八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない 作:sinobun
「おい達也、ちょっといいか」
「八幡か、どうしたんだ?」
達也が風紀委員として構内を見回っている所に八幡が声をかける。
「お前最近他の生徒から攻撃を受けたりしてるのか?」
「なぜそれを・・ああ、雫達か」」
勧誘期間は一週間続く為、達也は今日も風紀委員として問題を発生させた生徒が居ればその取り締まりを行っていた。しかしどうもここ最近偶然を装った魔法攻撃を受けるなど、明らかな妨害行為を受けている。しかし達也にしてみれば対して気にする事でもないので放って置いていたのだが、たまたま今回は妨害を受けていた所を知り合いに見られてしまった様だ。
「雫とほのかそれに一緒に居た明智英美って子からさっき聞いた」
「どうもこの間闘技場で桐原先輩を取り締まった事を良く思ってない生徒が居るみたいだからな。それで?まさか俺の心配をしているわけじゃないよな?」
「それはないな。」
「それはそれで酷い話だな。深雪に言うか・・」
「達也大丈夫か?俺が護衛してもいいぞ。」
「
「うっ、それよりもだな。ブランシュって知ってるか?」
「反魔法国際政治団体のか?」
「さすがだな。どうもそいつらが一高の生徒を使って何か起こしそうなんでな。」
「確か奴らが掲げているのは魔法による差別の撤廃だったか?」
「ああ。それがらみで近いうちに何か起こるかも知れないからな」
「八幡、お前どこでそんな情報を・・」
「四葉真夜」
「なるほど・・納得した。一応警戒しておく。」
「ああ。話はそれだけだ。じゃーな」
そう言って八幡はこの場を去ろうとしたがもう一度達也に振り返り
「俺はお前が心配だからな!だからさっきの事は深雪には言うなよ」
「わかった(本当にどれだけ深雪が怖いんだお前は)」
次の日の放課後八幡は結衣と雪乃の二人を連れ学内にあるカフェに来ていた。
どうやらエリカ達にだけ夕食を奢った事が納得できないらしく、半ば強引に連れて行けと言われた為である。
「なぁ雪乃、お嬢様のお前は別に奢って貰わなくてもいいんじゃないのか?」
「わかってないわね八幡君。こう言う事はお金の問題じゃないのよ」
「そうだしヒッキー。それに最近一緒に居れる時間もあんまりないし丁度よかったんだよ。」
「いや・・結衣。ケーキを三個も頼んでる奴が言っても説得力ないからな?」
そう言われた結衣は目を逸らす。
「まぁいい。お前らも部活が本格的に始まったら忙しいだろうしな」
三人がそんな事を話して居ると意外な人物がカフェに入ってきた。
「ちょっとちょっとヒッキー!あれ達也君だよね?」
「本当ね。あれは確かに達也君ね。一緒に居る女生徒は誰かしら?」
(あれはこの前闘技場で桐原先輩と勝負していた・・やっぱり達也に接触して来たか)
「ヒッキー聞いてる?」
「八幡君?」
「あっああ、悪い。あれは二年の壬生先輩だな。お前らもこの前の闘技場での件は知ってるだろ?」
「達也君が二年生の男子生徒を叩きのめして後から襲ってきた十数人の生徒も返り討ちにした話よね?」
「知ってる知ってる。凄いよね」
「大体合ってるな。その叩きのめした先輩と勝負をしてたのがあそこに居る壬生先輩だ。大方達也を剣道部に勧誘でもしてるんじゃないのか?まぁジロジロ見るのも良くないから早く食べちゃおうぜ」
「それもそうね」
「うん。そうしよう」
本当は別の意図があると八幡は疑っていたのだが、雪乃と結衣を巻き込むつもりはないのでこの話はここで終わりにした。
勧誘期間も終わり、達也はとりあえずは攻撃を受けるような事もなくなり平穏な毎日を過ごしていた。
そして今は実技の授業中で、達也達二科生は課題に取り組んでいた。
「1000ms。達也さん、クリアです!」
「やれやれ、やっとクリアか。しかもギリギリだな。」
「クリアはクリアです。それに二回目なら十分早いですよ」
「美月は一回で終わらせただろ?」
「そ、そうですけど。それにしても達也さん、本当に実技が苦手なんですね」
「ああ、前から言っていたよな?それよりエリカ達は大丈夫か?」
ちなみにこの課題は五〇〇ms以内が優秀な魔法師とされ、一科生でもそこに到達できないものが半数近くを占める。
