗談よ。エリカを助ける為だったんでしょう?それなら怒れないわよ。」

 

「そっ、そうなんだ。エリカとほのかを助ける為に仕方なく・・」

 

「ほのか?私はエリカの事しか知らないのだけど。ほのかにもしたのね・・ふーん・・・」

 

(ヤバい、余計な事いっちまったな)

 

そこで達也が助け舟を出す。

 

「深雪、その辺で勘弁してやれ。お詫びとして帰りに八幡が奢ってくれるみたいだからな」

 

「お兄様がそう言うのでしたら・・・」

 

すると他の三人も

 

「やったー!八幡の奢りだ」

 

「何か悪いな俺まで」

 

「えーと、私もいいんですか?すいません」

 

「おい達也、俺は奢るなんて一言も・・それになんで全員なんだよ」

 

「深雪に凍らされるのとどっちがいいんだ?」

 

「よし皆!好きな物を食わせてやるぞ」

 

八幡は即答した

 

 

 

店に着くとエリカが闘技場での話を出してきた。

 

「そう言えば達也君さっきは凄かったわね」

 

「俺も噂で聞いたぜ。相手は殺傷ランクBの魔法を使ってきたんだろ?大丈夫だったのか?」

 

「高周波ブレードは触らなければ問題ないからな。真剣を相手にしているのと大差ない」

 

「それって真剣相手なら楽勝だって聞こえるんだけど・・・」

 

「私にもそう聞こえます」

 

「いや、実はだな・・・」

 

そこから達也は闘技場でエリカが気持ち悪くなった原因でもある達也が偶然発見した、無系統魔法のキャスト・ジャミングを応用した特定魔法のジャミングについての説明をした。

それを聞きエリカが驚く。

 

「新しい魔法を編み出すなんて凄すぎるでしょ」

 

「まぁ、ジャミングを使わなくてもお兄様とまともに戦えるのは八幡くらいなのだけどね。」

 

深雪が自慢げにそう言う。

 

八幡の力を森崎との一件でしか見たことのないレオと美月は

 

「八幡ってやっぱり強いのか?」

 

「そう言えば八幡さんはあの時も見たこともない魔法を使ってましたしね。」

 

エリカも闘技場での八幡の言葉を思い出す

 

「魔法を使えば達也君並に強いって事よね?」

 

それらに対して深雪が

 

「ごめんなさい言い間違えたわ。魔法込みなら八幡とまともに戦えるのがお兄様くらいね。」

 

それを聞いた三人は

 

「それって達也君より強いって事よね?」

 

「マジかよ八幡」

 

「八幡さん」

 

エリカとレオは驚き、美月は八幡に尊敬の眼差しを向ける。

 

「達也と本気で戦った事がないからわからんが、一番強いのは深雪だぞ。なぁ達也?」

 

「ああ。確かにそうだな。」

 

それを聞いた三人は一斉に深雪を見る。

 

「「「えっ?」」」

 

「ちょっと何を言っているのよ八幡!お兄様まで!」

 

「本当の事だ。俺と達也は絶対深雪には攻撃できないからな。」

 

「あ~、そういう事ね。確かに深雪が最強ね」

 

「さすが総代様ってところか」

 

「深雪さん」

 

レオとエリカは納得し、美月は今度は深雪に尊敬の眼差しを向ける。

 

「もう皆まで」

 

「それよりそろそろ何か食べないか?」

 

こうして六人は八幡の奢りで夕食をとった。しばらく頬を膨らましていた深雪もデザートのケーキが出てきた時にはその機嫌も直っていた。

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