美月がエリカ達を見ると向こうもこちらを見ていた。
「ねぇ達也君、ちょっと手伝ってくれない?」
「悪い達也、少し手伝ってくれ!」
「達也君、助けて~」
エリカ、レオ、結衣の三人は達也に課題のコツを聞くとなんとかクリアする事ができた。
そして丁度そのタイミングで、おそらく課題クリアが授業時間内に終わらないだろうと踏んで、達也に皆の昼ご飯の買い物を頼まれていた一科生組がやって来た。
「お兄様、皆、お疲れ様です。」
このことを聞かされていなかったエリカが
「あれ?深雪?って、八幡も雫もほのかも雪乃もいるじゃない」
「お兄様に皆のご飯を頼まれていたのよ」
そう言って持ってきた物を出す深雪
「ありがて~、もう腹ペコだったんだ」
「みゆきんアリガトウー」
「え、ええ。どういたしまして。それよりやっぱりみゆきんなのね・・・」
肩を落とす深雪を見てエリカも頷いていた。
深雪達が来た事で興味が出たのか美月が切り出す。
「そういえば一科も同じ課題をやっているんですよね?」
「ええ、そうよ。」
「もしよければお手本を見せてもらえないかなって・・・。」
それを聞いた深雪が達也にどうしたらいいか目線で問う。
「良いんじゃないか?」
「わかりました。お兄様がそう言うのであれば。」
そして深雪が同じ課題をやると美月が結果を見て
「ウソ・・・235msです」
雫、ほのか、雪乃は
「深雪の処理速度は人間の限界に迫っている」
「やっぱり凄いよね」
「何度見ても信じられないわ」
二科生組も達也以外は驚いていたのだが
「そう言えば八幡はどうなの?」
エリカがそう言うと皆八幡を見たのだが
「(-_-)zzz」
寝てた。
実は八幡は例のベストプレイスで昼寝をしていたのだが深雪達に無理矢理連れて来られたのだ。
それを見た深雪は。
「八幡だらしないわよ!起きなさい!それに課題でも手を抜いていたわよね?」
「ひゃっひゃい」
「八幡は幾つだったの?」
「500msよ、エリカ」
「えっ?それで手を抜いてるの?」
「手なんて抜いてないぞ。雫とほのかと雪乃だって同じくらいだったしな。」
話を聞いていた達也が言う。
「八幡、深雪はお前の格好いい所を見たいんだろう。それにここに居るメンバーなら問題ないだろう。」
「ななな何を言っているんですかお兄様!深雪は別にそんな事・・うう・・確かに少し見てみたい気もしますが・・・」
それを見ていた八幡は諦めた様に
「ちっ、わかったわかった。一回だけだからな。」
八幡がやる気になったのを聞き皆その結果に期待はしていたのだが、正直深雪の記録は越えられないだろうと誰もが思っていた。
しかし結果は
「えっ?・・・・・。」
「ちょっと美月どうしたのよ?幾つだったの?」
エリカが何時まで経っても答えない美月を訝しげに思い、結果を見ようと後ろに回り込む
「150ms・・って、何よこれ?」
それを聞いたほかの者もそれぞれ驚きの声をあげる。
「150msって・・人間の限界を超えてるんじゃねーのか?」
「凄いです八幡さん」
「ヒッキー凄すぎだし!」
レオ、美月、結衣がそう言い
「八幡はやっぱり凄い。私は知ってた」
「八幡さん」
「八幡君」
雫、ほのか、雪乃はどこか誇らしげにしていた。
そして深雪は珍しく声を荒げ、とても嬉しそうになんと八幡に抱き着いてしまった。
「八幡凄いわ!さすが八幡ね!」
「おっおい、みっ深雪落ち着け」
(柔らかい柔らかい柔らかいいい匂いするしあと柔らかい)
「あっ、ごっごめんなさい。つい嬉しくて。でもやっぱり凄いわ。」
そんな深雪を見た達也以外のメンバーは二度驚く事になった。
一応八幡は皆に口止めをし(達也と深雪以外のメンバーは八幡の実力を皆に知らしめたく渋ったが)必要以上に目立ちたくないと言う理由で納得して貰った。
その後は昼食を食べそれぞれ午後の授業へと戻った。
戻る際達也が八幡にだけ
「本当は100msも切れるんじゃないのか?」
「うっ、まーたぶんな。でも深雪には言うなよ?」
「わかってる」
色んな意味で八幡の本当の力を知っているのは達也だけだった。
深雪もたまにはデレさせないと。
ほかの俺ガイルキャラをどーしようか迷っています。